「神奈川県」で検索しました。
1~20 件を表示 / 全 57 件
ここは鎌倉で格別な隠れ家になりそうです。著名な方も事あるごとに愛用しているようですが、稲村ヶ崎を見下ろす山側の住宅街に紛れて一軒家の和割烹店が。 1晩に予約の2席のみ、民家の佇まいをした室内は掛け軸に陶器や壺、番傘など和テイストな趣味的調度品で彩られ、卓上にさりげなくレトロな団扇が。BGMには心地よいモダンジャズが流れています。 ご夫婦でやられている接待は穏やかな時間の流れに心地よく包まれ静謐な空間。料理の一品一品もそのまま身が心を表すが如く細やかかつ美味美麗。先付けの小鉢では特に山椒であえた枝豆が意外ややみつきに。 椀物やお造りを経て夏の鍋の松茸は大ぶりで湯気とともに香ばしく、最後の土鍋ごはんでうにが箱ごと供され贅沢に青海苔とシメるまでこの夜は心おきなく満腹に。 日本酒もとんぼのスパークリングにごり酒から蝶々のてふまでラベルも見た目に楽しく、酔いつつも童心に返り頬も緩むような…。 帰りは外までご夫婦に見送っていただき、心も多幸感で満たされた夜となりました。
2017/08訪問
1回
ディープ野毛ツアーを地元通に案内いただき、2回目の訪問。桜木町駅地下のぴおシティ、入口にある人気店『石松』で口開けの一杯。長居はせず、二軒目は野毛小路の外れにある名物店『宮川橋もつ肉店』へ移動…もいきなり店終いが告げられ、30分で追い出されるというハプニングの展開。 だが、さすが通の道先案内人と同道しただけあって、すぐ連絡していたこれもレアなラーメン店にタイミングよく?続いて入れる展開の妙。夜は日本酒を注文しないと麺も食べれないというマニアックな評判店なのだそう。 その『丿貫(へちかん)』はカウンターのみ9席のシックな造りで昼は行列のできるラーメン店、夜は地元・神奈川の大矢孝酒造の日本酒専門店として限定酒も飲み比べができ、つまみのハムから金華鯖までアテも絶品。 そして〆の煮干しラーメンは鳥取・境港産鰯を使用したスープが濃厚かつシンプルな極上の美味しさで、刻み玉葱のみな素麺の味わいを際立たせる一杯。なかなかない感嘆の驚きはほろ酔いゆえではなかったはず…(四軒目『ホッピー仙人』に続く)
2020/08訪問
1回
変態寿司とまで称される『鮨 すがひさ』を初訪問、溝の口駅に降り立つのもお初のような。月に数回という限定8席の予約困難な“タイ鮨”会に参加してきました。 文字通り、鯛ならぬタイ料理のエッセンスを取り入れ評判となったマニアック過ぎるネタのオンパレード。変態たる所以の面目躍如、未体験のエスニック尽くしです。 一品、一握りずつ、さてこれはなんでしょう?的なクイズ番組かテイスティング会のごときノリでにやりと茶目っ気な笑みを見せる若主人の愛らしさもならではの和み。 未知の好奇心や興味に飽き足らず、常に何か新鮮な味覚を求めるならばこれぞ他にない魅惑の刺激に満たされるはず。お土産に持ち帰る香ばしいお稲荷さんまで徹底しています。 普段は江戸前ということで、その基本があっての遊び心でありシュールなピカソ風芸術の彩りすら感じさせ…。居心地よいやりとりとともにまた再訪する機会あればと楽しみです。
2020/07訪問
1回
神奈川芸術劇場での観劇後、30分押しの最後の客で入店するも電話対応から感じよく。オーナーシェフと奥さん、息子さん夫婦との家族経営そのまま店の雰囲気も温かくアットホームさが伝わります。 客層も幅広く皆、和んで楽しんでる空気感の中、コースは真鯛から始まり、おつきあいのある農家の野菜や漁師による各地の産物がどれも瑞々しい鮮度で供されます。 ほっこりやさしいスープ、彩りもカラフルに元気をもらえるもりもりな焼き野菜、定番のレモンのパスタ、そして帯広のジビエ集団・ELEZOの鹿肉をメインに品数少なめでもボリューミーで、香ばしいパンとオリーブまで至極満足。 トータルで充足感この上なく、しあわせな心地になれる魅力の一軒。横浜まで来たら毎度寄りたくなる場所になりそうです。
2019/12訪問
1回
今年初のディープ野毛遠征、20数年前に毎月のように足を運び、今は面影のみの懐かしき黄金町から川沿いを歩いて17時と早いスタートでの焼き鳥店「里葉亭(りばてい)」。 普段は大人気のこちら今回も地元のアテンドをお願いしたIさんのご尽力で事前に予約、コースでテンポよく次々出てくる串がどれも絶妙の焼きで美味しく、評判に至極納得。 日本酒も今時な銘柄を流石の品揃えで、3時間制のこちらがストップをかけるまでエンドレスな鶏三昧を引き立て、そそられるわ、とめどがないわ…ですでにほろ酔い、よい気分…。 次にまた知る人ぞ知る老舗の小料理屋「椿」をハシゴする予定だったため、正気を保ち適度にお会計としましたが、このまま居座りたくもあり。今宵も尽くせぬ野毛の深みに耽溺。
2022/01訪問
1回
江戸時代から300年続く最後の料亭とされる八百善。栗山善四郎の名を継いだ10代目の現当主がまとめた江戸料理大全というすばらしい一冊が年初に刊行され訪問したいと思っていましたがようやく叶いました。 山谷に店を構え、その後に築地に移転。江戸の大火や関東大震災、東京大空襲など惨禍のたびに場所を移り、新宿高島屋の店舗を最後に一時途切れましたが、5年前に鎌倉の明王院境内の一角にある古民家で息子さんと再開。昼間のみランチのコースをいただけます。 門構えのアプローチから雰囲気ありありで佇まいに歴史の重みを感じますが、室内にかけられた浮世絵にも当時の八百善が描かれており、料理が始まるとその器の数々も骨董品と呼べる貴重なものばかり。災厄を経て、よくぞこれらが残ったものだとありがたさが増します。 そしてもちろん料理の一品一品がまさに江戸からの伝承。白酢や味噌で味を調え、何気なく見えて豆腐やそら豆が漉してあったりと手間暇かけて細やか。 この日は夏に相応しい涼やかなメニューで太刀魚焼きを山椒で供されたり、茶碗蒸しも白身魚など具にひと工夫。締めはそうめんに西瓜で季節を堪能。暑気払いになりました。 ちなみに日本酒は埼玉・深谷の丸山酒造の杜氏がこちらを訪れ、どうしてもおいてほしいと懇願されたという織星のみ。うちは高いのはもうおかないよと言ったら、市販していない大吟醸を純米酒の値段でおろすからという熱意に折れたとか。そのため他に浮気はしないそうです。 正直、一口飲んで古くさい味の古酒っぽいなと感じたものの、食事がすすむ合間合間に印象がかわっていき、これが合うんだなと納得。この鉄瓶も盃も昔の祝言でしか見ないようなものですが、武士の宴席では正式なものだったそうでこれまた貴重。 そんなこんなを10代目の講談のような江戸弁の語りで聞くのも一興で、最初は敷居が高く気難しそうかなという印象がどんどん気さくで喋り好きな好々爺の顔に。 将軍が遊びに来られた歴史の話から榎本武揚に福沢諭吉、池波正太郎…最近、松井今朝子さんが小説化し料理通という書物を残した4代目善四郎の隆盛期の逸話まで。 江戸料理を伝える料理教室も開催し月イチでこういったトークを披露する宴席もあるそうですが。これで季節料理のランチコースが5千円。 次は最上位の江戸料理コースも楽しみにしたいと思います。 料理の写真はネットに投稿しないでほしいということで。残念ながらですが、自分の目で一度堪能してみてはと。
2017/08訪問
1回
逗子エリアで一番人気の創作カレー「Spice Tree」。狭い店内は9席のみ、昼の最終14時前に着くも10数人の待ちで入店まで1時間と普通なら苛つくところ、食べ終わるとやはり並んでまでありつけてよかったと満足感にひたる愉悦。 あと一食のみだったこの日のスペシャル、「牡蠣と柚子と味噌」が酸っぱうめー、と好きな人にはたまらん個性味。2種盛りプレートでもかなりのボリューム、定番の「マトンひき肉とネパール山椒」とまさにスパイシー&大人なマッチ。 やはり定番のバターチキンもあり、組み合わせで食べ比べればプレートつけ合わせのお豆カレーやヨーグルトで味変しつつ飽きない楽しみを堪能し尽くしコンプリート。最後にチャイでこの膨満感を漱ぎ、頗る爽やかに店を後にします。
2023/01訪問
1回
先日の神奈川・茅ヶ崎ではこちらもメインの目的だった神奈川の老舗、熊澤酒造のガーデンに。湘南で唯一となった酒蔵を古民家レストランはじめリノベ、BS朝日の「100年名家」でも紹介されるなど地元文化の拠点として変貌。 窯焼きピザやパンのベーカリーなどが人気の「MOKICHI TRATTORIA」や銘酒「天晴」に湘南ビールも利き酒できる立ち吞みショップ、オリジナルの個性派作家による焼き物の陶器や皿などアートやファッションも楽しめます。 夕餉の時間に緑豊かな敷地の奥に佇む離れの「蔵元料理 天晴」を再訪し地産地消の食材を活かした創作料理と自慢の日本酒をペアリングで堪能。稚鮎からしらす、蚕豆とどれも期待以上でキャベツ焼売に旬魚の塩麹蒸しも美味。 静謐で時間の流れも止まったようなwoody空間の暗めな雰囲気も微睡む心地よさ。正直ここまで満足度高いとは昼の賑やかさに比して、いまだ混雑には至らぬ夜の恩恵有難く、よき誤算。リピートすべき魅力とっておきです。
2022/05訪問
1回
大磯プリンスのレストランはイマイチなのでここが定番のオススメと教えられ、徒歩8分のこちら「楽市楽座」。当日満席でなめてましたが20時前に入店でき… 天青や泉橋酒造のとんぼシリーズなど神奈川の日本酒に全国各地の人気銘柄も揃え、食事メニューも新鮮な地魚の刺身から地元野菜の天ぷらまでめっちゃ豊富。 シラスの各種食べ尽くし、しろころホルモン、明太子の唐揚げ、トマトのとろみあんかけetc.、そして仰天ボリュームの海鮮カタ焼きそばと美味しくコスパ最高。 22時閉店と早めですがさくっと凝縮、活気ある人気店、なかなか穴場な魅力でした。
2022/05訪問
1回
里山にひっそり隠れた格調高い料亭。旬の料理も酒の銘柄も大好物