700円文句なしダルバートランチ : Sumibiizakayakoira

　名古屋の栄生駅近くの"KOILA"。ネパール居酒屋。土日のみランチ営業をしているのだと思っていたが、月曜の昼に通りかかったらランプがくるくる点いていた。平日のランチタイムも開くようになったのかもしれない。

　ランチメニュー。安い。この前食べたお母さんプレートが700円。今回はストレートなダルバート（ネパール定食）を注文。

★ネパールカナセット 700円

　辛さは3.辛口で。サラダとソフトドリンク付き。珍しい緑茶を選べた。

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　10分ほどでやってきたダルバート。ライスをスプーンで崩す。そのスペース確保のために、ダルとチキンカレーの器を大皿の外に出そうとしたが、熱くてできなかった。

・ダル（豆のスープ）は綺麗な黄色。ニンニクの風味が強め。スープ状でクミンシードがぷかぷか浮かんでいる。
　どろっとタイプのダルよりもこういうさらっとタイプのダルのほうが最近はお気に入り。

・チキンカレーは油っこくないネパールスタイル。小さめの器に弾力のあるチキンがゴロゴロ入っている。トマトベースでなかなかスパイシー。

・チャトニはオレンジ色のスパイスソースのようなもの。独特のクセのある味。

・ジャガイモとタケノコのタルカリ（野菜炒め）。これに水分が加わったものをネパールで"アルタマ"と呼んだりする。

・細切りきゅうりや人参のアチャール（漬物）。酸味がついている。

・サーグはほうれん草炒め。クミンシードがついている。

・パパド（豆せんべい）は半分に折られており、パリッとしている。

・ライスは日本米と細長米のミックス。量はまあまあ。他にいらっしゃったネパール人男性のお客さんもダルバートを食べていたのだが、ライスを追加でもらっていたのでおかわりができるのかも。

　いつも通り、ライスにダルやチキンカレーをかけ、おかずも加えて混ぜながら食べていった。周囲にほとんど目をくれることもなくせっせとスプーンを動かしては口に運んだ。

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　本格的な美味しいダルバートで作りも私好み。近くのコインパーキングを利用しても1000円以下の出費で財布に優しい。文句なしで満足。

　次は居酒屋として利用したい。ドリンク300円であり、Happy Hourもある。おつまみもネパール料理を含め美味しそうな予感がする。

　お会計を終えると、前回同様ネパール人男性店員さんがドアまで見送ってくださり、「どうもありがとうございましたー！」と深々と頭を下げられた。こちらこそありがとうございました。

　ダンネバード。ごちそうさまでした。

　昼食のタイミングを逃した。時刻は15時を回っていた。名古屋でぽつんと一人。このまま夜まで空腹をしのげるか、否。そんな時、以前生き損ねたKOILAを思い出した。平日は15時からしか営業していない。逆に千載一遇の好機である。入店を決意。遅めの昼ごはんと言うべきか早めの夜ごはんと言うべきか。文字通りの"夕飯"である。

　店内は壁を向いたカウンター席とテーブル席があり、そこまで広くはない。先客はいないので、テーブル席に座らせてもらった。西日が店内を照らしており、それと暖房で柔らかな暖かさが感じられた。某サスペンスドラマがテレビで放送中。
　
　注文したのは、「おすすめ」の札もついている、

★お母さんプレート 980円

　チキンで。辛口で。サラダはサービス。

　注文後15分ほどで円形のプレートに乗り料理が運ばれてきた。ダルバート（ネパール定食）に少しアレンジが加えられているような見た目。ライスもおかずも平均的なダルバートより若干少ないが、スパイスがよく効いた味は個人的にはとても気に入った。

・ダル（豆のスープ）はスープ状。黄色くサラっとしている。豆の形状はわずかに残っている程度で、とろとろに崩れているのがむしろ美味しい。クミンがぷかぷか浮かんでいるのが見て取れ、味のスパイスが効いている。

・チキンカレーはネパールカレーでいうところのグレイビータイプに近く、こちらも比較的サラっとしている。味は強め。ニンニクを含むスパイスがよく効いており、ピリピリくる辛さがある。器は小さめだが、チキンは食べやすいサイズでゴロゴロ入っている。

・緑色のはサーグ。ほうれん草のスパイス炒め。

・黒いのはグンドゥルックのタルカリ（炒め物）というかサデコ（和え物）というか。ネパールの発酵乾燥野菜。これがあると、ネパールの家庭料理感が一気に増す。

・大根と人参のアチャール（漬物）。よくあるタイプ。ごまがチャトニっぽくペースト状で絡んでいるが良い。コリコリとした食感。フェヌグリークの苦味を所々で感じる。

・パパド（豆せんべい）。

・ライスは日本米と現地米のミックス。11月らしくイチョウの葉のように色付けされている。少し固めの炒り大豆が混じっている。パラパラ感があり、ダルやおかずを混ぜて、どんどん口へと運びたくなる。

　"お母さん"要素がどのあたりにあるのか完全には判然としないが、ネパール人（ネパリ）の方々もたくさん来店すると思われるだけあり、大衆的なインドネパール料理屋よりも本場感がある味だと感じた。（実際、私が食べ終わりそうな時、ネパリ2人も来店。）非常に満足のいくプレートだった。
　
　"炭火居酒屋"と銘打っているので、モモやスクティ等ネパール料理を含むおつまみがメニューにいろいろ記載されており、写真を見るだけでよだれが出てくる。いつかこの店でお酒を片手に、ネパリたちとわいわい話してみたいな。

　帰る際、ネパール人男性店員さんが入口まで見送ってくれた。深々と頭を下げている姿が印象的だった。"夕飯"を終え外に出ると西日は弱まり、もう寒くなり出していた。

　ダンネバード。ごちそうさまでした。