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食べログ フレンチ TOKYO 百名店 2023 選出店
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この迫力はやはりフランス料理でないと到達できない
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マッチョ
住所は西麻布なのですが、住人とヤマト運輸以外は入り込むことは決してない路地の奥、まさにマンションといった建物の地下にあるフランス料理店。隠れ家どころかこれでは家である。店名は千利休の作で京都に現存する国宝の茶室「待庵」が由来。
オープンキッチンに面したカウンターが1枚に6席の個室がひとつ。2回転など無粋なことはせず、敢えて満席にもせず1日1~3組のみの受け入れです。ワインリストのほとんどはブルゴーニュ。盛直行シェフはロブションを20年以上勤めあげた大ベテラン。ロブションの仲間を相棒に2人っきりで西麻布の地で気炎を吐きます。
と、ここまでの情報だとどれだけ気取った店なんだと敷居が上がりまくりシティであり、私としても中々に予約の電話をかけ辛かったのですが、ひとたびお邪魔すると実に居心地の良い、割烹料理屋的な雰囲気でした。
「いやあ、思ってたよりも全く閑古鳥ですねえ。お客様ゼロの日なんてザラですよ」と素敵な苦笑いをみせるシェフ。気さくな方で、まさにサンパといった雰囲気のある大将です。サービスはもちろんワインの仕入れも彼が行っているため、必然的に料理との親和性は高いと期待できます。
アミューズは毛ガニ・ウニ・キャビア・金箔の高密度多重層織。しかしちょっと待て、この日のランチは1万円のコースだったはず。一般的なグランメゾンであれば1皿数千円は覚悟しなければならないラインナップです。加えてただただ高級なだけでなく、カレーっぽい風味も混ぜ込まれていたりして、しっかりと美味しい。
中トロをマリネし、フルーツトマトやジャガイモ、イチヂク、生ハムと共に頂きます。これが、旨い。ある意味ではドンドンドンと素材を並べただけのシンプルな1皿なのですが、それぞれの構成要素がお互いの足りない部分を補完し合い、良い部分は主張し合い、シンプルながら素人には到底真似できないニュアンスが感じられました。
フォアグラにオマール・ブルー、宮崎のマンゴー。やはりどう考えたって1万円のコースの内容ではありません。雑味の無いクリーミーなフォアグラに弾力と旨味の強いオマール・ブルー。最強の糖度を誇るマンゴー。やべえなこのスリショとも言うべき組み合わせですが、これまた濃厚なソース・シヴェが全体を上手くまとめあげていました。
ソースが美味しくパンをつけて食べたいなと思ったのですが、「パンを食べてお腹が膨らむのであれば、料理をもう1皿召し上がって頂きたい」とはシェフの談。「ただしどうしても、とおっしゃるのであれば、そこのサワムラ(有名なパン屋)でバゲット買ってきます!」と、彼の心には弾力性がある。
メインはバサス牛。ボルドー近郊の定められた地域でのみでスクスクと育った大型牛であり、和牛の人工的なジューシーさとは対極にあるマッチョな味わい。量もたっぷりであり、ザクザクと力を込めて肉を切る様はまるでフランスにいるかのようです。ガッツリ旨い。夜であればワインをもう1本ボトルで注文していたところである。
フランス料理としては変化球ではありますが、〆の食事としてアワビのリゾットが出てきました。これにもまあ呆れる程のアワビが呆れる程のざく切りでぶち込まれており、もはやアワビのリゾットというよりもアワビの米添えに近い存在感。トップを飾るたっぷりのトリュフが霞んでしまうほどの濃厚なアワビの味覚。今さらながら、4,500円の追加料金の割に全然アワビが入っていなかった店への怒りが沸々と込み上げてきました。
デザートはシンプルにバニラのアイスクリームにメロン。徹頭徹尾、直球勝負なコース仕立てのお店でした。
個人的に物凄くツボなお店です。料理のポーションがいちいち大きく、今何を食べているのかがハッキリとわかる調理であり、それぞれの料理の印象が強く心に残るお店でした。純粋なフランス料理というよりは、フランス料理出身の旨いもの屋であり、「エクアトゥール(l'equateur)」や「グルマンディーズ(Gourmandise)」に近い食後感。映えるかどうかはさておき絶対に美味しい、そんなお店です。
ロブション出身ということで、ユーザーとしては「スガラボ(SUGALABO)」や「ナベノイズム(Nabeno-Ism)」「アサヒナガストロノーム(ASAHINAGastronome)」的な煌びやかさを想像するかもしれませんが、それらのお店とはまるで芸風が異なり、極めて男性的で流行り廃りに捉われないマッチョな料理です。従業員が少なくそのぶん材料費に振り向けられているのか費用対効果は抜群。男同士や大食いの女の子とガッツリ食べに行きたいお店です。オススメ!
■写真付きのブログはコチラ→ https://www.takemachelin.com/2019/08/taian-tokyo.html
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タケマシュラン
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店名 |
TAIAN TOKYO (タイアン トウキョウ)
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受賞・選出歴 |
フレンチ 百名店 2023 選出店
食べログ フレンチ TOKYO 百名店 2023 選出店 |
ジャンル | フレンチ、イノベーティブ |
予約・ お問い合わせ |
050-5594-0345 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
広尾駅徒歩10分 広尾駅から546m |
営業時間 |
|
予算 |
¥30,000~¥39,999 ¥30,000~¥39,999 |
予算(口コミ集計) |
¥30,000~¥39,999
¥10,000~¥14,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
領収書(適格簡易請求書) |
適格請求書(インボイス)対応の領収書発行が可能 登録番号:T4180001113036 ※最新の登録状況は国税庁インボイス制度適格請求書発行事業者公表サイトをご確認いただくか、店舗にお問い合わせください。 |
サービス料・ チャージ |
サービス料10% |
席数 |
12席 (カウンター6席、個室6席) |
---|---|
最大予約可能人数 |
着席時 12人 |
個室 |
有 (6人可) 6名まで可 |
貸切 |
可 (20人以下可) |
禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
駐車場 |
無 近隣にコインパーキングあり |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、席が広い、カウンター席あり |
ドリンク | ワインあり、ワインにこだわる |
---|---|
料理 | 野菜料理にこだわる、魚料理にこだわる |
利用シーン |
|
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン |
お子様連れ |
子供可 ご相談くださいませ |
ドレスコード | スマートカジュアル |
公式アカウント | |
オープン日 |
2018年5月22日 |
電話番号 |
03-5962-7979 |
備考 |
シェフお任せ特別コース :30800円(税込) |
初投稿者 |
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毎年、白トリュフで盛大な誕生日パーティーを開催してくれるグルメ男子。彼のお誕生日祝いほど緊張するイベントはありません。男ふたりだし、ガッツリ食う組み合わせだし、ということで白羽の矢が立ったのは西麻布「TAIANTOKYO(タイアントウキョウ)」。8か月ぶりの訪問です。
盛直行シェフはロブションを20年近く勤めあげた大ベテラン。前回はランチでしたが、今回は2.4万円のディナーコースで当店のフルパワーを堪能します。店名は千利休の作で京都に現存する国宝の茶室「待庵」が由来。
ワインはボトルで2本入れました。シェフはブルゴーニュ推しでありワインリストもブルゴーニュとシャンパーニュの占有率が高い。値付けは控えめであり特にペアリングという仕組みも存在しないため、ボトルで注文するのが良いでしょう。
見て下さい、このキャビアの量を。唐揚げサイズの伊勢海老の身に堂々とキャビアをトッピングし、底に敷いたフレッシュチーズで全体を取りまとめる。この時点で毎年の白トリュフ祭りへのアンサーソングとして相応しいかどうかの不安はパッと消えました。
続いて馬肉。味が濃くマッチョな肉質に、濃厚なマンゴーの甘さが迫り来る。トリュフも必要に応じた香りを放っています。
見て下さい、このキャビアの量を。今夜は2人で1缶を消費している恐れがあり、トライポフォビアであれば卒倒しそうな魚卵群です。魚は脂たっぷりのキンキ。まさにジューシーといった味わいであり、キャビアの塩気がよくなじむ。タケノコやホワイトアスパラガスの滋味あふれる味覚にソースをたっぷりとつけて2度美味しい。
「続いてオマール」とは伺っていたのですが、爆弾サイズのアワビが付け合わせで置かれておりもはやワロタレベルではない。和食を感じさせるシンプルな調味で、オマール・アワビ元来の味わいがビンビンに伝わり、痺れるような美味しさがありました。
メインはルーアン鴨。ひとりあたり100グラムは余裕で超えていそうなエモボディ。シャラン鴨よりも更に上位にあたる鴨であり、野性味に溢れ味が濃い。それでいて味覚のタッチは繊細。食欲をそそる皮目の香りに上品な脂。シャンベルタンに良く合う圧倒的な肉料理でした。
〆の食事にはウニのリゾット。しかしこれはリゾットというよりもウニである。その辺の鮨屋が尻尾を巻いて逃げ出すほどのウニの量および質であり、トウモロコシの甘味が濃厚なライスにジットリと良く合います。
デザートでサッパリと、ということはなく、先のウニに負けない濃厚さがありますこのバニラアイスクリームには。写真からは伝わりづらいですが、このあまおうは信じられない大きさであり、今あなたが想像しているイチゴのサイズよりも倍は大きいことでしょう。
紅茶で〆てごちそうさまでした。相変わらずというべきか、更にというべきか、圧倒的に記憶に残るコース仕立てでした。悪魔的技巧でややこしい調理をしているわけではないのですが、この迫力はやはりフランス料理でないと到達できない。
詰めれば10人は入るハコですが、毎日あえて2組程度に客数を抑えているのもゲストとしては凄くいい(経営としては知らん)。流行り廃りに捉われず美食を追及する男友達と共にどうぞ。
■写真付きのブログはコチラ→ https://www.takemachelin.com/2020/04/taian-tokyo.html