【常連への道のりは遠いかな？】 : ビストロ モン.シュマン

3週間前に予約を入れて3度目の訪問。
一回はディナー利用したいと思ったが、ゴールデンウィーク中、ディナータイムは満席と言われ、ランチで空いてる2チャンスのうちのひとつを確保。

ホント、ゴールデンウィーク中の軽井沢は予約争奪戦が熾烈で、それが疲れてしまう。

12時半に予約を入れ、12時10分に到着。店の段取り？順番があると言われ、結局20分外で待つことに…。席はほとんど空いてたから入れてくれても良いのに…と思ってしまった。
　3回目の訪問ではまだ常連ではないから、塩対応なのかしらん？
　まだまだ、僕らの修行が足りないな。

20分経過して再び階段を登ってようやく入店。
メニューは、いつも通りプリフィックスで前菜、メイン、飲み物（コーヒーや紅茶など）、お好みでデザートを付けるか付けないかの選択のみ。デザートなしだと税込2500円、デザート付きだと税込2900円。
半年前より300円〜400円値上がりしているが、食材高騰でどこでも大変なのと、それにしても軽井沢にしては、以前も書いた通り有り難いリーズナブル値段。
デザート付きのコースをオーダー。

今日は春らしい前菜の「ホワイトアスパラガスとハモンセラーノ（生ハム）と半熟玉子」があったのでそれを選択。

その他には前回も食べたサラダに近い「ミモザ風サラダ（自家製アトランティックサーモンのマリネと海老、ホッキ貝のサラダ）」、「＋300円でオニオングラタンスープとサラダ」
「ブラータチーズ、生ハム、洋梨、苺のサラダ仕立て」
「パテドカンパーニュ」が用意されている。

ホワイトアスパラガスはズッシリ重く（手に持ったわけではないが結構太くてしっかりしている）半熟玉子のとろけた黄身と合わせて食べるとまったり美味しい。添えられた生野菜も掛けられたパルメザンチーズもアスパラと半熟玉子と一緒に食べて美味。

メイン料理は2回来て2回それを食べてお気に入りだった「フランス産の鴨のコンフィ」がない！消去線が引かれている。あっ、フランスの高病原性鳥インフルエンザで輸入出来ないからか…むーん…。ならば豚肉や牛肉でもなく魚にするかな、と
「黒鯛とスズキのポワレ 白ワインソース、ラタトゥユ添え」を選択。
白ワインソースはいわゆるポピュラーな『ソースヴァンブラン』と言われるやつ。ソースの中に散らされている緑色の彩りは刻んだパセリ。ベースの魚の出汁がポイントで、そこに酸味の味付けされた茄子、黄色、赤パプリカは食感変化で美味。
提供されたバゲットでソース全部キレイにいただいてしまいました。

デザートは僕は「ラム酒風味のクレームブリュレ」、相方は「フロマージュブラン・アプリコットソース」をセレクト。

そのほかには「バスク風チーズケーキ」「ガトーショコラと木苺のソルベ」「ソルベとフルーツ（木苺とマンゴーのソルベ）」が用意されている。

僕が食べた「ラム酒風味のクレームブリュレ」…確かにラム酒が最初は匂いも味も印象的。後半はだんだん慣れてくる。味は表面の硬いカラメル部分と下部の濃厚クリームのバランスも良いし、アクセントの苺、乗せられたバニラアイスも一緒に食べて口中調味でとっても美味しい。

相方の「フロマージュブラン・アプリコットソース」もシェアしてもらって食べたが、サッパリ系のデザート好きはこちらかな。アプリコットソースはやや甘さ強めと思ったけど…僕的には「ラム酒風味のクレームブリュレ」がオススメ。

コーヒーもしっかり酸味、濃さ含めバランスよくやはり全体的にこの店はレベル高い。
これで、千円札3枚で収まるならかなり嬉しい。

常連と認めてもらえるまであと何回通うのかな…年内にはもう今一度は来ないとなぁ。

この時期の軽井沢のレストランでは暖炉に火が入り、輻射熱で心地よい温かさが身を包む。

前回訪問して気に入って2度目のランチ訪問。
前菜＋メイン＋パン＋コーヒーで税込2090円。それにデザートをつけて税込2640円の2パターンのランチコースがある。

今回も後者のデザート付きのコースにして、さらにプティスープで「カボチャのポタージュスープ」を＋600円（税抜）でオーダー。

前菜には前回と似ているが少し違う「自家製アトランティックサーモンのマリネと海老、半熟玉子のサラダ」をセレクト。
…サーモン、蛸、海老3尾、紅芯大根、りんご、フリルレタス、赤い渦巻きビーツをドレッシングはバジルソースでいただく。
野菜そのものも美味しいしドレッシングも合う。海老は割と大きめでちょっと嬉しい。蛸も柔らか。やっぱりこの店良いなぁ…。

続いて「カボチャのポタージュスープ、＋600円」…カボチャ素材の活きたどろどろ濃厚で甘味も十分なポタージュ。体もあったまる。

メインは「信州ハーブ鶏のコックオーバン（赤ワイン煮）」…前回は『牛バラ肉の黒ビール煮込み』をオーダーして気に入ったが、今回はメニューになく、これが近いかな？と注文。
ワイン煮のソースがやや甘く、前回の方が好みだった。骨つき鶏はじっくり煮込まれ肉は柔らかで美味しいけれど…。贅沢な話ですけどね。

添えられた具材の小玉ねぎ、マッシュルーム、人参もとても良いアクセント。

あとはデザートは前回同様、2人とも「ラム酒風味のクレームブリュレとバニラアイス」をチョイス。前回は果物に柿、梨、シャインマスカットが乗っていたが今回は梨の代わりに苺。冬の雰囲気を味わう。クレームブリュレは今回はラム酒を相当感じる風味になっていて前回と異なっていた。いずれにしても相当美味い。

最後にコーヒー。これは普通に美味しい。

せっかくの料理レベルなのにパンには前回同様やはりチカラを入れている感じがしないのは残念。ホントに玉に瑕。

でも、値段もリーズナブルだし味のレベルは全体に高いので、今後も何回も来る事になる店であることは確か。

秋の観光シーズンに入る軽井沢食情報。

中軽井沢に近いビストロ。
高価格帯の食事が多い軽井沢にありながら、2000円程度でランチを楽しめる。

ランチは前菜＋メイン＋コーヒーで税込2090円のセットか、そこにデザートをつけて税込2640円のセットの2択。

僕はデザート付きのセットにして、ドリンクは「オールフリービール(税込660円)」、オプションでスープ単品で「オニオングラタンスープ プティ（＋700円）」もオーダー。

前菜には「海老とマリネサーモン、ホッキ貝、観音イカのサラダ、オリーブオイルヴェネグレットソース」をチョイス、メインには「牛バラ肉の黒ビール煮込み（軽井沢高原ビール使用）」を選んだ。

前菜のサラダには小海老が3尾も入り、マリネされたサーモンも数切れ入ってホッキ貝、観音イカもあってバリエーション豊富。野菜はミニトマト、紫キャベツ、ラディッシュ、ベビーリーフ、スギナ、ズッキーニ、赤い実はピンクペッパー。ドレッシングに使われているオリーブオイルヴェネグレットソースは酸味が結構強い。ホワイトバルサミコか塩のせいかな。食べ進んでいるうちに慣れて来てそこまで気にならなくはなるが…。基本は美味しいし、バリエーションに富んだサラダなので野菜がそこまで好きではない僕でも美味しくて嬉しい。

「オニオングラタンスープ プティ」…は玉ねぎがほとんど溶け切っているタイプではなく、玉ねぎの存在を感じるタイプのグラタンスープ。チーズが溶けて絡んでバランスよく味がまとまっている。

メインの「牛バラ肉の黒ビール煮込み」はバラ肉の肉感を残しながら、相当煮込んで味が肉に沁み込んで美味しい。とろみも感じ、特に脂部分はとろけて甘い。黒ビール煮込みだからなのか、赤ワイン煮込みのような洒落た感じではなく、味の方向性は似ていながらも、庶民的なお母さんが愛情込めて時間をかけて作ってくれた家庭料理の感じがする。まさにビストロ料理って感じ。マッシュポテトもお腹にズンとくるが付け合わせとして美味しい。
このひと皿、結構美味しくてお気に入り。

相方は前菜に秋らしく「静岡県長谷川さんのブラウンマッシュルームとくるみ、ペコリーノチーズとサラダ、バルサミコドレッシング」をセレクト。…シェアしてもらい食べたが秋ならではのサラダなので、これもこの時期には食べておいた方が良い。
メインに「天然スズキと帆立貝柱のポワレ、ノイリー酒の白ワインソース」…スズキの皮目はパリッと焼けて火入れが上手。ソースも手間暇かけていて美味しく楽しめる。

そしてデザートには2人とも「ラム酒風味のクレームブリュレとバニラアイス」をチョイス。上に柿、梨、シャインマスカットが乗って色々秋の味覚を楽しめて嬉しい。クレームブリュレ自体も濃厚な味でバニラ風味、甘さの濃さがたまらない。ラム酒はそこまで感じ取れなかったが、相当美味しくいただいた。

最後にコーヒー。これは普通に美味しい。

この高いレベルの料理がこの値段で食べられるのは有難い。とかく軽井沢はランチでもお値段高めなので、こう言う店をひとつ知っておくだけで、普段行ける店の選択肢が増える。

全体に美味しい割に途中で出てくるパンは温かい訳でもなく、あまり力を入れてる感じがしなかったのがちょっと惜しい。