【厳選イタリアン3選】鎌倉ガストロノミーの名店を巡りました。

【厳選イタリアン3選】鎌倉ガストロノミーの名店を巡りました。

食べログ歴20年の私がおすすめしたい鎌倉のイタリアン。

更新日:2026/05/27 (2026/05/26作成)

180view

このまとめ記事は食べログレビュアーによる501の口コミを参考にまとめました。

鎌倉のイタリアンならココ

鎌倉のイタリアン・シーンは、その立地条件によって「山・森の静謐」「駅前の社交場」「海の借景」という異なる3つの魅力を備えており、それらを体現するお店をご紹介していきます。

Hiro鎌倉(十二所)—— 薪の炎と哲学が共鳴する「静寂の隠れ家」

Hiro 鎌倉

鎌倉の市街地から朝比奈方面へと向かう十二所(じゅうにそ)。
観光客の喧騒が消え、鎌倉本来の静かな山間に位置する「Hiro鎌倉」は、真の食通が目指す隠れ家である。オーナーシェフの山下浩司氏は、フランス料理の巨匠ポール・ボキューズ氏に師事し、パリの二つ星レストランやイタリア・トスカーナの名店「エノテカ・ピンキオーリ」で研鑽を積んだ、世界レベルのバックグラウンドを持つ料理人である 。
大地の息吹を感じる一皿ここでの体験は、イベリコベジョータの切り立て生ハムから始まる。どんぐりを食べて育った最高級のイベリコ豚は、体温で溶けるほどの低い融点の脂を持ち、口に含んだ瞬間にナッツのような芳醇な香りが広がる。これに合わせるのは、表面をカリッと、中は驚くほどもっちりと焼き上げた自家製フォカッチャ。小麦の力強い香りが、スペイン産のフルーティな辛口白ワインの酸味と共鳴し、序盤から五感が研ぎ澄まされる。

Hiro 鎌倉

薪焼きという原点にして究極の調理法山下シェフがこの地を選んだ理由は、トスカーナのキャンティ村を彷彿とさせる緑豊かな風景と、自らの手で築いた石窯による「薪焼き」を実現するためであった 。現代のキッチンではガスや電気が主流だが、薪の火は水分を適度に残しながら、表面を爆発的な火力で焼き上げ、同時に特有の香ばしい燻煙を食材に纏わせる 。この「強火の遠火」という伝統的かつ高度な技術が、食材の生命力を最大限に引き出すのである。

Hiro 鎌倉

前菜の構成も緻密である。オリーブとドライトマトの塩気が食欲を刺激する。

Hiro 鎌倉

山下シェフ自らが手掛ける無農薬野菜を用いたレバーペーストと自家栽培大根の葉の前菜。

Hiro 鎌倉

この季節のハイライトは、旬の筍の薪焼きである。皮ごと石窯で焼かれた筍は、自身の水分で蒸し焼き状態となり、トウモロコシのような甘い香りを放つ。

Hiro 鎌倉

そこにパルミジャーノとパンチェッタ、季節の野菜リゾットが添えられる。米の一粒一粒がチーズのコクを吸い込み、パンチェッタの塩気が全体を完璧なバランスでまとめ上げる。

Hiro 鎌倉

パスタ料理の展開も圧巻。からすみとホタルイカ、アスパラのオイルソーススパゲッティは、海のミネラルと春の苦味が調和。

Hiro 鎌倉

渡り蟹のシーフードラグーフェットチーネは、蟹の殻から抽出された濃厚な出汁が平打ち麺にこれでもかと絡みつく。

Hiro 鎌倉

ジビエの力強さをボランジェのように芳醇なソースが包み込む猪のボロネーゼラビオローニ。パスタ生地の滑らかな質感と、肉の野生味が一体となる瞬間は、まさに至福である。

Hiro 鎌倉

メインディッシュの三元豚のローストは、山下シェフが30年の試行錯誤の末に辿り着いた「アリスタ(最高のもの)」の精神を体現している 。薪焼きによる燻製の香りを微かに纏った豚肉は、ナイフを入れた瞬間に透明な肉汁が溢れ出し、赤ワインとのマリアージュはもはや言葉を必要としない。

Hiro 鎌倉

デザートは、苺とラズベリーのパフェ。ベリーの鮮烈な酸味と甘みが、薪焼きの重厚な余韻を優しくリセットしてくれる。Hiro鎌倉での食事は、単なる食事ではなく、鎌倉の自然とシェフの哲学が共鳴する「儀式」に近い体験となった。

ソフィア・ローレン レストラン 鎌倉(鎌倉駅東口)—— エレガンスとエンターテインメントの融合

ソフィア・ローレン レストラン 鎌倉

ソフィア・ローレン レストラン 鎌倉 - 本日の記念日コースの一例

鎌倉駅東口から徒歩1分という、歴史的なエリアのゲートウェイに位置する「ソフィア・ローレン レストラン 鎌倉」は、イタリアが誇る大女優ソフィア・ローレン氏のライフスタイルと、彼女が愛したイタリア家庭料理を融合させた、日本初の旗艦店である 。

ソフィア・ローレン レストラン 鎌倉

白と青を基調とした地中海的な開放感。

ソフィア・ローレン レストラン 鎌倉

100席を超える広大な空間には完全個室も。訪れる者に「旅先のような心ときめく空間」を提供する 。ソフィア・ローレン レストランは、モーニングからディナーまで、あらゆる時間帯で異なる表情を見せる。

ソフィア・ローレン レストラン 鎌倉

前菜には、シンプルながらもニンニクの香りが食欲をそそる、人気のブロッコリーのアーリオオーリオ。

ソフィア・ローレン レストラン 鎌倉

赤・黄・緑の色彩が鮮やかな3色トマトと季節のフルーツのカプレーゼ。トマトの糖度とフルーツの酸味が、フレッシュなモッツァレラチーズと見事に調和する。

ソフィア・ローレン レストラン 鎌倉

五感を満たすメニュー構成食事は、イタリアの太陽を浴びて育ったルミエーレ シャルドネのボトルから始まる。

ソフィア・ローレン レストラン 鎌倉

この店のハイライトと言えるのが、パルメジャーノの器で創る特製リゾットである。巨大なパルミジャーノ・レッジャーノの塊(ホール)を器にし、熱々のリゾットを目の前で和える演出は、チーズの芳醇な香りを一気に解き放つ 。濃厚なチーズのコクが米の一粒一粒をコーティングし、とろけるような食感を生み出す。

ソフィア・ローレン レストラン 鎌倉

フレッシュでコク深いパルミジャーノをまるごと味わえる。パルミジャーノの塊の値段には驚き..!!!!

ソフィア・ローレン レストラン 鎌倉

パスタは渡り蟹のトマトクリーム リングイネが代名詞的存在である。蟹を丸ごと一杯使い、その身と味噌の旨味を余すところなくソースに溶け込ませた一皿は、非常に贅沢で満足感が高い 。

ソフィア・ローレン レストラン 鎌倉

地産地消の精神を反映した三崎マグロのカマのグリルは、脂の乗ったマグロを豪快に焼き上げ、魚本来の力強い旨味を堪能できる。オリーブを使った特製ソースがさっぱりとカマの心地よい旨みとマリアージュ。

ソフィア・ローレン レストラン 鎌倉

丁寧に牛肉を赤ワインで煮込んだブッフ・ブルギニヨン。ほろっととろけるお肉がお食事の終盤でも止まりません。

ソフィア・ローレン レストラン 鎌倉

特製デザートワゴン食事の締めくくりには、特製デザートワゴンが登場。ティラミス、モンブラン、チーズケーキ、洋梨のコンポート、苺のムースなど、常時約8種類の彩り豊かなスイーツが並び、ゲストはその中から好きなものを、好きなサイズで選ぶことができる。この「選べる贅沢」こそが、顧客に「自分へのご褒美」という感覚を強く抱かせ、高い再訪意欲へと繋がっている。

アマルフィ ウノ(鎌倉駅西口)—— 鎌倉の借景と地産地消のモダン・イタリアン

アマルフィイ ウノ

アマルフィイ ウノ

鎌倉駅西口(御成口)の目の前に位置する「アマルフィ ウノ」は、湘南エリアで絶大な支持を受けるアマルフィ・グループが、鎌倉の新たなランドマークとして展開するモダン・イタリアン。

アマルフィイ ウノ

1階はカジュアルなカウンターとテラス、2階は白のリネンが敷かれたラグジュアリーな空間と、シーンに応じた使い分けが可能である。借景という究極の贅沢2階席の大きな窓からは、JR鎌倉駅のホームや行き交う電車、そして春には美しい桜並木を同じ目線で眺めることができる 。鎌倉らしい賑わいを眼下に収めながら、静謐な空間で食事を楽しむ時間は、他店では味わえない開放感を提供してくれる。

アマルフィイ ウノ

神奈川の恵みを一皿に凝縮料理の核となるのは「地産地消」である。鎌倉野菜はもちろんのこと、三浦や小田原の漁港から直送される地魚、そして「やまゆり牛」や「那須高原豚」といった厳選されたブランド肉を使用している 。メニューの中でも、砂肝とレバーのオイル煮込みにんにくとペペロンチーノは、赤ワイン(ヤンモロッソ)との相性が抜群である。オイルに溶け出した内臓の旨味とニンニクの刺激が、ワインの果実味を引き立てる。

アマルフィイ ウノ

前菜の旬のフルーツと11ヶ月熟成のプロシュート、モッツァレラブッファラのカプレーゼは、熟成されたハムの塩気とフルーツの甘みが織りなすコントラストが秀逸である。そしてメインのパスタ、那須高原豚のラグーと野菜のトマトソーススパゲッティ ボローニャ風は、豚肉の甘みとトマトの酸味、そして鎌倉野菜の力強い食感が三位一体となり、ボリューム感と洗練さを両立させている 。アマルフィ ウノでの体験は、鎌倉という土地の「今」を、五感を通じて確認するプロセスである。

アマルフィイ ウノ

鎌倉産芋のフリット ローズマリー風味は、素材の良さをシンプルに引き出す技術の証である。

アマルフィイ ウノ

ワインのボトルやデキャンタもお得です。

※本記事は、2026/05/27に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

ページの先頭へ