北九州・若松!シブ人気上昇中のクチコミブランド。

北九州・若松!シブ人気上昇中のクチコミブランド。

歴史あり、文化あり、こだわりの食がある街、北九州市の若松。 街角や路地の片隅に、感性に響く若松ならではの味わいが見つかる街です。 (写真/大正8年竣工の旧古河鉱業若松ビル)

記事作成日:2015/12/10

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる387の口コミを参考にまとめました。

食べてみれば、歩いてみれば。好きになる街、若松。

北九州の観光地としてはマイナーですが、思いのほか歴史の残る街です。
【歴史】全国一の石炭積出港であった歴史を持ちます。当時、石炭は黒ダイヤと呼ばれ若松発展の象徴でした。東洋一の吊り橋と謳われた若戸大橋が開通したのは昭和37年。翌年5市合併により北九州市が発足。
【観光】若戸大橋を背景にレトロな西洋建築が立ち並ぶ若松海岸通り、地元では若松バンドと呼びます。旧古河鉱業若松ビルや旧ごんぞう小屋など、石炭景気に沸いた時代が残るレトロな風情が残ります。
【文学】明治40年(1907年)若松に生まれた火野葦平。昭和13年に第6回芥川賞を受賞。「麦と兵隊」「花と龍」「石と釘」などの代表作がある。昭和の文豪の一人。昭和35年に書斎で自ら命を絶ちました。
【特産】海に面した若松は新鮮な海の幸の宝庫。脇田漁港で水揚げされます。
また、キャベツやトマトなどの若松野菜は、潮風を含んだミネラル豊富な大地に育まれ、味わい濃くブランド野菜となってます。区のキャラクター「わかっぱ」は特産トマトと、若松に伝わるカッパ伝説が一緒にデザインされたのでしょうね。
(写真/若松と戸畑を繋ぐ「若戸大橋」)

金鍋

料亭 金鍋 - 牛鍋(厚切り伊万里牛サーロイン)

北九州市若松区本町2-4、料亭金鍋。
1895年(明治28年)創業、本館は国有文化財に指定される老舗。
九州初の牛鍋屋として開業。
大正時代に屋号にちなんだ金製の鍋を作り牛鍋を供したところ、全国的に大評判となり多くの名士が訪れた。
全国一の石炭積出港として栄えた時代の歴史と文化があるこの町一の料亭は現在もその時代と味が継承されている。

料亭 金鍋

着物に大正ロマン風のカフェエプロン姿の若い女性が多い仲居さんが可愛いです。
女将から金鍋の歴史や訪れた方のお話を聞けるのは興味深いですよ。
料亭金鍋の常連客だった若松生まれの作家、火野葦平。
彼の原作の映画「花と龍」のポスターが店内入ってすぐに貼ってあります。在りし日の高倉健さんの姿が。映画のロケでも料亭金鍋が使われたそうです。

三日月屋 若松店

三日月屋 若松店 - シナモン 205円、生地にシナモンを煉り込み、表面にメープルシロップ

北九州市若松区本町1-13、三日月屋 若松店。
大人気のクロワッサン専門店。
クロワッサンの種類が豊富。
若松の工場直売時代にブームとなり、今では店舗も増え人気のクロワッサン専門店となりました。
博多駅店、福岡空港店、薬院店、若松店の4店舗展開。

三日月屋 若松店

お店の入る、石炭会館は平成25年に北九州市の景観重要建造物に指定されています。
若松では最も古い洋館です。
1901年(明治34年)に設立された若松石炭商同業組合の事務所として1905年(明治38年)に竣工。
木造2階建て。シンメトリーな外観の寄棟瓦葺き。モルタル塗りの外壁。目地を切り石造風の仕上げを施してあります。
石炭関係者の社交場やクラブ、迎賓館として使われた、石炭の積出港として栄えた若松の歴史を端的に表す建物です。

旧古河鉱業若松ビル

旧古河鉱業若松ビル - 中身

北九州市若松区本町1丁目11、北九州市旧古河鉱業若松ビル。
1919年(大正8年)完成の国有形文化財。
現在は会議室や多目的ホールで利用可。
事務室で販売されている天然酵母あんぱんが話題(写真)。
他にも地元ゆかりのスイーツなどが販売されている。

旧古河鉱業若松ビル

華やかな外観を持つ1919年(大正8年)竣工の旧古河鉱業若松ビル。
このビルは1944年(昭和19年)まで石炭の受払業務をし、その後は他の事務所として使用され、1997年(平成9年)に入居者が居なくなり解体の危機に。市民の活発な建物保存運動が沸きおこり、46000人を超える署名と7400万円の浄財が集まりました。
これを受けて北九州市が学術調査を行い改修。2008年(平成20年)、国有形文化財登録。
若戸大橋を背景に美しい景観を作ります。

若松 籔そば

若松 籔そば - 天ざる 980円(税別)

北九州市若松区本町2-8、若松 籔そば。
創業1870年(明治3年)の若松の老舗そば処。
竹藪のイメージから生まれた本格手打ち茶そばを、創業以来のスタイルで受け継いでいる。
写真は、店長一押しで一番人気メニューの天ざる。
大きめのツユ碗とともに、ざるそばの上に天ぷらを乗せた形で供されます。
お店の特徴である甘いツユ。ツユは先代より一度も切らさず守り抜いてきたものとか。
そばは宇治より取り寄せた抹茶を練り込んだ茶そば。

若松 籔そば - 外観

風情ある外観。
高級蕎麦店ではなく、カジュアルな大衆店。
そば湯は出ません。
周辺にとってはなくてはならない食堂のような存在。

みやじま食品

みやじま食品 - とら豆 300g 410円

北九州市若松区浜町2-5、みやじま食品。
若松大正町商店街内の、煮豆専門店。
昭和初期、おばあちゃん達がチリンチリンと鐘を鳴らして売り歩いた煮豆。
ちりんちりん豆と言われていました。その豆は今もこちらのお店で購入出来ます。

みやじま食品

若戸大橋の袂、若松区役所近くの大正町商店街。
昭和レトロ好きな人は足を踏み入れたくなる年季の入った商店街・市場です。
商店街内はアスファルト舗装の通路の両側に、古い木造の建物が並びます。
その中の一店舗に、みやじま食品。

ぎょうざ 鉄なべ

ぎょうざ 鉄なべ - 焼ぎょうざ 400円(写真は二人前800円)

北九州市若松区中川町1、ぎょうざ鉄なべ。
同市八幡西区黒崎の本店鉄なべの女性店主の弟さんが、この道40年になるこちらの店主。若松の地で、長く営業されてきた個人店。
手作りの薄い皮。ミンチではなく叩き肉を使った具。バランスが良いです。
熱した南部鉄鍋に、餃子を並べ計量水を入れて蓋。チリチリ音をさせながら焼かれる餃子。
タレには鷹の爪を漬け込んだラー油をたっぷり入れていただきます。

ぎょうざ 鉄なべ - 外観

丸い鉄なべで餃子を焼き、アツアツのまま客に提供するというスタイル。
これは、昭和33年(1958年)に店主の姉(本店鉄なべ)が考案したもの。
福岡県には、鉄なべ餃子と名乗る先が博多や小倉にあるのですが、関連はありません。
店には持ち帰りの餃子の予約も多く入ります。

ステーキハウスいけだ

ステーキハウスいけだ - 特選牛のヒレ&ロース&焼野菜

北九州市若松区本町2丁目6、ステーキハウスいけだ。
若松で30年以上の営業をされている、九州産牛のステーキ専門店。
うずら玉子を落とした少し酸味のきいたタレとマスタードでいただくステーキ。
皿の上に鉄板で焼いたパンが置かれ、その上に焼き上げられたステーキが置かれます。

ステーキハウスいけだ - 店内

周辺の飲食店の世話役もされてこられた店主。
お喋りでもなく、不要な時間は客前に立っていませんし、干渉されたくない人には良い距離感。
キャリアの落ち着きがあり、街のステーキハウスへのイメージを裏切りません。
洗練感ではなく、派手な演出もなく、堅実なイメージ。
現金で支払い。
レジ横の壁には、国産牛肉・お米のトレーサビリティ表示。

寿蒲鉾店

寿蒲鉾店 - 丸天 100円

北九州市若松区老松1-5、寿蒲鉾店。
老松市場内の、地元人気の蒲鉾店。
店頭で揚げられている、丸天の人気が高い。
白い練り物が揚げられ薄っすらと色づきます。普通の丸天より分厚く15mmほど。直径は80mmくらい。
究極のテイクアウト。
柔らかくコシのあるプリプリの食感。魚の旨み。

寿蒲鉾店

ここで買う方は、プロの方が多いのでしょう。
30枚、40枚という数が普通に出ています。
店頭に予約と書かれた丸天がずらり。
まとめ買いをされてる、お爺ちゃまは「予約された方がいいですよ」とお店の方に言われていました。
店内で形成され次々に油へ投じられる天ぷら。
全て手作りです。

キッサネコノジ

キッサネコノジ - オリジナルサンドイッチ 600円

北九州市若松本町1-11、キッサネコノジ。
若松南海岸通り、ねこのじterasu1Fのカフェ。
2015年6月10日にリニューアルオープンされた、ねこのじterasu。
1Fにキッサネコノジ・手しごと雑貨 ニコ屋・ねこのお菓子工房 ひょうたん。。
2FにTsumuugi+・写真と雑貨のお店 虹のいろいろ。
静かな大人の空間が楽しめる海辺のお店です。

キッサネコノジ - 外観

カウンター席からは、目の前を大きな船が通り過ぎてゆく風景。
静かに時が過ぎて行きます。
若松港は石炭の積み出しのため港湾整備がされ、幅20km、奥行き2km。
洞海湾にあり、干潮時でも9mの水深を保つので、多数の大型船が入港できます。

アサカフェ

アサカフェ - 今日のケーキはベイクドチーズケーキだけ

北九州市若松区本町1-10、Asa cafe(アサカフェ)。
国登録有形文化財、上野海運ビル3階のカフェ。ご飯あり、お酒あり。雑然とした店内には、沢山の雑誌があちらこちらに。
敷地表から、ビル内店舗があることは分からず隠れ家的。
古いビルの風情をふんだんに楽しめる一店。

アサカフェ

上野ビルは、旧三菱合資会社が1913年(大正2年)に建築した事務所ビル。
石炭産業の興隆とともに、筑豊炭田の鉱山経営、輸送販売に乗り出す拠点としての若松支店として、1969年(昭和44年)まで三菱事務所として使用され、その後、現所有者の上野海運のビルに。
大きな改変もなく現在に至るビル。
鉱滓レンガ造の建物。堅実で重厚なデザイン。内部は1階から屋上までの吹き抜けがあり、格子天井のステンドグラスから柔らかい光。2~3階の回廊には鋳鉄製の柱と装飾。門塀を含め敷津全体が建設当初の姿を留めている貴重な建物群。
現在、事務所と個人店舗が疎らに入っている。

アサカフェ

若松南海岸通り。お散歩コースにはもってこいです。
三日月屋 若松店、旧古河鉱業若松ビル、キッサネコノジ 、アサカフェはこの通り沿い。
若松渡船の乗船場も通りにあり、若戸大橋を下から眺めながら対岸の戸畑まで5分で渡れます。
若戸大橋がかかる前は、この渡船が交通手段でした。
向かいの山は標高622m、北九州を代表する山、皿倉(さらくら)山。

若松区の中でも、JR若松駅から徒歩で散策できる範囲のご紹介でした!!

若松区 - Wikipedia

若松区は、北九州市の北西に位置し、東西に長い区です。
市内では、八幡西区とだけが陸続き。
若戸大橋によって戸畑区と繋がり、小倉方面へのアクセスが良くなっています。

※本記事は、2015/12/10に作成されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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