【あべの・天王寺】昭和で時間が止まっている旨い店

出典:kurodaさん

【あべの・天王寺】昭和で時間が止まっている旨い店

アナログレコードやインスタントカメラが大流行したり、喫茶店のミックスジュースが再び脚光を浴びるようになるなど、いまレトロが人気ですよね。あべの・天王寺周辺で、そんな昭和レトロを味わうことができるお店をご紹介します。昭和の香りが漂うお店で、ノスタルジーに浸ってみてはいかがですか。

更新日:2025/02/16 (2022/07/13作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる387の口コミを参考にまとめました。

昭和の香り

あべのハルカスの足元にも、いまだに昭和の香りが残る空間があります。

甘辛や

甘辛や

 JR阪和線・美章園駅の改札を出て、目の前の道路を西へ2分ほど歩いたところにあるお好み焼き・鉄板焼きのお店です。
 かなり年季の入った店内は、L字型の鉄板カウンターに10数席とテーブル席少々の全20席ぐらい。「孤独のグルメ」のドラマ版で取り上げられて一躍有名になりました。

レトロな雰囲気も味のうち

甘辛や

 「豚玉子」(550円)は、上面にソースが塗られ、真ん中にマヨネーズ、ケチャップ、マスタードが落とされています。マヨネーズなどをコテでまんべんに均していただきます。
 上面の豚肉はカリカリに焼かれていて、サクッとコテが入ります。口に含むとキャベツの甘さとともに、豚肉と一緒に焼かれた鰹節が香ばしさを漂わせています。ソースは甘さと辛さのバランスが良好で正に甘辛。さらにマヨネーズやマスタードで重層的な味わいになります。

甘辛や

古き良き昭和の雰囲気の残る店内で味わうお好み焼きは、味にも深みを感じます。

文の里松寿し

文の里松寿し

 地下鉄谷町線・文の里駅の7号出入口から明浄通商店街に入り、アーケードの終端部分にある寿司店です。
 店構えと同様、店内も相当年季を重ねてる様子で、カウンター席とテール席、小上がりからなる全部で20席程度。ご主人と奥さんのお二人で営業されています。

美しくておいしい大阪寿司が味わえる

文の里松寿し

 「大阪寿司」(900円)は長方形の器の上に3種の押し寿司が二切れづつ、巻きずしが二切れ、伊達巻、そして伊達巻の後ろにバッテラが隠れてました。押し寿司は小鯛、海老、穴子です。
 穴子は上面に甘いツメが塗られ、酢飯の間に椎茸がサンド。海老はふんわりした玉子とプリッとした海老の対比がいい感じ。酢飯には海苔が挟んであります。小鯛は旨味が際立つ鯛の身にの昆布の旨味が重なってくる。木の芽の香りもいいですね。

文の里松寿し

 太巻きは高野豆腐、かんぴょう、三つ葉の入った典型的な大阪スタイルです。伊達巻もしっかり甘くはんなり仕上がっています。
 レトロな雰囲気の中、昔ながらの大阪寿司を味わうのは至福です。

和洋食 日松亭

和洋食 日松亭

 地下鉄・動物園前駅、およびJR新今宮駅から南方向。飛田本通商店街(動物園前一番街商店街)をまっすぐ進み、新開筋商店街と交差する手前にある食堂です。
 昭和の面影が漂う店内は、テーブル席ばかりの30席ほど。マガジンラックには新聞や雑誌、テーブルに灰皿が置いてあるのも昭和です。

和食も洋食も

和洋食 日松亭

 「ハイシライス」(600円)は、楕円形のアルミ皿の片側にライスが盛られ、ハヤシソースが横掛けされています。ソースにグリーンピースが散らされているのがクラシカルですね。
 ソースには形の残る玉葱がたっぷりで、薄切り牛肉も少し顔を出しています。ひと匙口に運ぶとデミグラスソースの濃厚な風味が広がってきます。

和洋食 日松亭

 酸味は極めて抑制的で、コクを強調した風合い。お肉の量は少ないがそれは値段相応。玉葱は適度な食感を残し、グリーンピースは風味と食感のアクセントとなっています。
 昭和の時代から味も姿もそのまま残しているこの「ハイシライス」、スプーンが紙ナプキンで巻かれているのも昭和のスタイルです。「ハヤシ」ではなく「ハイシ」と称しているのは関西らしいところです。

お好み焼 げん

お好み焼 げん

 JR大阪環状線・寺田町駅の南口を出て、狭い道を東に3分ほど進んだ三差路のところにある、昭和風情の残る佇まいのお好み焼き屋さんです。
 店内もまさしく昭和。L字型の鉄板の周りに5席だけの小ささです。

ジューシーさが堪らん「カキオコ」

お好み焼 げん

 「カキオコ」(1,000円)は、コテを入れると、割と滑らかな感触。牡蠣の身を切ったようで、断面から牡蠣の汁が滲み出てきました。これは旨味の塊。余さず生地に滲ませて口に運ぶと、牡蠣の風味がぶわっと広がってきます。
 お好み焼き自体はふんわりした質感で、優しい口当たり。キャベツの甘みも良く出ていていいですね。ソースは甘辛でマヨネーズとも好相性。

お好み焼 げん

 しかし何といっても主役は牡蠣。大ぶりでふっくらした牡蠣がたっぷり1パック分入っています。
 貝類は軽く火が通ったぐらいがいちばん旨いが、この「かきおこ」は絶妙の火入れ具合。ジューシーさが堪りません。

浅草寿司

浅草寿司

 近鉄南大阪線の河堀口駅から北へ少しのところ。また、JR阪和線の美章園駅から高架に沿って寺田町に続く商店街の延長線上にあるお寿司屋さんです。
 いかにも昭和チックな店内は、L字型になった10席のカウンターのみ。大将独りで営業されています。壁にかかったネタ札にも年季が感じられますね。

昭和の香りがするお寿司屋さん

浅草寿司

 定番の烏賊と蛸、蝦を注文すると、手際良く握ってくれました。
 烏賊はむちむちして程よく熟成しています。蛸はネタが大きくて豪勢ですね。食感もいい。海老も大きな一尾を三分割した豪華さです。
 醤油を刷毛で塗るのも大阪らしいところです。

浅草寿司

 巻き寿司を注文すると、海苔箱から恭しく海苔を取り出して丁寧に巻いてくれます。この海苔の香りが堪りません。
 店主は今ではあまり見なくなった高下駄を履いて仕事をされています。これも昔ながらのスタイルです。

マルミヤ食堂

マルミヤ食堂

 地下鉄・四天王寺前夕陽ケ丘駅から南方向。四天王寺の西門前を一心寺の方に少し進んで、天王寺七坂のうち、最も南に位置する「逢阪」のてっぺん辺りにある食堂です。
 店内は相当年季が入っている。液晶TV以外はすべて昭和30年代、テーブル席が5卓ほどの小ささです。

夕陽ヶ丘のノスタルジー

マルミヤ食堂

 きつねうどん(400円)は、普通サイズの揚げさんとかまぼこ2枚、そして小口切りの葱が載っています。お出汁を啜ってみると、節より昆布出汁が勝る風味で、甘みは少なく薄口醤油が利いています。
 饂飩は袋麺かな?取り立てて特徴はないが、きつねが冷蔵庫から出したばかりという感じで、中の方が冷たかったのはいただけません…でもまあ値段が値段なので仕方ないか。

マルミヤ食堂

 うどんの味なんてどうでもいい!いまだに昭和みたいなこの雰囲気・佇まいが実にいいんですよ。

きくや

きくや

 各線・天王寺駅の北側、阪和商店街の裏手の路地に佇む老舗お好み焼き店です。
 店内には大きな鉄板をL字型に囲う10席ほどのカウンターがあり、その中で老齢のご夫妻が切り盛りされています。実にノスタルジックな雰囲気に魅了されますね。

路地裏にたたずむ名店の「豚玉」

きくや

 豚玉(650円)は、コテを入れると実にソフトなタッチ。ふわっと焼き上がっているのが触感で判ります。一片を口に運ぶと当たり前のことだがハフハフしてしまいます。
 口当たりも想像のとおり柔らかくてしっとりしている。しかしキャベツはやや粗めにカットされていて、そのサクッとした食感が実に心地いい。

きくや

 また、豚肉の部分は香ばしくカリカリに焼き上がっていて、ソフトな生地との対比も楽しい。さらにマヨネーズの軽やかさとソースのコクが交錯して実に味わい深く仕上がっています。これはまさに大阪のお好み焼きと言えます。

西田食堂

西田食堂

 近鉄南大阪線・河堀口駅から東方向、大阪シティバス・中桑津BSから南西方向。デイリーカナート桑津店の裏手の住宅街に潜む大衆食堂です。
 昭和をそのまま引きずっているような感のある店内は、テーブル席ばかりの20席程度。やや年かさのご夫妻で営業されています。

住宅街に潜む昭和の食堂

西田食堂

 「他人丼」(700円)は、プルプルの玉子で覆われた綺麗なお肉が装われています。アタマはうっすら甘辛ながら濃厚な出汁味のある仕上がりです。
 お肉は多くはないものの柔らかく、ふんわりした玉子の風合いがベストマッチ。つゆだくで優しい味わいに仕上がっています。

西田食堂

 小松菜の炊いたん(180円)も味よく炊かれています。これは丼物との相性がいいですね。栄養バランスも良くなると思います。

※本記事は、2025/02/16に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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