店名 |
Morotoo Yado Maruya(Morotoo Yado Maruya)
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菜系 | 旅馆/民宿 |
预订・咨询 |
0264-57-3117 |
预订可/不可 |
可预订 |
地址 |
長野県木曽郡南木曽町吾妻大妻籠1477 |
交通方式 |
JR中央本线南木曾站下车乘坐开往马笼方向的巴士在大妻笼巴士站下车 |
营业时间 |
营业时间和节假日可能会发生变化,因此请在来店前与餐厅联系。 |
预算(评论总数) |
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付款方式 |
不接受信用卡付款 |
禁烟・吸烟 |
可吸烟 自2020年4月1日起,有关被动吸烟对策的法律(修订后的《健康促进法》)已生效,因此请在访问前与餐厅联系,并且可能与最新信息有所不同 |
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停车场 |
可 |
空间、设备 |
平静的环境 |
此时建议 |
许多人推荐的用途。 |
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位置 |
风景优美 |
网站 |
2011年12月初旬・・・
予てから訪ねてみようと思っていた木曽路を旅した際、
1日目は大妻籠にある旅籠で御世話になる事に・・・。
江戸時代寛政元年から代々続く旅籠。
今からおよそ220年前と言う事になる。
220年前・・・寛政元年というと蕎麦屋で言えば、元麻布の老舗、
時代で言えば11代徳川家斉の時代。
誰もが知る有名な浮世絵師もいた頃の時代の印象が強い。
さて、此処、大妻籠にある【丸屋】、、、
馬籠宿から妻籠宿に行く途中に数件建ち並ぶ集落にある旅籠だが、
馬籠、妻籠の宿場観光モードと違いながらも路面は同様アスファルトで整備されているが、
ほぼ周辺は昔のままというのがとてもリアル。
立派な本卯建が上がる中山道によく見かける出梁造りの建物は古民家を好む者にとってはたまらない。
そんな素晴らしい旅籠の潜り戸を抜けると昔のままの土間と囲炉裏がお出迎え。
吹き抜けの天井、年期の入った漆黒の梁と凄さに圧倒され感動が故の溜息しか出てこない。
それとは裏腹に30歳前後だろうか?
若い女将が囲炉裏端でお茶を出してくれ暫し雑談。
とても感じの良い笑顔の似合う女性である。
料理は色々思考された地産地消のものが夕食、朝食と供されます。
川魚尽くしと言っても良い程、煮物、焼き物、揚げ物、蒸し物等と、
さっきまで元気良く生け簀で泳いでいた虹鱒・岩魚等が主体で調理されてます。
小鉢はナメコ等キノコ主体。料理一つ一つがシッカリしてます。
椀物は夜は魚から出汁をとった吸い物。朝は具沢山の味噌汁。
どちらもキノコがたっぷり入っているのが嬉しい。
自然の恵み、、【いただきます】とは此の為にある。有難く頂戴しました。
ハッキリ言える事は山里まで来て海の幸等期待していないですから、この宿の拘りは嬉しい限り。
朝食のシラスおろしは信州特有のねずみ大根だろうか? 辛味の強い大根でとても美味しかった。
尚、印象に残ったのは全てと言っても過言ではないのですが、
特に際立っていたのは朝食で出された梅干しと朝夕の白飯。
昨今、蜂蜜を入れたりし食べやすい梅干が出回っているが、
ここの自家製の梅干しは昔ながらの酸っぱい梅干し。
オイラの住んでいる実家が建て直す前、庭から採れた梅を毎年漬けていた味を思い出したほど。
そして米、、、白飯は、あまりに美味しかったので夜な夜な大旦那と囲炉裏端でお話する際、聞いてみたが、
代々受け継ぐ田んぼで有機農法、肥料を試行錯誤しながら今年収穫された米は、
此処数年では自慢の出来と言うことだった。
土地柄、害虫等の駆除をしながら米作りをしている大旦那の御苦労が想像出来る。
恥を覚悟して思い切って聞いてみた、、「コシヒカリですよね?」と帰ってきた言葉は、
この界隈はほぼコシヒカリを扱うという事だった。
空気も良ければ土壌も良い。そして水も、、、夏から秋にかけて寒暖の激しさがあるという、
米作りには適した条件を満たしている土地柄だからこそ大旦那の渾身の育てた米は極上の一品なのだろう。
米に対しての感動は数年前、新潟農家から直に玄米のまま頂いた棚田米を食べた以来の感動でもあった。
全国米作りは盛んで例えば新潟のプレミア米等は通常の3倍価格の値段がするものだが、
長野・岐阜県の米もいずれ今以上、注目される事だろうと確信した。
夕食を食べ終わり風呂にも入り部屋で何も考えず時間が流れ気づいてみたら、
自然に20:30頃だと思うが既に床についていた。
流石にオイラは夜中起きてしまい酒を呑みながらも暇になり、地域設定しワンセグを見てしまった。
それでもビール350ml缶3本位呑んだらまた床につき直ぐ熟睡してしまった。
因みに飲み物は持ち込み自由。冷蔵庫なくとも障子むこうの廊下に出しておけば勝手に冷えてくれるw
朝食は7:00にしていたが目覚まし等いらない。
何せ寒さで起きてしまうのだからw(※でも朝の目覚めはとても快適)
朝、起きた際、顔を洗いに洗面所に行った時、1階囲炉裏から立ち上る煙は、
何処か懐かしく東京では先ず体感出来ないであろう。
今すぐにでも凍りそうな水で洗う洗顔は冷たいがとても気持ちのいいもの。
(※因みにちゃんとお湯は出る様になっています。)
これも自然の流れ・・・とても貴重な体験をさせてもらったと思う。
【閑話休題】
昔ながらの旅籠と言っても今回訪ねた宿場には数多く商いをされている民宿がある。
しかしながら跡を継ぐものが居なく廃業したり、
昔ながら火を熾している囲炉裏がある宿は4軒だったか? 数件の残るのみ。
大旦那は言っていた、、、「杉の植樹で囲炉裏に適している落葉樹がとれなくなってきている。」
「家(※うち)の山含めてまだ資源が足りているから良いけれども難しくなって来ている」
「それでも、人が居る時は囲炉裏の火を保つのは代々の言伝えなのだと・・・」
「なるべく昔のままこれからも商いを続けたい」
そして、そんな大旦那の跡を「私が継続していきます」と言っていた女将はとても力強く安堵な気持ちにもなった。
便利な世の中になってしまった反面、資源が、資源がと騒がしいが、
母国ジパングもまだまだ捨てたものではない。
そう感じさせてくれる貴重な宿である。
こちらの宿に今回御世話になったのも何かの縁。
時季を変えて来年また伺いたいと思う。必ず・・・
宿の詳細コラムは⇒こちら