地に足のついた、安心感のあるお店 : 大新園

時は水曜日のお昼時。水曜日の中華街は定休日のお店が多いのでお店探しにウロウロと狼狽しておりますと、目に入ったのがこちらのお店。「久しく訪問していないな」と感慨にふけったカントナは、足を踏み入れてみる事にいたします。

すぐに寄ってきてくれた店員さんに案内されたのは個室っぽいスペースの2人掛けの椅子。早速メニューを拝見いたします。

ランチメニューにしようかと思ったのでありますが、思い直して牛ばらそばをグランドメニューから探してみる事にいたします。無事にメニューを見つける事が出来ましたので、オーダーをお願いする事にいたします。

すぐにお茶と布おしぼりと一流スポーツ新聞の到着。一流スポーツ紙提供のサービスに「何という心遣いか」と感動しながら、日本経済新聞ではなくて一流スポーツ紙であった事は深く考える事はせず、スポーツ紙をじっくりと拝見させていただきます。

そんな時間潰しを7、8分程度過ごしておりますと、優しい接客スタイル経由で牛ばらそばの到着。優しい配膳スタイルにペコペコするカントナなのであります。

牛ばら以外にも白菜等の野菜たっぷりの具だくさん系の牛ばらそば。カントナの求める「牛ばら一筋」の雲龍さん的なものでは無いのではありますが、食欲をそそる見てくれなのであります。

早速スープからいただきます。野菜から出たのでありましょうか、全体的に甘目の醤油スープなのであります。中華街らしい油の少ないスープはグイグイいってしまうのであります。麺も中華街らしいコシの無いストレート麺。具材は八角を感じる牛バラがゴロゴロでは無いにせよ、ゴロっとしているのであります。トロミは少な目。白菜や青菜に人参等々。食感や味わいは飽きないのであります。

スープまでしっかり飲める牛ばらそばを堪能したあとは、ランチの杏仁豆腐までいただきます。缶詰フルーツが入っているオールドスタイル。

牛ばらそばで火照った身体を杏仁豆腐で正常化して、一流スポーツ紙を隅々まで読んでお昼の時間を満喫するカントナなのでありました。

本日は平日の夜。ワンタンを目指して久しぶりの訪問。いつもそれなりに空いているイメージのお店でしたが、本日は宴会らしきお客さん達でほぼ満席。平日なのに大繁盛であります。運良くテーブル席が一つだけ空いていたので着席します。

メニューをちょっと拝見し、「つけワンタン」、「牛ばらソバ」、「鳥の唐揚げ」をオーダーします。

非常に混んでいる状態ではありましたが、料理はすぐに到着。いつもより早いのでは無いかと思えるくらいのスピード。気を抜いていて心構えが全く出来ていないカントナなのでありました。

つけワンタン。
以前食べた時よりも、何故だかその感動はやや薄れたつけワンタンではありましたが、ワンタンのビロビロに絡まったタレとその食感が心地よくて美味いワンタンであります。以前と比べて多少薄味に感じるワンタンでしたので、濃い味付けを欲しているカントナには感動が薄かったのかも知れません。

唐揚げ。
唐揚げ好きの連れが、メニューに写っているぼってりした衣の見てくれに惹かれてチョイスしたもの。ただ、写真写りが悪い唐揚げは、百歩譲っても美味しそうには見えないのでありました。そんなちょっと期待値の低い唐揚げではありましたが、とってもジューシーで味付けのおかげなのか脂も旨くて肉は柔らか。ぼってり衣の食感も効果的で、美味しい部類の唐揚げなのでありました。メニューの写真写りが良くなれば、もっと人気者になれるのではないかと残念に思うのであります(今でも人気者なのかも知れませんが…)。

牛ばらソバ。
牛ばらとソバの温度が違うのは仕方ない事なのかと思いながらも、その作り置き感を残念に思う牛ばらであります。麺やスープは薄味のさっぱり系。牛ばらソバといえば「曇龍」さんと比較してしまうのですが、もちろんそれには及ばない牛ばらソバでありますが、クセのないオーソドックスな牛ばらソバでありました。

このお店、派手さはありませんがどれも美味しくいただける料理の数々。ワンタンという必殺技もありますし、「使えるお店」であります。
～～～2010年3月～～～
内外装がとっても地味なお店。知らない人には入店するだけの価値を見出だすのが難しいと思われるお店です。

本日は平日の夜に訪問。半分くらい埋まった店内。古くてオーソドックスな内装です。

布おしぼりをいただいて、メニューを拝見。お店のイチ押しのワンタンはオーダー必須です。

つけワンタン、焼きワンタン、ワンタン(スープワンタン)と挽肉と唐辛子のそばをオーダー。店員さんは全員日本人の模様です。何だか中華街にしては珍しい感じです。

まずはつけワンタン到着。茹であがったワンタンに醤油タレを絡めていただきます。皮は薄くて中の具材が透けて見えますが、プリプリの皮と、海老や豚肉が入ったプリプリの具材が良い具合です。ツルツル入るワンタンです。これは中華街ではなかなかいただけないワンタンですね。その上美味で言うこと無しです。

次に焼きワンタン到着。焼きワンタンは見た目は小さな餃子です。味の方も餃子に似ていますが、全体をこんがり焼かれていて、餃子よりも美味です。

スープワンタンのスープはラーメンスープ。平凡すぎて逆にホッとする味です。浮いているワンタンは良い具合にぐにゃぐにゃで、箸で摘むのに苦労しますが、苦労の甲斐がある美味さ。アツアツのプリプリのぐにゃぐにゃワンタンであります。

最後に挽肉と唐辛子のソバ。見た目は全く辛そうには見えませんが、細かく切ったモヤシと挽き肉がピリ辛に炒められているので、万遍無くピリ辛です。麺は細麺ストレートでピリ辛な具やスープが心地良く絡みます。こういう辛さと食感のソバはあまり食べたこと無く、新鮮でした。

外観からは想像できませんでしたが、意外と実力者であるようです。値段も手頃で味も良し。再訪しない理由はありません。