野毛にあさひやあり : Asahiya

寒くなるとおでんが食べたくなる
どこのおでん屋でもいいというわけではない　薄味でさっぱりして、春夏秋冬いつ食べてもその季節の味わいが楽しめる　冷たい風が吹く夜はこの店のカウンター席であったまりたくなる

温い店のあったかおでんが俺を呼んでいる　
そんな気がして足早に店へ向かう　ちょっと窮屈なL字のカウンターを囲んで女将を中心におでん話が盛り上がる　底冷えがする夜ほど家庭的なおでん屋があったかい

店の前はよく通るが、ふらっと寄ることは難しい
なんせ狭い店なので開店と同時に満席になる　外で凍えながら待つのはやだなぁときてみたら開店早々に満席だ

今日は待ってでも食べたい気分
久しぶりに女将と話したい　透明なだし汁につかりながら、選ばれるのを待っているおでんたちに早く会いたい　そんなことを考えながら待つこと20分　行ってらっしゃい！と女将に声掛けられて店を出るお客さんと入れ替わり中へ

ふわぁとあったかいおでんの湯気
お酒は焼酎のストレートに梅エキスを少々入れた梅割り　おでんを肴に、小さなグラスになみなみと入った焼酎を傾けてクイと飲む　これがまた合うのだ　身体がぽかぽかあったまると、気持ちがふわっとゆるんで、心まであったかくなる　やっぱりあさひやのおでんがいい　ママさんもう一杯だけ焼酎おかわり^_^

開店前に既に数人並んでますね、私は7番目なのでなんとか座れそうです。
カウンターの中のママさんが初見の私も笑顔で迎えてくれました。
10人も座ればいっぱいのこじんまりした店なので、すぐに満席です。
目の前におでん鍋が２つ並ぶ特等席に座りました。おでんが澄んだつゆの中で客の指名を待っています。

おでん屋にほとんど入ったことがなく
具材の名前をよく知らないのですが
目の前のおでんを指させば、ママさんが名前を教えてくれます。

ロールキャベツと玉子はわかりますが
つくね すじ 東京あげ からし がんも をママさんに教えてもらいながら注文
煮込むほど味が染み込むおでん
開店早々はまだ若い味がします。

具材の違いがわかる すっきりしたダシ
つゆは裏方に徹して 具材の個性が混ざり合い
味の染みたおでんになっていきます。

今日のお客さんは、美人のママさんとの楽しい会話とあったかいおでんで一杯という風です。
個性が混ざり合い、いい味が店の空気の中にも出ています。
染みた頃合をみて食べに来るお客さんもいるそうですが
開店してすぐに満席になる店
日によって混み方は違うそうですが、好きな時間にふらっと立ち寄るのはむずかしそうです。

店の中はあったかですが、外で待ってる方がいますので今夜はサクッと
あったかおでんにビール1本と焼酎一杯
これでおひらきにして
次は味の染みたおでんもいいですね。
また、あったまりに来ます。