古いお店ながら提供する一杯はインパクト強い系 : Okazaki men

1972年創業でそこそこの歴史のあるお店。
おじいちゃんとおばぁちゃんの二人三脚。
外壁はキレイな黄色だけど、店内は昭和な香りがして琴線に触れる。

メニュー札にはなかったが、ワンタンメンをオーダー。

どんぶりが大き目なので量はそれほど多くないのかと思いきや、麺がぎっしりと沈んでいてそこそこのボリュームがある。

スープには油が比較的多めに浮く。
過去10軒あまりの佐野ラーメンを経験しているが、その殆どは油をあまり浮かせないのでこれだけでも特徴的だ。
そしてスープからは生姜の薫りも立ち上ってくる。
これもまた特徴的だ。
鶏と豚、魚介節系の素材がバランスよく炊かれたスープはこの生姜の薫りも強すぎず、完成度が高い。
この絶妙なバランス感覚に舌を巻く。

麺は、麺帯薄く、細めに切り出して熟成かけた低加水。
これもまたかなり特徴的で表面がザラついてるのでスープの持ち上げがよくスープとの親和性が高い。
ワンタンも薄くてピロピロでスープをしっかり拾ってくれるのがよい。
餡は小さいが肉の旨味が強く出る。
チャーシューもバランスの良い味付けで、穴が見つからないほどに一杯としての仕上がりが素晴らしい。

まだまだ全然お元気なご様子のご夫婦ではあるが、ご高齢と見受けるのでいつまでもお元気でこれからも永く続けられることを願う。