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2018/04 訪問
ジロリアンへの道 第二百三十回 -旨い。名古屋を代表する二郎系-
名古屋の夜。栄の夜。しかも栄の最深部。も~街角に立ってる人々の立ち居振舞がその筋っぽい。どの筋やねん?そんな男達が怪しく談笑してる横をスススッとすり抜けて現着したのは20時過ぎ。まあ何ともコアな触発二郎である。売券機は店外設置の超小型タイプだが、何せメニュー構成がウルトラシンプルなのでこれで大丈夫。し、メニューに悩む事もない。
【らーめん+野菜増し】800+50=850円
厨房スペースがミニマムだから、寸胴鍋1本でで麺茹で、丼温め、モヤシ茹でまで何でもやる、実に効果的。極狭スペースにも関わらず、拘って平網で湯切りして丼へ入れる手業も眺めてて面白い。このお店、野菜増しが有料だし、豚に至っては何と買い増しに360円をも要す。って事からしてこの店、純然たる二郎インスパイアではない。その分買い増せば、量、質ともにバッチリなんだが。豚は煮豚と呼ばれるくらいだけあって、驚く程に非二郎的。というかハッキリ申し上げてかなり旨い。ホロホロ&部分的にネッチョリと実に煮豚。360円の煮豚券を発動させりゃ、コイツがドガッと増されるからまずまずの納得感じゃなかろうか。
生麺は見るからに加水率高めのしなやか縮れ極太麺。茹で前に、店主の掌で揉まれる生麺の抵抗感を見てるだけで、茹で揚げ後のブリブリ食感が容易に想像できる麺キャラである。なので着丼したならば待ちきれずに麺をほじくり出してズルチュルズズズ~。やっぱりこりゃ個性アリアリである。いや~最も二郎的じゃないけれど、こいつは良い意味の個性全開。だから、かな~り旨い。野菜山なんてとっとと豚汁に沈めてやって、とにかく麺をズルチュル手繰りまくると、茹で前量300gアンダーの麺はほぼ瞬殺的に腹に消える。全く足りない。倍は欲しい。この個性麺に組合される豚汁も、名古屋ならではの味噌的ドロドロ喉越し(無論、味噌などは行ってる訳じゃなかろうが)。何と言うかひつこく煮出して煮詰めた感。ズルズル啜れば、甘みが勝つカエシの案配も実に名古屋チックだぎゃ~も。
【まとめ】
名古屋の触発二郎事情。らーめん大や立川マシマシ等の関東勢と、関西のラーメン荘なんかに占領されかけてる状況にあって、このお店には名古屋発の意地を感じる。地元出自の触発二郎系の中じゃ、文句なく群を抜いたレベルの高さである。これぞご当地二郎系なんだろうな。改めてそんな事を考えながら季節外れの寒風晒しの怪しい街区をビジホへと急ぐ。ディープなり栄・・・
らーめん+野菜増し
煮豚とよばれてる豚はハイレベル、高いが豚マシは損なし
煮豚とよばれてる豚はハイレベル、高いが豚マシは損なし
気休め量のメンマはジロリアンには不要
個性バッチリの旨麺は二郎的キャラの対極
茹で前で300gアンダーか
名古屋らしい甘目で諄目のドローン豚汁
煮豚(豚マシ)の値段にギョッとするけど訳がある
栄の最深部、ディープスポットど真ん中
2018/04/22 更新
ちゃんと非二郎な個性アリ。これでこそ触発二郎。
2018/04/15 更新