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連続百名店小説スピンオフ『猫が虎になる時』【次期フレンチ百名店候補】
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東大方程式すえちゃん
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| 店名 |
メイ(MAY)
|
|---|---|
| ジャンル | フレンチ |
|
予約・ お問い合わせ |
050-5590-0538 |
| 予約可否 |
予約可 |
| 住所 | |
| 交通手段 |
JR山手線・東急池上線・都営地下鉄浅草線 五反田駅より徒歩5分 五反田駅から279m |
| 営業時間 |
|
| 予算 |
¥10,000~¥14,999 ¥6,000~¥7,999 |
| 予算(口コミ集計) |
¥15,000~¥19,999
¥10,000~¥14,999
|
| 支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 電子マネー不可 QRコード決済可 (PayPay、楽天ペイ) |
| 領収書(適格簡易請求書) |
適格請求書(インボイス)対応の領収書発行が可能 登録番号:T7010701043554 ※最新の登録状況は国税庁インボイス制度適格請求書発行事業者公表サイトをご確認いただくか、店舗にお問い合わせください。 |
| サービス料・ チャージ |
サービス料 ランチ5%、ディナー10% チャージ料なし |
| 席数 |
24席 |
|---|---|
| 個室 |
無 |
| 貸切 |
可 |
| 禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
| 駐車場 |
無 近隣にコインパーキング有り ※レストラン利用による駐車料金サービスはありません。 |
| 空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、ソファー席あり、バリアフリー、車椅子で入店可 |
| ドリンク | 日本酒あり、ワインあり、ワインにこだわる |
|---|---|
| 料理 | 野菜料理にこだわる |
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| ロケーション | 隠れ家レストラン |
| サービス | お祝い・サプライズ可、ソムリエがいる |
| お子様連れ |
通常、中学生以上からのご利用とさせていただいておりますが、月に1度Welcome Child Dayを開催しております。 |
| ドレスコード | 得にドレスコードはありませんが。サンダルや短パンなどの極度なカジュアルスタイルでのご利用はお断りさせていただく場合がございます。ご了承ください。 |
| ホームページ | |
| オープン日 |
2014年5月1日 |
| 電話番号 |
03-6409-6039 |
| 初投稿者 |
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*食べログ口コミにおいては核心部分のみの掲載となります。全文を読みたい方は以下にあるブログへのリンクをコピペし検索してお読みください。
https://todaihoteisiki-sue.com/連続百名店小説スピンオフ『猫が虎になる時』メ/
タテルはメイの門出を祝うレストランの予約を入れていた。店の名前は「メイ」。五反田にある、ジビエ料理が名物のフレンチである。
五反田駅から御殿山方面へ東に行く道を歩き、スギ薬局の角を右に曲がると店がある。こじんまりとしていて外界との物理的な距離は無いが、インテリアは立派なレストランそのもので安らぐ空間となっている。
年明けからはワインエキスパートの資格取得を目指すタテルは、メニューの後ろにあるワインリストを暫し眺める。ボルドーメドックの2級ワインはボトルで6万円台、1級マルゴーは15万だ、ローヌにはシャトーヌフドゥパフが数種類名を連ねている、など比較的目につきやすいところだけ見てメニューブックを閉じる。
まずはブラン・ド・ブランで作られたシャンパーニュ「グートルブ・ブイヨ」。シェリー酒のようにリザーヴワインを継ぎ足して作っているからか、入りが重厚。じっくり味わっているとブランデーのニュアンスを覚える。
一口前菜が2種類。セミドライトマトのサブレで挟んでいるのはクリームチーズとマッシュした里芋。トマトの味わいが時間差で強くなる。ペーストの方はチーズの味が強く、里芋はまったり感を演出する捨て石のような働きをする。
もう一つは鹿肉の煮込みとマッシュルーム。鹿肉の独特な味わいをマッシュルームが引き立てる。苦手な人は苦手かもしれないが、野生児になりたいメイは美味しく頂戴した。
2杯目のワインは、コート・デュ・ローヌの北の方、ヴィオニエ100%の白ワイン。金木犀をはじめとした花の香りがあり、飲んでみると甘さの無いがソーテルヌのような余韻を感じる。
せいこ蟹・ずわい蟹の身をほぐし、エシャロットで和えたものをカリフラワーのムースに載せて。蟹の味わいを率直に表現し、魚介の風味をエシャロットが立てる。カリフラワーのコクがそれを受け止める。西洋わさび?が華やかなアクセントとなる。
3杯目はブルゴーニュのヴォルネイ。ピノ・ノワールを使用。華やかな果実味の中に渋みのアクセントがある。
フォアグラのパイ包み。中にはブロッコリーと里芋のシチューが入っている。先にシチューだけ食べてから、味の濃いフォアグラを落として混ぜる。フォアグラの油分がシチューに溶けただけで悦に入る。シチュー自体も密度が高く、フォアグラをどっしり受け止める。こうなるとどうしても根菜達が捨て石になってしまうが、料理としては素直に美味しいものである。
次は濃い味の魚介と相性の良いシャルドネ。ブルゴーニュのシャントレーヴ。日本人女性が生産していることでも有名で、シャルドネのコクがありつつもフローラルなキレがある。
濃い味の魚介とは白子。ムニエルにし、どんこ椎茸、香芯大根とハーブのマリネ、ポテトフライ、いんかのめざめのソースと合わせる。白子は焼きがしっかり入っていて、濃厚さよりかは香ばしさを覚える。ワインは白子の潜在的な臭みを立ててしまうため、どんこの旨味でワインを嗜む。
ラングドッグのロゼワインが登場。すっきりとした柑橘系の味わい。なおここまで水は提供されておらず(直後にタップウォーターが提供された)、口に残っていた椎茸の旨味を引き立てた。
魚料理はヒラスズキのカダイフ揚げ。淡白ながら、身が程よくほぐれているから旨味を確と感じられる。春菊のソースでコクをプラスする。美味しくてもう少し量を欲しく思ったが、この後のジビエが量多めなのでこれくらいが丁度良いのかもしれない。
「いよいよジビエだね」
「なんか緊張する〜」
「秋冬フレンチの醍醐味だからね。最後にひとつ大人の一流を知って、TO-NAを飛び立ってほしい」
合わせるワインはローヌを代表する銘醸地、シャトーヌフ・デュ・パプ。多種多様の葡萄をブレンドしておりフルーティさが段違いである。
「なんか見たことあんなこれ。…ニュウと行ったオトワレストランで出てきたやつだ」
「かぶることあるんやね」
「しかもあの時は和牛だぞ。今回はコテコテのジビエ。幅広いなぁ」
そして茨城県産カルガモがやってきた。ジビエでは定番の、胆や血を煮詰めたサルミソースがたっぷりかかっている。
「くさい〜!」
「これがジビエなんだよな。まあ俺も初めてなんやけど」
「そうなん?」
「こんなにクサクサなものだとは思わんかった。でも食ったら美味いで」
その期待通り、口に運べば臭みなんてなんのその、肉質の良さと命の力強さを心ゆくまで堪能できる。奥にある腿肉は硬めだが、ナイフで切れ目を入れて食べれば咀嚼は難くない。
メインは2種類の調理法で提供するのがこの店のスタイル。カルガモのレバー、下仁田ネギなどを蕎麦粉のガレットで巻き鴨南蛮のイメージ。カルガモの臭みをネギが抑える。全体としてはちょっとフワッとしていた感じも否めない。
ペアリングは6杯で終わりだったが、ソムリエに提案されたためもう1杯持ってきてもらった。先程の赤とは一転、樽のどっしりと効いた420日熟成ワイン。フルーティなものも合うが、ジビエにはこういう渋めのワインを合わす方がしっくり来る。
デザートはホワイトチョコムースやオレンジのジュレを重ねたグラスデセール。ムースがしっかりしていている分、柑橘の酸味苦味とかがもっと効いているともっと楽しめると思う。
食後の飲み物はカモミールティーを選択。シトラスやローズヒップも配合されていて、新しい道を踏み出そうとするメイのように力強い。
キャラメルクリームを挟んだラングドシャ。ラングドシャの存在感が強い。クリームではなくガナッシュにした方がバランスが取れると思う。
6杯ペアリング12000円に追加の1杯で1000円、税サ加えて会計は1人あたり30000円ちょっととなった。