江戸の敵を長崎で討つ : Oranjuri

突然ですが私の好きなケーキを発表します!!
では早速、第三位から!

ドｳルルルルル······(ドラムロール)　　ジャン ☆
マドレーヌです！　フィナンシェでも可っ！

続きまして第二位！

ドｳルルルルル······　ジャン ☆
オペラ！　ガトーショコラでも可っ！

そしていよいよ、第一位は!?

ドｳルルルルル······　ドｳルルルルル······　ドｳルルルルル·····
ジャン ☆

サバランでしたーっ！！


私が愛してやまない洋菓子中の洋菓子、サバラン。

ところが最近、このサバランを「甘い洋酒に浸した油揚げ」と
表現されたマイ・F 様がいらっしゃる。

ぬぁんだとぉ!?私のサバラン様に対しなんたる無礼な‼
と憤る反面、
言われてみればそんな感じ···ププッ　という気もしないではない。

と言う訳で、ダイエット中の大事な体だってのに、
検証してみることにした。

サバランならどこのでも良いという訳にはいかない。
ここは一発、仙台市内フランス菓子界の大御所
「オランジュリー」のサバラン様にご登場頂く。


カップに入った油揚げ、ではなくブリオッシュには、
これでもかと言うほどに洋酒がビッタビタにしみ込ませてあり、
数年来禁酒している私など、
思わず頬がポゥと桜色に染まるようだ。

やはり女はこうでなくちゃ。
ウィスキー1本一晩で空けるようでは可愛い気が無さ過ぎた。
7年も休めておくと、肝臓も処女に戻るんだなぁ、
と感心してる場合じゃない。


中に秘めたる生クリームのコク、
コッテリと塗られたあんずジャムの爽やかさな甘さ、
全体をすっきりと締めてくれるオレンジの演出。

スプーンですくって口に入れると
パリの凱旋門のてっぺんに仁王立ちしているような気分になれる。
頭の中では、山口百恵主演「赤い疑惑」、パリのおば様
登場シーンのテーマソングが流れている。


あぁ、なんという幸せ。
やはりフランス生まれのケーキは違う。

何度も言うが、これは油揚げではない。

強いて言うなら、洋酒に浸した六田(ろくた)の麩····
とも言いたくはない。


サバランは、誰がなんと言おうと、やはりサバランなのだ。

Fbで「フランス菓子　オランジュリー」さんが、開店25周年のイベントを開催することを知りました。
これは行かねば！

25年かあ…その頃私はなにしてたっけかな…と訳もなく甘酸っぱい思い出をねぶりながら到着。

もし混んでるようだったら諦めるつもりでしたが、先客はおひとり。

お昼を過ぎたばかりだったせいでしょう、パンはほとんど売り切れ。
ここは場所柄、お昼は大学病院職員や学生、患者さん、お見舞いの人が多いのです。
それでも、私が行くことを感じてか、クロワッサン（¥180/別）が2個だけ残っててくれました。
よーし来い、よし来い。イイ子だ。イイ子だ。うちの子になれ。

あとはやはり、ココに来たらカヌレ（¥180/別）も外せない。
以前はカヌレだけ買いに通い詰めてたくらいですから。
できたてのカッチカチも良いけど、次の日のペトペトが私は好き♪


これでやめようか？とも思いましたが、なんせ25th　アニバーサリー。
ケーキ、、、いや、そのあの、フフフフフ、フランス菓子もやっぱし…ね。
だってカトリーヌ（¥380/別）が「アタシも『うちの子』にして！」って泣くんですもの～。

会計するときにはもう数人のお客さんが来店し、混み始めてました。
タイミング良かったです。

カトリーヌ達をかっさらい、記念品の焼き菓子詰め合わせまで頂いて、
今日は何と言い訳して持って帰ろうか悩みながら、そそくさと店を後にしたのでした。