【更新】相変わらずシビレる旨さ : 悦悦飯店

緊急事態宣言解除後の食べ歩きで、久々に当店も訪問、四川火鍋をいただいた。以前と変わった点としては、鍋が3色鍋から、一般的な2色の鴛鴦鍋に変わっていたことくらい。あとは、まだ数度目だが毎回具材がガラっと変わるので、たぶんその日の仕入れに左右されるのだろう。薄切り肉、それも羊入りというのは毎度変わらないけれど。あと変わらないのは花椒の量。本場四川と比べるとこれでも少ないほうだが、北九州火鍋界ではトップレベル(競合は少ないけど)。麻辣が好きな人には至高の鍋だろう。要予約だけど食べロガーにはここと「食為天」の鍋は、ぜひ食べていただきたい。

あと、この日は下戸が1人参加していたので帰りクルマで全員を送ってくれたのだが、北方の人を送る際に新しいラーメン屋を見つけたのが最大の収穫だったりして(笑)。

どうやら出身は東北系と思われ、味は本場の四川とはちょっと違うが、その辛さは本場並み。採算取れているのか不安になる食べ飲み放題の火鍋コースに、通常の食べ飲み放題コースも手抜きなし。羊肉串も旨い！店員さんは日本語が若干怪しいが、その分心のこもった接客で、いま抜群に気に入っている中華料理屋。

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「悦悦飯店で四川火鍋が食べられる」。読者登録させていただいている方のコメントを読み、「オゥ！」と思わず吠えてしまった。それくらい四川火鍋に飢えていた僕。辛いもの好きの知人を誘いさっそく訪問した。メニューにはたしかに「火鍋コース」の文字が！迷わずそれを注文するが、お店の方から「すみません、火鍋は要予約なんです……」と言われる。がーん。

仕方がないのでこのときは通常の食べ飲み放題に。メニューは四川または東北系のものが多く、地理的にも離れているいったいどっちが強いのかといろいろ食べてみたが、どうもマスターの出身は、おそらく東北と思われる。麻婆豆腐なんかも絶品ではあったが、味付けが四川のそれとは異なっていた。といって中国の東北料理屋の出す東北風麻婆豆腐とも違っていて、さしずめ「東北人が四川麻婆豆腐を作ってみた」といった具合。羊肉串なんかも、東北風とは違うが(四川に近い)新疆、西安あたりのものとはやはり違っていた。

満足は満足だったのだが、火鍋好きとしては四川火鍋は抑えておかねばなるまい。食べログの口コミにも火鍋のものはないし、食べロガーとしても外せないしね。で、後日改めて電話で予約。ちなみにマスター、若干日本語が不安で、予約のときは丁寧に、ゆっくりと喋るのが良いよう。

その火鍋だが、通常は2食の鴛鴦鍋のところ、中国でもたまに見かける3食鍋になっていた。説明によると白湯、麻辣、超麻辣とのこと。セットはテーブルにこれでもかと肉、野菜、海鮮が並べられており、足りなくなったら追加OK(食べ放題)とのこと。

白湯はトンコツベースだろうか。日本のトンコツラーメンほどコッテリしているわけではなく、中国鍋の定番スタイル。麻辣、超麻辣は文字通り辛さのレベルが違っていて、辛さはかなりのもの。ただし麻(花椒)のシビれはそれほどではなく、このあたりが四川系ではない店ならでは、か。本場四川の麻辣鍋は、粒のままの花椒がゴロゴロしているからね。

タレは特製だというもの。花生醤あたりをベースに、香菜や少しのネギ、それにラー油も入っていて、コクがあって旨い。ただ、四川火鍋といえばおなじみの、ゴマ油とニンニク、塩(または醤油)の、いわゆるレバ刺しのタレのようなものも恋しくなる。ゴマ油とニンニクはないか聞いてみたが、これは「ない」とのこと。同じ小倉の四川火鍋でも「食為天」ではしっかり準備されているこれがないのはさびしい。このあたりが、しつこいけれど四川系ではないゆえん。

ただ、とにかく火鍋セットは品数が多く、しかも種類が豊富。知人に囲まれ写真はすべては撮れなかったが、肉はモツ系もあり、海鮮はエビやホタテあり、キノコ類も数多くおかれている。これで冬瓜があれば完璧だったんだけどな(笑)。

これで3,580円。「食為天」は値段はもっと安いが、食材の種類が定番ものばかりで、西安系にも関わらず辛さが普通程度。なんといっても場所が不便。こちらは食材豊富、花椒は物足りないがそれは「食為天」も同じだし、辛さは断然こちらが上。そしてモノレール片野駅から徒歩すぐという立地のよさ。

四川火鍋ならどちらも甲乙付けがたいが、特色が違いすぎているのであとは好みだろう。そして中華料理は、あちらは西北、こちらは東北。いやぁ、小倉には面白い店がある！