老舗の製氷店が運営する居酒屋【天竺屋】…ランチ利用は無理が在るのかな？ : 天竺屋

今日は今年最後の夏日かも知れないと、朝ニュースで流れていた。
その言葉通り、かなり暑い～

これは今年最後の『かき氷日和』か～？

という事でランチを兼ねて、富士宮市街にある老舗の製氷店『渡辺冷蔵』が運営する居酒屋【天竺屋】に自慢の氷を使った『かき氷』が在るとの事で行って見ました。

普段は滅多に使った事が無いのですが、【天竺屋】に食べログクーポンがあり、『食べログ投稿者は携帯画面提示でかき氷一杯サービス』と言う文面もチェック！


昔在籍していた会社が渡辺冷蔵のドライアイスを仕入れていた関係で、会社の宴会等は殆どがこの【天竺屋】だった。
知らないお店ではない…が、『居酒屋』である夜の顔しか知らないし、かき氷も食べた事は無かった。

それは『知っている筈の人間の、知らない一面を見る様で…？』、ちょっとドキドキする（笑）


店に着いたのは、１３時近かった。
駐車場は店の北側に１０台程停められる駐車場があるが…狭く停めにくいのが難点。

懐かしい感じの入口に向うが…ここで今日のハプニング！！！

本日のランチは『焼きそば　６００円』…と、『かき氷　各種』…って事は、食事は焼きそばしかないって事なのかッ？


（仕方が無い…かき氷だけ…食べるか）


店内に入るが…店員さんは奥の厨房に居て中々気付いてくれない。

仕方が無いので、ズカズカと奥まで行って店員さんに
「今日は、焼きそばしか無いの？」
と訊くと、
「普段のセットの様なものは出来なくって…焼き豚の…一品料理の…焼き鳥丼の…」
と、何か他の物もまかない的に出来るようなのだが、要領を得ないので…諦めて、やはりかき氷だけ頂くと決めた。

「かき氷頂きたいのですが…食べログクーポン使えるのですか？」
『かき氷だけを食べようとするお客』に、『かき氷サービスのクーポンは流石に使えないだろう』とは思っていたが、答えは意外なものだった。

「それは、夜のサービスなので…」

ちょっと待って下さい～？

『プレミアムクーポン』確かに、ディナーのみとなっていましたが…特別その様に書いていない『普通の食べログクーポン』もそうなんですね。
今日は外でメニュー見た時から使える気はしていなかったのですが…そうですか…。

思いも寄らない方向からの返答に、少し脱力。


テーブルに座ると、ランチメニューを持ってきて下さった。

【天竺屋】のかき氷のシロップは『生フルーツ』を使ったシロップという事で、試行錯誤を重ねて作ったフレッシュシロップらしい。

本日のお薦めは…『もも』とある。

（桃は…？）

桃の季節は私の中ではとうに終わっているので、どうも『フレッシュ生フルーツ』と言われてもピンと来ない。

「これって、果肉が乗ってるの？」
店員さんに聞いても、ハッキリとした答えが無い。

るような…無いような…。

他のかき氷の写真があって、果肉が乗った風も無く、それでいてお値段もかき氷としては高かったので、来店する前から決めていた『茹で落花生』のかき氷６８０円をお願いした。

夜の居酒屋主体なので、店内は少し薄暗く…少し寂しい感じがする。

厨房の奥の方から『しゃッ…しゃッ…しゃッ…』と、軽やかに氷を削る音がかすかに聴こえてくる。

氷を掻く音を訊きながらメニューを見直すと…夜の宴会コースには『かき氷の食べ放題』も含まれたお得な料金のコースがある。
いつの時間帯に提供されるのか判らないが、美味しそうな『和甘味』のメニューもチラホラ。

『製氷屋』だけあって氷は一年を通してあるので、かき氷も愕いた事に『通年』ある。

（やっぱり…来る時間帯を間違ったかな）


ちょっとすると、かき氷が小さなお盆に載って提供された。

「おお～きいッ！！！」

テーブルに置かれた瞬間に、脇から氷が少し崩れお盆を汚す。
写真を撮るので、汚いまま写真に収める訳にはいかず自分のお手拭で拭い去るも…店員さんは「すみません…」と一言残し退席。

気を取り直して、写真を取る。

もりッと盛られたかき氷だが…シロップが上３分の１程にしか掛かっていない様に見える。

粒々の茹で落花生が５～６粒、上に乗っているのが面白く珍しい。
半殺し程の粒々感が残る茹で落花生を黒蜜とブレンドしているのだが、余り『黒蜜』は感じなかった。

（下の方の味が無い氷は、どうやって食べたらいいんだろう…）
心配したが、器に沢山の霙が入っていたようで、全体的にシロップが掛かっていない所でも甘味が足りない事は無かった。

似たような雰囲気で他の店で『黄な粉』のかき氷を食べたことがあったが、アレよりは粉っぽさが無く思ったより落花生が氷と合う。

器の許容量を越えたかき氷は、スプーンですくう度ボロボロとお盆に落ちる。

我ながら、汚い食べ方だ。

氷は確かにふわっとしているが…浜松で頂いた【果報】には叶わない。
【果報】の方は全体的に本当にさらフワだったが、【天竺屋】の方はそれに比べると少しムラがある感じだった。

それに、やはり贅沢に果物を使うのなら、果実の存在感を残しておいた方が豪華さがアップすると言うもの。
氷の美味しさや自信のソースをを前面に出すのなら、器の中にビシャビシャになる量の霙も要らない気がする。


ちょっと、私的には納得の行かない『ランチ』となった。

なお、食事ができず腹が減っていたので、レビューを書いている私の機嫌も悪く、少々辛口レビューとなった事も付け加えておく。
　ヾ(=ﾟ･ﾟ=)ﾉﾆｬﾝ♪