店名 |
Kissa Ruo(Kissa Ruo)
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类型 | 吃茶店、咖喱 |
预约・查询・查询 |
03-3811-1808 |
预约可/不可 |
可预订 |
地址 |
東京都文京区本郷6-1-14 |
交通方式 |
距離东大前 551 米 |
营业时间 |
营业时间和节假日可能会发生变化,因此请在参观前与餐厅联系。 |
预算 |
¥1,000~¥1,999 |
预算(评价总数) |
¥1,000~¥1,999¥1,000~¥1,999
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付款方式 |
无使用卡 可使用电子货币 可使用二維码支付 |
服务费收费 |
サービス料なし、お通し代なし |
座位数 |
52 Seats |
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个人包厢 |
不可能 |
包房 |
不可能 |
禁烟・吸烟 |
严禁吸烟 |
停车场 |
不可能 |
空间、设备 |
有吧台座位 |
酒水 |
有葡萄酒 |
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此时建议 |
许多人推荐的用途。 |
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开店日 |
1980.5. |
备注 |
1952年に本郷三丁目駅近くで画廊喫茶として創業、1980年移転。 |
40年以上前、私は学食が好きになれず一人でキャンパスを抜け出し、近くの喫茶店、キッチン◯◯、定食屋、蕎麦屋へ行って食べていました。何処に入るか迷っているうちに食べそびれ、昼飯抜きで午後の授業を受けたことも何度かありました。
マクドナルド第1号店が銀座三越の一階にオープンした1971年入学ですから、当時は気楽に入れるファストフード店やカフェはなく、喫茶店が主流の時代でした。近くのサラリーマンが昼飯を食べるキッチン◯◯という名前の店も多く、ロースカツ定食 160円、生姜焼き定食 180円など今に比べればとても安く、セルフサービスではなく給仕をしてくれる店員も居て、自分にとっては気分転換できる大切な昼休みでした。一方、学食であれば、定食物 110円〜150円、麺類 60円〜80円、カレーライス 70〜80円で食べることができ、ほとんどの学生は生協が運営する食堂で食べていました。
付き合いで4回/在学中だけ学食に入ったことがあります。今と違って当時の学食は、どういう訳か地階とか安普請の建物に設置されていて食事を楽しむ雰囲気は無く、単にエネルギーを補給することを目的に作られたようです。全共闘の残党が、独特のイントネーションでアジ演説をしているキャンパスをすり抜け、学食に入ると、コートを着たまま、背中を丸め、片手をポケットに突っ込んで、本を読みながら箸を持って食べ物を掻き込んでいる人が多く、何だか餌を食べさせられている養鶏場のようなその光景に私は耐えることができませんでした。学生運動をしていた連中から「お前はプチブルだ!」などと非難を受けていましたが、彼らは要領良く、就活と同時に長髪をカットし、コネを使って、さっさと大企業の内定を取っていました。世渡りが上手い奴というのはどこか信用できません。
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私は、箸の上げ下ろしに厳しかった両親のお陰で食事は楽しく会話しながら、姿勢良く食べるということが身に付いています。ですからどこの店へ入っても歓迎されます。八十八になる母は、今でも料理が得意です。親戚縁者が上京すると東京近郊に住んでいる知り合いがたくさん集まり、外食するとか店屋物を取るより母の作ったものを振舞いたいという父の意向もあり、母はこれらの会食を一人で賄っていました。食器類も20人分ぐらいは保管していました。「食は感性の源」と自身のプロフィールに書いていますが、いつも正しい食事を与えてくれた両親に感謝しています。私の世代はどこの家庭でもハレの時以外は内食が当たり前ですから、伝家の料理による優れた味覚を持っている方が多いです。味の濃い化学調味料漬けのジャンクフードやラーメンやコンビニ弁当、レトルト食品、調理済み食品ばかり食べていると味蕾が壊されて味覚音痴になり、素材の旨みがあるにも拘らず「味が無い、物足らない」などとレビューしている人が多くなりました。店や食品会社も経営を成り立たせるため客のレベルに合わせて調理しますから、結果として日本人の味覚はどんどん壊されています。「価格の高い料理、希少な食材、予約の取れない料理屋=美味しいもの」ではありません。美味しい、不味いは個人の感覚ですから自身のモノサシで判断すれば良く、レイティングに一喜一憂することもありません。作り手も食べても自身を持って食文化を楽しめば良いのです。
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さて、喫茶ルオーを訪れるたのは何十年振りでしょうか。
相変わらずほんの少しだけの肉とジャガイモが入ったセイロンカレーの値段は、当時の5倍以上になっていましたが、スパイシーな香り、少し辛めの味を維持していました。コーヒーは以前より美味しくなったような気がします。
講義の合間に一人で、あるいは彼女と二人で、木製の椅子に座りながら静かにクラシック音楽を聴き、遅い昼ご飯を食べたことを思い出しました。その頃は、コーヒーを付けて230円だった思いますが、学食の倍から三倍の値段を払って得られる満足感は、それ以上のものがありました。いつまでも存在して欲しい店です。
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もう一つ思い出したことがあります。1972年に日比谷の出光美術館で「ルオー展」が開催され、一人で見に行きました。絵の具を重ね塗りしては削った独特な技法によるキリストの肖像は忘れることができません。