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昼の点数:-
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¥2,000~¥2,999 / 1人
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修業先と方向性を変え、ここならではのオリジナリティを感じさせるところが秀逸な、今年一番の注目株
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塩らぁ麺
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わんたん入り醤油らぁ麺
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麺リフ
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メニュー
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茶田勉氏による揮毫と飯田将太氏の花押
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看板
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暖簾
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外観
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2021/03/14 更新
湯河原から全国にその名を轟かせる名店中の名店「飯田商店」で長年修業を積んだ渡邊大介氏が、飯田将太氏の免許皆伝を受け独立開業したお店。
青梅市でもかなり奥多摩町に近いところに開業したのは、「飯田商店」と同じく、周辺に遠路はるばる訪れても楽しめるようなスポットが多数ある場所で開業したかったという店主の意志に拠る。
修業先が、店内の設えからスタッフの着衣に至るまで”和”を意識したコンセプトでまとめているのに対し、こちらでは店主がコックコートを身にまとい、屋号もそのロゴも、また店内の設えも”洋”に振っている。
これは、修業先とは異なる、自らの独自路線を料理にも反映させていきたいという店主の強い意志と覚悟の顕れであろう。
「飯田商店」は「OMAKASE」での予約一本に絞っているが、こちらではファストパス制を敷いている。
朝7時から一時間ごとにこのパスが配付されるのだが、店内連食をする人はその杯数と同じ枚数のパスを受け取る必要がある。
11時から30分ごとに15時30分までの10回のあいだで、訪れる時間を指定できるシステム。
これにより、食事までの時間を長くとっていれば、奥多摩観光なども存分に楽しむことが可能だ。
因みに私は平日の早朝4時40分ころに到着したが既に1人待ちがあり、6時を過ぎたくらいから、初回のパス配付待ちの列が長くなり始めた。
土日ともなると現在のところの一日の提供杯数90がこの初回7時の配布で完売することもある。
開店してまだ半月経たずであるがこの人気。
改めて「飯田商店」というブランドの強さを思い知る。
カウンターに座り店主の所作をつぶさに観察する。
オペレーションの仕方は、親方飯田将太氏の動きを忠実にトレースしている。
片手鍋を鍋掴みで操る、テボで茹でた麺を平ざるで湯切りする、など。
動きに無駄がなく、新店らしからぬ堂々たるオペレーションを披露しており、親方の教えをしっかりと身に着けてからの独立であることが分かる。
”塩らぁ麺”と”わんたん入り醤油らぁ麺”をいただいた。
今の時点で詳細に味の分析をすることはあまり意味がないと考えるので細かくは割愛するが、両メニューともに、一見すると修業先に近いように見えて、トッピングの具材選びも、スープの方向性にもしっかりとオリジナリティを感じさせているところが素晴らしい。
単に「飯田商店」の二号店となっていないのが流石だ。
やはり現時点では旨味の厚みや一杯の完成度、まとまり、という点で親方の作るものとは隔たりがあるが、それは当然のことで、新店と考えればこのクォリティの高さは驚嘆に値すると言ってよい。
雑味なく、素材のポテンシャルをしっかりと引き出しているコトは感じられる。
麺には確実に飯田イズムが継承されている。
しなやかで風味豊か。
ラーメンは麺を食べさせる料理であるという基本コンセプトに忠実だ。
しかしそれにしても茹で方はかなり攻めている。
親方よりも柔茹でで、私的には好きな方向性だが、一般のお客さんにはノビているという評価を受ける危険性もある。
そこは雑音に惑わされることなく、麺の伝道師としての役割を貫いてほしい。
店主の奥様も一緒に店に立ち、優しい笑顔と丁寧な接客で主人をバックアップ。
今年一番の注目株であることは間違いないと思うが、人気に胡坐をかくことなく、いつまでも上へ上へと突き進む親方のように、真の名店を目指して頑張っていってほしいと願う。