2回
2017/07 訪問
山奥の隠れ家で料理に器に魅了されまくりました♪
三重県民で出汁ソムリエの友人から、素晴らしい店が
あるからぜひ行ってみて下さい!と言われ調べて
みたらめっちや私好みの店!
するとすぐに行きたくなってさっそく予約して行って
きました。
自宅から車を走らせること2時間半。
連休の渋滞も考えて随分早く出たけど渋滞は無くて
スーイスイ♪
店の周辺になると、要所要所に羊の絵が書かれた
標識が掲げてあります。
その絵が可愛くて店に着く前からほっこりしました。
その標識に従って山の中をグイグイ進むと店に到着!
敷地内には山羊も飼われていて、近づくと寄ってきた♪
まずは山羊に挨拶して、周辺を散歩。
空気が綺麗し自然豊かで気持ちいいです。
店は二部制で、私たちは二部で予約。
二部制の店では一部ではなく二部で予約するのが
猫師流。
一部だと終了時間が近づくと二部の人が外で待ち始める
ので気になってゆっくり出来ないんですよね。
そうこうしていると、私たちの入店になりました。
食事はカウンターの6席、そして隣にカフェスペース
があります。
店に扉はありません。
自然の風を取り入れてるんです。
目の前にはガラスのない窓から見える外の景色が
絵画みたい♪
陶芸家の奥様が作られたオブジェがいくつも飾られて
いて格好いい。
着席して最初に出てきたのは大きな石。
実はこれ石に似せた陶器の様で保温効果があります。
この日は暑かったので冷やして石のクーラーとして
出してくれました。
それに手を置いたり肩に押し当てたりして癒されて
いると準備が整った様ランチコースの始まりです。
◆お任せコース
価格4300円
・紫蘇とミントとジャバラのドリンク
初っ端から聞きなれない名前が出て来ました、笑
ジャバラとは和歌山名産の柑橘系でカボスや柚の
様なもの。
さっぱりとして見た目も鮮やかで良い具合に喉を
潤しました。
・小料理5種
細長い木の上に、白ナスオランダ煮、初物枝豆
らっきょ梅酢、とうもろこし冷製茶碗蒸し、紀伊長島
えぼ鯛の握り、紀伊長島サザエの五色和えが乗って
出て来ました。
これ、すごく格好いい出し方♪
見ただけでうっとりしますわ!
色々手を加えていてほとんど覚えてませんが、冷静
茶碗蒸しはオクラの餡やとうもろこしの髭、さらには
シークワーサー胡椒と、どれも食べたことが無い
食材や調味料を使っていました。
えぼ鯛とは、大阪ではウオゼと呼びますが寿司で
食べるのは初めて!
しっとり柔らかで甘みがある美味しい握りでした。
他ももちろんウマウマです♪
・焼き鮎
鮎は泳いだままの姿で焼かれていて器は陶器にガラス
を合わせて水面をイメージしたもの。
これが鮮やかで素晴らしい。
この鮎は1時間15分かけてゆっくりじっくり焼いた
ので何と頭から全てた食べれるのです。
そして、口を大きく開けているのは、腹わたの臭さを
口から出す為らしい。
焼き鮎ひとつとってもこだわり抜いています。
頭からかぶりついても全く臭みはなく、内臓もエラ
から抜かれていたのか苦味も皆無、臭みも皆無で
香ばしくて美味しかった。
・穴子の葛打ちの入った蒸し物?です。
丸められたアナゴの他にはトマト、オクラ、焼きなす、
花丸きゅうり。
花丸きゅうりとはきゅうりの赤ちゃんが付いたきゅうり
の花のこと。
こらに煎り酒の餡がかかってます。
葛打ちの穴子の身はホクホクで皮がしっかりしていて
美味しい♪
餡がかなり美味くてどの野菜にも合います。
・雌の熟成鹿肉の藁焼き
この鹿肉を獲った罠師もとんでもないこだわりが、
罠で獲るのですが前脚か後脚のどちらの脚にかける
かで体温が変わるらしい。
後脚にかけると暴れて体温が40度以上になり肉に
臭みが出るらしい。
前脚にかけると体温を31〜32度に抑えることが
出来るので本来の美味さを損なう事が無いようです。
ここまで拘って捕獲した鹿肉を丁寧に藁で焼いた
ものが出て来ました。
肉はジューシーで美味い。
獣臭さは微塵も無くて非常に美味しい肉質。
他の焼き野菜も秀逸でした。
・香の物とご飯
羽釜で炊いた、みずみずしくて存在感のあるとっても
美味しいご飯。
まずはご飯だけ、お代わりはカリカリのお焦げ、
更にお代わりしたらお焦げを菜種油と塩で、更に
お代わりしたら醤油をかけてバーナーで炙った焼き
おにぎり風で食べさせてもらえて、めちゃくちゃ
楽しかった♪
これでカウンターでの食事は終了。
カフェスペースに移ってデザートとお茶をいただきます。
カフェスペースはテーブル席ですね。
奥様の作品がたくさん飾られていてとっても趣き
があります。
眼下には山羊のいる広場が見渡せて、向こうの方
にはツリーハウスが見えます。
ここで頂いたのはデザートと茶菓子。
ニッキの木の根を煮出して作ったゼリーは綺麗な
無色透明で癖が全く無くて甘い餡が合います♪
大豆の茶菓子は2種類で、1度食べたら手が止まら
なかった、笑
ここで約30分ほど寛いで料理の余韻に浸りました。
そして名残惜しいのですがそろそろ退店。
最後にご主人、奥様と雑談して失礼しました。
こちらの店は、ロケーション、ホスピタリティ、
料理のこだわり、器のこだわり、盛り付け、
味、どれも極めて高いレベル。
新しい発見もたくさんあって、本当に来て良かったです。
他のお客さんも皆さん最高の笑顔で帰られました。
季節ごとに食材は変わるので、しばらくしたらまた
来たいと思います。
ご馳走さまでした!
2017/07/21 更新
私が1番好きと言っても過言では無いレストラン朔(さく)。
大自然の中にポツンとある建屋で風に当たりながら絶品料理を頂けます。
器は陶芸作家の奥様が製作し料理はご主人が振る舞うという、自然愛と夫婦愛に満ちた空間なのです。
席数はわずか6席と少ないにも関わらず大人気のために予約はかなり取り辛く、
今回私は電話を300回以上かけてようやく取れたんです。
(予約開始日時などの詳細は朔のホームページを見てください)
少し早くついたので羊や放し飼いの鶏と触れ合いながら付近を散策(この時間も楽しい)
すると時間が来たので皆さん席についてランチコースのスタート。
【ランチコース 8,500円】
料理を細かく書くと長くなりすぎるのでサッと流します。
ウェルカムドリンクは自生してる手摘みのお茶のスパークリング。
前菜の長い器に八知玉と蓮根と鮑など炊き合わせ、胡麻豆腐、ナスのオランダ煮、
山地放牧牛(酪農の方法)、鱧のにぎり、冬瓜としめじお原木椎茸の煮たのんなど。
鮮やかで美しすぎる器に乗ったアマゴの塩焼き。
すぎだけの出汁で食べるサワラの田舎汁。
世界一の罠師古田さんの獲った三又角の鹿肉と野菜の焼き合わせ。
〆は自家製米の土鍋ご飯、香の物、赤だし。
おこげ、鹿の山椒煮、なたね油、醤油おこげからチョイス出来ますが、お代わりで何種類でも
食べれます。
別室のカフェスペースに移ってデザートの豆乳プリン、ニッキのゼリー、松の葉の粉末を練り込んだ
ヨーグルトのビスケットなど。
素晴らしい雰囲気の中で頂く、最後まで隙のない素晴らしい料理と器に感動。
そしてご主人がする料理やこだわり素材の説明が楽しかった。
中でも古田さんの獲る三又角の鹿の話は素晴らしい。
拘り抜いた捕り方による最高の状態の鹿肉で、今まで食べた鹿で1番雑味が無く純粋に美味さを感じた。
遠くて予約も取りづらいけれど、こちらにはまた定期的に行きたいと思います。
ご馳走さまでした!