【あべの・天王寺】ちゃんぽんの千差万別

出典: kurodaさん

【あべの・天王寺】ちゃんぽんの千差万別

あべの・天王寺周辺で味わえる、関西ローカルのちゃんぽんをご紹介します。長崎ちゃんぽんとは似て非なる個性的なちゃんぽんの数々…食材や食文化をごちゃまぜにした、文字どおりの「ちゃんぽん」を楽しんでみませんか?

キーワード
ご当地グルメ
みそラーメン
名物

記事作成日:2018/07/19

1902view

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関西ローカルの「ちゃんぽん」

 今や全国にチェーン展開するリンガーハットにより、「長崎ちゃんぽん」が全国的に知られるようになりました。また、「味のマルタイ」が発売しているカップ麺「長崎ちゃんぽん」によって、家庭でも手軽に長崎ちゃんぽんが味わえるようにもなっています。
 しかし、関西では、リンガーハットが進出してくる以前から「ちゃんぽん」を身近なものにしていました。しかしそのちゃんぽん、長崎ちゃんぽんとは似て非なる、かなりローカライズされた「ちゃんぽん」で、それぞれ個性的な味わいを主張しています。
 そもそも「ちゃんぽん」という言葉は、東南アジアから東アジア一帯まで広がっており、各地で「ごちゃ混ぜにする」という意味で認識されているボーダーレスな言葉。沖縄の「チャンプルー」もその一種とされています。そういえば、次々に違う種類のお酒を飲むことも「ちゃんぽん」と言いますね。
 「ちゃんぽん」の意味するとおり、その地域ごとで異なる食材や文化、風習をごちゃ混ぜにし、各地域でそれぞれ花開いてきました。そんなローカルな「ちゃんぽん」を探求してみるのも面白いですね。ここでは、あべの・天王寺周辺のローカルなちゃんぽんをご紹介します。
 下の写真は今やデファクトスタンダードとなったリンガーハットのちゃんぽんです。ここで紹介する各店のちゃんぽんと見比べてください。

64c3e80cb36d0fd53a80afbacb30a14b

ちゃんぽん亭総本家 阿倍野店

Clear

 あべのキューズモール北側の地下1階にある「ちゃんぽん」専門店です。ちゃんぽんといっても「近江ちゃんぽん」。「長崎ちゃんぽん」ではありません。
 店内はカウンター席とテーブル席、合わせて50席ぐらい。こちらは食券方式になっています。

あっさりスープでヘルシーな「近江ちゃんぽん」

 「近江ちゃんぽん」に野菜増量にした「野菜一日盛り」(780円)は、いわゆる長崎ちゃんぽんとは見た目でも全然違います。また、関西でよく見かけるあんかけのタイプともちょっと違います。
 てんこ盛りの野菜の底からスープを引き出して啜ってみると、魚介系の出汁が効いていてあっさりの中に旨みがたっぷり含まれている。また、野菜からの甘みもよく出ています。
 それにしてもこの野菜の量たるや…キャベツ、ニンジン、モヤシ、タマネギ、キクラゲが大量に盛られていて、食べても食べてもなかなか減りません。

 麺は中太の中華麺。つるつるの食感で繊細なスープとの相性もいいですね。
 半分ぐらい食べ進んだところでお酢を入れるのが近江流。スープの味が締まってなかなかいい具合に変わります。さらにラー油を加えてみたら。一気に刺激的な味に変わりました。
 滋賀県彦根市発祥のこの「ちゃんぽん」。ちゃんぽんのもつ懐の深さを感じさせます。

ちゃんぽんにんにくパワー 寺田町店

Clear

 寺田町駅から西側、飲食店が立ち並ぶ場所から少し離れた国道25号線沿いにあるお店です。赤と白の目立った看板には「ウチのちゃんぽんは長崎のんと違います」っと誇らしげな文字が躍っています。
 2階はテーブル席で、オープンキッチンのある1回はカウンターだけで、横にズラーっと長く並んでいます。

長崎のんとは違うオリジナルちゃんぽん

 「ちゃんぽん」(中800円・小700円)は、オーダーが通ると中華なべに具が投入されて炒め始め、後に麺とスープが入って煮込まれる。ここまではちゃんぽんそのもの。
 が、見た目からちゃんぽんのイメージとぜんぜん違うぞ!スープは味噌ラーメンのような色をしている。そしてその香りはちゃんぽんらしからぬ強烈なニンニク臭。スープを啜ってみると、確かに野菜の甘さがあるものの、にんにくの風味とともに塩気も強い。

 麺はやや細い縮れ麺。キャベツ・もやし・たまねぎなど、野菜は多めだが魚介類がありません。
 この独自のちゃんぽんは、なにを持ってちゃんぽんというのでしょうか。中華鍋ひとつで作る調理法か、具だくさんなことからか…いずれにせよ一般的にいうちゃんぽん別種の麺料理と考えたほうがよさそうです。

明洋軒

Clear

 JR阪和線の美章園駅から東へ少し進んだところ、疎開道路の延長部分と交差する角にある大衆中華のお店です。
 店頭の看板に「創業昭和33年名物ちゃんぽん」と記されている、ちゃんぽんが文字通りの看板商品です。
 店内は6人掛けと4人掛けのテーブルが7宅ほど、2階には30人ぐらいが入れるお座敷がある様子。

卓上調味料で劇的変化する「あんかけ」ちゃんぽん

 その名物「ちゃんぽん」(630円)は、白褐色のスープはトロみが付けられ、魚介の風味とともにほんのり甘さが感焦らせます。
 具材は白菜、玉葱、人参、もやしなどの野菜に豚肉、小海老、イカが入っています。こういった「あんかけ」のちゃんぽんは大阪や尼崎でよく見かけるタイプです。

 麺は細めのストレート麺。歯切れが良好ではあるが、これは普通の製麺所の中華麺ですね。
 スープといい、麺といい、平凡な味わいなんだが、卓上の胡椒を振り掛けてみると一気に味が締まる。今度はお酢を回し掛けてみると、味にメリハリがついて華やかな味わいに大変化しました。なんとも不思議なちゃんぽんです。

ちゃんぽんや

Clear

 近鉄南大阪線・河堀口駅から東方向。国道25号線の桑津3丁目交差点の南側、デイリーカナート桑津店の並びにある「ちゃんぽん」のお店です。
 客席は狭く、4人掛けのテーブル席がたった二つだけの小さな造りで、実直そうな店主おひとりで営業されてるようです。

独自スタイルのヘルシーなちゃんぽん

 「ちゃんぽん」(700円)は、見るからに具だくさん。見たところ長崎風でもなく、あんかけタイプでもない独自のスタイルです。
 スープを啜ってみると、あっさり淡泊な仕上がりながらスープの旨みが活きています。具材はネギ、白菜、キャベツ、ニンジン、もやし、小松菜、豚肉、アサリ…実に多彩です。

 麺は長崎とは対極の平打ちの細麺。しこしこしたテクスチャーで、ライトなスープとは良く合います。
 実にヘルシーなこのちゃんぽん。リピーターも多いようです。

来々軒

Clear

 JR大阪環状線・寺田町駅の南口を出て、近鉄・河堀口駅方面に延びる商店街を5分ほど歩いたところにある中華料理店です。
 店内はテーブル席が無く、L字型のカウンター席が10数席あるだけの小ぢんまりした造りで、店主とその奥さんのお二人で営業されているようです。

らしくない「長崎ちゃんぽん」

「長崎ちゃんぽん」(550円)は、長崎のちゃんぽんとは似ても似つかぬ姿です。確かに豚肉、イカ、キャベツなど、具材はそれに近いが、スープはとんこつ醤油味、赤い蒲鉾は入ってないし、何よりも麺が普通のラーメン、それも細麺の縮れ麺です。

 食べてみると、味は美味しいし、野菜たっぷりなのでおそらく栄養も豊富かな。全国各地にあるご当地ちゃんぽんの一種と考えたら、大変よくできたちゃんぽんだと思います。しかし、「長崎ちゃんぽん」って言いきってるし…評価に困るなぁ…

ちゃんぽんは長崎だけぢゃない

 いかがでしたか?「長崎」ぢゃない「ちゃんぽん」の数々。あべの・天王寺には、このほかにも独自のちゃんぽんを提供してくれるお店がまだまだありそうです。
 なお、「長崎ちゃんぽん」が食べたいのなら、あべのハルカスとあべのキューズモールにそれぞれ「リンガーハット」が営業しています。

※本記事は、2018/07/19に作成されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

ページの先頭へ