軽井沢の最高の想い出になりました。 : ブレストンコート ユカワタン

軽井沢星野リゾートエリアにあるホテルブレストンコートの敷地内にあるレストラン。
このレストランのシェフは世界的に有名といっても過言ではないでしょう。ボキューズ・ドール国際料理コンクールで３位を獲得。（世の中には大したことのない「金賞」みたいのがありますが、これは本当にすごい賞です）
実際、お店の方によると２〜割のお客さんは海外からのお客さんだそうです（台湾の方が多いようです）

ユカワタンは席数が少なく、このレストランを目当てに他のホテルからもお客さんが来るので、早めの予約が必要です。メニューは１８０００円のお任せコースのみ。以前はもう少し安いコースもあったようですが、現在は１８０００円しかありません。ワインのペアリングコースは１００００円。合計で１人あたり３万円を覚悟する必要はあります。ディナーの時間は４時間近く。のんびりと食事を楽しむ方のためのお店です。

私は最近多い芸術的なフレンチがあまり好きではありません。化学実験？のような手法や、とても意外な組み合わせてみたり.....
そういうのは意外性がありインパクトがありますが、どうなんだろう？という意見を持っています。
このお店は正直半信半疑で訪問したのですが、食材は信州のものを利用しているのですが、しっかりとしたフレンチで、感動的においしい料理でした。
（山椒など和の食材も使っていますし、アルコールのペアリングに日本酒も出てきますが、どれもぴったりと食事に合うのです！）

私が訪問したメニューは次の通りでした。暗号のようです。

山椒
６つの石
鯉
岩魚
鹿と檜
猪
信州雪鱒
牛
バッカス・柚餅子
さるなし
栗と山葡萄
森のお菓子

なお、男性と女性ではメニューが異なり、女性のメニューには金額が記されていません。ホスト側の男性は注意を。（笑）

前菜（山椒）
黒毛和牛のビーフジャーキーなど。最近フレンチでは山椒がさりげなく流行っていますよね。

６つの石
これはユカワタンを凝縮した料理。６つの石に料理が乗っているのですが、この６つが１つのコースを作っています。石に触ってみると、暖かい石、冷たい石とあります。見た目にも美しく芸術的ですね。
魚いわなのムースに軽井沢菜のピューレをかけたもの、羊コロッケ、栗のムースととりレバーを赤ワインコーティングしたものなど。

鯉
鯉のタルタルでした。直前まで生きていた新鮮な鯉を使っています。淡水魚の癖が全くなく、コリコリとしていておいしい。ゴールデンキャビア、きくいも、ゆば等がのっていて、甘口の醤油をゼリー状にしてものが使われています。ちょっと和のような料理。

岩魚
岩魚の燻製に牡蠣のピューレがのっています。ソースは岩魚の肝を使ったもの。

鹿
鹿の好きなヒノキの皮につつまれています。フレンチ風の春巻きのような料理。

猪
猪を使ったコンソメ　このコンソメは記憶に残るおいしさ。帝国ホテルのコンソメを超えるかも。ブーダンノアールが添えてあります。

信州雪鱒
信濃雪鱒の鱗焼き。鱗焼きのパリッとした食感。フュメドポワソンのスープ。青柚子、銀杏など。かぶのピューレ状のものもありました。かぶは粗いピューレでわざと食感を残してあります。

牛
信州牛。ヤマブドウのソースでした。

バッカス、柚餅子
ハードタイプのチーズ削ったものでした。柚餅子の味噌と柚子の香りがアクセント。

さるなし
さるなしのソルベ。さるなしはキウイフルーツの原種という説明を受けました。

メインデザート
モンブランと洋梨の２種類から選択できました。モンブランは正統派。信州の栗を使ったものです。洋梨は下にオレオのようなクッキーが敷き詰められ、テーブルで温かいチョコレートをかけます。山椒の風味があります。チョコレートとオレンジの相性がよいのをヒントに山椒を使ってみたとのこと。

森のお菓子
窓の外には本物の巣箱があるのですが、それと同じ形の巣箱状のものがやってきます。巣箱を開けると様々な小菓子。この演出はさすがですね。お腹がいっぱいだったので、ほとんどは持ち帰りさせてもらいました。　

ペアリングワイン
全部で６種類。日本酒、シャンパン白２、赤２でした。どれも食事に合わせた素晴らしいセレクション。最初が日本酒だったのは驚きましたがBeau Michelleという名前の日本酒の奥深い旨さには驚きました。瓶内で６年発酵させたシャンパンはさすが。その他、長野県産の希少な話ワインもあり、ワインそのものをを楽しむことができました。

サービスも素晴らしい。すべてにおいてレベルが高い優良店。5.0の満点をつけている方が多いのも納得です。