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甲州屋/その大盛り、激盛り
H24.3.26
浅草、花やしきの横っちょあたりである。
店構えに随分と品のあるこの店には、少し前から気付いていが、本日初めてその戸を引いた。建屋に品があるのは分かるが、その歴史について、私は読むことが出来なかった。先ず、そこに老舗の蕎麦屋特有の、“おばちゃん”を見付ることが出来ないし、その他諸々を鑑みると、である。
「そば処 甲州屋」
“もりそば 大盛り” @650也。
因みにふつう盛りは@550。
それにしても、激盛り。
通常の、上品な蕎麦屋の大盛りの三倍。普通に大盛りの蕎麦屋の倍以上、盛られている。
蕎麦については、特に言及するところはなかった。シンプルにもりそばを注文したが、勝手に唐揚げがついていて、人によっては嬉しいことであろう。
くつろげる立喰い蕎麦屋ととらまえれば、全て納得することが出来る筈だ
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Jackie_m
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店名 |
甲州屋(こうしゅうや)
|
---|---|
ジャンル | そば、うどん、天丼 |
予約・ お問い合わせ |
03-3841-4863 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
浅草駅(つくばEXP)から195m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master) 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
席数 |
(1階テーブル13席、2階席未確認) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | 落ち着いた空間 |
ドリンク | 日本酒あり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
お子様連れ |
子供可、お子様メニューあり ベビーカーのままでの入店は不可。折り畳めば入店可。店内で預かってもらえます。 |
ホームページ | |
初投稿者 | |
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客先を出て、今日はげんもん通り(漢字で書くと言問通り)を西に向けて歩いてる。
目当てはひさご通りに厳然と佇む、店先を往年のSuperbikeで飾り付け、東京のそばにしては随分と勢いのある健康的な太身のおそばを出す手打ちそば屋。
午前11時半の数分前。
先日もフラれたのだが、今日は店先に既にSuperbikeがデコレイトされているので営るだろう、と思い、数十㍍先までのお散歩写真撮影を終えてから戻ってみると、店内に灯りが入ったものの、まだ暖簾がかけられず。
ならばなんだ、今日もか、と訝って、先ずはアーケードを南へ抜けきらねばと、とぼとぼと歩きはじめた ……
※ あとでマイちびコンにあたれば、本日も空ぶったそのおそば屋の営業時間は午前11時45分からとなっていたので(笑/ちょっと中途半端に過ぎやしない ?)、ふたたび今度こそはの再訪を目論むつもり
<R3.12.10>
「甲州屋」
このひさご通りの出口付近に佇むおそば屋にはもう数度訪れたことがあるが、特別印象に残っておらず(こらっ )、どんなおそばかと言われてもまったくイメイジが湧いてこない。
なので復習の意味を込め、オートに換装された戸を押し入った次第。
正午の手前。未だ先客は無し。
本物とも偽物とも判断つかぬ、得体の知れぬ高級感漂う店構えは変わらずと思ったのだが、内観がこんなだったかも、もう覚えていない。相席前提の真ん中の島に誘われて尚、手持無沙汰の母さんは私に近接したまんまの一寸ロック状態。ならば着席する前に、店頭に見えていた揃いものを、えいや ! で注文してしまう。
で、さっきっから、お手洗いに立ったりするたんび、肘掛け付きの椅子の四つ足が床に擦れ、この静寂の空間をヒステリックなノイズで搔き乱してしまうことが非常に気になってる。
そういえばぼくの好きな大森のお店はそのあたりの配慮で、椅子の足に靴下履かせていたが、そういった気遣いが必ず料理に反映されることを私は知っているだけに、心配が募ってきたわよ ……
お蕎麦とミニ丼のセット
“ミニ天丼+もりそば” @1,100也。
しかし意外にも、舞い降りた膳の色彩的具合は悪くない、どころか非常に魅力的に映えている。
何故かミカンがひとつ、ぽつりと佇んでいるが、これは何らかの罠であろうか ? 「スカートの裾ひるがえして帰って来ればいいさ」、と言われた覚えは金輪際ないのだが ……
おそばは平たく潰れた部分を織り込み、いかにも手打ちを装うところが逆に怪しかったが(笑)、とりあえずなるたけ先入観を持たずに行こうと決める。小さな天丼の丼つゆもビロードのような艶ある漆黒を持ち、弥が上にも気分が上がった !
とても冷たく調整されたおそばを啜ってまず疑ったことは、このおそばは冷凍戻しのものではないかということ。
続き天丼は、見た目の美しさは評価したいがつゆの漆黒の艶も、どうも表面的なもので(酸化の黒だけを残すものとも、また違うような気もする)、畳み掛けてそばつゆも、透明な湯で割って出汁の香を直ぐ様lost ……
最初から目を付けていたのだが、キーマンは茹で場の、まったく職人感のないgrayのパーカーの若者か。
最初はぼぉっとしていて見逃したが、もう一度そばを茹でるところを見たいと思って後客の姿無し。仕方なく罠のミカンを剥いて時間稼ぎに入ったら、うまい具合におじさん二人組が入店して来てくれたではないか ! そこで二人とも私と同じ天丼setを、且つ揃ってつめたいおそばを、それぞれふつうと大盛りご注文なさってくれたよう !
ならばこれはluckyとばかりに、ミカンの甘皮の表面に血管のようにはしる白いけばけばを除去しつつ、茹で場の彼を凝視していたら !
これは明らかに冷凍ではなく、買い物か手打ちかは見当がつかないが、都度打粉のはたかれた“生そば”を茹でているのには間違いない、ということは確認。
そして茹で上がったそれを彼は、両手で包み込み、まるでそこに砂の器を築くように、蒸籠の上に“もり”そばをこさえていったのである !
私の心の中で、とつとして加藤剛の十本の指が、ヤマハの(ヤマハだったっけ ?)グランドピアノの鍵盤に激しいアタックをかけはじめる !
彼はもうほんとうに、音楽の中でしか父親に会えないのであろうか。だから私はその演奏が終わるまで、お店の人に嫌われるであろうことは承知の助で果汁だけをしゃぶり、甘皮をいつまでもいつまでもはきだし続けた ……
帰りしなJRAの前あたりで、おじさんが何かに突っ掛かってヴァランスを崩しそうになるのを目の当たり、目をやれば、それは潰れた空のペットボトルだった。
おじさんはそれを知らずに踏んづけてしまい、スリップして転倒しそうになったのだろう。
そしたらなんと ! おじさんはそのペットボトルをわざわざ手にとって歩きはじめるではないか ! これはきっとそこいらにペットボトルの回収ゴミ箱を見つけて捨てるつもりなのだろうけど、浅草なんかろくなおっさんがいないと思い込んでいた私なもので、おじさんのその高貴な公共精神には、もうほんとうに頭をハンマーで殴られる思いがした
―― いまどき道歩いてて落ちてるゴミをゴミ箱に捨てようと拾う人って、稀有だと思う。おれだったら絶対に拾わないだろうから、そういう人は素直に尊敬したいし、また自分も、そういう人間にならなければと思う。なれないけどね …… (なれよ !)