『Jean Michel Mortreau ジャン=ミッシェル・モルトローのチョコ』しろうねさんの日記

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バレンタインに、偶然こちらのチョコを口にした
マイレビュアー様の書かれたレビューが
とっても美味しそうだったので、買ってきました。

本来、食べログのレビューとして投稿するべきなのですが、
実はこちらのショコラティエは、まだ日本に店舗がありません。
マイレビュアー様が、輸入元(?)の会社の住所でページを作ったら、
少したって掲載保留になってしまいました。
いまはたぶん、ページそのものが消えています。
仕方ない事とはいえ、とても素晴らしいレビューだったので、
日本に店舗ができたあかつきには、再投稿されるといいなぁ。

バレンタインの時期は全国で30か所近く出店したらしいのですが
ホワイトデーではなんと5か所に減少していて焦りました。
でも、幸い日本橋高島屋に出ていて
4個入り(1,296円・税込)を購入できました。内容は以下です。


ガナッシュ・フルールドセル(右上)

 マイレビュアーさまによると、経験上、フランスのチョコはフィリング寄り、
 それ以外の欧州はカカオ寄りなのではないか、との事でした。
 そして、こちらのショコラティエはフランス出身ながら
 フィリング重視ではなく、カカオとバランスしていて、
 そこが好みだと仰っていました。

 そのレビュー通り、こちらのチョコレートは、
 外側のチョコレートが厚めです。
 硬質のチョコを嚙み割る快感と、カカオ本来の香りや味が
 しっかり軸にあっていいですね。
 香り付け、添加素材、ましてや単にデザインで
 目新しく賑やかしただけのチョコって好きじゃないです。

 こちらの商品には、カカオ産地のテイスティングチャートの
 小冊子がついていました。WEBでも同じものが見られます。
 (http://www.jmm-chocolate.jp/about_choco.html
 このチョコの産地はペルー。
 オレンジほどは膨らまないタイトな柑橘が確かにあり、
 微かに感じる塩が全体を引き締めて
 穏やかな苦みが慎み深く余韻を残す、渋い一粒でした。


キャラメルフルールドセル(左上)

 ガナッシュ・フルールドセルに似ていますが、
 ガナッシュはかなり緩めになっています。
 カカオはタンザニア産。
 チャートによると、ペルーより口溶けが良いそうで、
 食べてみた感じもまさにその通りです。

 歯を入れた瞬間、冷たいチョコの質感を
 心地よく舌に感じてから溶け出すのがいいか
 触れた瞬間溶けだすのがいいか、これは好みですね~。
 私はどっちも好きです。
 ペルー産は苦みでしたが、タンザニア産は抑えた酸味で
 余韻を楽しませてくれます。塩気は上記より強め。


プラリネノワゼット(左下)

 ドミニカ産のカカオです。
 上段2粒の繊細なバランスとは一転して
 非常にどっしりとした力強いチョコレートです。
 ヘーゼルナッツの厚い味わいと香りも豊かで
 香ばしい焙煎とも相性がいいですね。
 こちらのショコラティエ、カカオだけでなく
 ナッツ使いも素晴らしいです。


プラリネピスタチオミルク(右下)

 こちらもドミニカ産カカオです。
 ミルクチョコレートなので、まずは乳成分由来の優しい充実感を感じ
 その後、ひとつ前のプラリネより
 さらに強く香るピスタチオが前面にきます。
 続いてピスタチオに変わり、なんとキノコの香りが支配。
 テイスティングチャートには、きのこの風味と書いてありますが、
 ここまではっきり香るとはびっくりです。

 スイートチョコ(粉乳なし)だとどうなんだろ?って感じですが
 ミルクチョコとキノコの香りはとっても合います。
 ポルチーニ茸のクリームリゾットみたい。
 最後に全部が混然一体となって・・・
 めちゃくちゃ美味しい! ̄□ ̄;;


というわけで、産地ごとの特性を生かしきり、
一粒ごとに、異なる構成や風味の変化で昇華する
本当にすごいショコラティエでした。
マイレビュアーさまが仰っていた通り、
カカオとガナッシュ(と、その他要素)が、
どれも生かされていて感動しました。

個人的に驚きだったのは、一粒のチョコが
食べ始めから終わりまで、色々な表情を見せてくれた所です。
特に最後のプラリネピスタチオは4回も変化して驚愕…。
こちらのチョコを知るきっかけとなった
マイレビュアー様のレビューに、
「大げさに言えばチョコレートの概念が変わるかも」
と書いてあったと思いますが、確かにその通りでした。
来年はもっといっぱい入ってるのを買います!
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