聖地巡礼（日本酒編 Part.1）。（再訪） : 酒徒庵

※再訪して写真を追加したので更新させていただきます（追加した写真は最初の18枚です）。

とある夏の週末に連れと再訪。
前回は記憶を飛ばした上に駅でコケた（爆）ので、今回は飲み過ぎないようにしようと肝に銘じる（笑）。
お酒のメニューには全国津々浦々の銘酒が様々にラインナップしているのだけれど、今宵も店主の竹口さんに好みを伝え、相談しながらいただくことにした。。。
暖簾分けである大塚の麦酒庵もすごいのだけれど、本家である此方のすごいところは、ピンポイントで限りなく好みに近いお酒が登場するところだ。


■今回いただいた日本酒（●印が私がメインにいただいたもの）
1.　(緑) やまユ 純米吟醸 美郷錦 生酒（秋田・新政酒造）
2.●来福　純米吟醸生原酒　Ｘ　-エックス【黒】（茨城・来福酒造）
3.　越前岬　槽搾り純米吟醸　九号　無ろ過生原酒　23BY（福井・田辺酒造）
4.●初亀　べっぴん　辛2　純米吟醸（静岡・初亀醸造）
5.　純米吟醸 紫の英君 山田錦（静岡・英君酒造）
6.●風の森　秋津穂　純米　「夏の夜空」無濾過生原酒（奈良・油長酒造）
7.　鍋島　純米吟醸中汲み　オレンジラベル　生酒（佐賀・富久千代酒造）
8.●篠峯　純米吟醸　しぼりたて　押槽無濾過生酒（奈良・千代酒造）
9.　鍋島　純米吟醸　雄町（佐賀・富久千代酒造）
10.●鍋島　吟醸　SUMMER MOON（通称「なつなべ」）（佐賀・富久千代酒造）
11.　鍋島 純米吟醸 あらばしり生酒（佐賀・富久千代酒造）
12.●超☆房島屋　純米 無ろ過生原酒　厳選槽場汲み　No.6（岐阜・所酒造）


■今回いただいたお料理
1.水茄子
2.ほやの塩辛
3.かにみそ
4.へしこ
5.バジルポテトサラダ
6.くじらベーコン
7.莫久来 （ばくらい）ほやとこのわたを一緒にした珍味とのこと。
8.焼き茄子
9.冷や汁


最初に登場したのが、「（緑）やまユ」と「来福X【黒】」だ。「純米吟醸」ということ以外、すべてのスペックが非公開という「X【黒】」は、日本酒のはずなのだけれど濃厚かつフルーティーで、まるでワインのような趣きのある不可思議な味わい。TPOや飲み方を選ばない、まさに日本酒を超えた新たな領域の日本酒なのだそう。
私の二杯目は「初亀 べっぴん」（！）。うまく表現できないのだけれど、敢えて喩えるとすれば、その名前の通り、シュッとして佇む「クールビューティー」のようなイメージ（爆）。そう、飲む人をここまで具現化したお酒はたぶんないと思う（大笑）。
三杯目は「風の森『夏の夜空』」。全国で1,500本限定という無濾過生原酒は、プチプチ感が弾ける清涼感あふれる味わい。まさに「夏の夜空」を彩る花火にも似たダイナミックで儚いおいしさがある。此方はオススメということらしく、メニューにも大きく紹介されていた（500mlの1本売りで2,500円とのこと）。
そして4杯目は「篠峯　純米吟醸　しぼりたて」。これは「しぼりたて」という名前の通り、ビロードのようになめらかで、それでいてコックリとした味わいのあるお酒という印象。
ここまで来てお待ちかねの「鍋島タイム」（！）に突入した（爆）。前回訪問時も「鍋島タイム」があったはずなのだけれど、まるで覚えてないし（呆）。
最初に「純米吟醸中汲み オレンジラベル生酒」を飲んだ連れが「やっぱり鍋島は違う！」と素直に感動していた。「してやったり！」という感じで、俄然、竹口さんの表情が明るくなる。それまで散々「（ピンポイントとは）ちょっと違うかなぁ！」などと困らせていたのだから当たり前だろう（呆）。ボキャブラリーの貧弱な人間はあまりうるさいことをいうものではない（爆）。

そこから先は「純米吟醸　雄町」「吟醸　SUMMER MOON（通称「なつなべ」）」「 純米吟醸 あらばしり生酒」と「鍋島尽くし」となる（爆）。
私の5杯目となる「SUMMER MOON（なつなべ）」はフルーティーかつ涼やかな余韻の白ワインをいただいているようなイメージ。たしかに「夏の夜の月を愛でながら楽しみたいお酒」かもしれない。ちなみに秋には「Harvest Moon」（収穫の月）と呼ばれる「ひやおろし」が登場するらしい。機会があったら是非、私もいただいてみたいものだ。

私は「あらばしり生酒」がおいしいと思ったのだけれど、連れは再度お代わりするほど「オレンジラベル生酒」が気に入ったらしい。
そしてラストを飾った一杯が「超☆房島屋」だ。すでに良い感じに出来上がっているのだけれど、「超」という文字が表す通り、まさに「スーパー級のおいしさ」（！）。
本日のトリを飾るのにふさわしい重厚な感じの一杯だった。
トータル25種類にチャレンジした前回訪問時の写真と見比べてみても、ほとんど被りがないことに改めて感心してしまった。。。

牡蠣や灰干し系のラインナップも豊富なのだけれど、今回のお料理はお酒のアテに合いそうなものばかりを所望。冷や汁もメニューにあったのでお願いしてみたのだけれど、お料理自体に関しては大塚店の方が好みかもしれない。また、せっかく全国津々浦々のおいしい日本酒が楽しめるお店なのに、お刺身系のお料理がないのはかなり残念とは連れの感想。その分、牡蠣メニューが豊富にあると思うのだけれど、牡蠣と魚では違うのだそう（本人談）。そこのところさえクリアすれば、毎日通いたいほど気に入ったお店となったらしい。


そんな訳で銘柄を指定して飲むのもよいけれど、好みを伝えてオススメの一杯にトライしてみるのも楽しいお店だ。但し、混んでいる時は迷惑をかけることがないように注意したい☆


【'12年5月2日のレビュー：'12年4月訪問】

「嗜む程度（！）」にしかいただけない私に、またまた日本酒オフのお誘い（爆）。しかも今回は「一見さんお断り」&「紹介者同行」が入店の条件となっている極めてマニアックな日本酒専門店の此方である。「これは！」ということで参加させていただくこととなった（即決・爆）。

我が家の定番でもある某大阪鮨店の裏手に此方はひっそりと位置している。階段を下りていくと、すでに当夜のメンバーたちがスタンバイしていた（汗）。

そんなに広くないテーブルにはチェイサーとしてのペットボトルがスタンバイしている。「とりビー」が置かれていない此方の一杯目の定番が「flight of wharf」（発泡純米生原酒）。なんでも此方のPBとのことらしい。さっぱりとした口当たりで飲みやすいのだけれど、結構、アルコール度数は高そうだ（笑）。

■当日いただいたお酒は下記（4本ずつ写っている写真の一番左側が私の分だったかと記憶・汗）。
1.春陽 墨廼江 特別純米（墨廼江酒蔵・宮城県石巻市）
2.純米吟醸無濾過生原酒(兵庫山田錦)直汲み（町田酒蔵・群馬県前橋市）
3.七本槍 純米 搾りたて 中取り 玉栄（冨田酒造・滋賀県長浜市）
4.季造り しぼりたて 磐城壽（鈴木酒造店・福島県双葉郡浪江町）
5.鍋島 純米吟醸 オレンジラベル中汲み生酒（富久千代酒造・佐賀県鹿島市）
6.川中島幻舞 特別純米 美山錦 無濾過生原酒（酒千蔵野・長野県長野市）


当日は店主の方の「オススメ」をあれこれと楽しませていただいたのだけれど、その圧倒的な品揃えには驚かされるばかりだ（驚）。飲んだことがあるお酒、名前を聞いたことがあるお酒、今回はじめて知るお酒等々、店主の方のそれぞれのお酒に関する解説も詳しくて深い。震災を乗り越えて新酒を出荷したという1.の墨廼江酒蔵を皮切りに、4.の福島県浪江町にあった鈴木酒造は、津波により蔵を失い、原発事故で故郷を離れ、今は山形県長井に長井蔵を設けて酒造りを再開していること、さらに6.の酒千蔵野は女性杜氏によるお酒であること等をおぼろげながら覚えている（汗）。
というのも、当日、私がいただいたお酒は↑の6杯と最初の「発泡純米生原酒」のはずなのだけれど、「せっかくだったら色々と味見してみたいよね！」などというとんでもない「悪魔の囁き」がーーっ（爆）！！
という訳で、誰が言い出したか知らないのだけれど（えーーーっ！！）、4本ずつ写っている日本酒のそのすべてを時計回りに回し飲み（呆）。此方のグラスは半合サイズなのだけれど、結果、トータルにして24種類+「発泡純米生原酒」の「25種類のお酒」をテイスティングすることとなってしまった（爆）。

それぞれにおいしくて、甘み、辛味、にごり等々、色々とラインナップしていたのだけれど、お馬鹿なことをしたお陰で途中から記憶がまったく途切れてしまっている（呆）。25種類は嗜みすぎだったかも（滝汗）。。。

■当日いただいたお料理は下記。
・お通し（玉葱と鰹節の煮物）
・バジルポテトサラダ
・かにみそ
・岩牡蠣（五島の？）
・五島きびなごの一夜干し
・ニラ玉
・厚揚げの旨煮
・とこぶし（だったかな？）
・牡蠣フライ
・冷やしトマト
・おひたし（？）
・牡蠣グラタン
・山うに豆腐
・からすみ
・いぶりがっこ


たしか「牡蠣」と「灰干し」がおいしいお店と聞いていたのに、「灰干し」をいただいてないし（汗）。
個人的に気に入ったのはやはり「岩牡蠣」「バジルポテトサラダ」「きびなごの一夜干し」「ニラ玉」あたりだろうか。「厚揚げの旨煮」もふっくらと炊かれていておいしかった。というか、記憶が残っているのがそのあたりまでなのだけれど（笑）。

この後、お会計を済ませて駅に向かったのだけれど、駅の階段ではこけるし（呆）。。。が、その後は何故かすっかりと持ち直し、なんとか無事に家に帰り着いたのだった。。。次回こそ「正真正銘の嗜む程度！」をめざしたいものだ（爆）。。。