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食べログ フレンチ WEST 百名店 2023 選出店
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imosaさんの他のお店の口コミ
店名 |
キャトルラパン(quatre lapin)
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受賞・選出歴 |
フレンチ 百名店 2023 選出店
食べログ フレンチ WEST 百名店 2023 選出店
フレンチ 百名店 2021 選出店
食べログ フレンチ WEST 百名店 2021 選出店 |
ジャンル | フレンチ、ビストロ、ステーキ |
予約・ お問い合わせ |
050-5589-8819 |
予約可否 |
予約可 来店時に次回予約をする以外は、ネットからご予約ください。 |
住所 |
このお店は「大阪市北区堂島1-3-33」から移転しています。 |
交通手段 |
JR東西線北新地駅徒歩5分 大江橋駅から168m |
営業時間 |
|
予算 |
¥6,000~¥7,999 ~¥999 |
予算(口コミ集計) |
¥6,000~¥7,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、JCB、AMEX、Master、Diners) 電子マネー不可 QRコード決済可 (PayPay) |
席数 |
22席 (カウンター14席、テーブル8席) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 (20人以下可) |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、席が広い、カウンター席あり |
ドリンク | 焼酎あり、ワインあり、カクテルあり、ワインにこだわる |
---|---|
料理 | 野菜料理にこだわる、魚料理にこだわる |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 景色がきれい |
サービス | お祝い・サプライズ可、ドリンク持込可 |
お子様連れ |
子供可(乳児可、未就学児可、小学生可)、ベビーカー入店可 ランチタイムのみお子様可。 |
ホームページ | |
オープン日 |
2015年7月4日 |
電話番号 |
06-6343-8663 |
備考 |
土日は西側(ANAクラウンプラザホテル側)の入口しか開いていません。 |
初投稿者 |
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大阪キタの大きなオフィスビルの2階の一角に飲食店が4軒程集まっているところがあり、その中の一店が今回訪問のこちらのお店です。
ディナーの予約は、予約したい該当月の前々月の20日の0時からお店のHPで申し込むことができます。
その際に連絡先や希望日時の他に価格帯が2種類の中から選択できるのでどちらか希望を選んでおく必要があります。
予約を取るのも難しいと聞いていたので、今回は頑張って前々月20日の0時の受付開始と同時に申し込みました。
但し、その際はあくまで申し込みという状態であり、まだ予約が確定しているわけではありません。
後日確認のお電話をいただき、予約確定のメールもいただいて予約が確定。
その時点で満席とならなければ引き続きHPで募集することとなるようですが、最初の時点でほぼ埋まってしまうようでなかなか次々月の予定が分からない方にはハードルが高いかもしれませんね。
そういう経緯もあって訪問時には既に申し込み時の記憶が定かではありませんでしたが、どうも一人5,000円のコースをお願いしていたようです。
ちなみにもう一つのコースは3,500円らしく、どちらもランチ並みのお値段で一体どんなコースになるのか興味がわきます。
厨房を囲むようにカウンター席が14席、2名利用のテーブル席が4組あるといったこじんまりとした店内ながら、お店の形状が正方形に近いので無駄なスペースはほぼ無いですね。
オープンキッチンなので多少時間がかかっても見ているだけで楽しいですし、作るほうも誤魔化しが効かないので良い感じの臨場感というか緊張感が保たれているように思います。
シェフも大阪人らしく楽しい方ですが、大阪のカウンターのあるお店はシェフでも客を楽しませることができないと務まらないよう。
大阪のシェフは料理も作りながら大変だなあと思います。
オープン後もこの準備に手間取っておられたようで、かなり凝った前菜。
真ん中にエスカルゴ(料理名は忘れましたがアヒージョ風)を配して、周りには赤海老にバジルソース、かぼちゃのムース、パテ・ド・カンパーニュ、ムール貝、和牛のカルパッチョ、若鶏のソテー、ガレットのクリームチーズ添えなど、見たこともないようなインパクトの前菜。
ちなみにこれはあくまで一人分の皿なので、普通のフレンチならこれだけでコース金額の5,000円に達しますよ(笑)。
まさかこれで終わるわけじゃないだろうな。
ちなみにどれも美味しいですが、最も感動したのが中央のエスカルゴ。
油も非常に美味しくて、エスカルゴも柔らかく極上の仕上がり。
油は他に使う術なく、泣く泣く残しましたが、あれは飲み干しても良かったかと思うほど。
いきなりで恐縮ですが、この日のイチバンと言って良いくらいの出来映えでした。
続いて出てきたのは甘海老のビスク。
上にクリーム?を張っているので白く見えますが、スープの色合いはかなり濃厚そうな甘海老色。
甘海老の身をかなり使っているのかと思われ、口の中でブワッと広がる甘海老の風味がものすごい。
そしてカワハギとオマール海老のポワレ。
5,000円のコースの一人ひとりに一尾ずつオマール海老が付くという大盤振る舞い。
何だかシェフのポリシーというか、自分の決めた価値観に対して徹底的に突き詰める強い思いというのを感じます。
連休最終日でありながらここまでまさかの魚介を多用するという手法には驚きましたが、ソースの美味しさや火の通し方の妙がその不安を打ち消してくれます。
個人的な感覚では、もう既にこの辺で原価割れしていてもおかしくないと思えるくらい。
ただ肉で有名なビストロという認識だったので、ここまで魚や海老押しというのが少し意外ではあります。
そしてメインはイチボ肉とフォアグラのソテー。
予約時にフォアグラなどNGの意向を伝えておられたお客さんもおられたらしく、その方にはアワビ一個をまるまる使ったソテーを提供されていました。
ちなみにそのアワビは、連休で市場が休みのため当日シェフが車で遠方まで仕入れに出向いて買ってきたと笑いながら言ってましたが、なかなか骨のあるシェフだと感心しました。
イチボ肉はレアな焼き加減で柔らかく、あっさりしたソースとも相性が良いですね。
どうしても予算の範囲内で原価を組み立てなくてはいけない難しさはあると思うので、肉は見た目ほどには旨みを感じないのですが、料理にそれを感じさせず終始リッチな組み立てをされているのはさすがです。
デザートもすごかった。
パンナコッタという割にはフルーツやジェラートがこれでもかと載っかっていて、全て食べ終わらないとパンナコッタにたどり着けないというボリューム感。
フルーツには季節柄、柿などもあったり、ジェラートもフルーツの濃厚な味わいを感じるものだったりするのですが、パンナコッタがやはり秀逸。
かなり濃厚な味わいのするパンナコッタで、ちょっと今まで食べてきたパンナコッタとはイメージが違います。
本場の味がどういうものなのかも知りませんが、このパンナコッタは好きな味でした。
食べ終わってみると意外と品数は少なかったのですが、一皿のボリュームがかなりあるからそう感じただけでしょう。
予算が限られていることからしても一皿一皿をちまちま作るのは効率的じゃなく、まとめて作ったものをそれぞれの皿にドッと盛るのが時間的にも良いという判断かと思われます。
予算を抑えるための工夫はこういったところにも及んでいるんですね。
何よりこれで5,000円のコースとは信じられず、予約時の記憶も薄れていたことも手伝って、てっきり無いはずの5,000円の更に上の7,000円くらいのコースを頼んだはず、と思い込む始末。
お会計をしてくれたお姉さんが何か間違っているんだろうと、「これで合ってます?」と失礼にも聞いてしまいました。
結局ワインも3,300円のボトルを一本頼んで合計14,000円強、なんと一人7,000円強という驚愕の内容でした。
これは店によってもどこに優先順位をおくかはそれぞれ違うと思うのですが、特に大阪という地ではやっぱりまず価格なんだなと改めて実感。
こちらのお店はその予算の中で最大限とも言える努力をされているのがよく分かりました。
普通はコースも予算を決めてから原価を逆算していくことになるので、それが5,000円のコースであれば原価はかけてもせいぜい3,000円程度が限界かと。
今回いただいた料理は、それを感じさせないくらいリッチな素材と腕前の良さ、手間の多さを堪能できるコースでありました。
ただあくまで個人的な感想として、扱う素材に関してはどうしても予算の範囲内で妥協せざるを得ないので、良いものを食べ慣れた方には物足りなさが残るかな、というのも偽らざる実感。
もちろんこの予算で更に高級な素材を使ってくれ、なんていう無理なことを求めるわけじゃなくて、おそらくシェフは「安い予算の中で如何に美味しいものが提供できるか」を至上命題にされてお仕事をされておられるように見受けられるので、予算よりも「良いもの」に重きをおいた、舌の肥えた方が訪問してしまうと、そこにズレが生じると思うのです。
なのでこのコース金額から考えても、ある程度舌の肥えた方よりは若い方、予算重視の方にこそ向いているお店なのでしょう。
実際今回の訪問時の客層も30代半ば以下と思われる方が半分以上でした。
ただHPにもあるように、貸し切りなどが出来れば一人あたり7,000円とか10,000円の料理をお願いできるようですし、シェフとも親しくなっていろんな要望が出来るようになれば、また更に一段階上の楽しみ方ができるお店のようにも思いました。
そういう意味でも一度の訪問で終わらせてしまうのはもったい無いお店なんだろうと感じます。
この値段でこの内容、シェフの熱い思いにお腹も心も満たされるお店でした。
出来ることなら顔を覚えてもらえるくらい通って、いろんな要望を出してみたいものです。