美味しい！名物鬼ひも川。接客も気持ち良し！ : 五代目 花山うどん 銀座店

いよいよ平成29年度のスタートを迎えます。
入社して30数年、新年度のスタートというのは、これまで色んなシチュエーションで迎えてきました。
今、振り返ってみると感慨深いものがありますが、平均すると2.2年に1回は引越しをしていた勘定になりますので、良く乗り切ってきたものだと思います。

29年度も色々なことがありそうですが、この日は、とりあえず6月に予定されているイベントへの対応のため銀座に出向く必要がありました。

朝早く家を出て用件を済ませ、暫く銀座をぶらぶらしていたらランチタイムになりました。
何しろ銀座ですからランチスポットは選り取り見取りなのですが、先日の飲み会で、前橋在住の同僚から聞いていた当店のことが思い起こされ、せっかくならと、この機会に訪れてみることにしました。

花山うどんは、明治27年に群馬県館林市で創業した老舗の製麺・販売業者です。
現在の当主で5代目になるそうですが、その5代目当主は、各種のうどんグランプリに出場して賞を勝ち取るなど、伝統に今風の経営を融合させています。そして、昨年東銀座にオープンしたのが当店。
5代目の経営の一つの集大成と言えるのかもしれません。

場所は、銀座の松屋通り沿い。ちょうど東銀座の歌舞伎座の裏手あたりにあたります。
あまり目立つ立地ではありませんが、渋い飲食店がある場所でもあり、繁華街からはずれている分、むしろ気軽に行きやすい立地と言えそうです。
お店にはかなり目立つ看板があるので、近くまで来たらすぐに分かると思います。

平日のランチタイムは11時半からなのですが、土日祝日は、11時から営業しています。オープン直後にうかがってみました。

店内は、さすがにオープン間もないこともあってとても綺麗。
木目調の設えなので、落ち着いた雰囲気も醸し出しています。
先客が１名(中年の男性)いました。私も物好きですが、仲間がいたようでなぜか嬉しくなるので不思議です。

店員さんの誘導でその先客と同じ大き目のテーブル席に座ることになりました。

卓上にはランチメニューが置かれています。
単品メニュー中心のメニューブックのほか、ランチメニューも別に用意されていました。

当店を訪れたのは、やはり名物鬼ひも川を食べたかったことですし、前日から始めたダイエットのネクストステージのこともあったので、お得感は承知しつつも、丼ものとのセットになるランチメニューは敬遠し、単品メニューからチョイスすることにします。

注文したのは、ざる二味@900円。麺は、鬼ひも川とうどんから選べますので、鬼ひも川を選び、プラス100円と割安と思われた大盛りにしました。

注文を待っている間にメニューブックを眺めますが、小麦や塩へのこだわりが書かれており、共感するところが大でした。
特に小麦の「私たちが代々大切にしている事は、余計な事をしない、その土地の素材を活かす」には大共感です。
以前から地産地消応援団員を自ら名乗っている私にとっては、まさに我が意を得たりという感じでとても嬉しい気持ちになります。
ということで、小麦についても、群馬県産小麦を中心に使用しているようです。

また、卓上には漬物が２種類(キャベツの浅漬け、野沢菜)置かれており、食べ放題になっているのですが、これらも群馬県の特産を活かしています。

待つこと7〜8分ほどで、ざる二味が提供されました。
その待ち時間の間に後続客が続々と入店してきましたので、なかなか流行っている様子。上記のこだわりが受け入れられているのだとしたら嬉しい限りです。

超幅広麺の鬼ひも川は、幅が5cmほどあります。
2代目が考案して5代目が復刻させたとのことですが、ツルツルとした食感に程よいコシがあってとても美味しい。
色合いが淡い褐色なのは群馬県産小麦ゆえかと思われますが、内麦にしては、上品過ぎるくらいの味わいで、それほど小麦特有の香りが感じられなかったのは意外でした。
例えば、農林61号単一だとこうはいかないので、ブレンドの妙なのかもしれません。ただ、お目当の品を食べることができ、十分な満足は得られました。

つゆは、二味ですので、金胡麻つゆと醤油つゆの両方を楽しめますが、それほど強い小麦の個性(香り)は感じなかったこともあり、味の濃い金胡麻つゆの方が合っている感じがしました。

会計時には、レジ横で売られていた鬼ひも川の乾麺も購入しました。(１袋2人前200g＠378円を２袋4人前購入)

接客も大変丁寧で良く教育が行き届いている感じで気持ち良く、これも含めて大変満足のいくランチタイムを過ごせました。
若干値段が高めという感じはしないでもないですが、地価の高い銀座ですので仕方ないところかと思います。

大手チェーンによくある「似非」とは一味も二味も違う地場のこだわり企業が伝統の技を前面に出したこういうタイプのお店、東京都心にもどんどん進出してもらいたいですね。
改めてそんなことを強く思いました。