目黒：休日はオープン20分で満席になるベーカリーカフェでモーニング : les joues de BeBe

JR目黒駅中央改札を出て左、
西口側に出て線路沿いに恵比寿方向に進む。

ファミマの見える交差点を向こうに渡り、
東京カンテイビル脇に出る。

そこから西方向に下っていく。
名画座目黒シネマを過ぎ、
2020年にリブランドした目黒ホリックホテル、
その隣はかつてGSだったが廃業し、
そこに3階建てのビルが2021年に建ち
「叙々苑」がその3階に移転してきたが、
https://tabelog.com/tokyo/A1316/A131601/13257904/dtlrvwlst/B445380783/
1階が長らく空いていた。

ようやく2022年7月に
「レ ジュウ ドゥ ベベ」
というベーカリーカフェが入居、
すぐさま話題となった。

知り合いからその賑わいを聞いて
調べてみたら、
なんと
「大衆ビストロ ジル」が
このベーカリーカフェを出店したとのことに驚いた。

オープンして2年近く経つが
朝8時オープンで、
休日には開店20分で
カフェスペースは満席になり、
45分待ちと云われても
外に行列を作って待つという人気店である。

その総帥は
吉田裕司氏：
1999年大学在学中
グローバルダイニング（GD）の
「ZEST CANTINA」にバイトで入り
そのまま社員に。

GDで4年働いた後、
2005年から
当時サントリー系列だった
バーからスタートしたDENブランドの
株式会社MYUに入社。

2013年に
GD時代の上司、MYUの料理人3人で独立開業したのが
「大衆ビストロ ジル 目黒店」
https://tabelog.com/tokyo/A1316/A131601/13154810/dtlrvwlst/B115627700/

目黒西口すぐに
小さな飲食店やスナックが密集する
雑居ビル、
サンフェリスタ（1994年竣工）と
メグロードビル（1987年竣工）が隣接して立つが、
戦後のバラック商店街の再開発で建ったビルで、
ジルはメグロードの地下1階に入居。

業態は何でもよかったらしいが、
一緒に立ち上げた料理人が
イタリアン、フレンチが専門だったので
ビストロ酒場となった。
https://www.inshokuten.com/ma/manual/magazines/140/

オープン当初から大人気で
予約を取るのも中々大変だったのを覚えている。

GD出身者が独立して成功する例を幾つも見ている。
吉田氏もジルだけでなく、
煮ジル、シナトラ、GONZO、りくう
と業態を広げ店舗を増やしている。

その吉田氏が
FOODIT TOKYO 2017で語った「GD魂」：
”当時のコンセプトはイケてるか、イケてないか。
アルバイトを含めてイケてるスタッフが多かった。
プロの飲食人の集団で、
会社が求めているミッションのようなものを実現できないと、
アルバイトでもその場にいられなかった。
それで辞めていくのは負けた人だという思いで接していた。
僕たちは会社に何かをもらうのではなくて、
すごくイケてる店を作りたい、
イケてるサービスをしたいという思いで働いていた。
自分たちが何かを作るということに
コミットした人の集団だったと思う。
だからこそ独立しても続けていける。
それを教えてくれたのが、グローバルダイニング”
https://www.inshokuten.com/foodist/article/4533/

そして、
吉田氏が今ビジネスで最も大事にしているのが
ES（Employee Satisfaction）従業員満足度。

飲食店が成功していくには
CS（Customer Satisfaction）顧客満足度がとても重要だが、
ESがアップすればCSもアップしていくというわけである。

見習いたい考え方である。

さて、
そろそろここも落ち着いたかと
久々に目黒に訪れ、
昔よく通った権之助坂を下って店を目指す。
8時13分にお店到着。

中に入ってビックリ！
店内は客でごった返し、
カフェスペースは隣同士が近く混雑中。

モーニングメニューを頼むつもりだったので、
レジの行列に手ぶらで並ぶ。

3分でレジに到達、
おねえさんに
イートインで
モーニングセットを頼みたいんだけど
というと
席はお取りになりましたか？
いえ取ってません。

おねえさんは、
すぐさま、
ホールにいる別のおねえさんに大声で、
おひとりさまイートインです♪

席を確保しましたので、
そちらに行って注文してください。

窓際のカウンター席に行くと、
ホールのおねえさんが、
メニュー表を渡して説明を始める。

私は店の外の看板を見て決めていたので
「ハムチーズトーストモーニング」（700円）
「セットコーヒー」（300円）
をお願い。

すると、
コーヒー出しのタイミングが聞かれ、
注文が入り、
後会計と云う事であった。

後で店外に
イートイン、テイクアウトの手順
が書かれていたことが分かるが、
文字が多くビジーなのでほぼ役に立っていない。

本来は、
入店した客に
イートインかテイクアウトかを
もれなく聞いて誘導するというシステムだが
きちんとは機能してなかった。

目の前に電源があり、
Wi-Fiもありそうだったので
一瞬手が空いたホールのおねえさんに聞くと、
SSID/PWが書かれた札を持って来てくれた。

すると左隣に座っていたおひとり様女子が、
その札、私にも回してくれますか？

8時24分に
ホールのおねえさんが
店内満席で～す、の案内。

注文から10分で
ハムチーズトーストが届く。

そこから更に2分で
ホットコーヒーが届いた。

勘定書きを目の前に立て、
テーブル会計ができますので
その時お呼びくださいと去っていった。

コーヒーは店名がフランス語だけあって、
苦みが強いタイプ、
まずまずの味わい。

店名のレ ジュウ ドゥ ベベは、
フランス語で「赤ちゃんのほっぺ」
と云うだけあって、
パンは多加水の柔らかいタイプ。

厚切りのトーストにチーズとハムがのるが、
ナイフで簡単にカットできる。

パン自体は主張が少なく素直な味わい、
ハムとチーズの塩分で丁度いい感じ。

ただ、モーニングセットとして
千円というのは強気な値段設定である。

Wi-Fiがあるので、
この日撮った写真の編集を始め、
一段落したところで
電子マネーでお会計。

9時に
ホールのおねえさんに
ちゃんと宣言してから店を出たら、
15人ほどの行列が出来ていた。
大したものである。

ただ、
顧客満足度でいくと、
カフェスペースの快適性、
ホールオペ、コスパ
などまだまだ改善すべき点がある。

ということは
従業員満足度もまだまだなのかも。

ならまだまだ
伸びしろがあるってことか？

吉田裕司さん、
てな感じでしたｗ