2回
2022/08 訪問
単なる和食じゃない! クリエイターのご主人がつくりだす、空間に圧倒されます♪
お盆ですね、夏休みですね。でも新型コロナウィルス感染症、再拡大ということで、遠出の外出はできずじます。
今年も帰省せずに関東祈りの我が家です。あ、仙台と関東は移動していますけど。
遠出の旅行は無理だけど、ちょっと外出ということで、久しぶりに横浜に行ってみました。
夕食もそのまま、横浜で♪
川崎市民の穿った見方かもしれませんが、なんか横浜って、県外の方から羨ましがられるように思いません???
他方、川崎って、なんか怖い街というイメージが...意識し過ぎかもしれませんが。
さてさて、そんな羨ましがられる素敵な横浜でディナー♪
横浜駅の西口から、横浜西口一番街の方へ徒歩5分ほどのビルの5Fにあるのが、こちらのお店。
後から教えていただいたのですが、なんと!8月の頭にオープンしたばかりのお店です。
ビルの5Fにあります。
エレベーターを下りると、こんな感じ。
おっと、なんか重々しい感じで、ちょっと入るのに勇気いるゾ(汗)
勇気を振り絞って開けてみますと、感じの良い店員さんがお出迎え。
店内、厨房を囲むようにL字型のカウンター席。
左手奥には、個室のテーブル席もありました。
できたばかりのお店ということで、カウンターも厨房も綺麗ですネー。
まずは、ビールでカンパーイ♪
・生ビール(1,100円:税込み)
銘柄はアサヒのスーパードライ。コクもキレもあって、汗かいた夏の日に最高の相性。
なんかね、すっごく泡が滑らかだったの、注ぎ方が巧いんだろーなー。
・刻の一滴(芋焼酎)(1,100円:税込み)
確かに間違いなく、芋焼酎の味と香りがするんですけど、すごく爽やかなの。なんかウィスキーかワインみたいな洋のテイストがあるのね。
で、よくよく聞いてみますと、厳選したフランスの白ワイン「シャルドネ種」のワイン樽で貯蔵しているんですって。
なるほど、どおりでフルーティな透き通った香りがするのね!
さてさて、お料理開始。目の前でご主人がお寿司を握って・盛り付けてくださいます。
今日のお料理は、大大大奮発!
特上おまかせコース(15,000円:税込み)
・前菜盛り合わせ
サザエのしぐれ煮、生湯葉とイクラとトンブリ、サメ軟骨の梅水晶、鱧の湯引き、黄金鰻ざくの5点盛り。
生湯葉が滑らかで、上に乗っているイクラとトンブリのプチプチ食感&塩味とすごくマッチしてました。
うざく、ウナギとキュウリの酢の物ね、これが夏場にピッタリのサッパリ料理。上には金箔がかかってました、なんとも贅沢!
まず、いくつかお寿司を握っていただいたのですが、カウンターの上の黄金色のお皿に乗せてくださるのです、もうこれだけでテンション↑↑ですよ。
シャリは赤酢をつかっていて、ちょっと色がついていました。香りも味もマイルド&まろやかでしたよ。
(女性だから意識してくださったのかもしれませんが)ちょっと小さめのシャリだったのが、食べやすくて、量的にも良かったです。
そうそう、ご主人がね、実に口が立つ方で、お話が面白いの。それでいて、実にクレバーというか、節々に知識・教養が垣間見える方でねー。
お店の雰囲気も良いのですが、ご主人やスタッフさんがつくりだす空間が素敵なお店でした。
・握り とろ
すんごーくやわらかいトロで、滑らか食感。
お醤油は、関ヶ原のたまり醤油とお店オリジナルのブレンドなんですって。ちょっと甘めのお醤油、お上品に仕上がってました。
・握り 車エビ
大きくて肉厚の海老。シャリが完全に隠れてますでしょ。
味が濃厚、噛むたびに磯の香りが口の中に広がりましたよ。
・握り カンパチとライム
なんていうか、サクッとした歯切れの良い食感。そして脂が乗っています。
上にはローズソルトがかかっていて、塩味と少々の甘みを感じます。さらにライムの香りが、ちょっと洋の感じもだしてくれていて、和洋折衷・融合の一品!
ここでちょっと、小休止。
・御造り 盛り合わせ
右から時計回りに、赤貝、ヒラメ、大トロの3品。ドライアイスでスモーク焚かれて出てきました。
赤貝はコリコリ、ヒラメはサクッと感、大トロは滑らか、三者三様の味と食感。
・もずく酢
もずく酢のお酢はそんなに尖がってなくて、マイルドな感じのお酢。
それにに加えて、白いのはホタテの菊花酢ですって。さらにこれはもう、アートですよ、蛇腹胡瓜。
・カンパチの塩麹焼き 島らっきょう添え
あー!ゴメンナサイ...食い気に負けて、焼き物の写真を撮り忘れていました...ホントに申し訳ないです。
ふわっと焼きあがったカンパチ、脂が乗っていてメチャウマでしたよ。島ラッキョウはシャキッと食感が快感。
と、ここで何やら固形燃料とコンロが出てきました。
さらに氷水と擂り下ろされた胡麻。
・スズキのしゃぶしゃぶとあらい
スズキと海ぶどうですって。夏場のスズキは太って美味しいんだそう。
しゃぶしゃぶにしても良し、そのまま氷水につけてあらいにしても良し、さらには、しゃぶしゃぶして、氷で締めても良し、です。
軽くしゃぶしゃぶするとふわっと食感、氷水につけたあらいだとサクッ・コリッの食感で、同じスズキなのに全然違う食感を楽しめます。
プチプチの海ぶどうも美味しい。
あとね、胡麻だれが濃いの。味も香りも濃厚で芳醇でした。
・冷製茶碗蒸し
黄色いのはヤングコーンってすぐにわかりますけど、緑色は、なんとずんだなんですって! 仙台から関東に戻って、ここでずんだが出てくるって、なんかご縁ですね。
癖のない、優しいずんだでした。仄かに甘さも感じるくらいの味で、若いお豆さんなのかな。
蒸し物の中には、ゴロンと海老が一尾、隠れていました。
ここから再びのお寿司。
・握り キングサーモンのマスカルポーネチーズ
大きいサーモン、味がしっかり濃厚。ここにマルカルポーネが乗ると、一気に洋になりますね。
チーズとシャリのお酢が喧嘩しないで、むしろマッチしているのですから、不思議です、絶妙です。
・握り こはだ
なんか凄いオシャレよね、このネタのつくりかた。
結構、肉厚で脂が乗っていて、こはだって、こんなにお上品だったっけ?ってビックリしたくらいの逸品。
・握り 金目鯛
静岡にご縁の深い我が家からしますと、金目鯛ってのは冬場が旬のイメージが強いのですが、産地によっては、この時期が旬のものもあるんですって。
すっごく脂の乗りが良くて、サクッとした食感も快感でした。
ご主人曰く、物流の進歩で、産地でなくても美味しく食べられるようになった魚の一つとのこと。確かに!
・握り マグロ赤身
横浜のお寿司屋さんだから、三崎港あたりから仕入れているのかと思いきや、なんとアイルランド産なんですって。
この時期、一番美味しいのがアイルランド産だそうで、脂の量・赤身の食感と味が絶品なんだそう。
確かに味がしっかりで、トロに近いくらいのやわらかいマグロでした。
・握り 馬糞うに
ウニを味わってほしいから、海苔を巻かずにワサビもつけない、これがご主人のこだわりなんだそう。
口に入れた瞬間に溶けちゃいましたよ、ウニ。すっごーく深く濃厚なウニなんですけど、舌の上でトロトロとろ~っと、姿を変えていきました。
・握り 穴子
ご主人が一番嫌いなネタなんですって。理由は仕込みが大変だから。確かに表面のヌルヌル取ったり、小骨を抜いたりとか、手間暇かかりますものね。
握る前に炙ってくださったので、香りが良いこと。そして、ふわっふわのやわらかい穴子、最高ですよ。
ご主人の愛が籠った一貫。
・卵焼き
卵に加えて「いろいろ入れてる」そうです。
すっごい滑らかで、甘味もあって、なんかスイーツみたいでしたよ。
・大和芋の赤だし
長芋じゃなくて大和芋、ここにこだわりがあるそうで、ご主人がいうには「とあるラーメン屋さんでヒントを得た」んだそう。
とっても粘り気が強いというか、まとまりが強くて、ボテッとした感じの摺り下ろされたお芋さん。
赤出汁は、香りも味も濃厚でした。
・ザーサイと南瓜のお漬物
和食のお店でザーサイ、このアイディアが凄いワ! これがまた、ちゃんと馴染んでいるんですよ。
カボチャはコリッとした食感も残っていて、なかなかの絶品。
・柚子とリンゴのシャーベット
リンゴの甘みと酸味、そこに柚子の香りが入って、さらに上にはライムが乗ってて、これを絞ると香りも味もより複雑に・深くなりました。
コレ単独で食べたら完全に洋なんですけど、だからと言って和食のお店の雰囲気と比べても、何も壊していないし、むしろマッチしてます。
香りも味も、スッキリ爽快! 〆にピッタリの逸品でした。
ひゃー、もうね、これ凄いワ。
和食の・お寿司中心のコースなんですけど、その要素には和と洋と中と...全てが融合されていて、しかもそれが喧嘩しないで見事に調和されていました。
ご主人の頭のなかには、お店の雰囲気とお料理の見た目と香りと味とが、ぜーんぶイメージされていて、それがつくり出された結果のフルコース、ってことなのでしょう。
それに会話という、素敵な調味料も加わって、素敵な空間がつくり出されていました。
もうこれは料理人っていうよりは、クリエイターですよ、空間クリエイター!
できたばかりのお店ですけど、これはなんか、バズるかも!?そんな匂いがプンプン感じるお店でした。
かなりお値段張りますが、記念日や何か良いことあったとき、自分へのご褒美などにおすすめですヨ。
お料理も雰囲気も会話も、満腹・満足、ごちそうさまでした♪
https://shinkawasaki.jp/sushi-fukuju-yokohama/
2022/08/13 更新
週末川崎市民!?の管理人です。
毎週は体力的に、そして経済的に厳しいですが、一週間おき...ん-っと、月に1~2回くらいに仙台から関東に戻るようにしています。
赴任して半年が経過しまして、ようやく・少しずつですけど、その文化の違いですとか、なんとなくのものの考え方ですとかを理解できるようになってきて、それを楽しめるようになってきました。
さてさて、その月に1~2回の川崎に戻ったタイミングで横浜へ。買い物やらナニやら、済ませた後はもちろんディナー♪
土曜日ということでキチンと予約して、向かいました先は横浜駅西口、横浜西口一番街の近くにある、こちらのお店。
8月に一度、お邪魔させていただいているのですが、お料理が美味しかったのと、なんか雰囲気が良かったのと、ご主人のお・も・て・な・しっていうんでしょうか、トークが面白かったので、再訪。
やきとり家のすみれさん、クラフトキッチン、メキシカン...いろんな飲食店が入っているグルメなビルの5Fになります。
駐車場はありませんが、ビルの目の前がコインパーキングです。
エレベーターで5Fに上がると入口があるのですが、この如何にも高級そうな和のテイスト、ドアを開けるのって勇気要りますよね。
ま、2回目なんで初回よりは精神的ハードル低いですけど。
店内、厨房を囲むようにL字型のカウンター席。
ご主人が目の前で握ってくださいます。
奥には4人くらい入れる、個室のテーブル席もあります。
まずは、ビールでカンパーイ♪
と、ドリンクメニューを見て、気になったのがありまして、それをお願いしてみました。
・ペローニアストロナズーロ(800円:税込み)
なんとなく名前から想像できますが、イタリアのビール。アルコール分4.5%以上5.5%未満(5.1%)と強めのお酒で辛そうで苦そうな印象ですが、意外や意外、さっぱり爽やか。
キレがよくて飲み込んだ後の感じも爽快で、乾杯にピッタリ♪
・一番搾り(800円:税込み)
ビールらしい麦の苦み、それに加えて旨味もコクもあって、麦を強く感じるビールですよね。
上のペローニと比べると、重い感じです。ビールらしいビールを味わうなら、こっち。
・刻の一滴(麦焼酎)
"ときのいってき"って、読みます。
前回は刻の一滴の芋の方をいただいたので、今回は麦にしてみました。
麦の方が癖が強いです。まろやかなんですけど、香りが芳醇で飲み終えが後にくる感じが、麦よりも芋の方が、ズンッと重くくる感じがしました。
さーて、予約していたコースが始まります。前回と同じく、こちらのコースをお願いしました。
・特上おまかせコース(15,000円:税込み)
大奮発です!
・前菜盛り合わせ
右上から時計回りに、生湯葉・鮟肝・ふぐかわ水晶・明太子・いくらのポテトサラダの5品。
あん肝がメチャ滑らかでした。あと美味しかったのが、ポテサラ。ちょっと辛口の味付けになっていてお酒と合うのよ、コレが。
前菜を終えると、お寿司が始まります。
・大間の中トロ
口の中でホントにとろけていきます。
歯がいらないんじゃないかってくら、柔らかいです♪
・炙り赤エビ
表面を軽く炙っているので、香りが良いです。
肉厚のエビちゃん、食感も良いです。
・石狩鍋
鮭の切り身に春菊、キャベツ、お豆腐、ぶなしめじ、ネギと具沢山。
寒くなってきたこの時期、味噌のお鍋って最高ですね。濃厚なお味噌の中で煮込まれて、ホロホロっと口の中でほぐれる鮭の身、なんとも贅沢な味です。
・釣りあじ
網で獲るんじゃなくて、一本一本、釣り上げて獲った鯵なんだそう。
だからでしょうか、なんか味が濃いです。そして食感も弾力があるっていうか、身が締まっている感じがしました。
・ひらめ
これも、すごく身が締まってます。歯ごたえありました。
旨味と甘みも感じます、新鮮な証拠ですね。
・御造り 盛り合わせ
天然ブリと大間のマグロのお刺身の盛り合わせ。
ブリはサクッとした食感で、脂が乗っていました。マグロは味がしっかりしつつ、滑らかさもありました。
・焼き物
ブリの塩麹焼きで、右に添えられているのは、長いものわさび漬け。
ふっくらした食感がたまりません。塩麹の香りも良いアクセントになってくれています。
・しらこともずくの菊花酢
上に乗っている黄色いのは、菊の花。お酢の味も香りも、とてもマイルドでまろやかなので、とても食べやすいです。
しらこのコクを邪魔しないくらいのお酢、非常によくマッチしていました。もずくも、ツルツル~っと胃袋に吸い込まれていきましたよ。
・なめことズワイガニの茶碗蒸し
蟹の風味がしっかりで、癒されます。なめこのツルツルも、合ってますねー。
お出汁もしっかりと効いた茶碗蒸しでした。
・ブリトロ
なんて表現したら良いのかしら、とにかく脂が乗ってます。
コレだけ強烈に脂を感じるブリ、滅多に食べられない気がします。最初の方に出てきた、鮪の中トロに匹敵するくらいの柔らかさでしたよ!
・ヒラメのえんがわ レモンがけ
えんがわのコリっとした食感、たまりませんね、癖になりそう。
旨味しっかりで、そこにレモンの風味が加わると、ちょっと洋のテイストも出てくる感じ。
・戻り鰹
春に出回る初ガツオに対して、秋に出回る戻りガツオ。
表面がテカテカしているのがわかると思いますが、すっごく脂が乗っていて味が濃いです。なんて表現したら良いか難しいんですけど、もちっとした食感も最高。
・根室産ウニ
もうこれね、完全に歯がいらないウニ。口の中で溶けてなくなっちゃいました。
下の上で滑らかに溶けていくんですけど、それでいて、味が濃厚で、コクがあって、至福の一品。
・ネギトロごぼうの手巻き寿司
目の前で包丁で赤みを叩いてくださいました。よくある、中落とかすき身じゃないから、マグロそのものが味がしっかりで美味しいの。
そして牛蒡の繊維質の食感がね、やわらかいネギトロと対照的で、この食感のコントラストが口の中で良い感じなんですって!
・玉子
あー!ゴメンナサイ、写真撮るの、忘れてました、この一品...私としたことがぁ...(汗)
とーっても滑らかで、卵以外にもナニやらいろいろ入っていそう。山芋っぽい滑らかさもありました。少し甘めの味で、スイーツっぽさもあります。
・ザーサイのお漬物と大和芋の赤だし
ザーサイはコリっとした食感。味はそれほど塩味が強くなく、食べやすいです。
赤だしは香りも味も濃厚なのですが、大和芋の粘り気とコクが少しマイルドにしてくれています。とーっても優しい赤だしに仕上がっていました。
・リンゴと日本酒のシャーベット
写真じゃわかりにくいかな、シャーベットに日本酒がかかっているんです。
リンゴの甘みと酸味、それに日本酒のキレがね、とーってもマッチしているんです。
もう、憎たらしいワ、最後の最後にこんなの出して、酔わせてくるなんて、対象も罪な方!(笑)
いやはやなんとも、飲んで食べて、最高の贅沢ですよ。
一品一品、すっごく丁寧につくられていて、手を抜いていないんです。とーってもお上品。
非常に美味しいお料理でしたが、それに加えて素晴らしかった、っていうかメチャ楽しかったのが、ご主人のトークね。
一品ずつ、丁寧に説明してくれますし、さりげなく、お料理の感想とか、訊いてきてくださるの。
私「この中トロ、口の中で溶けちゃいますねー」
ご主人『でしょ♪ 今日のマグロは大間の良いヤツだしネ』
とかいう感じで、こちらのお料理の感想にもしっかりと、しっかりとリアクションしてくださるの。
最高の料理に加えて、トークっていう素敵な調味料が加わってるの、前回に続いてご主人のお・も・て・な・し、に感動!
そんなこんなで、8月にオープンしたばかりですが、かなり人気のようです。
私たち、19時に予約を入れていたのですが『今日は2周り目』とのことでした。16時からの営業ですし、1週目の方が終えられて私たちが入ったって感じなのでしょうね。
予約を入れてから行った方が良いでしょう。
今回紹介した石狩鍋は、11月中旬で終了だそうで、この後は牡蠣と大根のお鍋になるそう。
うわー! コレはコレでメチャ気になるゾ!!
"鮨 ふくじゅ"って店名ですけど、今日のコース、石狩鍋とか鰤の塩麹焼きなんかもメチャウマでした。
もう、"和食 割烹"くらいの店名にした方が良いんじゃないの!?なんて思ってしまう私がいました。
↑あ、誉めてるんですよ、コレ!
ごちそうさまでした。
https://shinkawasaki.jp/yokohama-fukuju/