店名 |
閉店roppo sushi(roppo sushi)
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菜系 | 壽司 |
地址 |
東京都千代田区神田神保町1-11-8 |
交通方式 |
都営地下鉄三田線・新宿線 距离神保町 44 米 |
營業時間 |
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預算 |
JPY 8,000~JPY 9,999 JPY 2,000~JPY 2,999 |
預算(評論總數) |
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付款方式 |
不接受信用卡付款 不接受電子貨幣 |
服務費和附加費 |
なし |
座位數 |
10 Seats ( カウンター10席) |
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最大宴席可容納人數 | 10人(座位) |
包廂 |
不可 |
包場 |
不可 |
禁煙・吸煙 |
禁止吸煙 |
停車場 |
不可 徒歩3分以内にコイン・パーキングあり |
空間、設備 |
有吧檯座位 |
飲品 |
有日本清酒 |
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料理 |
對魚類料理講究 |
此時建議 |
許多人推薦的用途。 |
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今の若者の間では、管理職になりたくないという人たちが増えているそうです。
言い換えると、出世に対する執着なんかも全く無いということです。
これには、価値観の変化が背景にあるのは間違い無く、ひょっとしたら企業の偉い人たちが不祥事を起こしてテレビの前で頭を下げる姿が当たり前に見られる昨今の情勢を反映して、「責任を持つ立場になりたくない」と思う人がいてもおかしくないのかもしれませんね。
あるいは、中流志向というのか、あくせくしてお金を稼ぐことに対する嫌悪感みたいなものがあったり、テレビドラマなどで偉そうにしている政治家や企業の役員層などを見て嫌気がさしたり、あるいは逃避と言うと言い過ぎかもしれませんが、競争そのものをしたくないという人も多いそうですね。
実は私も、若い頃、上司である管理職の仕事ぶりを見ていて、あまり憧れるところが無かったのも正直なところで、せいぜい課長くらいになればいいかなと思っていた時代がありました。
ただ、一つの企業での生活を全うして振り返ってみると、そこには大きな思い違いがあることが分かりました。
それは、「偉くなった方が楽だ」ということです。
こういうと語弊があるかもしれませんが、偉くなるに従って部下に仕事を任せる場面が多くなり、任せ方の上手い人は楽をしながらも実績を残せるというある種のテクニックが身につくようになるんですよね。
私自身を振り返ってみても、やはり一番体力的にも精神的にもきつかったのは30歳代の終盤から40歳代の中盤にかけての課長時代で、この頃は文字通りのプレイングマネージャーであって、実務にも精通してなければならないと同時にマネージメントも求められ、ほんと良く働いたと思います。
その頃食べログがあっても、恐らく見向きをすることすら出来なかったと思われます。
ところが、その時期を何とか切り抜けてその上位のポジションに就くようになると、仕事を部下に任せるコツみたいなものも掴めてくるようになります。
同時にマネージメントに軸足を置くことが出来るようになって、仕事感もガラッと変わったものになりました。
その時期の勤務地は東京→帯広→東京→岡山と変遷していくわけですが、この時期はほんと公私に充実していたと思います。
食べログをやり始めたのもまさにこの頃で、時間の余裕も出来るようになったということですね。
偉そうな言い方をすれば、偉くなったことで楽になったということでもあります。
なので、やはり今の若者には、今目の前にある仕事を手抜きせずに全力であたるようにいいたいですね。
禅問答のようですが、「楽をすることを選んでは楽にはなれない」というのが私の出した結論です。
この日お邪魔した当店は、神保町で半世紀を越える歴史を持つ老舗寿司店で、経営されているのは喜寿を優に超えるご兄弟です。
長年に亘り、この界隈に勤務するサラリーマンの悲喜こもごもの姿を見てきたいわばレジェンドと言っても良いご兄弟と思われ、お二人から勇気をもらったサラリーマンも数多いものと思われます。
同時に私が思っていることと同じように、今の若者に対する色んな思いがあることは想像に難くありませんね。
この日は、ランチ友との2021年最後のランチということになりましたので、かねてBMしていた当店にチャレンジすることにしたものです。
当店の場所は、神保町交差点のすぐ近くの裏路地沿いで、「さぼうる」、「さぼうる2」の並びになります。
この日は12時10分前くらいの訪店になりました。
どれだけ混んでいるのか想像もできなかったのですが、さぼうる2の前には例によって20人近くの行列が出来ているのに対し、当店の前は誰も並んでいません。
入店しますが、L字型のカウンター席10席のみの店内に先客は女性2人グループ1組のみでした。
席は、2人づつカーテンで仕切られた席になっているので、2人での利用がベターと思われます。(おひとり様も大丈夫ですが、お店にとっては1席空席が出来るので有難くはないのではないかと・・)
板場では、白髪のご兄弟お二人が調理に励んでおられます。
席に着くとそのお一人からランチメニューが書かれた小さなカードを渡されました。
ランチは、@1,320円、@1,870円、@2,420円、@3,520円(いずれも税込み)の4価格帯で、それぞれににぎりとちらしがあります。
ちらしを頼む客が圧倒的に多いようで、ランチ友は@1,870円のちらしを注文。
私も追随しようかと思ったのですが、違いを見てみたい気持ちもあり、同価格のにぎりにしてみました。
ランチ友のちらしが待つこと6分ほどで、その後4分ほどで私のにぎりが提供されます。
当店の寿司は、ランチメニューということではあるのですが、お椀や茶碗蒸し等は一切付きません。
その代わり3種類の漬け物が出されます。
私のにぎりは、かつお、まぐろ中とろ、ほたて、ぶり、穴子、いくら、生海老、鉄火巻き、玉子というラインナップです。
柔らかめに炊かれたシャリはやや大きめですが、お酢の加減は優しめで、ネタとの一体感が素晴らしいです。
しっかりした仕事をしているなと思わせる寿司ですね。
特に穴子は、いかにも江戸前といった感じのふんわりした仕上がりで、さすがの美味しさでした。
それから馬鹿に出来ないのが鉄火巻き。
中に包まれた漬けマグロがいい味を出しており、柔らかめのシャリととてもいいバランスです。
私以上に評価の高かったのがランチ友で、とにかく美味い!のオンパレード。
確かにちらしはかなりの具沢山で見た目も素晴らしく、味の重層度では間違いなくにぎり以上だったと思われます。
ご兄弟にも、絶賛の言葉を投げかけており、かなり意気投合した様子でした。
私も、次に来る時は@2,420円のちらしにしようと心に決めました。
神保町も歴史あるお店がどんどん消えていきつつあり、その中で生き残っている希少価値のあるお店だと思われます。
この路地でも2つのさぼうると当店が双璧でしょうね。
幸い、この日もご兄弟の他に若い男性が一人お店に出て接客等を担当してましたので、後継者の見通しはある程度あるのではないかと思われます。
神保町でも「スヰートボーヅ」や「天丼いもや」、「さぶちゃん」、「キッチン南海」(ただし、暖簾分けにより再生☞新・キッチン南海 神保町店)などの老舗が閉店してしまいましたが、その理由は経営的に行き詰まったわけでは無く、後継者不在が主因と言われています。
当店には世代交代を上手く進めてもらいたいものですね。
もちろん今のご兄弟には出来る限り長く板場に立っていていただきたいのは山々ですが!