【秋田】 川反のシックで重みのあるbarです。 : BAR ル・ヴェール

川反でのクラブ活動、締めはこの店でカクテルと言うのが最近のルーティンになってきた。
先ずはこの店の代名詞でもあるマンハッタン。
やはり旨い。
この店に来るまで既にクラブを何軒かハシゴしてけっこう酔っていたが、マスターが醸す極上の空間と酒は、俺を「だらしない酔っぱらい」から「折り目正しい酔っぱらい」に引き戻してくれる。
話題がテキーラになり友人が「テキーラって言ってもピンキリで、旨いテキーラは日本酒の大吟醸みたいに洗練されてるんだよ」と言った。
高い物だとボトルで数万円するテキーラもあるそうで、テキーラ好きが飲むテキーラとはそういう酒なのだそうだ。
テキーラについては知識ゼロ、ただキツいだけの酒だと思っていた俺は興味深く聞いていたら、マスターがそんなテキーラを出してくれた。
旨い！
ビックリするくらい旨かった。
アルコールの刺激が舌や喉にガツンと来るのがテキーラだと思っていたが、このテキーラはそんなパンチは全く無い。まるでワインのようにすぅ～っと喉を通っていく。
その後で追いかけてくる気品溢れる香り。
ライムや塩ですらジャマに思えるほど洗練された酒だった。
ボトルの写真は撮り損ねたし名前も聞いたが忘れてしまった。
覚えているのは「アネホ」というワードだけ。
これはブランド名ではなくて、テキーラの種類と言うかランクと言うか、そういったものらしい。
テキーラにはとても厳密な決まりが沢山ある。同じ原料で造ってもその決まりから少しでも外れたらテキーラと名乗ってはいけないそうだ。
そうやって出来たテキーラ、今度は例えば「何年熟成」とか「何回蒸留」で種類分けというかランク分けされるらしい。そのうちの１つが「アネホ」というもので、ワリと上位にランクされる酒だと聞いた。
なるほど、テキーラも奥が深いんだね。
となると、これより上の「エクストラアネホ」とかさらにその上のヤツってどんなに旨いんだろうか。
ヤバい、酒の新たな扉が開かれてしまった。
ハマりそうな予感だ。


3カ月ぶりに秋田の友人と行きました。
川反でのクラブ活動のエンディング近くで行ったのでけっこう酔っ払って行きましたが、やっぱしこの店に来るとシャンとしますね～。
ワタシが頼んだのは『ダイキリ』、夏ってカンジですからね～。
そんな時にマスターが見せてくれた酒のボトルにはドクロマークが入ってる。「このイタリアの酒の名前、訳すと【継母のおっぱい】って言うんですよ。」だそうです。
なんちゅー名前やねん。「なになに、どーゆー意味なの？」「巨乳って意味じゃない？」「別に継母が必ず巨乳ってワケじゃないだろ？」「イヤイヤ、継母と言えばかたせ梨乃だろうが」「なるほど、それなら巨乳だなあ」「石川さゆりってテもあるし」「あるな～、ある。」「若いところだと優香なんてのも良いな～」「親父がトチ狂ってどっかのホステスと再婚しちゃったってヤツだな」なんて話が脱線し始めたところでマスターが「まあ、当たらずしも遠からずかな。継母のおっぱいとは【手を出しちゃいけないよ】って意味ですよ」と教えてくれました。なんてったってこの酒のアルコール度数は75°、ソリャおいそれとは手を出せませんよね。
「でもかたせ梨乃とひとつ屋根の下にいたら、、、」「ああ、俺も自信無いわ」、、、
なんてどーしよーもない会話で秋田の夜は更けて行くのでした。継母、なんか良い響きだなぁ～。


２週間ぶりの訪問、今回は『ヴェスパーマティーニ』と『ブルームーン』を作ってもらいました。
「ジェームスボンドマティーニを下さい。」と言ったのですが、カクテルの知識に極めて乏しいワタシはジェームスボンドマティーニとはシェイクしたウォッカマティーニの事だと思っていましたが、「それは違いますよ」とマスター、ならばと思い正しいジェームスボンドマティーニ、いわゆるヴェスパーマティーニを作ってもらいました。
ただ、ヴェスパーマティーニを作るために必要なキナリレと言う酒がすでに売っていないそうなので、このカクテルが出来た当時と同じ物を作るのは今や不可能なのだそうです。
でも、十分旨かった。
シンプルなマティーニよりもとっても飲みやすい。
コレ、今後は他の店でも飲んでみたいな～。
もう１品が『ブルームーン』、なんとも綺麗なカクテルですね～。
数年に一度発生する青っぽく見える満月を名前にもつこのカクテル、もっとハッキリとした青色を想像してましたが、出されたカクテルはなんとも綺麗なすみれ色でした。
とても美しいのと同様に、味もとても美しかった。
おいしいとか旨いではなく「美しい味」正しくそんな印象です。
この日飲んだこの２杯、どちらもとっても気に入りました。


川反でのクラブ活動の合間に立ち寄って、今回マスターにお願いしたのは『ホワイトレイディー』です。
このカクテルもサイドカーの応用で、サイドカーのブランデーをラムに変えると前回飲んだ『XYZ』、ジンに変えるとこの『ホワイトレイディー』になるというスンポーです。
名前はとても優雅な印象ですが、この三兄弟の中では一番キリっとした味わいですね。
サイドカーのレシピの割合は素晴らしいらしく、サイドカーの兄弟はまだまだあるそうなので、今後もサイドカーのファミリーを楽しもうと思います。


川反で飲む際に、クラブとクラブの合間にこの店によって「カクテルを一杯」が定番になりつつある。
今回は、『XYZカクテル』をチョイス、名人の技と味を楽しみました。
アルファベットの最後の3文字から「もうこれ以上ない最高のカクテル」とか「これで最後、締めの一杯」などといった意味があるそうです。
レシピは前回飲んだ『サイドカー』のブランデーをラムに変えるとXYZになるそうです。
とても飲み易いサイドカーと比べて、コッチはけっこうパンチが効いてますね。そしてクリアでシャープ。
うん、コレも旨い。
次回は何を飲もうか、今からとても楽しみです。

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前回はこのマスターの代名詞とも言われる『マンハッタン』を堪能したので、今回はやはりクラシカルなカクテル『サイドカー』を作ってもらいました。
ヘネシー、コアントロー、レモンジュースがマスターのレシピ、とっても飲みやすくて美味しいカクテルでした。
バイクの横に着けて人を乗せるサイドカー、カッコつけて女性を乗せるのは良いが、事故を起こした際にドライバーよりもサイドカーに乗っている人の方が死亡率が高いことから、「サイドカー＝女殺し」、女性を酔わせて落とすのにモッテコイの飲み口の良さからその名が付いたとか。
この日は秋田の友人と川反でクラブ活動していた合間にこの店に寄って飲んだのですが、確かに効いた〜。
この店を出て次のクラブで飲み始めて少ししてから「ズ〜ン」と来た。なるほど、確かにコリャ女殺しだわな〜。
カクテルって面白いですね。
次は何を飲もうか今から楽しみです。


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「元帝国ホテルのバーテンダー」「ドレスコードのあるbar」「天下一品のマンハッタンが飲める」、連れてってくれた友人はこの店に関するそんな情報を教えてくれました。
伝説のバーテンダーが地元に戻り静かに営むbar、ワタシのお気に入りの鮨屋すきやばし 次郎の店主「小野二郎」さんは、「鮨屋に来るお客様はとどのつまりその店のオヤジを味わいに来るんですよ」とおっしゃいますが、このbarに来る客も正しくソレと同じで、数々の伝説を持ったこのマスターを味わいに来るんでしょうね。

シックで重厚感のある店内、棚には数々のスコッチ等か並んでます。
サテ、ではクダンのマンハッタンをと思って注文しようと思ったら、とある事情から先ず出されたのはナント日本酒、『獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分』という酒でした。
まさかの日本酒、でもこの酒はかなりの希少な酒らしくそれはそれは旨かったです。
そしてやっとマンハッタン、何よりマスターの所作は見事ですね。思わず見とれちゃいます。
これがこの店のカクテルの味なんでしょう。白のジャケット、黒の蝶ネクタイ、ピタッとなでつけた髪、渋味と深みのある顔、何十年という経験、マズいワケ無いですよね。

いつも秋田で飲みと言えば緊張感なく本能の赴くままに飲み散らかしてる我々ですが、タマにはこーゆー心地よい緊張感の中で飲むのも良いですね。
カクテルに関してはチンプンカンプンなワタシなので、秋田に来た際には此処でいろいろと勉強がてら楽しむのも良いな～。
またしても秋田で良い店発見でした。