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食べログ 日本料理 TOKYO 百名店 2023 選出店
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あの世界一の和食朝食を作る稲葉さんは人柄も笑顔も素敵な心理学的天才の料理人だった。
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おるたな
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店名 |
銀座 稲葉
|
---|---|
受賞・選出歴 |
日本料理 百名店 2023 選出店
食べログ 日本料理 TOKYO 百名店 2023 選出店 |
ジャンル | 日本料理 |
予約・ お問い合わせ |
03-6260-6568 |
予約可否 |
予約可 【ディナーサービス料のお知らせ】 |
住所 | |
交通手段 |
銀座線新橋駅から徒歩5分 東銀座駅から429m |
営業時間 |
|
予算 |
¥30,000~¥39,999 ¥8,000~¥9,999 |
予算(口コミ集計) |
¥40,000~¥49,999
¥8,000~¥9,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
サービス料・ チャージ |
【ディナーサービス料のお知らせ】 この度7月よりご飲食代の10%をサービス料として頂戴いたします。 ※朝食はサービス料を頂戴しておりません。 |
席数 |
16席 |
---|---|
個室 |
有 (2人可、4人可、6人可、8人可) |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
駐車場 |
無 提携駐車場は無(店舗前に時間貸しパーキング有、その他近くにパーキング有) |
空間・設備 | 落ち着いた空間、カウンター席あり |
ドリンク | 日本酒あり、ワインあり |
---|---|
料理 | 朝食・モーニングあり |
利用シーン |
|
---|---|
ホームページ | |
オープン日 |
2021年7月7日 |
初投稿者 |
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休日の銀座は今では外国人観光客が多く、歩行者天国はいまだにセルフィーの嵐だ。そんな中に友人の誕生日ともあって今回は遂にあの各記事でも『世界一の和食朝食』とうたわれる稲葉さんへ。
普段から御本人がおられることはあまり無いのかなと思って伺うと運良く御本人…今年最大の徳を使ってしまったのかもしれないなと思いながらも嬉しくてにやけがとまらぬ。コンラッドはじめ日本だけでなく各国で、名シェフたちを唸らせた和食だけにとどまらず美しい感動を世界のアレンジも加えて魔法のようにお客様を笑顔にしてしまう稲葉氏。
早速座ると、ソムリエさんが登場。まずはハイボールで白州かなと言うと、『よろしければ富士でいかがですか?』とのことで早速そちらに。キレが良く鋭すぎない口触りにこれからの和食コースを堪能できるようにとの計らいかなと思う。
早速餡掛けに菊を散らした可愛い器が登場。茶碗蒸しのみのシンプルさかと思いきやベシャメルを入れてあるとのことで、時々濃厚、時々菊の花びら。バランスが最初から芸術的すぎる。
続いてはお蕎麦のトリュフがけ。濃厚な卵黄と共に潰して混ぜていただく。続いては松茸を先に見せてくださる。これをふんだんに使い土瓶蒸しにするとのこと。普段の松茸からは想像もできないほどに大きい。こんなに高級な…いいのですか?と問うと、普段から御本人、山の持ち主のおじちゃんから買うとのことでこういうのが良いんですよねと。
この急須の器までこだわりがたまらない。可愛い。もちろん松茸はもっと可愛い。
続いては甘鯛の昆布締め。醤油を浸した昆布とともにいただく。更には目の前で藁焼きの登場だ。都内ではあまり藁焼きのパフォーマンスを見れる店は少なくなったと思うのですがとお話しすると、ここは日本の燃料についてのビルで、どうぞ藁焼きどんどんどうぞとのこと。ふんだんな燃料をも使ってよいとされる建物まで捕まえてしまう運。星がどうだと問う世の中ですが、なぜ星がつかないのかと思う人間力。そしてこの笑顔、運、腕前だ。
世界一の和食朝食なんて自分で言ってないんですけどね、まぁ、言ってくださってるからありがたいなまぁいっかなと。そしてそう言ってもらえたら、うちの若い衆たちの家族や大事な人のためにも、彼らの未来を守るためにもありがたいじゃないですか。
人混みの中で常にご自分ができる道を選びながら進む稲葉氏。
このくらいの歳になったら楽してさ…確かにできるかもしれませんけども、それをやったら今までの頑張ってきた自分がなくなっちゃうのかなって。そう思っちゃうんですよね。と私なんぞに敬語を崩さず朗らかに笑う。
先ほどの藁焼きは目の前で鰹節を削ってくださり豪快に。私は塩が気に入った。言葉が、語彙力が味に追いつかない。
そして遂に松茸の登場。もう写真を見ていただければわかるかと思われますがすごい。手掴みでガブリ。縦の繊維もありますが柔らかく滲み出るうまみ。
続いては少し酸っぱい柑橘類を使った小皿と胡麻和えのとろける無花果。味の多様性、そして色合いまで当たり前だが完璧なのだ。ここでソムリエ登場。最初は白ワインでアルバリーニョという日本ワインをいただく。日本とは珍しいが安定の高得点ワインだそうで、なるほど納得
続いては長野、天竜川の子持ち鮎。大好物の鮎、今年は食べれないかなと思ったらなんとこんなところでこんなに大きな子持ちを…ありがとうございます。チビチビと食べておりましたが、頭からいけますよとのことでガブリ。美味しい…本当に美味しい。遊湾焼きってこの漢字でよかったかしら。
更には鱶鰭の姿煮。クエと白湯ベースであっさりしながらもたまらぬ味の広がり。こんなに口の中で味が広がったことが昨今の自分の口にあっただらうか。いやない。心から美味い飯に笑った記憶もない…。
そして合鴨だがこれにマスカットを合わせるなんぞ普通の料理人には浮かばない味わい。
合鴨にあわせるために今度は赤を。ローリーガスマンピノワール、2011年もの。合鴨…ワイン…マスカット…合鴨…ワイ…(語彙力)
そして遂に大好物のいくらとしゃけのご飯だ…本当に宝石箱…もはやもうガツガツ食べたいのに入らない…
最後には酒粕とクリームチーズのアイスクリームに、お茶を立てていただき、山椒のスパイスの効いたガトーショコラまで登場…。もはや何も燃え尽きてしまい幸せの笑みが止まらない。
そしてやはりお話しすると、世界一の冠を人知れず大勢の方々から言われてこられたおじさま、料理業界の厳しさもあるだろう、下積みの経験からのし上がってこられた強さを大黒様のような笑顔に変化され常に若い人たちのため、皆さんの美味しいのため、どんどん海外に日本人は行った方がいいんだと目を輝かせる人間味が堪らなかった。
普段はお若い料理長が朝ごはんやらマネージメントをされているらしいが是非ともそちらもいただきたいものだ。重要無形文化財のようなお話、そして美味しいご飯と幸せな時間をありがとうございました。忘れられない時間でした。