レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2007/12訪問 2008/02/03
魚山亭(境港) 特上スペシャル(特上魚山丼+カニ味噌汁)他(追記:松葉ガニコース)
<2007年12月追記>
念願かなってカニのシーズンに再訪。
そこで、一念発起し、「松葉ガニコース」を電話予約。
7,350円と10,500円の2コースがあると言うので、家族構成を伝えたところ、10,500円と7,350円のコースを1つずつ用意してくれることになった。
予約していたため待たずに入店できたが、この日も待ち客がいた。
座敷席に案内され、早速コースのスタート。
コースは、カニ鍋、カニ刺し、焼きガニ、カニの甲羅焼き、カニ天ぷら、雑炊。10,500円のコースのみボイル姿ガニもつく。
新鮮なカニ刺しは、甘くて口の中でふんわり広がる感じ。
しかし、カニの風味の点では焼きガニに敵わない。食べるのがもったいないくらいだが、食べないと冷めてしまうため、ハフハフ言いながら食べる。甲羅焼きにたっぷり入っているカニ味噌につけて食べるとまた美味しい。
姿ガニも甘味を感じる絶品。天ぷらも甘みがある。
これらに比べると、カニ鍋はやや特徴に欠けるか。それでも、雑炊とあわせてちょうど満腹になるくらいの適量なのが嬉しい。
カニの季節に来た甲斐は十二分にあった。来て良かった。
思う存分カニを食べて大満足。優しい接客も相変わらずで嬉しい。
管理人さん、評価「6点」つけたいんですけど…。
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境港の海のそばにある魚料理の店魚山亭。
以前訪問した際、あまりの美味さとコストパフォーマンスの良さに感激し、再訪を試みたのだが…
2月:予約で一杯で入れず(カニのシーズンだったし)
5月:開店前に40組待ちで、泣く泣く断念
と再訪は叶わなかった。
今回(8月)、ようやく再訪でき、このレビューを記している次第。
今回も大行列。
ウェイティングリストに名前を書いて、家族で待つことにする。
停めてある車は、地元ナンバー以外にも「神戸」「福山」「高知」など、遠方から来たと思われる車も多く並んでいる。
途中、店主が出てきて、ウェイティングリストに書かれた人数を確認して「さあて、もう一頑張りするか!」と言って店内に戻っていった。場が和む。
30分近く待ち、ようやく入店できた。
1階の座敷席に案内される。座敷席で40人くらい座れる。テーブル席、2階もある。
この店の名物「特上魚山丼」(1,050円)にカニ味噌汁がついた「特上スペシャル」(1,575円)、「うにつき刺身満ぷく」(1,890円)、上天盛(840円)を注文。
10分後、注文した料理が運ばれてくる。
「特上スペシャル」の「特上魚山丼」には、マグロ、サーモン、エビ、トロ、ハマチ、カニ、タコ、イクラ、タイがご飯、錦糸玉子の上にのっている。
ネタは新鮮。これで1,050円。
プラス525円出してつけたカニの味噌汁は、カニ足が3本。いい感じでダシが出ていた。
うにつき刺身満ぷく(略称「さしまん」)には、ウニに加えてマグロ、サーモン、エビ、トロ、ハマチ、タイ、サザエ、ホタテ、イカ、アジが舟盛にのっている。
これにマグロとゲソの時雨煮、大根の漬物、ワカメの汁物が付いている。
どのネタも新鮮。普段東京とかで食べているランチの刺身とは、明らかに歯ごたえと口の中に広がる味が違う。
なお、ウニをつけなければ1,570円。
上天盛にはエビ2尾やカニまでついて、子供は喜んで食べていた。
再訪しただけの価値はあった。美味しい。
接客についても、少なくとも我々子連れには大変優しかった。忙しいのに色々気をつかってくれ、ありがたかった。
敢えて難点を挙げると、車でないとおよそ到達できないところであること、待ち客が多いので食後あまりゆったり出来ないことぐらいであろうか。
この難点さえクリアできれば、とにかくオススメ。東京から飛行機乗って行くだけの価値あり。
次回はカニのシーズンに行ってみたい!
2位
1回
2008/09訪問 2008/10/05
伊豆多賀駅から徒歩10分(らしい)、国道135号上多賀交差点より少し北側にある、手打蕎麦処多賀。
昼食で利用。と言っても昼の11時から夕方4時までしか営業していない。
人気店だけあって、午後2時過ぎに訪問したにもかかわらず店内は満席。広い庭に面した縁側に腰掛けて暫く待つことにする。庭の一角に設けられた喫煙スペースが興醒めなものの、ゆったりとした気分になれる。
10分ほど待って、店員に呼ばれ店内に入る。
いつの間にか入口の土間がテーブル席になっていた。これにより客席の増加とバリアフリー対応が図られたということか。
この日は、広い座敷席の片隅に案内された。庭に面した席に座れず、ちょっと残念。
メニューは、「せいろそば」630円、「鴨せいろそば」1,050円、「天せいろそば」1,360円、「地のりそば」940円等、冷たいそば8種、温かいそば6種、季節限定メニュー4種。その他おつまみ系とご飯ものが数種類。
「焼なすそば」等の季節限定メニューに惹かれながらも、この日は「桜えびかき揚天せいろそば」を注文することにした。1,360円。
注文から30分で、桜えびかき揚天せいろそばのご提供。
蕎麦を手打ちしたり切ったりする姿が、ガラス越しに見える。そのため、30分という待ち時間は納得できるものであった。
桜えびかき揚天せいろそばは、桜えびのかき揚げとせいろそば。かき揚げは別皿。
そばの量は少ない。すぐに食べ終わってしまう量ではあるが、風味を十分味わいながら食べれば、それなりにお腹が満たされるから不思議だ。滑らかな表面をしたそばは喉ごしも良い。噛んでみると弾力も感じる。「コシ」という言葉だけでは表現できない弾力。そばつゆの味わいは悪くないのだが、そば自体の完成度がこれだけ高いとそばつゆにつけるのも勿体無いと思える。
かき揚げは揚げたてで熱々。桜えびの量も十分。口当たりもサクサクしていて素直に美味しいと言える。
最後にサラサラのそば湯を使い、まったり。
そばの味は流石。弾力、風味、喉ごしどれをとっても文句なし。唯一の難点は値段の割には量が少ない点か。
今回の訪問では、味や雰囲気以外にもう一つ収穫があった。接客が前回訪問時より格段に向上していたのだ。
以前は特に印象に残らない素っ気無い程度のものだったが、今回の訪問時には至るところにホスピタリティを感じた。「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」の声は全ての店員から聞かれたし、誤って伝票を持たずに精算しようとしたところ、女性店員さんは「お客様に分かりづらい所に置いたのがいけなかったのですから」と我々が使った座敷席まで伝票を取りに行ってくれた。
味に定評のある有名店は、得てして人気が上がるとサービスが低下するものだが、ここはサービスが進化しているのを感じ、大変嬉しく思った。
初めて利用した時には味の面での満足度が高かったが、今回の訪問でさらに評価アップ。嗚呼、また行きたい。
3位
1回
2008/05訪問 2006/09/24
住所は清水町だが、三島エリア有名うなぎ店の一角を占めているうな繁。
最寄り駅は御殿場線の大岡か伊豆箱根鉄道の三島広小路になるが、殆どの人は車で来店している模様で、週末ともなると駐車場は常に満車状態。やはり人気店なのだろう。
「天然のうなぎが食べたい」という母と家族を連れて訪問。
この日も混んでいた。席に案内されるまで20分ほど待った。
店内に案内される。意外と広い。1階だけでテーブル席が60席強、座敷席が50席強ある。
2階は割烹湧水亭という名前で、個室が中心らしい。
折角なので、この日は母とともに「天然うな重」をいただいた。時価とのことだが、この日は3,800円。ちなみに養殖物の普通の「うな重」は1,800円。
他には、うな丼(1,750円)、上うな重(2,450円)、特上うな重(3,500円)、まぶし丼(2,100円)、上まぶし丼(2,750円)、梅定食(2,300円)、竹定食(2,950円)、松定食(3,400円)、箱根(3,900円)など。箱根はうな重に茶碗蒸し・刺身・小鉢・吸い物がついたもの。
ちなみに、並、上、特上の違いはうなぎの量とのこと。
子供は、「うな繁自慢の蒲焼と駿河湾の桜海老から揚げ・地魚の天麩羅をのせたボリューム満点の特産まぶしどんぶりです」とメニュー表に書かれていた「駿河まぶし丼」(1,600円)を注文。
10分ほどして、駿河まぶし丼が、続いて特上うな重が運ばれてきた。
駿河まぶし丼は吸い物とお新香がついていた。確かにボリューム満点で、子供二人でシェアしてちょうど良い量だった。
蒲焼、天麩羅、かき揚げとも食べやすかったようで、ペロリと平らげていた。
天然うな重だが、この日は瀬戸内産のしゃこうなぎを使っているとのこと。
肉厚で噛み心地が良い。そして骨が柔らかい。変に油くどくなく、意外とさっぱりしている。こんな美味いうなぎは初めてかもしれない。
ただ、ふわっとした食感は養殖の方がある。うなぎにふわっとした食感を求めたいならば、養殖物の方がオススメ。
大満足。
店員も親切で、遠路はるばる母を連れて行った甲斐があった。
難点は、やや高めの価格設定(これはやむを得ないだろうが…)と、やや雑駁とした店内くらい。この点がなければ5点をつけていいくらい、オススメできる店。
4位
1回
2008/02訪問 2008/02/22
高座渋谷駅から徒歩4分、麺処中村屋。
言わずと知れたラーメンの有名店。以前日曜日の昼下がりに行ったところ、あまりの大行列に断念したことがあり、この日がリベンジとなった。
今回は夫婦二人で訪問。平日の開店直後を狙ったので待つことなく入店できたが、11時半を回ると、4人掛けテーブル3卓・カウンター10席の店内は一杯になり、外に行列が出来る。
メニューは、「しおらーめん」「しょうゆらーめん」(各750円)といったスタンダードメニューもあったが、この日は看板メニューとも言える「特中村屋」をしお、しょうゆ1杯ずつ注文。
これに、サイドメニューとして、「日替わりチャーシューごはん」(400円)を注文。
注文から7分後、「特中村屋」のご提供。この少し前に日替わりチャーシューごはんが運ばれている。
しお味のスープは、とにかくダシが効いているのが一口で分かる。それでいて繊細な味付けで、最後まで飽きずに飲むことが出来る。ほのかにガーリックの風味を感じるが、あくまでも脇役に徹している。
しょうゆ味のスープは、鶏をベースとしながらも、魚介や昆布の風味が絶妙に混じりあっている。それぞれの味が喧嘩せず控えめに味を主張しているのが凄い。
麺は意外にも細いストレート麺。それなのに、しお味やしょうゆ味のスープとうまくマッチする。
のっている具はしお・しょうゆ共通で、半熟玉子2分の1個、海苔5枚、短冊状のチャーシュー、スライスされたチャーシュー、細長いメンマ。
スライスチャーシューは脂で柔らかく、一方の短冊状チャーシューは炙った香ばしい風味が味わい深い。
半熟玉子もトロトロで美味しい。メンマはもうちょっと太く歯応えがあったほうがいいかな。何かかんぴょうみたい。
この短冊状チャーシュー、半熟玉子、細長いメンマは、日替わりチャーシューごはんにものっている。
味は満足。有名店だけに厳しめに見ていたが、さすが、と唸らされる味。唯一の欠点は値段の高さだろうか。
店員の接客もしっかりしている。おしぼりを広げて一人ひとりに渡してくれたり、扉の開け閉めを客にやらせず店員自らが行ったり、従業員教育がしっかりされている感じを受けた。それとともに、店員一人ひとりが、有名店で働いている(修業をしている?)誇りを持っているのだろう。
ところで、大和市の区画整理の影響で、ここ高座渋谷の店は2008年4月に海老名に移転するそうだ。
5位
1回
2008/08訪問 2008/08/19
蒲田駅から徒歩5分、大森丸一姉妹店のとんかつ鈴文。
夕食で利用。
閉店の情報をいただき、居ても立ってもいられなくなり、夜に駆けつけた。
店に着くと、「この程体調不良の為8月23日(土)をもって店を閉める事にいたしました。」との貼り紙が出されていた。寂しい限り。
閉店間際だからだろうか、別れを惜しむ客で店内は一杯。外で10分近く待つ羽目になった。
夜のメニューは、「とんかつ定食」1,300円、「ヒレかつ定食」1,600円、「特ロースかつ定食」2,100円、「海老フライ定食」2,500円、「盛合せ定食」2,800円の5種類。いずれも御飯、とん汁、お新香付。
取り扱っている日本酒が「久保田(千寿)」というあたりが渋い。
店内は、カウンター9席、テーブル3卓。
普段、夜のとんかつ屋ではなかなか目にしない女性一人客が結構いたのには驚き。
厨房には3人。店主と思しき初老の男性は、黙って肉を捌いたり、かつを揚げたりしている。
辛子色のシャツを着たおばちゃん2人が周りをサポートしている。何か微笑ましいが、その光景もあと僅かだと思うと寂しさがこみ上げる。
注文は「特ロースかつ定食」にした。
部位が限られるからか、ちょうど店主から売り切れのサインが。ギリギリセーフだったようだ。
注文後すぐに、温かいお茶とお新香が目の前に置かれる。
そして注文から12分後、特ロースかつ定食のご提供。
掌と同じくらいの大きさのロースかつが皿の中央に置かれている。キャベツの千切りは粗めに切られている。
大きさを掌と同じくらいと表現したが、厚さは掌よりもある。これはとにかく食べ応えがある。
ロースかつはレア気味に揚げられているので断面はピンク色をしているが、白い部分も目立つ。これが脂分だ。
分厚いかつを口の中に入れると、とにかくジューシーという表現を超越した存在。まるで飲み物のように喉を通っていく。こんなにジューシーなとんかつは初めて。これだけジューシーだとソースをかけずにそのまま食べても十分いける。
食べ終えてから改めて考えると、衣も含めてアブラ(油・脂)たっぷりなのに、全くもたれることがなかった。油も脂もいいものを使っているからだろう。
2,100円という値段はちょっと値が張る印象だが、これだけの値段を出す価値がある一品だった。このとんかつが食べられる店が一つ無くなってしまうのはまことに惜しい。
営業はあと僅かだが、店員からは寂しさを感じさせるものはなく、普段と変わりない応対が得られた。おばちゃん達の家庭的な接客が相変わらず嬉しい。時々提供するものがわからなくなってしまうのはご愛嬌か。
ありがとう、鈴文。さようなら、鈴文。
今までお疲れ様でした。暫くはゆっくりと休んでください。
6位
1回
2008/09訪問 2008/09/12
銀座駅から徒歩4分、新橋駅から徒歩7分、小ふね。
ランチタイムは太田さんちのハヤシライスとして営業している。
昼食で利用。
店の位置は非常に分かりづらい。ビルの入口に看板がかかっていなければ、まず見逃してしまうであろう。
さらに、細い階段を2階まで登っても店の存在が分からない。辛うじて、重厚そうな扉に架かっている「大田さんちはここです」という文字で、この扉の向こうが店なのだと分かる状態。
店内はバーのような雰囲気。カウンター8席のみ。椅子はつぎはぎが目立ち、あまり状態が良いものではない。
店内にはタカラジェンヌのポスターやサイン色紙が貼られている。
メニューは「ハヤシライス」1種類のみ。800円。なので席に座るとすぐに用意される。
お店の方は中年女性1名のみ。この人が太田さんか?
卓上には、漬物や梅干、それにタマネギのピクルスが置かれている。
テレビを見ながらお店の方との話に盛り上がる。気さくな方という印象。
仕入値上昇の影響でキャベツサービスは中止したとの話をしてくれた。ちょっと残念だったが、「その分こちらを召し上がってくださいね」と漬物やピクルスを目の前に運んできてくれる。その優しさが嬉しい。
着席から2分後、ハヤシライスのご提供。
ライスの量は十分。大き目の皿にこんもり盛られている。このライスもなかなか質が良い。
牛肉の量も十分で、タマネギもよく煮込まれている。
ルーはやや甘め。少々煮込まれすぎの感はあり、ぼってりとした口当たりではあるが、ライスの量が十分あるのと、口直しの漬物や梅干があるため、くどさを感じずに済む。
遅い時間だったためか、食べ終わった時には他の客がいなくなっていた。
そんな訳で(?)、食後ちょっと長居してお店の方との会話を楽しんだ。普段は食べ終わったらそそくさと店を出る自分が、食後も気兼ねなく店内にとどまることができるなんて、自分でも驚き。
ハヤシライスは何となく懐かしさも覚える味。ボリュームもあり満足。
居心地はすこぶる良い。支払いを済ませた後「召し上がっていただきありがとうございました。」と声をかけられ、ちょっと感動。
まさに隠れ家。分かりづらく且つ入りにくい店、単一メニュー、リーズナブルな値段、それでいてなかなかの味、店には中年女性が一人だけ、しかも会話が弾む。銀座ランチにおいてこのポジションは銀座ブラン亭と双璧だろう。
800円で手に入るひとときの幸せ。こんな店、一人でこっそり行くに限る。
7位
1回
2008/01訪問 2008/01/30
勾当台公園から徒歩2分、仙台のかき料理有名店仙台かき徳。
家族での旅行中、夕食で利用。
ここでの夕食の為に近くにホテルを取ったのに、肝心のこの店が予約で一杯。
その時の電話によると、予約席30席、当日席20席とのことだったので、行列覚悟で店の前に行く。
店の1階は売店となっており、階段を2階まで上がる。
すると、人がぞろぞろ階段を降りてきた。これはチャンス?
店に入ると、ちょうど前に並んでいた客が席に案内され、我々が次の案内。
席の片づけが完了し、殆ど待たずに席に着くことが出来た。ラッキー!
本当は生かきを食べたかったが、ノロウイルスのリスクがあるため提供をやめているとのこと。もっとも、1月は以前から生かき提供期間ではないけれど。
そこで、コース料理を注文。この日は「土手鍋コース」(5,250円)を二人前注文し、子供用にかきチーズグラタン(1,260円)を追加注文。
土手鍋コースで出されたものは以下のとおり。
・前菜盛合せ
付出しの後に登場。3点盛り。
・かきしぐれ煮
サイズは小ぶり。かき初体験の子供が喜んで食べていた。程よい苦味がたまらない。
・かきフライ
2個入り。タルタルソースとレモンは添えられている。ソースも一緒に持ってくる。
最初は何もつけずに食べた。口の中への風味の広がり方はかなりのもの。ただ、小ぶりでそれほど太っていないかきを使用しているため、食べ応えとしては今一歩。
・かきとうふ
初めて食べたが、かきのエキスが口の中に充満する一品。あえて豆腐にしなくてもいいのではと感じたが、カニ味噌豆腐も存在するので、これはこれでありなのだろう。
・かき土手鍋
白菜、エノキ、シイタケ、太い白ネギ、それにプリプリのかきが入っている。味噌の味はそれほどきつくない。そのため、かきの風味が存分に味わえる。かきは小ぶりながら、鍋の中に入れても殆ど縮まないのが驚き。かきそのものにも風味が存分に詰まっている。
・雑炊
白飯も選択できるが雑炊を選択。店員が作ってくれる。土手鍋の雑炊ゆえ、味が濃くなってしまうのが難点。
・デザート
イチゴのフルーツソースが添えられたケーキとバニラアイス。干支にちなんでネズミをかたどったとのことだったが、どう見てもウサギ…。
女性店員は、応対はしっかりしていたものの、日本酒の知識がまるでないのが残念。「辛口はどれですか?」「こちらのお酒は辛口ですか?」という問いに、いちいち奥まで確認しに帰ってしまう。
でも、仕方なく頼んだ「日高見」が正解。フルーティーで口当たりも良く、何より料理を邪魔しない味。調子に乗って純米酒の「独眼流政宗」まで注文。
追加注文した「かき殻焼き盛合せ」も、かきの風味が詰まっていて美味。
子供用のグラタンは、美味しそうに食べていたものの量の少なさにびっくり。
それでも、雑炊を取り分けて食べさせたので、皆満腹になって大満足。
通常かきは2年物を使うのだが、ここでは1年物を使用しているとのこと。
そのため、かきのサイズは全般的に小ぶりで食べ応えは今一つなものの、その分小さな身の中に旨みが詰まっている感じで、美味しさは十分満足。
店員の業務知識が弱くサービス面で減点はするが、訪問してよかったと思える店だった。
8位
1回
2011/08訪問 2012/05/20
上州屋(藤沢) ジャンボカツ定食(中盛)(追記:上スペシャル炒め定食/ジャンボチキンかつかつ丼/豚バラ塩焼メガ定食)
<2011年8月再追記>
またも来てしまったここ上州屋。
久々に来てみると、メニューの数が再び増えていた。そして「メガコーナー」なる興味をそそるページもできていたのだ。
そこで、そのページから注文することに決定。数ある魅力的なメニューの中から「豚バラ塩焼メガ定食」を注文。ご飯中盛50円増しを含めて、計1,900円。
午後6時頃の訪問で、客の入りは8割ほど。学生が少ない時期を考慮すると賑わっていると言えるだろう。
注文から10分後、メガ定食のご提供。
塩焼肉、ご飯、味噌汁、ひじき、漬物という構成。
塩焼肉は500gあるだけに、見るからに凄いボリューム。横から見るとこんもりとした山のように盛られている。脇に添えられているキャベツの千切りもかなりの量。塩焼肉の上には万能ネギと白ゴマが振りかけられている。
焼肉は油の量がやや多いものの、塩味が程よく効いている。そのためご飯との相性が良い。終盤はマヨネーズが絡みつき味に変化が訪れるのも面白い(その分油まみれになってしまうのだが…)。ここの豚肉は「やまゆりポーク」を使用しており、食べると柔らかさがある。
中盛りにしたご飯の量は600gあるだけに、食べやすいとはいうものの食べ進めるのはなかなか大変。しかし、油が絡みついた塩焼肉、添えられたマヨネーズ、漬物、ひじきを駆使すれば食べ進めるのは苦にならない。最後は卓上のごま塩を使って完食。
今回はペロリと食べきることができた。実は昼食を抜いていたのも一因だが…。
やはり、この店の不思議な魔力のとりこになってしまったのだろう。B級路線一直線の店だが、また行きたくなってしまうのだ。
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<2009年6月再追記>
一人晩飯の日で、かなりの空腹だったので久々に立ち寄った。
しかし、残念なお知らせが。
料理人が減ってしまったため、営業時間の短縮とメニューの縮小を行ったとのこと。営業時間は火・水・木曜日が18:00~23:30、金・土曜日が18:00~24:30になった。
一抹の寂しさを覚えながら入店してみると、相変わらずの活気だったので一安心した。
減ったとは言え相変わらずメニュー数が多く、どれにしようか悩んでしまう。
悩んだ挙げ句、「特盛りメニュー」の中にあった「ジャンボチキンかつかつ丼」を選択(メニュー表記は「かつ」が繰り返しになっていた)。1,450円。
これは、桜姫300gを使ったチキンかつ、ライス850g、2Lの玉子3個を使用したかつ丼とのこと。ライス850gはこの店での大盛に相当する。
ちなみに、この特盛りメニューは「お一人様用のサービス価格」としっかり注記がされていた。
注文から25分後、ジャンボチキンかつかつ丼のご提供。この店では待ち時間が長くなるのは仕方ない。
最初にご飯を行けるところまで行って、後半にチキンかつを一気に平らげようという作戦。上にのせられた甘辛いつゆがご飯にしみている上、木の匙が添えられているので食べやすい。米自体の美味しさも感じられる。
後半にとっておいたチキンかつは、鶏肉がジューシーかつあっさりしていてなかなかのもの。肉の柔らかさも感じられ食べやすい。また、玉子が多いのでかつの脂分をうまく中和してくれる。
しかし、この作戦だがやはり終盤かなりきつくなってくる。味が単調というわけではなく、絶対的キャパシティの問題なのだ。
しかし、昭和の時代に生を受けたものとして、ここでくじけるわけにはいかない。塩辛いスープの力を借りて、何とか完食。暑いわけではないのに汗が噴き出す。
何とか大盛を食べきることができた。某嬢からリクエストされていた大盛チャレンジはこれでクリア。
しかし、一方で自分の限界を知ることができた。食べ終わって店の外に出てからの足取りの重いこと。量についてはこれ以上勘弁という感じ。
暫くはパスしたいが、また行きたくなってしまうんだろうな。そんな不思議な魅力、いや魔力を持つ店。
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<2008年7月追記>
久々に訪問。
この日も若者を中心に満席。首尾よく待たずに入れたが、すぐに外に待ち客ができた。ほとんど深夜帯だと言うのに。
この日もメニュー表にある数多くのメニューからどれを選ぶか悩んだが、カウンター上にある張り紙に書かれていた「スペシャル炒め定食」に惹かれ、それを注文することにする。
「スペシャル炒め定食」はアメリカ産肉300g使用で1,200円、「上スペシャル炒め定食」は「やまゆりポーク」のバラ肉300g使用で1,350円。ならば「上スペシャル炒め定食」を注文するしかあるまい。
さらに中盛にしたため、1,400円と結構な出費になってしまった。
注文から25分で、上スペシャル炒め定食のご提供。一度に作れる量に限りがあるため、この店ではある程度の待ち時間はやむを得ない。
上スペシャル炒め定食は、やまゆりポーク300gと、キムチ、ニラ、モヤシ、タマネギ、キクラゲ、卵、ニンニク、ニンジンといった具材が唐辛子とともに炒められたもの。
ピリ辛の味付けで、ご飯が進む進む。
肉は程よく柔らかい。また、上のほうは卵で軽くとじられているので、ピリ辛の中にも甘みが感じられる。
しかし、さすがにボリュームはあった。バランスを考えたらご飯550gの中盛でちょうど良かったのだろうが、深夜の大食いに軽く後悔…。
しかし、これだけの量を1,400円で食べられるのは、むしろ安いと言えるかもしれない。
提供まで時間がかかるのはちょっと難点だが、味、コストパフォーマンスともに納得。ご飯も相変わらず美味しかった。
多彩なメニュー、賑やかな店内も、親しみやすい定食屋としての要素としてはプラス。何と言っても、夕食や夜食でアルコールに走らずともしっかりと食べられるのは大きい。
思い入れ度がアップし、総合評価も0.5点加点。
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<2007年11月>
藤沢本町駅から徒歩10分、夜のみ営業している定食屋上州屋。
湘南高校近くの閑静な所にあるが、この店だけは夜の熱気が凄い。
独り夕食で利用。
店内は狭い。入って右手にカウンター6席、左手にテーブル16席。奥は16席くらいの座敷がある。
客は学生をはじめとした若者が大半。宴会で盛り上がっているグループも見受けられる。この日はたまたま待たずに入ることが出来たが、暫くすると若者の行列が店の外に出来ていた。
セルフサービスの水を持って、カウンター席に座り、メニュー表を眺める。
とにかくメニューの数が多く、選ぶのに悩んでしまう。メニュー表だけではなく、店内の壁一面にも載せ切れなかったメニューが掲げられている。
2分ほど悩んだ挙句、トンカツが通常の2倍という大きさの「ジャンボカツ定食」の中盛を注文。1,250円プラス中盛50円。
この店が有名である理由の一つとして、ボリュームがあることが挙げられる。
ご飯の量は並が400g、50円増しの中盛が550g、100円増しの大盛が850g、200円増しの特盛が1.2kg(!)、250円増しの特々盛が1.5kg(!!)と、とてつもないボリュームになる。ちなみに小食の人用に50円引きで半ライス(250g)もあるが、「半」になっていない。
カウンターの上に並べられている、さばみそ、黒むつ、さけかまと、店内に掲げられた多数のメニューを眺めながら待つこと18分で、ようやくジャンボカツ定食が運ばれてきた。
多くの客のメニューを狭い厨房で順番に捌くので、どうしても時間がかかってしまう。まあ、それは織り込み済みだったし、カレーW盛り1,000円:ルー500g・ライス800g」などという貼り紙を見ていたので飽きることはなかったが。
まずは、てんこもりになったご飯から食べる。重く崩れそうで、茶碗を持ち上げるのが躊躇われる。おかずと一緒に、また卓上の胡麻塩とともに食べてもいいが、ご飯だけ食べても十分美味しい。「ご飯がうまい!」とはこのこと。
そしてジャンボカツ。通常の2倍、即ち360gあるので、とにかく食べ応えがある。意外にも肉は柔らかく、口の中で溶けるような感覚。「やまゆりポーク」というブランドものを使っているとの事だが、そう言われなくても美味しさは十分伝わってくる。ちなみにチキンのメニューには「桜姫」というブランド鶏を使っているそうだ。
それにしてもご飯が多い。それでも、ご飯単品で食べられる美味しさに加え、チクワのマヨネーズ和え、漬物、生卵といった付け合わせの助っ人達が活躍し、意外にもあっさりと完食。
店に入る前は正直、若者向きの単なる大盛の店と思っていたのだが、トンカツ、ご飯とも予想以上に美味しかったので驚き。特にご飯がうまいのは嬉しい。
単なる大盛の店としてはもったいない。多数のメニューがあるので、色々食べてみたい!
9位
1回
2016/11訪問 2017/06/04
<2016年11月追記>(写真のみ追加)
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<2008年8月>
湘南台駅から徒歩3分、たべ処のみ処 豚菜。
藤沢の定食屋では、南の上州屋、北の豚菜と言われるほど、大盛で有名な店でもある。
以前昼食で数回利用したことがあるが、今回は夕食で利用。
引き戸を開けて店に入ると、お店のおばちゃんの「こんにちは。いらっしゃいませ。いつもありがとうございます。」という優しい声に迎えられる。初めての利用時でも、何か懐かしい場所に帰ってきた気分になり、心が温かくなったのを覚えている。
店内はいかにも昔ながらの食堂で、中央に12人掛けテーブル1卓、両脇に4人掛けの小上がりが3卓ずつ、計6卓ある。奥は厨房。
店内の壁には、何故かカレンダーが10種類も貼られていた。
場所柄、学生をはじめ若者が多い。
メニューは、ロースかつ定食(850円)、ひれかつ定食(1,050円)、レバかつ定食(750円)といった揚げ物から、ポークソテー定食(850円)、しょうが焼定食(700円)、牛しょうが焼定食(1,350円)、はたまた納豆定食(600円)など多彩。20種類以上はあった。
また、普通に注文してもボリュームは多めなのだが、追加料金で増量も可能で、具とライスが大になる「ダブル」は250円増し、具とライスに加え味噌汁も大になる「トリプル」は300円増し、具とライスと味噌汁に加えキャベツまでもが大になる「カルテット」は350円増し(いずれもカツの定食はさらに100円加算)。
この日は、「チキンかつ定食」の「ダブル」を注文。750円にダブルで350円増しで、計1,100円。
スポーツ紙を読みながら待つこと9分で、チキンかつ定食ダブルのご提供。
チキンかつののった皿には、山盛りの千切りキャベツとレモン1切れ、それにカラシ。これに味噌汁とてんこ盛りのご飯がついてくる。
チキンかつは、掌くらいのサイズのものが2枚。即ち、両手が皿の上にのっているくらいのボリューム。これは食べ応えがある。
少々揚げすぎたのだろうか、かつの衣がちょっと固くなってしまっていたのは少々残念だったが、鶏肉の質も悪くなく、とにかくご飯が進む。
さすがにチキンかつ2枚ともなると後半ちょっと飽きが来てしまうが、添えられているレモンとカラシがアクセントになってくれるので、意外なまでにペロリと完食できた。
味そのものは標準レベルだと思うが、コストパフォーマンスが素晴らしい。このエリアの学生の味方という評価も納得。
そして、それ以上に素晴らしいのが接客。これはもう「満足」を超え「感動」のレベル。かつてこの地にいた学生が卒業後も通ってしまう店というのも、ボリュームだけでなく「おばさんに会いに来る」という感じなのだろうか。
もちろん、おじちゃんをはじめ他の店員の接客もしっかりしていて、居心地は良い。
このコストパフォーマンス、この優しさ、この温かさ、いつまでもこのままでいて欲しい。
10位
1回
2008/08訪問 2008/10/11
蘭州(東銀座) ミソカキソバ(追記:チャーハン大盛り・かきのチリソース丼大盛り・かき玉丼大盛り・肉丼大盛り)
<2008年8月追記>
半年振りの訪問。この日も2階へ。
この日は「肉丼」(1,000円)の「普通の」大盛りを注文したのだが、ちょっとショッキングな変化があった。
以前は210円増しだった「大盛り」が、何と350円増しに値上げされていたのだ。
それだけではない。420円増しだった「特盛り」は全品2,000円とのこと。
まあ、この諸物価高騰の折、基本価格をできるだけ維持し、殊この店においては価格弾力性の低そうな大盛り、特盛りを値上げするのは、ある意味理に適っているのだろう。
そんな訳で、ちょっと凹みながら待つこと12分で肉丼大盛りのご提供。相変わらず1階から岡持ちで運んでくるのが微笑ましい。
肉丼は、豚の肩ロース肉の味噌炒めと青梗菜がご飯の上にのったもの。相変わらずどどんと盛られている。ザーサイとスープもついている。
味付けはピリ辛で食が進む。肉は意外に柔らかく食べやすい。ただ、ご飯の量の割には肉の量が少なく、ちょっとバランスが悪い。
そんな訳でザーサイを駆使しながら完食。
食後のコーヒーは、暑い季節だからかアイスになっていた。
ジョッキで提供されるコーヒーも、アイスならばあまり違和感がない。
1時15分を過ぎてからの入店だったので、このコーヒーはサービス。
大盛りが値上げされてしまい、コストパフォーマンスは下がってしまうものの、相変わらずの満足度の高さ。味も悪くない。
まだまだ奥が深そうなこの店。ランチタイムは混みあうのと、喫煙可能のため店内がややタバコの煙臭いのが難点だが、また通ってしまいそう。
とにかく、お腹いっぱい食べたい時の最有力候補。
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<2008年2月追記>
前回食したチャーハン大盛りの完食以来、この店のダイナミックさにすっかりハマってしまい、またもや訪問。
最早、この店でどどんと大盛りを食すのが快感になりつつある…。
最近は、最初から2階を目指していく。
普段は混んでいるのだが、タイミングよく待たずに座れることが多くラッキー。
◎1月:かきのチリソース丼(1,100円+大盛り210円)
エビチリならぬカキチリが、大量のご飯の上にのっている。かきは揚げたものが7個入っている。
味付けが濃いためか、順調にご飯が進んで完食!
1時15分を過ぎて訪問したため、ビッグなホットコーヒーがサービス。周りの客の視線を浴びる。
◎2月:かき玉丼(1,100円+大盛り210円)
カニ玉ならぬカキ玉が、大量のご飯の上にのっている。かきは揚げたものが7個入っている。個数も調理方法もチリソース丼と同じだった。
玉子が固めで、かきと分離してしまっている。また、味付けはまあまあ濃いのだが、ちょっと単調な味わいで。ハードルはこっちのほうが高かったが、これも完食。
個人的には「かきのチリソース丼」のほうが気に入った。
毎回、店員のお兄さんから「これで足りなければ、この3倍の特盛りにいたしますからおっしゃってください!」と言われるのだが、流石に大盛りが限界。この大盛りだって、普通の3倍あるんだもの。
それでも、洗面器のような丼にどどんと盛られてくる様は、何かワクワクする。
さあ、次は何を食べようかな♪
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<2007年11月追記>
今年もカキの季節がやってきた。そこで約1年ぶりに再訪。
今回は1,210円という値段に怯まず「カキそば」を注文しようと思っていたが、店に入る直前になってmasaheko様から拝命した(?)ミッションを遂行せねばなるまいと意を決し、路線変更。
今回は階段を登り2階に入店。いかにも中華料理屋という1階とは異なり、2階は元「喫茶処」だけあって椅子もどこかしら洋風。
2階の配席は、2人掛けテーブル4卓、4人掛けテーブル6卓。
客は大半がビジネスマンだが、女性もちらほら見かけた。1時半近くで満席。さすが人気店。よく拝見するブログでも、どどんと盛り上がっているし。
快活な男性店員が注文を取りに来たので、意を決してミッションを遂行するべく「チャーハンの大盛り」を注文!
すると、この男性店員「普通の大盛りでよろしいですか?」と尋ねてくる。普通じゃない大盛りって何だろう?と思いながらも確認するのが躊躇われ、「普通の大盛りで」と答えてしまう。この時点で、チャーハン950円、大盛りが210円プラスというのは確認できた。
注文から8分後、チャーハン大盛り、スープ、ザーサイが運ばれてくる。ちなみに1階から店内エレベーターで運ばれてくるのだが、岡持ちに入れて運ばれるのが微笑ましい。
目の前に出されたチャーハンは、とにかく凄い量。器は洗面器よりも大きいと思われる。器の直径は割り箸の長さを超えている。向かいの人の普通盛りの3倍…あるよ、やっぱり。
そして、運んできた男性店員が「足りなければ210円プラスで3倍の特盛りにいたします!」と、アンビリーバブルな一言をのたまわったのだ!特盛りはやはり9倍だ!
それは流石に辞退し、ひたすらチャーハンの山を崩しにかかる。チャーハン自体は卵、ネギ、チャーシューが入った標準的なものだが、味付けが濃い目。
それでも流石にこれだけの量となると、後半やや味が単調になってしまう。そこでスープとザーサイを駆使し、見事完食!
食後にはコーヒーサービス。コーヒーサービスは2階のみ、かつ13:15以降限定。
このコーヒー、他の客はコーヒーカップに入った普通のサイズだったが、目の前に持ってきてもらったコーヒーは、どどんとビッグサイズ。コーヒーも普通の3倍の量だ!コーヒーカップではなく、厚手のガラス容器になってしまっているのが笑える。
とにかく驚かされた。壁に書かれたメニューに「大盛りプラス210円、特盛りプラス420円、納得です」と書かれていたが、こりゃ納得するよ…。
再評価だが、味だけなら本来ミソカキソバでつけた4.5点をチャーハンでの評価4.0点にするところだが、コスパの良さに加えて思い入れ度が発生し評価高めで据え置き!
「肉とワカメのマヨネーズラーメン」や「かきのチリソース丼」等、興味深いメニューがまだまだたくさんある。こりゃ、再訪決定だ!
masaheko様、やはり噂は本当でした!証拠写真も載せておきます!
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<2006年12月のレビュー>
東銀座駅から徒歩5分、日産銀座本社の脇にある中華料理店蘭州。
この界隈では隠れた有名店らしく、ファンも多いようだ。
冬になるとカキソバがメニューに加わる。
それを目当てに訪問。
店内に入ろうとすると、目の前の1階の入口と2階へ続く階段がある。どちらが蘭州の入口だかよく分からない。
とりあえず、中華料理店っぽい1階に入店。
あとで調べたら、2階も同じお店だったようだ。
店内は至って普通の中華料理店。逆に言えば、銀座の中華料理店のイメージからは少々かけ離れる。
2人掛けテーブルが3卓、1人掛けテーブルが1卓、4人掛けテーブルが3卓ある。
席に座り、カキソバを注文しようとしたが、1,210円という値段にたじろぎ、「ミソカキソバ」1,050円を注文する。
その他にも、ランチタイムには丼物7種、定食6種、麺類約10種がメニューに名を連ねている。
注文から7分後、「ミソカキソバ」が運ばれてくる。
器が大きい。さらに、その器にスープがなみなみと入っている。
入っている具は、大量のモヤシ、豚肉、大きなキクラゲが2個、そしてカキが5個。
大量のモヤシに隠れて、最初はカキが見えなかったが、モヤシを半分ほど食べ切ると、やや大き目のカキが出てくる。プリプリだった。
スープは唐辛子が入っていてやや辛目。モヤシとの相性がよい。
麺はやや細めで食べやすい。スープ同様、量は多かった。
食べ始めたときは、量の多さに完食できるか不安になったが、味付けが良いのと具の種類が多いのとで、スープまで完食できた。
単品で1,000円を超える価格設定はどうかと思ったが、カキが5個も入っており、しかもプリプリだったので、コストパフォーマンスは悪くない。
これならファンが多いのも納得。その証拠に、店を出るときには外まで待っている人が列をなしていた。
今年は老舗の閉店が多く、やや寂しい一年だったと思います。
また、諸物価高騰のあおりを受け値上げを行ったお店も多く、ユーザーとして残念なだけでなく、本当に料理を愛しているお店の方の心情も考えると胸が痛みます。
さらに、昨年来からの食品偽装に加え、食の安全性に対する不安が顕在化し、「食」については逆風の一年だったのではないでしょうか。
ガソリンの相次ぐ値上げや景気後退に伴う外食チェーンの不振のニュースもありました。
ベストレストランの選出についてですが、何となく決まってしまったという感じです。
そもそも、レビューのアップが追いついていない状態なので、あくまでも暫定評価ということで(苦笑)。
真に「美味しい」という店はあまり多くないかもしれませんが、思っていた以上にお店の人の心意気というものが評価に表れていることを再認識いたしました。特に盛りのいい店とか(笑)。
こんな感じで、来年も「食べること」をゆる~く楽しめていけたらいいな、と思っております。