（スペインには行ったことないけど）まるでスペインにいる気分！各地方のスペイン料理を操るオールマイティな酒井シェフ！ : Ardoak

私の大好きなレストランのサービスの方にお誘い頂き、ランチで伺いました。
スペインバル的なカジュアルなお店は数回行ったことがありましたが、本格的なスペイン料理店は日本では実は初めてということあり、どんなお料理なのだろうと訪問前からワクワク。
土日限定のランチは3,600円のコースです。ディナーは6,000円（7皿）と8,000円（10皿）の2種類のコースがあります。（以前は郷土料理＋日本食材を使ったオリジナルコースもあったらしいのですが、現在は休止中）

《コース構成》
・鰯の塩漬けと酢漬け　アーモンドソース
・イカをイカ墨ソースで和えたもの　ミント　凍らせたイチジクのスライス　
・ウサギのロースト
・パン（365日のバゲット）
・海老のパエリア　アイオリソース
・バスクチーズケーキ

タパスにメイン、リゾット、デザート、ワインまですべて酒井シェフのワンオペですが、バタバタすることなく会話も楽しませてくれるという才色兼備っぷりが素晴らしい。
重いイメージのあったスペイン料理ですが、見事に覆されました。全体的に素材を活かしたシンプルなスタイルの中にかなりの拘りが詰まったお料理、食材の合わせ方もユニークですがセンス抜群。
土鍋で大胆に炊きあげられたパエリアは言うまでもなく絶品。魚介の旨味が凝縮された出汁が染み込んだお米は一粒一粒の粒感を残しつつも、まとまりがあり、それでもっておこげまである。おしゃべり好きな私が黙って食べ続けました。丸ごと乗った海老は頭から尻尾まで、殻ごと食べることが出来、添えられたアイオリソースを付けたり、レモンを絞ることでまた違った味わいも一皿で十二分に楽しむことが出来ます。
最後のとっておきデザートはバスクチーズケーキ。今でこそブームとなっていますが、アルドアックでは数年前からの定番デザートです。表面は見事な焦げ目、中はとろっとろで、これぞ満点バスクチーズケーキ。シナモンパウダーで少しアクセントを加えつつ頂くのですが、感動的おいしさでした。
よく○○地方のスペイン料理店はありますが、こちらのお店は言うなればオールラウンダー。現在は数か月おきに地方を変えて料理を提供しているため、その都度違う地方のお料理を楽しむことが出来ます。地方によってガラッと色を変えるスペイン料理、そんなスペイン料理が大好きな酒井シェフだからこそ成しえる美味しさ、居心地も良く、また楽しませて頂きたいです。ごちそうさまでした！