フランク・ロイド・ライトのモチーフに囲まれて◆帝国ホテル大阪 オールド インペリアルバー : オールドインペリアルバー

大阪市北区天満橋、帝国ホテル大阪。
そのロビー階にあるメインバー、 オールド インペリアルバー。
東京の旧帝国ホテル本館(ライト館)を設計したフランク・ロイド・ライトのモチーフを多用したインテリアや食器での演出が楽しめる、落ち着きのあるオーセンティックバーです。
東京のライト館の訪問者、往年の映画スター達などの有名人のパネルなどが店内に掛けてあります。
開業17年目の帝国ホテル大阪。
帝国ホテル東京の歴史と往時の雰囲気を感じることが出来ます。

写真追加しました。
こちらのオリジナルカクテルを2種とロック。

店内カウンター中ほど。ディスプレーされている切子のグラスがあるのが気になってて、お店が空いてる時に聞いてみました。

「天満切子」(てんまきりこ)

知らなかったのですが、帝国ホテルのある大阪・天満は硝子と縁が深い地域だそうで。
大阪天満宮の正門脇には｢ガラス発祥の地」の碑があるそうです。
江戸時代、長崎の硝子商人の指導の下、天満宮近くで硝子の作品が作られていて、ほんの数十年前まで、同心・与力町界隈には沢山のガラス工場があったとか。
今でも技術伝承し作品を作り続けている天満切子工房あり。
それがこちらに置かれていた切子のグラスでした。
江戸切子は好きで家にも幾つかグラスがあるのですが、天満にも切子があったのですね。

今宵は天満切子に酔いしれてみたく、グラスを使わせていただきました。
バーで販売もされるようです。
ちなみにこのグラス21000円だそうです。
色と素地の間に生まれるグラデーション。
酒器にするには何とも贅沢。

こちらのバー、今年お値段少し上がってます。
今回の写真は上がる前です。
現在の価格。
・カクテル各種 1260円～
オリジナルカクテル サクラも 1470円に。
・ウイスキー各種 1365円～
・ビール 945円～
・グラスワイン(赤・白)2415円～
料金は消費税込・サービス料別。

(2012/10/21)
大阪訪問の頻度が増えた昨年春以降、1年半ほど、屡、帝国ホテル大阪にお世話になっています。
24:00閉店のこちらのバーで1日を終えることも多くあり、バーテンダーともすっかり顔見知りに。
時にソファに、時にカウンターに。
疲れの癒える場所になりつつある昨今です。
その日の気分で好きなフードを頼み、おススメを伺いながら美酒をいただく今日の〆。

帝国ホテル周年の時にいただいた開業記念カクテル「サクラ」1260円。(写真なしです、スミマセン)
桜の名所、帝国ホテル大阪らしくて、女性に好まれそう。
桜をイメージしてつくったオリジナルカクテルで、チェリーとピーチリキュールが使われていて甘口。
薄い桜色でシュガーのスノースタイル。おススメです。
他にも印象的に残っているのは、風邪のひき始めかも？と思った日に、心まで温まったエッグノッグ。
日頃あまり見かけない限定もののシャンパン。
写真は、気の向くままランダムに残したものなので、フード中心になってしまいました。

・カクテル 1155円～
・ウイスキー 1365円～
・ビール 945円～
・グラスワイン 2100円～
・フード おつまみやサンドイッチなど、1000円～2500円の範囲が大半です。
税込・サービス料別です。

帝国ホテル東京・帝国ホテル大阪ともに、インペリアルバーのお通しは「柿ピー」。
「柿の種」は新潟県生まれの煎餅菓子で、乾きもののおつまみの定番として根強い人気がありますよね♪
でも、なぜ故、帝国ホテルのメインバーが「柿ピー」？
疑問に思っていたのでバーテンダーさんに聞きましたら、
「意外でいいでしょう？」とニコリ。

バーも歴史ある帝国が昔から通しに出しているのは、乾きもの「柿の種」。
剥きピーナッツが入り「柿ピー」となったのは戦後だとか。
GHQ(General Headquarters)がインペリアルバーに出入りするようになり、「柿の種」を出しても彼らは食べない。
彼ら好みのピーナッツを混ぜてはどうか？
それで生まれたのが「柿ピー」という説らしいです。
ちなみに現在、こちらで出されている柿ピー。
「柿の種」と「ピーナッツ」は別々に調達され店でブレンドされています。
亀●製菓の商品？と聞きましたら、違いますと笑われました(ﾟｰﾟ;
歴史あるインペリアルバーの柿ピーです。

近代建築の三大巨匠、フランク・ロイド・ライトの作品とデザインが好きで、ここではそれらに触れられる機会が嬉しい私です。
建築史上不滅の名声を残し、波乱の人生を過ごしたフランク・ロイド・ライト。
浮世絵コレクターとしても知られ、日本文化から少なからぬ影響を受けている方でもあり、日本建築も、彼の影響を少なからず受けています。帝国ホテル東京の本物の凄さはないものの、帝国ホテル大阪の館内の至るところでライトのモチーフが表現されていてオールドインペリアルバーはその中でも「ライト館」の雰囲気を味わえます。
私は吸いませんが、シガーも置いてある大人が楽しめるバーです。

大阪での1日が終わるときに、また立ち寄らせて貰うつもりでいます。