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再訪して、気持ちの良い「蕎麦屋酒」を堪能
「イカ肝和え」
「黒むつ西京焼き」
瓶ビール・お通し
お通しは「長芋繊切り」
肝和えに大根おろしを絡めて
西京焼はふっくらとした焼き加減
冷酒「田酒」
「つけひな鳥」一式
鶏肉は食べ応えあり
蕎麦を手繰る
蕎麦を啜る
蕎麦湯は自然体
主人の意気込みは感じられるが、まだ方向性には戸惑いが有る様子
場所は西荻窪駅南口から1分とかからない所。
「鞍馬」の角に抜ける路地に面していて、昨年末に開店して私も最近訪れた「吉」の2軒手前。
この道の向かい側の一角には、戦後間もなくの光景をとどめるような、小さな飲食店が密集する特異な空間が存在する。
こちらは今年3月の開店。
店内はカウンターとテーブル合わせて20席足らずの、こじんまりとした構え。
方々からの情報をもとに一度昼に寄ってみて、再度夜に「蕎麦屋酒」目的で訪れて見た。
土曜日の夜の口開け直後であったが、右手のテーブル席では、店主の身内の方と思われる年配男女のグループが既に盛り上がっている。
私は左手の2席ずつが2つ並ぶ、小テーブルの一つを選ぶ。
まずは「生ビール」。
お通しには新じゃがと玉ねぎ・プチトマトを、スープであっさりと煮たポトフのようなものが出てきた。
品書きでまず目に入ってくるのは'本日のおすすめ'。
筆頭に刺身が載っているのは蕎麦屋としては珍しく、蕎麦屋で生臭物を出すのは邪道という考え方もあるが、私はあまり気にしないので、この中から「かんぱち」を選ぶ。
包丁技の冴えや盛り付けのセンスも感じられ、旬物だけあって美味い。
さらに「自家製ゴマ豆腐」を注文。
冷製で出て来ると思いきや、熱々ではないがほのかに温かく、出汁の餡が掛かって山葵が添えられている。
見た目の形は整ってないが、舌触りも味も楽しい一品。
3品目は「自家製さつま揚げ」が面白そうだったので頼んでみた。
カットされた断面には黄色の塊が数多く見えるが、これはさつま芋の角切りで、名前通りの実際に「さつま芋」が入っている物は初めて見た。
しかし正直、これはアイデア倒れといった出来。
本場鹿児島には元々有るのかも知れないが、さつま芋の甘さと食感は、さつま揚げに入れるには合わないと思う。
別書きなっている酒はいずれも珍しい銘柄で、私も初めて聞く名前が多く並んでいて、強いこだわりを感じる。
その中からまず群馬の「結人」を冷酒で、その後に福井の「花垣」をぬる燗でもらうが、なかなかの満足感。
蕎麦は「せいろ」と「いなか」の2種類を常時打っているようで、2つが両方味わえる「二色盛り」にする。
「せいろ」は端正に打たれているが、香りは少なく食感にも鮮烈さが乏しい。
「いなか」は挽きぐるみであるが微粉のため、角が立ちボキボキとした歯応えが特徴のちょっと古いタイプ。
「つゆ」は丁寧に作られていることは判るが、際立ったものは感じられなかった。
「蕎麦湯」が自然体であることは好ましい。
こちらのご主人は蕎麦打ちは阿佐ヶ谷の「一栄」で学んだ由。
遡ればこちらも「一茶庵」の系統であるため、蕎麦の趣やつゆの具合にはそれが窺える。
基本に忠実な点は褒められるが、やや面白みには欠けるのは否めない。
ご主人の仕事振りには和食の修行の経験が窺え、これについては見るべきものは有る。
それに反し、蕎麦は案外平凡かなと言う印象。
BGMは「一栄」がクラシック一本であるのに対し、こちらではジャズが流されている。
ここに店を設けるに至った経緯は判らないが、立地は近隣の飲み屋街とのからみで、商売の上では決して悪くは無いと思うが、清廉な蕎麦屋を目指すにはちょっと勝手が違うようだ。
この日も近所の飲食店の親父が飲み目的でふらっと入ってきたが、当然のように煙草をスパスパやっている。
私は必ずしも蕎麦屋が店側から声高に禁煙を打ち出さずとも、TPOをわきまえる客が集えばおのずと良い方向に至ると思っている。
しかしこちらでは場所柄上、最初からこういった方々も相手にしなくてはいけないところに、難しさがあるようだ。
むしろ「吉」のような初めからくだけたスタンスの方が、この地には馴染みやすいと思う。
いずれにせよこの狭い地域で、にわかに蕎麦屋事情が活気を帯びてきたのは喜ぶべきこと。
こちらについてはまだ方向性が定まっていない面もあり、もう少し長い目で見て行こうと思う。
「生ビール」
「お通し」
「かんぱち」刺身
包丁技もなかなか
「 冷酒」
「自家製ゴマ豆腐」
「自家製さつま揚げ」
さつま芋入り「さつま揚げ」
「燗酒」
「二色盛り」
「せいろ」を手繰る
「いなか」を手繰る
「蕎麦湯」は自然体
本日のおすすめ
酒のラインナップ
一品料理
蕎麦の品書き
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蓼喰人
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蓼喰人さんの他のお店の口コミ
店名 |
一水
|
---|---|
ジャンル | そば、居酒屋、海鮮 |
予約・ お問い合わせ |
03-5941-8410 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
西荻窪駅すぐそば 西荻窪駅から60m |
営業時間 |
|
予算 |
¥2,000~¥2,999 ~¥999 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード不可 |
サービス料・ チャージ |
無し |
席数 |
18席 |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 (20人以下可) |
禁煙・喫煙 |
分煙
2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
駐車場 |
無 近隣にコインパーキングあり |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間 |
コース | 飲み放題 |
---|---|
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、ワインあり、日本酒にこだわる |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
サービス | 2時間半以上の宴会可 |
オープン日 |
2014年3月10日 |
お店のPR |
【西荻窪駅すぐそば】北海道産のそば粉を使用し、毎朝打った新鮮な手打ちそばです♪
西荻窪からすぐの場所にある「一水」。北海道産のそば粉を使用し、毎朝打った新鮮な手打ちそば!こだわり抜いたおつまみは味に自信あり!是非お召し上がりくださいませ★ 店内は落ち着いた雰囲気♪おしゃれな店内♪ 魚料理にこだわりがありどれも新鮮で美味しいです^^ 大好評な飲み放題コースもございます!2時間大満足の7品絶品料理でおもてなし致します。 飲み物は選りすぐりの焼酎などで楽しめます!詳しくは宴会プランをご覧くださいませ♪ また貸切宴会プランもご予約受付中です!お気軽にお問い合わせください。 日本酒も厳選されたものをご用意しております。 有名酒はもちろん♪全国の小さな蔵の日本酒を選び固定はあえてしておりません。 もし味にお困りでしたらスタッフにお気軽にお問い合わせくださいませ! スタッフ一同心よりご来店をお待ちしております☆ |
初投稿者 |
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私のレビュアーとしてのモットーの一つに'論評した蕎麦屋は一度書いたら書きっぱなしでは無く、フォローするために定期的に再訪する'を掲げている。
しかし新規に訪れたい店も少なからず有るため、なかなか捗らないのが実情である。
向上心を持って日々努力を怠らない店には、それなりの成果は現れるもの。
再訪して最新の仕事に接したうえで、改めて評価し直すべきと考える蕎麦屋は多く、特に開店早々に訪れて以来ご無沙汰の店は尚更である。
前日の「うじいえ」で、改めてそれを痛感。
そこで思い立って足を運んだのが、こちらの店である。
4年ほど前の開店間もない頃に訪れて、'未だ不安定な部分が目立つ'といった論評をしていた。
その後この並びの「鞍馬」や「吉」には寄ることは有っても、こちらは素通り状態が続いていた。
日曜日に昼、店が開く11時半ちょうどに入店。
ちょっと強面ながら愛想の良い接客担当の男性に、二人掛けのテーブルに通される。
まずはビールを頼む。
生も有るがこちらは「スーパードライ」なので、「サッポロ黒ラベル」中瓶を選択。
お通しには「長芋の繊切り」が出された。
何気ない一品だが、山葵と海苔が添えられ、醤油を垂らした味わいと食感はなかなか良い。
肴は別書きの'本日のおすすめ'が実に魅力的で、その中から2品を注文。
「イカの肝和え」は、普通の「塩から」では無く、糸づくりにした生のイカを一旦醤油漬けした後で、直前に肝で和えたと思われるもの。
塩分はきつくなく、小鉢の下に敷かれた大根おろがさらに味を和らげて美味しい。
もう一品は「黒むつ西京焼」。
西京焼きは3種の魚が用意されており、その中からこちらを選択。
程よい焦げ目が付いた焼き立てが登場が、箸を当てると適度な弾力でホロっと崩れる。
味は最初は少し甘目かなと思ったが、濃くは無いので身の旨味もしっかりと感じられる。
酒は壁に掲示された'本日の日本酒'から青森の「田酒」を選択。
卓上で水差し状の片口に、一升瓶から注がれる。
どっしりとした味わいが、イカや黒むつに良く合った。
12時過ぎになると次々と席が埋まっていく。
そろそろ蕎麦をと、少し迷ったが今回は「つけひな鳥」を注文。
このメニューは師匠に当たる、阿佐ヶ谷の「一栄」で試したことが有る。
タイミング良く簀の子を敷いた皿に盛られた蕎麦と、鶏肉と葱が煮込まれたつけ汁が張られた大ぶりの小鉢が登場。
厚めにカットされた皮付きの腿肉が結構な数入っているつけ汁には、旨味が溶け込んでいる。
つゆも美味いが、鶏肉自体の味も抜けておらず食べ応えがある。
蕎麦は細かな星が確認できるが細目に揃っており、配合は'二八'くらいと思われるが香りも有る。
シャキッとした歯触りとのど越しの良さを兼ね備えた、上々の仕上がり。
蕎麦湯は外連味の無い自然体で、口開けのため白湯に近い状態だが何ら問題ない。
たっぷりと残ったつけ汁を割れば、気持ちよく伸びる。
塩分過多とは思いつつ、余すところなく飲み干して満足感に浸る。
ご主人は蕎麦職人としてだけで無く、和食料理人としても確かな腕前であることを再確認。
お勘定は4,000円弱なので価格も良心的。
接客面でも遺漏は無い。
帰り際はほぼ満席状態で、客は地元の年配者を中心とした常連さんが多い様子。
すっかりとこの地に根付いていることが窺える。
結果的に今回の訪店は大正解。
気の利いた肴と酒で蕎麦前を楽しみ、今の仕事ぶりが端的に示された蕎麦で〆ることが出来、私にとっては理想的な「蕎麦屋酒」となった。
西荻ではやはり「鞍馬」の地位は揺らぎ無いが、他にも若者感覚の「吉」、家庭的雰囲気の「雲龍」など個性的な蕎麦屋が在る。
こちらは蕎麦の出来もさることながら、蕎麦前の楽しさにおいて存在感を示していることを実感。
中央線の各駅には優れた蕎麦屋が多いが、西荻窪も魅力的なスポットの一つである。