この数年でトップクラスの衝撃 : Fukuran

仕事の帰り道に食べログ餃子百名店があることが分かったのでささっと寄ってきたのですが、外苑前にあるとは思えない外観にまずビックリ。看板が出ていなかったらそこが飲食店なのか分からなかったと思うし、その看板も文字がほとんど消えていて店名を知っていたから分かったものの通りすがりの人には店名さえ読めないのでは。自動ドアの前に立っても当然のように開かない。手動で開けましたがちょっと重い。よく百名店に選ばれたなぁと驚きつつ、女性２人で切り盛りする姿を見て本人達も選ばれたくないのではないかという気がしました。
注文したのは餃子720円、焼売720円、キリンラガー大瓶770円。店の雰囲気に関わらずけっこう高いのできっと美味しいんだろうなと考えていると瓶ビールが到着。その瞬間反射的にグラスに汚れなどないか丁寧にチェックしてしまいました。そしてビールを飲みながら調理の光景を見ているとまた衝撃。なんだここのお店は揚げ餃子なのかと思っていると、揚げ終わった餃子を別の鍋に移して今度はラーメンにも使っているスープで煮始めました。なので出てきた餃子は「煮込み揚げ餃子の餡掛け」みたいな感じ。しかし餡にはたいして味もなく用意されたタレをつけるのですが、そのタレが超濃厚なニンニク醤油を使ったもので、美味しいんだけどとにかくニンニクがすごい。みじん切りのニンニクが大量に入ってるんですがちょっと食べてみるとよく浸かっていてそのままつまみになる。餃子は不思議な食感でところどころ片栗粉か何かがだまになったような白い物体が乗っている。味は美味しいんだけれど、餃子もタレもちょっとクセが強過ぎる。
その後到着した焼売もなかなかのもので、まず皮に包み切れない具が飛び出てしまっていて箸で持つとボロボロに崩れてしまう。何もつけずに食べてみるとなかなか旨いのですが、結局つけダレはさっきのニンニクダレなのですべてがあの味に集約されていく。
たっぷりニンニクを食べて疲労回復、明日への活力をつけたい夜にはバッチリなお店かと思いますが、一緒に行く人だったりオススメする相手をかなり選ぶお店です。とはいえ美味しいには美味しいのでまた１人で行きたいなと思ったり、冷静に考えるとコスパが悪かったり、色々考えさせられるお店です。