このカレーが時間帯を選べば、ほぼ待ちなしで700円で食べられるというのは、幸福以外の何物でもない。 : SAVOY

2021年6月2日11:56の訪問。8年1か月ぶり2回目。

神戸っ子にはソウルフード的な位置づけのカレー店。人材難や材料原価の高騰等で、2019年秋に閉店の危機もあったが、お店を引き継ぐ、新たな担い手が現れ、価格も50円アップすることで、お店を存続することができたよう。

8年前のカレーは肉等の臭み消しに使うような苦みのあるスパイスをかなり強めに使っていた印象。スパイシーさは健在だが、今回の品は、個々のスパイスが目立つというより、熟成された一体感があり、だいぶ食べやすかった。

カレーには動物系の旨味が確りあり、食べ進めるうちに、じんわりと汗が出てきて、いかにもカレーを食べているという実感と満足感を得られる。このカレーが時間帯を選べば、ほぼ待ちなしで700円で食べられるというのは、幸福以外の何物でもない。食事時間は僅か10分。サッと食べてサッと出るべし。まさに日常に寄り添うカレーの名店。

平日は15:30閉店。それを知らずに2回空振りしていたが、ようやく再訪でき、大満足。

■メニュー構成
・カレーはビーフ一択
・その他は玉子50円とビール400円のみ
・なので注文時はご飯の量を聞かれるだけ
　(大盛でも同金額)

■頂いた品
・ビーフカレー(☆3.9)700円
・8年前からは50円の価格アップ
・ライスは黄色いターメリックライス
・ライスは普通盛で注文
・付け合せはキャベツ
　酸味のあるドレッシングがかかる
・まずお冷と別皿のキャベツが提供される

■卓上の調味料等
・らっきょう、人参、胡瓜のピクルス＆福神漬
・紙ナプキン、つま楊枝

＜訪問記録＞
■日時
・2021年6月2日11:56
・8年1か月ぶり2回目の訪問

■場所
・センタープラザ東館 B1F
・センタープラザの地下は迷路のように
　入り組み、よそ者には訪問難易度が高い

■お店の状況
・鰻の寝床的構造
・Ｌ字型カウンターのみキャパは10席程
・店の幅が狭いので、途中に体格のいい方が
　座っているとカウンターの奥への出入りは
　一苦労
・先客3名。後客8名。入店待ちなし
・男性1名、女性2名の3名体制
・今回の訪問時は男性比率100%
・近隣の勤め人さんに愛されているとの印象

■トイレ
・店内にはトイレなし
・ビル内の共用トイレを利用されたし

(2021年6月8日)
レビュー345件。3.68
マイレビュアー様28件。3.52

2013年5月6日11：15頃の訪問。当店も神戸にお詳しいマイレビュアー様の取り上げられているお店。今回の神戸訪問ではカレーを頂いていなかったので、最後の食事はカレーにしたいとの漠然とした気持ちもあり、とても迷ったが、当店にお邪魔することにしたもの。

■場所：所在の表記では、センタープラザ東館 B1Fとのことだが、はっきり言って、外の人間には、かなり難易度の高い立地。お店を発見するのに、とても苦戦した。結果的には、阪急三宮駅の西口を出て、南側の道路を挟んだ対面から、センタープラザのビルに入り、そこから、地下1階に下りるのが最短ルートだと思う。（地下の階段を下りた踊り場に、飲食店の所在を示す地図があるので、とても参考になると思う。）

食べログでのご紹介がなければ、一見の外の人間がお店の存在を知ることすらできないであろう立地。

■お店の雰囲気等：お店は細長いカウンター形式で、10人入るか入らないかぐらい。しかも横幅がとても狭いので、体格の大きい方が座っていると後ろを通るのも難しい。昼時少し前のこの時間帯でも、私が入るとちょうど満席で、後ろに2名の方が外待ちをされていた。

■頂いた品等：ビーフカレー650円。カレーのメニューはこれ1本で勝負されているよう。厨房スペースの制約もあると思うので、たくさんの種類のメニューの提供は難しいというのもあるかもしれないが、自信の品で勝負されているとの印象。（ビール400円の文字に心が動くも我慢。）付け合せは酸味のあるドレッシングのかかったキャベツで、まずそちらが提供される。

また、私は頂かなかったが、らっきょう、にんじん、きゅうりのピクルスと福神漬が薬味として、卓上の容器に用意されていた。

■味・総評
まず一口。肉等の臭み消しに使うようなスパイスをかなり強めに使っており、クセのある味わい。ライスはターメリックで黄色く色づけられたもの。最初は若干の違和感を覚えるも食べ進めるうちに、その味わいに慣れてくる。

また、スパイシーで、食べ進めるうちに、じんわりと汗が出てきて、いかにもカレーを食べているという実感を得られて、それが心地よい。しっかりと煮込まれた牛肉が具材で、その他には固形の具はなかったと思う。

スパイスも一口目に感じた突出感はあるものの、食後に感じた全体の印象としては、むしろ個々の独立したスパイスの味わいよりも、熟成された一体感を感じた。（様々な具材を形がなくなるまで、よく煮込んだ上で、相応の期間、熟成させているのではないかと思う。）

ご馳走様でした♪自信の逸品を美味しく頂きました！