【大阪・寺田町】揚げる!

出典:kurodaさん

【大阪・寺田町】揚げる!

大阪市内をぐるっと一周する大阪環状線。この環状線を時計に見立てて5時あたりぐらいのところにある寺田町駅の周辺には庶民的なお店が多数営業しています。その中で、「カツ」「フライ」「天ぷら」など、衣揚げの美味しいお店をピックアップしました。揚げ物の世界を堪能しませんか。

更新日:2025/06/09 (2021/10/29作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる781の口コミを参考にまとめました。

揚げ物のヴァリエーション

 中国料理では「炸」という漢字一文字で表される「揚げ物」、熱した油の中で食材を加熱する調理法です。
 食材の表面に硬い殻が出来た状態となるので、表面のみがサクッとした食感となり、内部は軟らかさが残り、旨味が凝縮します。

から揚げ:食材に小麦粉や片栗粉の衣を付けて揚げたもの。
竜田揚げ:醤油やみりんなど下味を付けた食材に、片栗粉をまぶして揚げたもの。
天ぷら:小麦粉と卵を使用した衣をつけて揚げたもの。衣の中で素材を蒸し上げる独特な技法。
かつ・フライ:パン粉を衣として揚げたもの。
フリッター:小麦粉と卵黄を牛乳か水で溶き、これに泡立てた卵白を加えた衣をつけて揚げたもの。

やまね商店

やまね商店

 JR大阪環状線の寺田町駅から国道25号線を東へ。源ヶ橋の交差点から生野本通商店街に入って、50mぐらい進んだところ、疎開道路の手前ぐらいにあるフライショップです。
 店頭には各種フライや天ぷら、コロッケなどが並べられていて実に壮観。しかも生野区だけあってどれも下町価格です。

軽い上げ上がりの天ぷら・フライ

やまね商店

 この日の「天盛り」は南瓜、サツマイモ、玉ねぎ、ナス、インゲン、そして関西では必須の紅生姜です。どれも軽い揚げ上がりで、野菜の甘みが活かされています。
 再加熱せずとも十分美味しい。

やまね商店

 甘鯛フライは肉厚で、ふっくらジューシーな魚の身がカリッとした衣にくるまれています。衣は薄めなのでこちらも軽い風合い。甘鯛らしい上品な風味を醸し出しています。
 昭和の時代から時間が止まったような商店街の中で、昭和の良さをそのまま残しているこのお店、再々通っています。

とん亭

とん亭

 JR大阪環状線・寺田町駅から国道25号線を西に少し歩いたところ、寺田町交差点の手前にある人気とんかつ店です。
 店内はカウンターだけで15席ぐらい、奥に細長い鰻の寝床のような造りです。席数が少ないため、行列ができることも多くあります。

寺田町の 人気店で「ロースミックス定食」

とん亭

 ロースミックス定食(1,450円)はやや小ぶりのロースカツに、エビフライ・カニコロッケ・イカフライの中から2品のチョイスです。ロースカツはパン粉の立つサクサク感ある仕上がりで、豚肉の味わいはしっかり主張するも決して脂っこく無い。肉の味が濃いなぁ…
 エビの身はプリプリしていて、カニのほうはクリーミー。タルタルは軽めの仕上がりです。

とん亭

冬はやっぱりカキフライ定食(1,150円)ですね。平皿の上に網が敷かれ、その上に大粒のカキフライが4個が並び、タルタルソースとレモンが添えられ、千切りキャベツが盛られています。
 カキフライはもちろん揚げたてで熱々。衣は厚めながら軽い揚げ上がり。レモンを絞って齧ってみると、プリッとした食感を持つ肉厚ジューシーな牡蠣から旨みが溢れ出てきます。

多喜万精肉店 桑津店

多喜万精肉店 桑津店

 JR大阪環状線の寺田町駅から南東方向。国道25号線の桑津3丁目交差点を南に少し下がったところにある焼肉店に併設された精肉店です。

甘めのコロッケとボリューミーなハムカツ

多喜万精肉店 桑津店

 コロッケ(50円)は小判型ではなく円形。やや甘めの仕上がりでほくほくして美味しい。
 軽い揚げ上がりでジャガイモの甘みが活かされています。これは冷めても十分美味しいですね。

多喜万精肉店 桑津店

 ハムカツは分厚いので、オーブントースターで温めてから包丁でカットしていただきました。
 中身は肉厚のプレスハムで、意外に柔らかくボリューミー。

幸

 JR大阪環状線・寺田町駅の南出口から北方向にすぐのところにある食堂です。
 ここは以前からこの近くで営業されていたが、立ち退きによる移転により、今はこの場所での営業となっています。
 店内は6席ほどのカウンター席とテーブル席、小上りのある全20席ぐらい。移転前のお店よりは多少広くなっています。

幸

 ここでは日替わり定食(650円)があり、この日はチキンカツカレーでした。
 濃い色の深皿に盛られたチキンカツカレーと、サラダ、お漬物、お味噌汁が並んでいます。カレーは横掛けで、ライスの上にはパセリが散らされています。
 カレーはソースに野菜が溶け込んでいる典型的な欧風カレーで、やや甘みと酸味の感じられる穏やかなチューニング。どこかで食べたことのあるような気がするのは、業務用のカレーソースだからでしょう。

幸

 チキンカツはもちろん揚げたて。細目のパン粉で包まれてサクサクに揚げ上がっています。
 肉厚は薄いが鶏の旨みは感じられます。値段が値段なので、特に不満はありません。

とんかつ 薩摩 四天王寺

とんかつ 薩摩 四天王寺

 JR大阪環状線・寺田町駅から西方向、地下鉄谷町線・四天王寺前夕陽丘駅から東方向。それぞれ10分ほど歩いたところ、四天王寺の南大門近くにあるトンカツと串カツの店です。
 店内はテーブル席が並ぶとともに、4席のカウンター席のある全22席。居抜きとはいえまだ新しいだけあってクリーンです。

とんかつ 薩摩 四天王寺

 「定番国産ロースかつランチ」(900円)は、トレイの上にカツのお皿、とんかつソースと塩の小皿、ご飯、赤出汁、お漬物が並びます。
 カツのお皿には金網に乗せられたロースカツとともに、キャベツが盛られています。ロースカツは割と淡い色に揚げ上がっています。

とんかつ 薩摩 四天王寺

 カツは細目のパン粉で包まれた肉厚のもの。肉の味がしっかり封じ込まれていて、ジューシーに揚がっています。肉の質はまずまずで適度な噛み応えがあります。
 とんかつは塩だとあっさりした風味で、ソースでは濃厚な風味が楽しめます。ソースに小袋の辛子を混ぜ込んで、これをたっぷりつけていただくのがワタシの好みです。

※本記事は、2025/06/09に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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