『モダン・ジャパニーズ・ダイニング』がコンセプトの、洒落たおそば屋さん！ : sakesobanakaya

水戸京成百貨店の1階にある、「酒＋蕎麦　な嘉屋水戸京成店」さんに夕方伺いました。「な嘉屋」さんを運営しているのは、那珂市の酒蔵『木内酒造』さん。

『木内酒造』さんは、江戸時代1823年（文政6年）創業の老舗の酒蔵。なんでも、創業者の木内儀兵衛氏は、水戸藩の学者、藤田東湖先生の幼馴染みだとか。ちなみに木内酒造さんのお酒の銘柄は「菊盛」と言いますが、この「菊」の名に込められる想いは、水戸藩の「尊王」思想にも繋がるもののようです。

また、木内酒造さんが1996年に発売した『常陸野ネストビール』は、国内外で数々の賞を受賞し、世界約30ヶ国以上で愛されている人気のクラフトビールで、正に茨城県の誇る伝統と新しさを兼ね備えた酒蔵メーカーと言えます。

そんなお酒と、美味しい蕎麦が両方楽しめるのが、此処『酒＋蕎麦 な嘉屋 水戸京成店』さん。今回はお酒を飲むのを前提で伺ったので、もうワクワク感が止まりません。17：30頃に入店しました。

店内には２組数名しかお客さんはおらず、ゆったりと過ごせる空間です。また、少し照明を落とした店内は、静かにjazzが流れていて、落ち着いたお洒落なバーの様な雰囲気。ちなみに「な嘉屋」さんのコンセプトは、『モダン・ジャパニーズ・ダイニング』、ぴったりですね。

空いているので、先客とは距離をおける大きなテーブル席に座らせて頂きました。まずはメニューを見ながら以下のそば前を注文しました。

【常陸野ネストビール　ホワイトエール】@580
本来は@680のところ、ハッピーアワー値引で@580です。ホワイトエールは、『小麦麦芽とスパイシーなホップ、さらにコリアンダー、オレンジピール、ナツメグ等のスパイスや果実を加えた、薄にごりの小麦エール　(HPより)』です。喉越しでゴクゴク楽しむビールではなく、爽やかな風味を味わうビールです。やっぱ美味いビールです。

【本日の前菜三種盛り】@480
①クリームチーズの蕎麦つゆ漬け、②瑞穂牛のローストビーフ、③奥久慈卵の厚焼き玉子、の３種盛りです。特に美味しかったのは、クリームチーズの蕎麦つゆ漬け。まったりとしたクリームチーズに少量の蕎麦つゆをかけたものですが、な嘉屋さんはとにかく蕎麦つゆが美味い。和風クリームチーズといった味わいでした。他の２品も大変美味しく、どれもお酒のアテにぴったりでした。480円はお得です！

【燻製ミックスナッツ】@380
特別なものではありませんが、芳ばしい色々なナッツが入っていて、380円ながらたっぷり楽しめます。こちらも美味いですね。

【木内酒造 純米吟醸にごり酒 春一輪】@540
折角なので、木内酒造さんのお酒も頂きましょう。『純米吟醸にごり酒 春一輪』という、美しい商品名のお酒。お酒をグラスに注ぐと、シャンパンのような微発泡で、僅かに濁りのあるお酒です。とろりとした独特の甘口で、なるほど、『春一輪』というネーミングが良くわかる春を感じる美味しいお酒でした。

さぁ、最後は〆の蕎麦です。シンプルにもり蕎麦でも良かったのですが、きりりと辛い「辛味大根」のもり蕎麦をお願いしました。なお、「酒＋蕎麦 な嘉屋」さんの蕎麦は、「常陸秋そば」を使っています。しかもビール麦を栽培した裏作で秋そばを作られているようです。ビールも蕎麦も自分たちで原料からつくる拘り、素晴らしいです。

【辛味大根のおろし蕎麦】@1180
涼しげなガラスのお皿のもりそばとの他に、辛み大根、鰹節、海苔が付いています。勿論、山葵は無し。まずは蕎麦のみをずるっと頂きます。な嘉屋さんのもり蕎麦は、とにかく冷たくてよく締まっています。この冷たい食感が、お酒の後に最高です。勿論、味の方もしっかり美味しい蕎麦です。次にそばつゆに少々つけてズルズルっと豪快に頂きます。ん～、やはり「な嘉屋」さんの「そばつゆ」はめちゃめちゃ美味い！私の好きな江戸そば系のそばつゆにも似ていて、醤油感としっかり出汁感のバランス、僅かな出汁の甘さがとてもいい味です。続いて鰹節と海苔を蕎麦にトッピングし、辛み大根をそばつゆに入れて頂きます。蕎麦に海苔だけでなく、鰹節まで付いているのが、風味をグッと良くしています。辛み大根は想像以上に辛く、その辛さが蕎麦と絶妙にマッチしています。

いや～、飲んだ後の蕎麦はまた格別ですね。蕎麦だけを食事として食べるのも美味しいのですが、そば前を頂いてからの蕎麦は、より美味しく感じられます。そういった意味では、そば前の充実した「な嘉屋」さんは、蕎麦そのものの評価を更に引き上げる効果があると思います。

久しぶりに伺い、大変美味しく頂きました。

那珂市の本店さんにも行きたいですね、ご馳走様でした～。

700件目のキリ番レビューは、水戸京成百貨店1階にある「酒＋蕎麦 な嘉屋(なかや)」さんです。

「酒＋蕎麦 な嘉屋」さんは、茨城県那珂市の老舗の蔵元である「木内酒造」さんが運営する蕎麦屋さんで、那珂市の木内酒造さんに併設された店(蔵＋蕎麦 な嘉屋)と、此処水戸京成百貨店1階(酒＋蕎麦 な嘉屋)の、２つの店舗があります。また、「木内酒造」さんはフクロウマークのクラフトビール「常陸野ネストビール」のメーカーでもあり、東京、品川、神田、水戸の「常陸野ブルーイング」の運営もしています。

この日は親父殿を病院に連れて行った帰り、ランチとして二人で伺いました。

“モダン・ジャパニーズ・ダイニング”がコンセプトの蕎麦屋さんで、普通の町の蕎麦屋さんとはちょっと雰囲気が違い、明治・大正期を想像させるモダンなイメージのお店です。

お店に入り、メニューを見て、二人とも注文は、「昼の蕎麦セット」@1400としました。「昼の蕎麦セット」とは、そばの他にサラダ、前菜3種盛り合わせ、ミニスィーツのセットです。

そばは14枚目にアップしたそばの単品メニューからどれでも選べるという、セット。つまり、＠850の「もりそば」から、@1300の「鴨南蛮」迄何れでも選べるシステムです。

今回は二人とも「旬の野菜の天ぷら」(単品@1280)を選びました。実質差額がたった@120でサラダ、前菜3種、ミニスィーツが付くんですから、誠にお得なセットです！

暫くして「昼の蕎麦セット」が着膳。ミニスィーツ以外はまとめて提供されます。もりそばと天ぷらはごく普通ですが、サラダと前菜3種が特徴的なセットです。早速頂きます！

先ずは熱々揚げたての天ぷらを頂きます。地元茨城の野菜だけの天ぷらで、人参、かぼちゃ、蓮根、ジャガイモ、(1つ失念)です。其々は薄めにスライスされて揚げられていて、パリッと上手に揚げられており、とても美味いです。

次に蕎麦です。「常陸秋そば」を使っており、10対1(そといち)配合のそばです。いつものルーティンで初めに蕎麦だけをストレートで頂くのですが、ビシッと冷たく締まった細切りそばは、香り、歯応え、味ともに素晴らしいです。そばつゆに浸してズルズルっと一気に頂くと、喉越しも良く、やや醤油感が濃いめのそばつゆもいいお味です。な嘉屋さんの本業はお酒やビール造りなのに、これだけクオリティの高い蕎麦を提供するというのは驚きであるし、とても素晴らしいです。

順番が少しおかしいのですが、次に「前菜3品」を頂きます。4枚目の写真でいうと、手前から「クリームチーズのわさび合え＋ビスケット」「グリンピースの出汁煮込」「つくば鶏のボイル肉(緑色のソースは分かりませんでした)」の3品。ビールを呑まないでこれらを頂くのは勿体ないようです。それぞれに美味しいのですが、特に「クリームチーズのわさび合え」は酒のアテに最高です。

サラダはシャリシャリ水菜のサラダ。そばを素揚げしたと思われるものがのっており、クレソンのようにパリパリといい食感です。

そばを食べ終わる頃に、そば湯を持ってきてくれました。白濁したややトロリとしたそば湯は、冷たいそばを頂いた後に飲むと、ほっとしますね。

最後はミニスィーツで、小さいレアチーズケーキです。生クリームとラズベリーのソースに砕いたナッツが少量のっています。最後の〆に深みのある美味しいレアチーズでした。

色々と美味しい「昼の蕎麦セット」でしたが、何よりもメインのそばが美味しかったというのがとても良かったです。

大変美味しく頂きました、また来ます。
ご馳走様でした〜。


【おまけ】
な嘉屋さんのお店を出た後、「水戸弘道館」と「水戸城大手門」の復元工事を見に行ってきました。奇遇なことに「日本遺産を知ろう！～弘道館と水戸彰考館～」というイベントが開始直前で、ちゃっかり参加させて頂きました。写真を数枚アップしたので、興味ある方はご覧下さい。

水戸の南町三丁目の焼き鳥屋で友人と呑んだ後、〆蕎麦を食べるために、水戸京成百貨1階にある「酒＋蕎麦 な嘉屋(なかや)」さんに伺いました。

「酒＋蕎麦 な嘉屋」さんは、茨城県那珂市の老舗の酒蔵である「木内酒造」さんが運営する蕎麦屋さんで、那珂市の木内酒造さんに併設された店と、此処水戸京成百貨内の、２つの店舗があります。

1軒目でそこそこ食べたので、此方ではサッパリと「もり蕎麦」850円を注文。また、折角の木内酒造さんの店ですから、「常陸野ネストビール」を呑まないと勿体ない。今日のビール、という事で、季節限定「塩梅(あんばい)エール」600円をオーダーしました。

「塩梅エール」について店員さんに聞いてみると、梅の酸味と僅かな塩味のあるビールらしいです。偕楽園・弘道館の梅祭りシーズンにぴったりなビールじゃないですか！

先に塩梅エールを持ってきてくれるので、早速頂いてみます。独特の燻んだ色のビールですね。お！ホンマだ！梅の酸味とほのかな塩っぱさがあります。何ともユニークなビールです。この自由な商品開発が、クラフトビールの楽しいトコだと思います。折角だから、偕楽園でも販売すれば良いのに、と思います。

さて、塩梅エールを飲み終える前に「もりそば」が到着。早速蕎麦をストレートに頂きます。これがまた蕎麦がキンキンに冷たく締まっていて、とても美味い！多分10:1の「そといちそば」配合だと思いますが、蕎麦自体の味もしっかりと美味しい。

蕎麦つゆに付けて頂くと、勿論喉越しは素晴らしく、蕎麦つゆの味も醤油感、出汁感共にいいお味です。う〜〜ん、これは呑んだ後にはサイコーだなぁ、と思います。

もう、あっという間に食べ終わってしまいますね。かと言って、お代わり蕎麦までは出来ませんが。

「いや〜、お蕎麦って、ホッントに良いもんですね〜。」(水野晴郎風)

今回は〆蕎麦として伺いましたが、次は「な嘉屋」さんで夜のコースを頂きながら呑もう！と固く決心しました。京成百貨店に出店してくれてありがたいっす。

めちゃめちゃ美味しく頂きました、ご馳走様でした〜。