濃厚海老吟醸豚骨の味は変わらず… : 海老吟醸 じぱんぐ 上野駅前店

およそ2年半振りとなる此方への訪問。

最近は海老出汁のラーメンも決して珍しく
なくなったが、此方は先駆者的な店である。
撤退もすることなく頑張ってもいる。。。

大通りの『ABAB』側に在った本店はもう
潰れてしまったけど此方はまだ健在だ…！

この日は「海老吟醸」のつけ麺を食べたが、
やはりこのスープには素直にラーメンの方が
より海老の旨味を味わえる事が分った！！

この粘度ある濃厚な海老＆豚骨のスープは
高い温度あっての香りと風味である。。。

つけ麺の場合はどうしても後半はスープの
温度が下がるので、一般的なつけ麺よりも
このスープの魅力が半減するように思った。

海老油の掛かった中太のコリコリの硬麺は、
スープが冷めても十分に美味しいが、
濃厚＆クリーミーなせっかくの海老豚骨汁。
熱々のラーメンの方がこの場合は好い。。。


この基本の「海老＆豚骨」の濃厚スープ、
開店当初から何も変わっていないが、より
味の輪郭と深味がハッキリしたように思う。

より一層分り易い味になったというか、
揺るぎない自信に満ちたスープになった気が！
メニューもシンプルに戻し原点に帰った。。。

此方のラーメンスープは来世にも残したい
基調で基調で美味し過ぎる出汁スープである。

早くも３回目の訪問を済ませた。。。

コレで一応、此方の海老出汁シリーズは制覇した。
海老という甲殻類の旨さと癖を、
豚骨スープと合わせる事で両方の良い所を出した。

最近は豚骨ベースの濃厚タンメンや、
従来の魚介出汁との融合も様々な種類が増え、
益々「豚骨」の可能性が引き出されている。。。

３種ある此方の「海老＆豚骨スープ」。
基本的には全部一緒の１種類から派生している…！

「海老吟醸」を濃厚にしたのが「海老つけ麺」で、
牛乳をブレンドすれば「海老クリーミー」となる。


◇ 海老クリーミー ◇　880円　　★★★★

濃厚好きな自分としては、コレが一番好みの味。
牛乳によりスープは白いが、クリーミーという程
ポタージュ系のとろみは付いていない。。。

海老油の為相変わらず香ばしいが、
此方独特のスープの甘味が少し強調された感じだ。
自分はこの甘味が嫌いではないが少々食べ疲れる。
その時は、卓上の唐辛子や柚子胡椒で調整する！

このラーメンにだけ海苔がトッピングされている。
その海苔が、この円やかな海老スープに凄く合う！

九州豚骨のラーメン店も牛乳を繋ぎに使っている
店が多いと聞くが、此方の場合豚骨も海老出汁も、
牛乳が入る事で両方の旨味を引出し一体化させた。


◇ 味玉海老つけ麺 ◇　950円　　★★★☆

海老吟醸スープを濃厚にした「つけ麺」用の汁。
こうして濃い味に慣れてしまうと、最初に食べた
デフォの「海老吟醸」が物足りなく感じてしまう。

麺も絞められた事で食感や風味も増した。
一番海老感を味わいたいならやはり「つけ麺」！
味も濃厚な分だけ甘味も強調されている。。。

味は濃い方が飽きるし食べ疲れするものだ…。
唐辛子・柚子胡椒も良いがニンニク等も欲しい。

このままでも美味しいのだが、
「つけ麺」の方だけはもっと海老風味のバランス
を強化しても良かったような気もする。。。


それに、両者共に言える事が、、、
桜海老のトッピングは申し分無いのだが、
淡白な鶏叉焼はやはり何処か物足りない。。。

細切りの木耳も、メカブの方が美味い！
もっと海の幸に寄せたトッピングか、
逆に動物系のこってりした具材の方が合うと思う。


自分の大好きな「TETSU」が御徒町に海老出汁
の専門店を出したが、最終的な味のバランスは、
個人的には此方の方が中毒性がある。。。

本来の海老の風味…とか、実際の出汁の濃密度等
は知る由もないが、こういったユニーク系の商品
の場合、この中毒性が売上を分けると思う。。。


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▼ 濃厚海老出汁の香るスムーズな豚骨ラーメン！ ▼　


この7月20日にオープンした小さなラーメン店。
好きだったが潰れてしまった「油そば 椿」の跡地。

神奈川の泰野市に在る人気店
「秦野流拉麺&BAR ZIPANG」の支店と聞いた。

豚骨ベースに海老出汁を合わせたスープ
「豚骨海老」が看板商品の鮮魚系ラーメンのお店！

ご近所の御徒町に、つい先日「海老だしの哲」も
オープンしているし、やはり今年は鮮魚系が熱い？

今のところ看板商品は海老出汁の３種と、
グランドの定番商品２種のみのようである。

●海老つけ麺 850円
●海老吟醸 750円
●海老クリーミー 880円
●天然魚介とんこつ 730円
●魚介つけ麺 830円


◇ 海老吟醸 ◇　750円　　★★★☆
◇ 子持ちメカブ丼 ◇　250円　　★★★

下地に豚骨ベースのスープがある為か、
非常にコクがある上に海老の旨味と甘味が香る。
香ばしさも旨味もスムーズに喉に入って来る。

「二八蕎麦」のように、蕎麦粉十割よりも
全体に旨味が万遍なく入って来る感じに近い。
海老だけで取った濃厚出汁とは一味違うのだ。

桜えびのトッピングも香ばしく、、、
濃厚スープを吸ったお麩、木耳、鶏叉焼。

全体に淡白な物をトッピングに持って来た辺りに
此方の狙いを感じたりもする。。。
赤い「海老油」の香ばしさが食欲をそそる！

麺はストレートの中太麺。コシがあり旨いが、
海老出汁濃厚スープとの絡みは若干弱いかも…。

「子持ちメカブ丼」は醤油が少々欲しかった！
メカブも白飯もどちらもスープに浸けると極旨だ。
改めてスープのポテンシャルの高さに感服する。


濃厚海老出汁のスープって、、、
「けいすけ」「五ノ神」「TETSU」等で
それぞれ味わったが、自分的には此方の品が一番
すんなり美味しく頂けたような気がする。。。

それはやはり、海老出汁100％の旨味もエグ味も
取り込んだスープよりも、豚骨が上手く支えた土台
のスープの方が、素直に海老の味が活きたからだろう。

より濃厚な汁が期待できる此方の「海老つけ麺」や、
どのような方向性なのか気になる「海老クリーミー」。
自分は、早くも再訪のスケジュールを立てている。。。


（2014.7. 記）