【超旨！便利！】硬派な冷凍丸肉食べ放題はかなりお得！ : 羊や カブト 本店

私が子供の頃、北海道で肉といえば、冷凍マトンやラムだった。当時は一番安い肉だったのだろう。当然ジンギスカンは冷凍マトンやちょっと贅沢に冷凍ラムだった。これらの肉は丸くなているので、切り口が丸い。その当時、牧場へ直接買いに行かない限り生のラム肉など入手は不可能であった。そんなこともあり、羊やの冷凍肉の食べ放題は伝統的なジンギスンとも言える。私にとってはこれで大満足。狭い厨房には大きなスライサーがあり、冷凍肉は注文してからスライスしてくれるの。切り口に霜がついていないので非常にいい。あまり語られることはないが、これはお店のこだわりだと思う。ベルのオレンジラベルのタレはある意味ジンギスカンの定番と言える。

元々ジンギスカンは大正時代に、不要となった綿羊を食用に再利用しようという動きが始まりだ。当時日本人には羊肉を食べる習慣などなく、羊の臭みや癖は受け入れがたいものであったのは容易に想像できる。それを消すために、漬け込み技術や、タレが開発されたと聞いている。

うんちくはさておいて、今回もジンギスカン食べ放題。前回は飲み放題を追加したが、ドリンク２杯しか飲めないという大失敗を犯してしまったので、今回は飲み放題はなしとした。

食べ放題で選択できるアイテムは以下

１冷凍ラム　　　（うまい）
２冷凍マトン　　（これぞ昔のジンギスという感じ）　
３漬け込みラム　（個人的に漬け込みは好きでない）
４もやし
５にら
６玉ねぎ
７しらたき
８西山焼きそば　（超おすすめ）

だったような気がする。通常メニューには、そのほか生ラムやラムチョップもあるが、あまりジンギスカンとは関係ないので、自分にはこれで十分。特に薄い肉は火の通りが結構早いので、料理がしやすい。今回は３人で食べ放題にしたが、東京出身の他の２人はマトンは癖があるといいほぼ敬遠。そういう私は羊の味がするマトンばかりをひたすら食べていた。最後の西山焼きそばは、食べ放題の肉や野菜を使って作る焼きそばだ。〆の焼きそばなのだが、お好み焼き風でうまい。ジンギスカンとは違うが存在感がすごい。

ここでは食べることが中心になるので飲み放題はあまり必要ない。酒は２杯以上入らないので、普通に注文した方がお得だ。ドリンクは色々あるが、ガラナ〇〇、ハスカップサワーなど、北海道らしいものもある。

とにかく満腹になった。食べ放題はチェーン店の焼肉でも２９８０円からという価格設定が多い中、二時間食べ放題２７５０円というのはとんでもないコスパだ。家が近ければもっと頻繁に行きたいのだが。

定番のジンギスカンを気取らずに色々楽しめる店。目黒、中目黒界隈にはジンギスカン屋は多いが、味、値段のバランスは非常によい。氷を入れて蒸すタイプなので、脂のハネが少なく、服が汚れにくいのはいい。反対に脂まみれになり、ガンガン焼きたい人には不向きな店だ。

《お店》
目黒駅より徒歩１分の立地。店内はカウンターと小さなテーブルが数席ある。人気店なので、予約がないと入店できないことがあるので注意が必要だ。あまり愛想の良いスタッフではないが、きちんと応対してくれるのでとても良い。

《料理》
最近生ラムを主体にオシャレ路線に行ってる店が多い中、北海道で定番のジンギスカンを一通り揃えてある、正統派ジンギスカンの店と言って良いだろう。
ジンギスカン直球で行きたいなら、食べ放題がお勧めだ。（前回、アラカルトで注文し、高くついた。）食べ放題で注文できる肉は、冷凍丸ラム、冷凍丸マトン、漬け込みラムの３種のみ。ラムチョップ、生ラムとかは含まれない。ジンギスカンの真髄と言えるようなセレクションだ。バリエーションは少ないが、ラム料理ではなく、ジンギスカンを食べにきているのでこれで十分。スリット無しの鍋にもやしを敷き、その上に肉を載せる蒸し焼で食べるスタイルだが、薄切りの肉が焼きすぎになることもなく、非常にいい。自分的には脂でガンガン焼くのが好きだなんだが...
鍋の上に氷を載せるので野菜にシャキシャキ感がないのがたまに傷か。冷凍丸マトンは、マトンの独特な匂いと味で、これこそがトラディショナルなザ・ジンギスカンだ。昔、北海道で肉といえば冷凍丸マトンを指すほど定番の肉だ。最近は生ラムが主流となり、、北海道のジンギス専門店でも冷凍丸マトンは、なかなかお目にかかれない。カブトでは注文してからスライサーで切ってくれるので肉の表面が霜焼けにならなくて非常にいい。これがカブトの売りの一つだろう。肉はとにかくうまい。タレは北海道では超定番のベルのタレだ。サッポロビール園のオリジナルタレよりは全然うまい。

飲み放題は大手外食チェーンに負けないくらい種類も多く、一杯の量も多い。飲み放題を追加したが、これは無用だった。

ジンギスカンの鍋には、スリットのあるものと、そうでないものがある。漬け込み肉を焼く地方ではこちらが主流。肉の種類で鍋が決まると言うよりは、ガスコンロか炭火を利用かで鍋が決まる。北海道では、野外でジンギスカンをすることが多いので、余計な脂を落とすためスリット入りが使われるが、ガスコンロを使用する店では地域に関係なくスリットなしの鍋を使用するのが普通だ。

《コスパ》
安くはないが高くもない。場所は違えど、サッポロビール園の食べ飲み放題が４３００円くらいなので、1人5000円は決して安くはない。しかし出てくる料理と量は納得の域を超えて居る。安く上げたいなら、不動前の湊屋だが、肉質と飲みのもの種類を考えると、バランスの取れた価格だ。

《結論》
近隣にはジンギスカン屋が結構あるが、たまにジンギスカンを思いっきり食べたいならカブトだろう。ただ、肉を脂で焼けるようにしてほしいのは私だけだろうか。