大阪　レトロ喫茶のトースト

北浜から堺筋界隈は、戦前からの
近代建築も多く、歴史を感じる
街並みです。
そのビルの谷間には昔からの個人経営で
ある、レトロ喫茶があります。
その中のひとつ、リヴォリ。
堺筋を挟んだ生駒ビルヂングの
道沿いにあります。

洒落たリヴォリのロゴとグラビュールの
施された、ガラス扉を開けて入店します。
店内はカウンターとテーブル席。
煉瓦造りとダークな木製内装。
白熱灯シャンデリア。

こちらのトーストは、バター/ジャム/
マーマレード/はちみつ/ピーナツクリーム
から
味を選べるのに魅力を感じていたので、
トーストセットをオーダーしました、
４７０円。

まずホットコーヒー、それからトーストと
ゆで卵が来ました。
トーストは、マーマレードと
ピーナツクリームを選択。口に運ぶ～
ふんわりカリッと焼けたトーストに、
まったりした甘みのピーナツクリーム。
マーマレードはピールたっぷりの
好みのお味。ゆで卵は程よい半熟具合。
酸味・苦みのバランスの良いコーヒーと
合います。

お店は１９８２年の創業で、
近隣のビジネス客と常連らしき
女性客でほぼ満員。
モーニングでもこのトーストが楽しめる
ので、そちらもお目当てのお客が
多そうです。

家族が絵画に縁があり、老松通りにむかし
足を運んでいました。
そのような場所だからこそ、画廊喫茶
なるものも存在するのでしょう。
さて、中央公会堂見学会のあと私も
足を運びました。

こちらのモーニングは美味しそうですが、
トワイライトサービスとして
夕方４～６時にぶどうパンが付くことを
サーチ。表にも案内が出ていました。

店内に入ると、丸太のようなダークな
木の柱やランプがロッジのような
雰囲気。
それに因んでか、飾ってある絵画も
山のイメージです。

ブレンドをオーダーしました、400円。
ランプが描かれたカップに入れられて
います。
ひとくち飲む～酸味が高くて香ばしい
レトロな風味。
ぶどうパンはトーストされて、
さっくりもちっとしバターたっぷり
レーズンの甘み。

決して広くは無い店内なので、
お客はひしめき合う感じになり
それがまた、山小屋の雰囲気を
共有できそうなのです。

（※２０１９年末の確認で　
トワイライトサービスは無くなって
いましたが、ぶどうパンは１００円で
いただけます）

地下鉄西田辺駅近くにあります。外観は
水車と和風店名の、割合普通な雰囲気
ですが
店内に入ると驚くほどの広さ。
奥に伸びていく造りで、分煙されており、
２階席もあります。
その仕様は、燭台のような様々なランプ、
ブロンズの女性モチーフ、ステンドグラス
など、豪華そのもの。

奥の禁煙席に座りメニューを見て、
トーストセットをオーダーしました、
５５０円。
トーストはバターだけでいいのですか？と
聞かれて、ジャムも塗っていただく
ことに。
ドリンクはアイスコーヒーで
お願いしました。

運ばれました～食べてみると、
厚切りトーストはふかふかした
柔かい食感で
切れ目にバターとジャムもたっぷり。
アイスコーヒーは苦みの強い濃厚な
お味。

ママさんにお話しをうかがいました。
お店の創業は５４年前で、ご主人の
お父様が始められたそうです。
まず１階、そして２階、１階の奥の
席と、増築をされていったのだそう。
当時から贅を尽くした、地域でも評判の
純喫茶であったことが伺えるよう
でした。

この「珈琲は黒い魔女」というのは、
手塚治虫さんデザインのキャラクターを
使った珈琲豆の名前で、以前訪問した
船場センタービルのスカーレットでも
使用されていました。

キャラクターの名前は「マコちゃん」。
このお店も窓にある、マコちゃんの姿が
目を引きます。
扉を開けて中に入ると、カウンターと
テーブル席があり、ほぼ満員。
店内もマコちゃんの人形、
トールペイントの薔薇にレースの
カーテンで、可愛い中にもエレガントな
雰囲気。

とても美人のママさんがいらしたので、
表にあったシエスタサービスを
オーダーしました、４００円。
運ばれました～その内容は、コーヒーに
トースト、グレープフルーツです。
コーヒーはロイヤルアルバートのカップに
入れられ、飲んでみると苦みの中にも
甘みのある飲み口。
トーストは厚切りでバターがたっぷりで
香り良く、グレープフルーツも良い
アクセント。

帰りにママさんに、私が
「珈琲は黒い魔女」を以前買って、自宅で
淹れていた等のお話をしてみました。
本町にも取扱い喫茶店があったそう
ですが、もう２～３年前に閉店した
とのこと。
そして店内にある、可愛いマコちゃんの
お人形は、すべてママさんの手造り
だそうです。
今や貴重な「マコちゃんコーヒー」の
お店、お得で美味しいセットと共に
いただけました。

天六近くにあります。堺筋にある古いビルの奥まった入口が、謎めいてナイスです。
ガラスのドアには、
ＴＥＡ　ＲＯＯＭ　ＳＵＭＭY　の文字。
そのドアだけしかないので、まるで
ビルの一室のような佇まいです。

店内はガラスのパーティションの向こうに、煉瓦の壁にレザーのボックス
シート、暗めの照明がムーディです。
こういう煉瓦の壁は最近のカフェに
多いのですが、マスターにお話しを伺うと
創業当時からこの仕様で、今の表面だけの
薄い煉瓦張りと違い、ちゃんと煉瓦を
積み上げている造りだそう。

アイスコーヒー３６０円と
トースト２００円をオーダーしました。
バタートーストにジャムも塗って
いただけるので、うれしいです。

まずアイスコーヒーが来ました～
加糖タイプですが、苦み充分で
濃厚です。
続いてゆで卵を出していただきました、
サービスでお得。
そしてトースト～バターが塗られて
６つに切り分けられ、ジャムを
サンドしてあります。
コンパクトで食べやすく、香ばしさと
甘さが美味しいです。

このお店は、地下鉄堺筋線開業の
１９７０年にできた、このビルと
共にオープン。
昔から、天神橋筋商店街のお客で
賑わってきて
最近は近くの、中崎町のカフェ好き
ヤングも来店するようです。

様々なメディアで取り上げられ、
以前から行きたいと思っていて、
やっと訪問叶いました。
福島の聖天通り商店街の、
大きな自社ビルに店があります。

外観はショーケースのある
コーヒーショップのような感じですが
一歩中に入ると、その広さ＋ゴージャスさに息を呑みます。
ママさんが迎えて下さって写真撮影を
申し出ると、すぐに２階も案内
されました。
２階は外からも見えるトロピカルな
窓の絵画が明るい雰囲気です。
１階は何基ものシャンデリア、
ステンドグラスの照明。ゴブラン織りの
チェアに生花が活けられています。

お昼を食べようと思っていたので、
メニューを見て
アメリカントーストセットを
Hotコーヒーでオーダーしました、
７３０円。
運ばれましたアメリカントーストとは、
チーズ・ハム・胡瓜がマヨ味で
サンドイッチされて
チーズが溶けるようにフライパンで
焼いてある、オリジナリティの
あるもの。ピザみたいで美味しい。
コーヒーはナルミのカップに入れられ、
酸味が高いが苦みもあるレトロなお味。

ママさんにお話しを伺いました。
大正時代にお父様が玉造で創業されて、
戦後すぐにこちらの福島に移転した
そうです。
玉一はチェーン展開し、多いときには
８２店舗を数え、この店が総本店。
この建物は３回建て替えられて、
４２年前から現在の仕様だそうです。
福島に真に歴史ある老舗喫茶店、
繁栄していた大阪の時代を
物語るようでした。

（※アメリカントーストはサンドイッチに
見えますが、お店でのトーストの名を
尊重し　トースト部門に入れました笑）