【通天閣】「新世界」で輝く名店【ジャンジャン町】

出典: kurodaさん

【通天閣】「新世界」で輝く名店【ジャンジャン町】

賑やかで、ちょっと下世話な街「新世界」では、いまや串カツ店が軒を連ね、多くの観光客を集めています。しかし串カツ以外にも美味しくて雰囲気のいいお店も多数。通天閣の周辺にある串カツ以外の名店をここにご紹介します。

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ランチ
名物

記事作成日:2018/10/26

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新世界名物は串カツのみに非ず

 明治の末期、パリとニューヨークの風景を模した街路を造成し、街の中心に凱旋門とエッフェル塔を合築したような姿の初代通天閣を立ち上げた「新世界」の創生期、当時ここには世界各地の最新の文化や風俗が集まってきて、それらが融合して独自の街が形成されました。
 一時は治安が悪化して客足が絶えたものの、大阪の「イコン」たる通天閣の元に、現在再び多くの観光客が集まりだし、外国人の姿も目立つようになってきました。
 この賑やかで、ちょっと下世話な街「新世界」で、大阪の食文化を開花させている名店をここにご紹介します。

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バインミーヴィエットナム

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 通天閣の足元から真南の方向、ジャンジャン横町のひと筋動物園側の阪神高速の高架下辺りにある、ベトナムでポピュラーなおやつ、「バインミー」の専門店です。
 店内は実に狭く、カウンターに丸イスを5脚置くだけでいっぱいいっぱい。店頭にも4脚ほどの丸イス椅子があって、路上で食べることも可能。新世界という場所柄、それも有りだと思います。

プチ・パリの気分を味える「バインミー」

 レバーパテがメインとなった「バインミー・パテ」(500円)は、フランスパンのクッペを縦に切れ目を入れ、その中にレバーパテと野菜を挟み、独特のスパイスが利かされています。野菜は生のキュウリとニンジンなどのマリネです。
 パンは表皮はしっかり硬くクラムはもっちりとしたクッペ独特の風合い。ほんのりトーストしているのでサクッとした食感が楽しめます。硬過ぎないので意外に食べやすいですね。

 中身はパテの重厚な旨みと、シャキシャキと歯ごたえのいい野菜の瑞々しさが合わさり、そこにコリアンダーの香味と、ちょっとピリ辛の味付けとが合わさって、実に重層的な味わいに高めています。

 このお店、多くの外国人が集まってくるようになった「新世界」で、またひとつ新しい食文化を開花させようとしているかのようです。

中国料理 福星楼

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 通天閣の足元からまっすぐ伸びる通天閣本通りの先、恵美須町交差点の北西角にある中華料理店です。
 店内は奥にあるL字型のカウンター席8席の他はすべてテーブル席で、全部で30席ほど。さらに2階にも席があるようで、意外な大箱。意外にも高級そうな調度が置いてあり、本格中華の片鱗が見えています。

本格中華の片鱗を見せる「天津飯」と「ラーメン」

 この日の日替わりランチ(650円)は、天津飯とラーメンで、ラーメンは塩、しょうゆ、とんこつからスープを選ぶことができるとのこと、塩でお願いしました。
 長方形のトレイに天津飯・ラーメンのほか、エビ天、サラダ、搾菜が並んでいます。

 天津飯は玉子がふんわりしています。餡は関西の天津飯らしい黒っぽい色合い。醤油の風味が活きていますね。

 ラーメンは…このお店ではラーメンと称しているが、これは中国料理店でよくある「汁ソバ」です。麺は細めでボソボソしているが、スープが実に旨い。上品は味付けの中に深みが感じられます。

あづま

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 通天閣の足元から南に南に少し進んだところ、あの「づぼらや」の西隣にある老舗の大衆食堂です。
 壁にメニューが張り出された店内は、中央に8人掛けの大テーブルと、その周りに4人掛けのテーブルが4卓程が配され、テーブルの上にはお茶の入ったアルミのヤカンがデンと置かれています。

これも新世界名物の「シチューうどん」

 シチューうどん(450円)は、ここの名物のシチュー(350円)にうどんが入ったものです。
 シチューといっても決してクリームシチューでもデミグラスソースのシチューでもない。牛肉、玉葱、じゃがいもを水煮して塩味をつけたもので、実にシンプルな料理です。
 スープを啜ってみると、玉葱の甘みが充分に引き出されている。それに、決して上質とはいえない牛ばら肉からの脂と合わさって、まろやかな仕上がりになっています。

 うどんはコシはないがプリンとした弾力のあるタイプ、脱力系のほっこりとしたうどんです。このシチューうどん、美味い・不味いで言い表せない、極めて独特の存在感のあるうどんだと思います。

 吉本新喜劇の舞台セットの食堂のように、ニッカポッカ姿の岡八郎や花紀京が下手から登場してきそうな雰囲気です。

総本家 更科

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 通天閣の足元から北方向にすぐのところ、創業は明治42年とういからかなりの老舗のお蕎麦屋さんです。
 店内は30席ぐらいかな?お蕎麦屋さんにしては大規模。天井が高いのと、窓からの坪庭のお陰で実に広々とした感覚を憶えます。店内の調度とか道具のひとつひとつが黒光りして歴史を感じさせてくれます。

喧騒の街のなかの異空間であじわう「鴨ざる」

 鴨ざる(1,100円)は、蕎麦が更科の名に違わず白っぽい。蕎麦の香りは希薄だが、木目細やかな艶っぽいお蕎麦です。
 ひと箸手繰ってみると、コシの弱い柔和な歯ざわり。ツルっとしなやかな食感は大阪人好みにしているのかな?そばつゆは、やや甘めで鰹節の風味も効いています。これはかなり美味しい。

 鴨は熱々で、鴨らしい風味が凝縮された感じ。これを蕎麦とともに汁につけて食べると、実に濃厚な風味が口腔内に広がってくる。これは旨い!
 鴨の風味の入ったそばつゆに、さらさらの蕎麦湯で割ったら、実に風味の強い味わいになりました。

 喧騒の街・新世界で、ここだけが異空間のようなゆったりとした時間の流れるお蕎麦屋さん。この雰囲気を味わうだけでも値打ちがありますね。

グリル梵

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通天閣の足元からまっすぐ伸びる通天閣本通り少し進み、右側の路地を入ったところにある洋食店です。

実にレトロな店内は、テーブル席が3卓と、4席ばかりのカウンター席があるだけの狭さ。実にレトロな味のある雰囲気です。

人気に胡坐をかかない新世界の名店

 名物のヒレ・ビフカツサンド(1,800円)は想像以上のボリウムです。
 カツの断面は美しいローズピンクになっている。若干の焼き目のついたパンはサクッとした歯ざわりで、中のカツは実に柔らかい。そして噛み締めると肉汁が溢れてくる。肉を食ったっという実感があります。この値段なのは納得です。

 この店ではもちろんお皿に盛られたのビーフカツも用意されています。
 ほかにも、酸味の強いケチャップソースが分厚いポークを優しい食感に変化させているポークチャップや、素朴な味わいながら肉の旨みが一皿に凝縮した逸品のハイシビーフなど、昔懐かしの洋食が味わえます。

 お勘定場にはドラマの小道具に使われるような旧式のレジスターや黒電話が現役で活躍しています。
 レトロな店の雰囲気も味わいのひとつです。最近、東京の新宿にも支店を設けたとのこと。休日のお昼なんかは行列覚悟ですよ。

賑やかで下世話な街「新世界」

いかがでしたか?色鮮やかながら、いささか毒々しい看板が街を彩っている新世界。独特の大阪情緒を味わってみてはいかがでしょう。

※本記事は、2018/10/26に作成されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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