【あべの・天王寺】焼きそば・炒麺・皿うどん
「焼きそば」は、有り合わせの材料で簡単に作れることから家庭での定番料理のひとつです。しかし、プロが作ったお店の焼きそばは、各店で独自の工夫がなされ、味も見た目も洗練されています。あべの・天王寺周辺で、さまざまな姿態を見せる焼きそばを集めてみました。
更新日:2023/02/05 (2019/02/21作成)
このまとめ記事は食べログレビュアーによる363件の口コミを参考にまとめました。
日本の焼きそばは、蒸した中華麺を、豚肉等の肉類、キャベツ、人参、玉ねぎ、もやし等の野菜類といった具とともに炒め、ウスターソースで味付けした物が一般的です。
そのいっぽうで、炒めた麺の上にとろみをつけた具材のを掛けた中華料理の炒麺も、日本では一般的に焼きそばと呼ばれていて混乱します。
さらに、油で揚げてパリパリにした麺の上に餡を掛けた「堅焼きそば」や「長崎皿うどん」も焼きそばの一種です。
あべの・天王寺周辺で、さまざまな姿態を見せる焼きそばを集めてみました。家庭で作ったものとはひと味違う洗練された焼きそばをお楽しみください。
出典: kurodaさん
JR大阪環状線の寺田町駅の北口を出て、国道25号線を東に5分ほど歩いたところ、源ヶ橋西の交差点にあるファミマとローソンに挟まれた路地を少し入ったところにある大阪王将です。
店内は入り口横に持ち帰りカウンター、その奥の厨房に面した長いカウンター席が10数席と、右側のテーブル席が20数席の、大阪王将にしては小規模の部類かな。
焼そば(台湾炒面)(680円)は、大阪王将と記された平皿に炒めた中華麺がたっぷり盛られ、キャベツ、ニンジンなどの野菜と豚肉が麺に絡まっています。
麺は太めの平打ちで、シコシコかつ滑らか。味付けのベースはオイスターソースかな?塩分も控えめで優しい味わい。麺の食感と相俟って、本格中華を彷彿とさせる味わいです。
具材は炒められているが、野菜のシャキシャキ感が残っていて野菜の美味しさが充分に引き出されている。具材たっぷりなので満足感がありますね。
出典: kurodaさん
「あべのハルカス」の隣にある「新宿ごちそうビル」。ウイング館2階に隣接するエントランスから階段で半階分上がった目の前にあるお店です。ここは鶴橋が発祥で、今や国外にも展開する人気店のFC店です。
中に入ると懐の深い造りになっていて、全部で100席足らずとのことで意外な大箱です。
「焼きそば」(並820円)は、厨房からちり取りみたいな道具に乗せて運ばれ、鉄板に広げてくれます。
麺は湯掻いたたまご麺を焼いているようで、ソースでコーティングされ、つやつやテカっています。具材は豚、ゲソ、キャベツと、実にシンプルです。
ソースはやや甘いぐらいで軽めの風合い。豚肉は分厚くカットされているので食べ応えはあります。そしてやはり麺が美味いですね。太麺のグニグニした強力な食感は「鶴橋風月」ならではのものです。
出典: kurodaさん
阿倍野・天王寺エリアのランドマークとなっているあべのハルカス近鉄本店の地下2階、食品売り場の一角に、軽食堂が並ぶ「あべの市場食堂」にあるリンガーハットです。
店内は14席の大テーブル席と3席のカウンター席、そしてひとつだけのボックス席。小さい面積のため可能な限り席を詰め込んでいるのでやや窮屈かな。
野菜たっぷり皿うどん(734円)は、香ばしいパリパリの極細麺に、たっぷりの野菜(キャベツ、もやし、玉ねぎ、人参、コーンなど)が主体のあんがトロっと掛かっています。
野菜の量は367gだそうで、一日に必要な野菜の大多数が摂取できる。これはうれしいですね。
野菜の甘みと、香ばしくパリパリとした食感を持つ麺との組み合わせは、満足感を与えてくれます。そして、細い揚げ麺の時間経過によるテクスチャーの変化がまたいい。
出典: kurodaさん
「あべのハルカス近鉄本店」ウイング館のB2F、食品売り場にある、551蓬莱のショップです。ここでは、お馴染みの豚まん等の販売を行っているとともに、イートインが併設されています。
イートインスペースはL字型のカウンター席のみで10数席です。
「海鮮焼きそば」(810円)は、中華そばをお鍋でカリカリになるまで焼いた上から、具材のあんを掛けるタイプ。中華の王道です。そばは最初がカリカリで、餡を吸って次第にしんなりしてくる。この形而変化が絶妙。
具材の海鮮や野菜は大振りで、ホタテの旨みも引き出されている。特に、海老はいったん片栗粉をまぶして揚げている…そばの焼き具合といい、味付けといい上質な出来栄えです。
出典: kurodaさん
天王寺駅の南側にある大型ショッピングセンターの「あべのキューズモール」の北側、「ViaあべのWalk」の地下1階にあるインド料理店です。
店内はテーブル席ばかりで40席足らず。やや暗い店内は、落ち着いた雰囲気です。
インド・ネパールのお店にも焼きそばがあります。「チョーミン(チキン)」(750円)は見た目、カレーで色づいた焼きそばそのもの。口に運んでみると、全く想像どおり、カレー味の焼きそばです。
具材はキャベツ、玉ねぎ、ネギ、ニラ、そしてスライスされたタンドリーチキンです。野菜はシャキシャキに炒められていて食感がいい。ビールのアテにもいいですね。
出典: kurodaさん
近鉄南大阪線・河堀口駅から東方向。国道25号線の桑津3丁目交差点の南側、デイリーカナート桑津店の並びにある「ちゃんぽん」のお店です。
客席は狭く、4人掛けのテーブル席がたった二つだけの小さな造りで、実直そうな店主おひとりで営業されてるようです。
「あんかけ焼きそば」(700円)は、やや大きめのお皿に餡が艶々輝く焼きそばが盛られています。餡にはたっぷりの具材(白菜・青梗菜・筍・木耳・海老・イカ・豚肉・アサリ)が使われていて実に豪華。
麺はしっかり炒められていて歯ごたえも良好。ちょっとジャンキーに味付けられた餡と絡んで質感を高めています。店主特製の辛味噌やニラ油で味変するのもいいですね。
出典: kurodaさん
各線・天王寺駅、および近鉄南大阪線・大阪阿部野橋駅からすぐ近く。国道25号線を東方向に進み、大阪鉄道病院を過ぎたところにある中華料理を主にする食堂です。
暖簾を潜って中に入ると、テーブルが並ぶ全20席ほどで、店内もまさしく昭和の食堂といった趣です。
「皿うどん定食」(750円)は、レギュラーサイズの皿うどんとともに、中ぐらいの器に玉子スープ、サラダ、ご飯、お漬物が並んでいます。
皿うどんは深く揚がったパリパリの細麺に具材たっぷりの餡が掛っています。具材は豚肉やエビ、ネギ、玉ねぎ、ニンジンなどなど…野菜がたっぷりなのがいいですね。適度な火入れで野菜に歯ごたえがあります。
麺はかなりパリパリに上がっていて口の中で突き刺さるような感じがするが、食べ進んでいくうちにシナッとなってくる。このテクスチャーの変化こそ皿うどんの真骨頂です。
玉子スープは鶏ガラがベースのようで、玉子だけでなくモヤシ、ニンジン、ネギなどの野菜もたっぷり入っています。サラダはキャベツが主体だが、半個分のトマトがあるのがうれしい。しかも甘いし…
出典: kurodaさん
あべのハルカス近鉄本店のタワー館・ハルカスダイニングの12階にある有名中国料理店です。
このお店は他の「銀座アスター」とは位置づけが異なり、麺・点心といった軽めのメニュー構成となっています。
店内は高級中国料理店らしからぬカジュアルな意匠。70席程のテーブル席と窓際のカウンター席が6席です。
「海老たっぷりフライ麺セット」(1,296円)は、フライ麺に海老や野菜がたっぷり盛られています。さすが高級店だけあって、味付けも上品。
最初はパリパリで、食べ進んでいくうちにシナッとなってくる…このテクスチャーの変化が楽しいからですね。ここの麺は細麺なので、最後の方にはやわやわになってくる。これはいい感じ。海老は肉厚で甘みもあって美味しい。この料理のプレゼンスなので抜かりはありません。
出典: kurodaさん
近鉄南大阪線・大阪阿部野橋駅の東改札から庚申口より地上に出て、近鉄の線路に沿って東に5分ほど歩いたところ、あびこ筋手前のビルの1階にある、日本酒バーを昼間に間借り営業しているお店です。
店内はL字型のカウンターに8席ほどと、その背後に2卓のテーブルを置いている全16席ほど。中年の男性おひとりで営業されています。
「香港焼きそば」(650円)は、四角い平皿の上に具材たっぷりの焼きそばが盛られています。
神戸・南京町から取り寄せているという蒸し麺を、モヤシ、ニラ、ニンジンといった野菜と厚切りの豚肉とともに炒められています。
麺は細めの平打ちで、シコシコした独特の歯ごたえが面白い。
オイスターソースによる極めてシンプルな味付けが好ましいですね。
※本記事は、2023/02/05に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。