GORO8さんが投稿したハジメ(大阪/肥後橋)の口コミ詳細

旨いもの放浪記

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GORO8 (50代後半・男性・兵庫県)

この口コミは、GORO8さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

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ハジメ肥後橋、淀屋橋、渡辺橋/イノベーティブ、フレンチ

1

  • 夜の点数:4.2

    • ¥100,000~ / 1人
      • 料理・味 4.3
      • |サービス 3.0
      • |雰囲気 4.2
      • |CP 3.5
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2023/12 訪問

  • 夜の点数:4.2

    • [ 料理・味4.3
    • | サービス3.0
    • | 雰囲気4.2
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥100,000~
    / 1人

ミシュランの権威に屈するつもりはさらさらないがこの店の三つ星は納得  米田肇イノベーティブの世界

体験する料理を標榜するhajime のシェフ米田肇氏。体験する料理とは如何なるものか?体験しにやってきた。電話は繋がり難いとの事であったので一休の予約サイトから予約を入れる。一休としては、あくまでも店側に予約希望を出すだけで予約が取れるか取れないかの結果は数日後との事であった。しかし数日後、一休から来た答えはNO。「ああ、やはり予約困難店なんだなあ」と思いつつ諦めていた。しかし2日後hajime からお電話があり「予約OK」との事であった。予約した日はクリスマスのスペシャルディナーの始まる12月15日、勿論スペシャルディナーでの予約。
訪問当日、オフィスビルの一階にお店があり一見すると会社のオフィスか?と見間違えそうな店構え。しかも一旦玄関の中に入って呼びベルを押して店員さんに開けてもらわないと入れない方式になっていて初めての方は戸惑われる感じがした。
控室に案内され暫しツレを待つ。ここでは間接照明でリラクゼーションミュージックが流れ、既に体験する料理が始まっている事を感じた。程なくツレが到着し、店内の席に案内され着席、店内も間接照明でリラクゼーションミュージックが流れて何かのテーマパークのアトラクションに来たような高揚感があった。いよいよディナーが始まる期待感にドキドキワクワク最高潮。各料理の感想は写真のコメント欄にて。

店内の雰囲気
高級感溢れる内装、間接照明にリラクゼーションミュージックと癒しの空間が演出されていた。コレはGOOD。しかし当日は満席で殆ど外人さんばかりの中、騒がしいスペイン人?と思われる一団があり店員さんから注意される一幕があった。又、厨房出入り口付近で調理器具などを落とす音が店内に響き渡るという事が何回かあった。コレについては店員さんから客への謝罪なし。店内の雰囲気がGOODだっただけにこれらの事が多少艶消しに。
しかし、午後5時入店で食事が終わったのが午後9時50分、約5時間いたがすごく居心地が良く時間が経つのを忘れた。まるで胎内回帰した様な安心感、安堵感、リラックス感。あっと言う間の5時間であった。料理のサーブのタイミングが遅い、時間がかかり過ぎるとのコメントをよく目にするが私は全く気にならなかった、店にいるだけで癒された。

サービス
当日は満席で料理一皿一皿に凝った演出をされているので店員さんは大忙し。グラスのシャパーニュがなくなっているのに関わらず暫し放置される事態に、この為店員さんを呼ぶ事も数回あり。コレは三つ星レストランらしからぬ失態。
店員さんは常に笑顔でお皿を丁寧にサーブしてくれていたし各対応も非常に丁寧これは流石。

コスパ
クリスマスのスペシャルディナーであったので1人ディナーだけで95,450円
飲み物はシャンパーニュ 2本、ハウスワイン赤1杯で合わせて4万円弱。シャンパーニュ 、ワイン共に飲み物についてはあまり乗せてない良心的な価格設定。ホテルとかのレストランなら特にシャンパーニュは定価の3倍から4倍は乗せる。ここに料理勝負のシェフの矜持を感じた。トータルでサービス料込みで1人当たり12万弱。私が過去食べた三つ星レストラン中でも最高額記録を更新。
料理のコースは一般的には高いと思われる価格帯。しかし料理を食べた後には違う印象になる。コレも納得できる。私は充分に価格見合う価値があったと思うし納得できた。

総評
「予約を取れない店は存在しないのと同じ」を信条にしてきた。最初の段階で1度予約が取れないともうその店は存在しないものとして2度と予約する事は無いし、どんなに評判が良く興味がそそられてもガン無視を決め込んでいた。しかし、今回のhajime はそんな私の信条を完全に覆してくれた。予約できなくても素晴らしい店は存在するし、食べるに値する未知の料理も存在するのだ。それを諦めてしまうのは余りにも勿体無い。そんな当たり前の事に気付かされた。
開業から1年5ヶ月で三つ星に輝いたhajime。米田肇氏は「三つ星は簡単、過去働いた三つ星レストランの真似をするだけで誰でも取れますよ。」とのコメントをされていたが、それができないから世の料理人は皆んな悩んでる。こんな事もさらりと言えるのが天才たる所以か。しかしその後、彼は更に高嶺を目指し三つ星のフレンチを捨て自分のやりたい料理を表現できるイノベーティブへと移行、星を二つ星に落とす。それから苦節8年、自分の世界観を表現するイノベーティブとしてみごと三つ星を獲得。彼は間違いなく天才であるが努力の人でもある。
そんな彼の料理にはドラマがあり、生き様があり、愛がある。一皿一皿が緻密に計算され隙が無い一切の手抜きが無い、絵画の様な料理が並ぶ。妥協の無い鋭いナイフの様なストイックさを感じると共に根底にある優しい温かい人間性を感じる。
作り手が素晴らしいのは勿論だが受け手もそれなりの感性が無いとこの世界の良さはわからないと感じた。有限な言葉を用いて彼の料理を表現するのは如何に困難な事か思い知らされる。表現しきれない自分がもどかしい。
また、ネットでたまに酷評を目にするが、その殆どが値段の高さに起因するものであるのが悲しい。確かに値段は張るがそれに見合う充分な価値がある。円安基調の昨今店内が外人観光客ばかりなのも納得。海外の方だとこの価格帯でも割安と感じられる事だろう。今や海外にも多くのhajime ファンがおりリピーターも多いとの事。しかし、この繊細で素晴らしいhajimeのイノベーティブは日本人にこそ味わって欲しい。
もし運良く予約が取れたなら又利用したい。
学ばせていただきましたありがとうございました。

  • 外観

  • 外観

  • 内観 ベル️

  • 控室

  • RMシャンパーニュ ギイシャルルマーニュブランドブラン2022 細やかな泡、微かな樽香、大好きなRM シャルドネ種だけで作られたシャンパーニュ

  • 湖  月とスッポン  演出の準備が始まりました ショーのスタートです

  • 湖 月とスッポン  スープに入れるラビオリをこんな風に提供されます

  • 湖 月とスッポン  小鉢とスープポットが用意されました

  • 湖 月とスッポン  スープポットから器にコンソメが注がれます

  • 湖 月とスッポン  こんな感じになります

  • 湖 月とスッポン  ラビオリの中にはスッポンとヒグマと牛テールが入ってます スープは蝦夷鹿肉のコンソメ 蝦夷鹿のコンソメは牛のコンソメと違いあっさりした味わいの中に深みが有り 

  • 磯 海の森 胡瓜と柚木ソースが入ったボール 牡蠣と合わせていただきます 胡瓜と柚木の酸味で牡蠣の生臭を全く消して旨味だけを引き立たせます

  • 磯 海の森 ビーツのソース ミデアムレアに火を通した牡蠣 豊かに牡蠣の味が広がります

  • 生命 命の輝き  南瓜のフランの上に河豚の白子  貝の泡ソース 鶏のコンソメがかかってます 南瓜と河豚の白子が抜群に合います 

  • 地球 自然への敬意、地球の循環、ミネラルの表現  サラダですが86種の野菜が使われています 野菜の温度各野菜に合わせるソースまで考えられています 泡ソースの下の根野菜のソテーが特に美味しかった

  • 海 つながり  アンコウと西洋ネギのソース こんな感じでソースをかけてくれます

  • 海 つながり アンコウと西洋ネギのソースが絶妙、付け合わせの野菜もとても美味しい、本当に隙がないし妥協がない緻密な計算がされてます

  • 海 つながり  海藻練り込みパン 青海苔バターと海藻バター 青海苔バターは香ばしくてパンによく合ってました

  • 海 岩礁  伊勢海老 菊とオレンジのソースと濃厚海老ソース 雲丹と菊のパウダーのかかった海老のコンソメジュレ 

  • 海 岩礁  伊勢海老は半生に火を通され菊とオレンジソースと濃厚海老ソースで旨味が増幅、海老のジュレは菊が香り海老らしい味わい雲丹の旨みが後からダメ押しでやってきます

  • RMシャンパーニュ クリストファーミニョンエクストラブリュット ピノムニエ種100%で作られた珍しいシャンパーニュ 私の思い出のシャンパーニュ 濃い食材に良く合います

  • 海 岩礁  米の形をしたパスタと伊勢海老と鮑のリゾット 炙り雲丹が上に乗ります

  • 海 岩礁  スプーンに盛られたキャビア これを混ぜながら伊勢海老と鮑と雲丹のリゾットをいただきます

  • 海 岩礁  伊勢海老、鮑、雲丹、キャビアのリゾット 不味い訳ないですよね 旨さ爆発でした

  • 森 調和  フォアグラを栗のクリームで覆い上に白トリフをかけてます フォアグラに栗の豊かな香りとほのかな甘さが良く合います後から白トリフの芳香が追いかけてきます

  • 大空と大地 京鴨ローストと黒トリフ 黒ニンニクのペースト 

  • 大空と大地  黒トリフを外すとこんな感じ 皮目パリパリで身はロゼ色 噛むと鴨肉の肉汁が溢れて旨味の大爆発 付け合わせのソース 黒ニンニクの香りと酸味も良く合ってました

  • 大空と大地  豆腐のクリームとカンパーニュ 豆腐がこんなクリームになっちゃうのが不思議 クリームチーズの様な食感 味は大豆だけど旨味凝縮でカンパーニュに付けるとまた絶品

  • 鴨肉に合わせてハウス赤ワインをグラスでオーダー 

  • 冬 吊るす  吊るし柿の中に柿のソースが入ってます 手前のものは氷の器に凍ったフレッシュチーズとカット柿が入ってます

  • 冬 吊るす  吊るし柿の器に柿のソースが入っています これを氷の器に入ったフレッシュチーズとカット柿にかけていただきます 柿ソースとフレッシュチーズが良く合ってました 美味しゅうございました

  • 冬 冬ぬくし 金柑にゼリーが入ってます付け合わせのメレンゲと一緒にいただきます 金柑が懐かしい郷愁を誘う味わい

  • 冬 雪  サワークリームと苺 優しい甘さ

  • クリスマスディナーのスペシャルスィーツ  ミルクプリンの上にフランボワーズのソースがかかってます ミニジンジャーブレッドマン、透明な飴細工の雪だるま 楽しい設え ミルクプリンが特に美味しかった

  • 雪に見立てた綿菓子 優しい甘さが嬉しい逸品

  • ホットコーヒー  これも酸味と苦味が絶妙な私好みの美味しいコーヒーでした コーヒーにも一切の手抜きがありません 有終の美を飾りました

2023/12/19 更新

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