無料会員登録/ログイン
閉じる
公式
お店の営業情報は店舗関係者によって公開されています。
気になるお店はこちらで保存ができます
空席確認・ネット予約
閉じる
リクエスト予約希望条件をお店に申し込み、お店からの確定の連絡をもって、予約が成立します。
1 予約の申し込み
ご希望の条件を当サイトよりご入力ください。
2 お店からのメール
ご予約が承れるか、お店からの返信メールが届きます。
3 お店へ来店
予約が確定した場合、そのままお店へお越しください。
電話なら予約できることがあります
閉じる
050-5868-0201
最新の情報は直接店舗へお問い合わせください。
Geric Planktonさんの他のお店の口コミ
炭火焼肉 にく式(すすきの(市電)、すすきの(市営)、資生館小学校前 / 焼肉)
YAKINIKU 和牛ラボ(すすきの(市営)、すすきの(市電)、豊水すすきの / 焼肉、ジンギスカン、居酒屋)
加賀 白山そば(金沢、北鉄金沢、七ツ屋 / そば、うどん、ラーメン)
もりもり寿し(北鉄金沢、金沢 / 回転寿司、寿司)
元祖 金沢炉端 あっぱれ(野町 / 居酒屋、かに、おでん)
木倉町さんぼ(野町、西泉、北鉄金沢 / 居酒屋、日本料理、串焼き)
店名 |
洋食屋 グリル ラパン
|
---|---|
ジャンル | 洋食、ハンバーグ、ステーキ |
予約・ お問い合わせ |
050-5868-0201 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
市営地下鉄南北線「幌平橋駅」下車、徒歩6分 静修学園前駅から76m |
営業時間 |
|
予算 |
¥1,000~¥1,999 ¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
席数 |
26席 (カウンター8席/テーブル2名×3席/4名×3席) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
有 8台 |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、カウンター席あり |
ドリンク | 日本酒あり、ワインあり、カクテルあり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン、一軒家レストラン |
サービス | テイクアウト |
ホームページ | |
公式アカウント | |
オープン日 |
1983年 |
電話番号 |
011-512-2695 |
備考 | |
初投稿者 |
このレストランは食べログ店舗会員等に登録しているため、ユーザーの皆様は編集することができません。
店舗情報に誤りを発見された場合には、ご連絡をお願いいたします。お問い合わせフォーム
『大人になったら何になりたい?』
幼い頃はゲーテのような文豪というよりも、世界を斜に構えて見通したランボー、ムーミン谷の放浪者スナフキン、渋谷に棲息したペテンな平等主義者の工藤探偵事務所にすこぶる憧れていた。
大人を越えた歳になっても、その憧憬は変わってはいないことが厄介な課題でもある。
もっとも今となっては、ランボーのように詩を捨てて武器売買を商売にしたり、スナフキンのように葉っぱを咥えて釣りや焚き火ばかりしたり、工藤ちゃんのようにベスパを縦横無尽に乗り回すことはできるはずもないのだが。
それでも隙あらば叶えられない願望を切り取り、その断片を握りしめ、なりたい存在を夢見るように歩くのは一刻の至福だ。
しばしば歩く広大な中島公園も、いつの間にか緑の色が退いて物思いに沈んだ気配を宿していた。
とうに夏は終焉を通り過ぎていたのだ。
その余韻の中で、子供たちは鴨々川の浅瀬で真夏の幻影を夢見るように水と戯れていた。
南西に足を伸ばしてみた。
住宅街に佇む理容室の前を通ると、ある小さな看板が目に止まった。
一見すると隣の理容室と見紛うデザインで、目を凝らさなければ洋食店だということに気づくはずもない。
それは自己主張を抑えた洋食店で、重厚な扉からは店内を窺うことすらできない。
ともあれ、空腹を満たす好機を見逃すわけにはいかなかった。
店内は長閑な家庭風の空気を放っていた。
飲食店の苦心が窺い知れる感染症対策の説明を受け、アクリルボードに囲まれたカウンター席に導かれると、大きなランチメニューを差し出された。
洋食の定番メニューが次々と麗しげに誘惑してくる中で、「ビーフシチュー御膳」に目を奪われた。
ビーフシチュー、それは死を直前にして最後に食べたいものは何かと尋ねられたら、それと強く答えてしまうほど、幼少の頃から神聖なメニューであった。
家族経営かどうかは定かならぬが、気取り過ぎぬ雰囲気は訪れる客の老若男女を問わない。
差し出されたトレイが静かな興奮を破った。
ビーフシチューとご飯と味噌汁の和洋折衷スタイルに心踊るままに、スプーンを投入した。
デミグラスソースの軽快な薫りに包み込まれるままに、牛肉の塊を頬張った。
そこにデミグラスの執着はなく、ライスとのバランスも程良い。
牛肉と添い寝するブロッコリー、フライドポテト、人参もさりげない役割を果たしていた。
くどいわけでもなく、たんぱくなわけでもなく、癖がなくバランスの良いビーフシチューは、たちまちにして無に帰してしまった。
“人は死ぬ前に食べたいものを求め、望み通りに食べ終えた時、本当に満足して死ぬものなのだろうか?”
食後の水を飲みながら、漠然とそう思った。
いつどんな時も、なりたいものを望み続け、食べたいものを求め続ける。
それがきっと人生の理想と本質なのだ、と最後の晩餐を食べ終えたイエスも、実は同じことを想っていたのではないだろうか…