ゆうじ88さんの行った(口コミ)お店一覧

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行ったお店

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これらの口コミは、訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

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120 件を表示 873

そ~れ

栄町、栄(名古屋)、矢場町/パスタ、居酒屋、郷土料理

3.49

429

¥1,000~¥1,999

~¥999

定休日
日曜日

昼の点数:4.4

先にレビューした 私の大好きな居酒屋「たから屋」さんと肩を並べる11度目の再訪の「そ~れ」さん。 名古屋めし という物は様々あれど、中でもコテコテの名古屋人の私が「決して他県には無い、受け入れてもらいにくい、しかしながら孤高の存在でもある!」と、No.1 の評価をする「あんかけスパゲッティー」の発祥のお店であり、味わいもNo.1評価のお店だ。 もう何度もレビューしたので、今回は再訪したことだけを記載させて頂くことにした。 もう数えきれない程伺っている「あんかけスパゲッティ」の名店「そ~れ」さん。 私が名古屋をしばらく離れることになると、戻ってきたら真っ先に伺うのがコチラだ。 もうコチラの賛辞は書き飽きたので割愛させていただくが、今回はいつもの「イチハン、クラシックソース」に加え、白身魚フライをトッピングすることにした。 珍しくそんな事をしたのは、いつも会計時にお釣りと一緒にお店のサービス券をもらうのだが、お店の人に「このサービス券、貯めてくれているならかなりの枚数がありますよね? たまには使ってくださいね」と言われたからだ。 確かにたくさん貯まってはいた。が、一度の使用が5枚が限度で しかもトッピングを選ぶサービスだ。 私は常々「あんかけスパゲッティはソースを食べるもの」とうそぶいているように、麺とソース以外は興味が無い。 それでも会計する度に渡されるサービス券を無碍にするのも申し訳ない。 そんな思いで今回は使わせて頂くことにしたのだ。 うん。やはりトッピングはどうでもいい。 私にはこの麺とソースさえあれば満足だから……。 宮古島での勤務を終えて内地に戻り、真っ先に向かった名古屋めしのお店はなんと言ってもコチラ「そ~れ」さんだ。 私が 数ある名古屋めしの中でも一番好きな料理はこの「あんかけスパゲッティー」だが、その中でも頭1つ抜けて美味しいのがコチラだと思っている。 なにせ発祥のお店だ。 間違い無い美味しさはクラシックソースでこそ、と思う。 そのクラシックソースに、更に追い討ちをかけるがごとくブラックペッパーの雨を降り注がせるのが私流の楽しみ方。 そこへダメ押しのガーリックパウダーを加えると完璧だ。 宮古島では絶対に味わうことができなかったこの愛すべきあんかけスパゲッティー。 いつも、いつまでも大好きだ。 金沢での長期出張から帰った私。 会社に報告に行くより何より前に、先ずはコチラ「そ~れ」さんで 私が様々な「名古屋めし」でも一番好きな「あんかけスパゲッティ」を食べてからにしよう! あんかけスパゲッティは何故か他の土地には無い。 何故だろう……。 受け入れてもらえないのが不思議に思える。 私は今もこの書き込みをしながら「そ~れ」さんに向かっている途中だ。 もはや中毒とも思う。 そして数あるあんかけスパゲッティのお店の中でも やはり一番美味しいと思わせるのはコチラ「そ~れ」さんだ。 この日も美味しく頂いた。 この変わらぬ美味しさ。いつまでも守り続けてほしい。 大好きな大好きな名古屋めしの中でもベスト5に入る「あんかけスパゲッティー」。 その元祖であり名店なのがコチラ「そ~れ」さん。 私の勤め先のすぐ裏側にあるので 従業員食堂のメニューが気にいらなければ すぐにコチラで食事をしてしまう。 しかも注文するメニューも毎回同じ。 そう、「イチハン、クラシックで」と呪文のように唱えるのだ。 イチハン、と言えば一番シンプルであり基本でもある、店名を冠したメニュー「そ~れ」の1.5倍の事。 あんかけスパゲッティはソースを食べるパスタだ。 私にとっては具材やトッピングなど どうでもいい。 ソースとパスタが合っているか、美味しいのか が大事なのだ。 したがって常連客で注文の際に分量だけを唱えることは このメニューを指していることになる。 ソースもスタンダードとクラシックがあるので、クラシックソースが好きな私はいつもコレ 一択。 この ただでさえスパイシーなクラシックソースに土砂降りの雨の如くブラックペッパーをふりかけ、更にガーリックグラニューで仕上げるのが私流なのだ。 私が勝手に「たった1つの 啜りあげることを許されるロングパスタ」と言っている この「そ~れ の あんかけスパゲティー」 もはや中毒だな、こりゃ……。 コテコテの名古屋人の私が、あえて一番好きな「名古屋めし」を一つ挙げるとするならば、それがコチラ「そ~れ」さんの 「あんかけスパゲッティー」だ。 それも他のお店のではなく、この「そ~れ」さんのが一番美味しいと思っている。 他の有名店もたべあるいたが、コチラにはかなわない。 そう思うほど この味に惚れ込んでいるのだ。 最近まで静岡県の下田で仕事をしていた時も、思い出すのは赤だしの味噌汁と「そ~れ」のあんかけスパゲッティーだった。 この日は その下田から帰還してから最初の訪問だった。 待ち焦がれた味。 やはり「そ~れ の あんかけスパゲッティー」は名古屋の誇りだ! いつもいつも通いつめている、私の大好きな名古屋めしの中でも筆頭格の位置付け、あんかけスパゲッティーの元祖「そ~れ」さん。 単に勤め先から近いという理由だけでなく、やはり創業当時の味を復刻するべく現在のご主人の努力からリボーンした「クラシックソース」は他のあんかけスパゲッティーの追随を許さない不動のNo.1だ。 この日、最近の私はいよいよ「イチハン(通常の1.5倍の量)」が食べられなくなってしまったので「イチニ(1.2倍)」を注文した。 以前より私は「あんかけスパゲッティーはソースを食べる料理」と言い続け、また「唯一すすり上げて食べることを許されたロングパスタ」とも言ってきた。 今回も私はソースに更なるブラックペッパーを雨のように降りかけ、加えてガーリックパウダーも。 これこそが私も含めた名古屋人の「コテコテ大好き文化」の極みだと思いながら、今日も美味しく頂いた。 いつもお世話になっている会社近くの「あんかけスパゲッティ」の名店。 今日は私の中で異変が起きた。 いつもなら判で押したように「イチハン、クラシックソースで。」と注文する私が今回は「イチニ(1.2倍)、クラシックソース」に「変更」したのだ! これは明らかに私の異変だ。お昼のサービスで「イチハン」は普通の量の物と同額なので、あんかけスパゲッティ大好きな私は決まってイチハンにしていたが、今回は何故かイチハンを止めてみようと思った。 これは私が最近、特に妻から言われる「タヌキみたいなお腹だよ」と言われる言葉を気にしているからに他ならない。 なにより私は分別をわきまえた大人だ。 いつまでも若い頃のような訳にはいかないということを自覚せねばなるまい。 ビールが大好きな私としては、それが止められないなら食事をコントロールするしかないのだ。 やがて運ばれてきたスパゲッティは、ルックスだけならイチハンとさほど変わらない。 「これで本当にイチニなのか?……」 食べ終えた個人的な感想は (イチハンもイチニもさほど変わらないんだなぁ…。)だった。 味は勿論同じだから、これからはためらいもなく、 「イチニ、クラシックソースで!」と注文しよう。 「ゆうじ、お前も大人になったなぁ。偉いぞぉ!」 と思える私の自己満足を得る為にww いつもお世話になっている、私的には名古屋で一番美味しいと思っている「あんかけスパゲッティ」のお店。 今回も相変わらず「イチハン、クラシックで」と注文する。 これで通用するのだ。前稿した際と同じくあんかけスパゲッティはソースを楽しむ物。余分なトッピングは必要無いと思っているので。 そして相変わらず旨い!もはや私は中毒患者かもしれないw 私が名古屋人として最も愛してやまないB級グルメが こちらの「そ~れ」さんの「あんかけスパゲッティ」である。 諸説ある あんかけスパゲッティ発祥のお店の事を私は 「この そ~れ で働いていた横井氏なる従業員があんかけスパゲッティのレシピを考えだした」ので、こちらの そ~れ さんが発祥のお店だと認識している。 同じようにあんかけスパゲッティの人気店の「ヨコイ」さんは「自分たちが元祖」と主張しているようだが、私の説が正しいのであれば、考案したのは横井さんでも、当時は そ~れ の従業員であったのであれば、そのレシピは個人の物ではなく、お店に帰属する物であるからだ。 難しい話はさておき、こちらのお店のあんかけスパゲッティのソースは、これまでの物でも十分美味しいのだが、勉強熱心な現在のシェフは、その創作された当時のレシピを掘り起こし、新たに「クラシックソース」として再販したのである。 その味たるや見事な物で、スパイスがより効いた味は他にもいろんなあんかけスパゲッティのお店の中でもアタマひとつ抜けているように思う。 私の好みは このクラシックソースをチョイスした、一番シンプルな「そ~れ」という店名を冠したスパゲッティが大好きだ。 「ミラカン」とか、トッピングがある人気のメニューの物も悪くはないのだが、私はこのあんかけスパゲッティはあくまで「ソースを食べるスパゲッティ」であり、唯一「すすり上げて食べることが許されるロングパスタ」だと勝手に考えている。 故にこの「そ~れ」という一番シンプルなメニューは、常連客はオーダーの際、量しか言わない。 だから私も「イチハン(1.5人前)クラシックソースで」と言うだけだ。 出てくるスパゲッティはおそらく400~500gはあろうか、という量で、これをたいらげることで至福の満足感を得ることができるのだ。

2024/02訪問

10回

たから屋 本店

大曽根、森下、ナゴヤドーム前矢田/焼き鳥、居酒屋、もつ焼き

3.43

58

¥2,000~¥2,999

-

定休日
日曜日、祝日

夜の点数:4.5

私の愛すべきお店。 もう11度もレビューしたので、今回は伺ったことだけを記載することにさせていただく。 この日はコチラに伺った後、食べログで仲良くなった 「背の高いサンタ」さんとの初めての会食を控えていたので、ちょっとした勢いをつけようと立ち寄らせてもらった。 口開けの時間だったので私が最初の客だ。 とりあえずビールと豚ねぎま、それに厚揚げを焼いてもらった。 本当にサッと寄ってサッと帰えるつもりだったので、今日はここまで。 「またゆっくり来ますわ」とお店を後にした。 我が愛する「たから屋」さんに、今年最後になるであろうご挨拶を兼ねた訪問だ。 夕方の開店前の時間に偶然お店の近くで車を運転していたママさんを見かけ、「後程伺うからね」と声をかけておいたのだ。 いつもいつも賑やかな、私が愛して止まない居酒屋さん。 いつものようにビールから始めた。 ツマミはコチラの名物の「コブクロの刺身」に串焼きを。 実はこの日は一時間後に友人達との忘年会が控えていた。 そんなわけで あまり飲み過ぎてもいけない。 時間が迫り、会計をする。 アルバイトの兄さんに 「未成年だな?ソフトドリンク付けておけよ。仕事が終わってから飲むんだぜ。ついでにママさんにはワインのハーフ、ケント君(若)にはハイボールも付けて、それで勘定してくれ」と。 今年もお世話になりました。 春は金沢に、夏は沖縄・宮古島に行ってたから あまり寄れなかったけど、来年また来るから その時は宜しくお願いしますね。 さぁ! 明日からの仕事は多忙を極める二週間になる。 気合い入れていくぜぃ!! 「ただいまーっ!」とでも言おうか。 宮古島や石垣島から帰ってきて、約2ヶ月ぶりのマイホームグラウンド「たから屋」さんに。 ママさん、若、皆さんお元気そうで何よりだ。 土産物を渡して 先ずはビールだ。 コチラの瓶ビールは大瓶。 正しい居酒屋の瓶ビールはこれでなくては! お隣の紳士の生ビールは大ジョッキ。 お見かけするに私よりも先輩のようだ。ヤるなぁ……。 肴は串カツ。コレを味噌で。 いつもならソースが好きな私だが、この日は久しぶりに赤味噌の味噌串カツが恋しかった。 それに「とり肉」を。 なんのことはない。コチラでの鶏もも肉の焼き鳥の事だ。 それと一緒に「とん焼き」も。 こいつはタレが旨いんだなぁ! 串焼きには共に七味唐辛子をたっぷりふりかけて食べるのが私流。 この「たから屋」さんの人気メニューが勢揃いしたところでキープボトルの焼酎に移る……。 いつもの「たから屋」だ。 いつも温かく迎えてくれるママさん、賑やかなご常連さんの笑い声、若の焼き物、タバコの匂い……。 私が着ている鎧を、仕事の制服を脱ぎ捨て、心からリラックスできる場所……。 そんな大好きな「たから屋」さん。 いつまでも宜しくお願いしますね。 久しぶりの「たから屋」さんだ。 私が金沢に長期出張するので、暫くご無沙汰することになります、と伝えたのが約3ヶ月前になる。 それ以来になったが、お店の人もご常連も相変わらずで安心した。 「まさか切ったりしてないよね?(笑)」と冗談交じりに預けてあった黒霧島を水割りで準備してもらう。 その前に先ずはビールだ。 アテは名古屋人が愛して止まない「どて焼き」を。 それに串カツも一緒にお願いした。 どて焼きはお店によって多少の違いがある。 たから屋さんのどて焼きは豚モツを使用しているが、私の実家のどて焼きは、牛肉のスジを使用している。 コチラのように肉だけを煮込んで提供するお店もあれば、私の実家は味噌おでんと一緒に煮込んでいる。 それぞれの個性が溢れるのが それぞれのお店のファンを獲得する要因だ。 串カツは あえて「何もつけずに…」と注文した。 名古屋めしとして知られる「味噌カツ」のルーツはこれにある。(勿論諸説様々だが、私はこう思っている) 戦後の、まだまだ立ち直り途上の街には店の代わりに屋台が多く、様々な屋台が商売をしていた頃の話だ。 1人の酔っぱらいオジサンが、注文した串カツにタッパーに入ったソースをつけるつもりが、酔っぱらっているので間違えてタッパーの奥にある味噌おでんの鍋に串カツを突っ込んじまった! そんな事はなんでもないとばかりにオジサン、構わずその味噌おでんに突っ込んだ串カツを食べたところ 「おぉっ?!  何これ?! 旨めぇじゃねぇか!」 と相成ったのが味噌カツの始まりと言われているのだ。 私も その酔っぱらいのオジサンよろしく串カツを先ほど注文したどて焼きの中に入れて、その味噌味の串カツを食べる。 少し露出した串の先端を使って添えられたキャベツも一緒に食べる。 あぁ、名古屋に帰ってきたんだなぁ……。 やっぱり味噌は八丁味噌が一番旨いわ!www 今回も私のホームグラウンド「たから屋」さんに伺った。 ママさんに報告があったからだが、近々北陸は金沢に長期出張することになり、しばらく来れないということを伝えたかったのだ。 そして珍しいことにこの日は私が口あけの一番乗りの客だったことだ。 しかしその後、立て続けにお客が来店し、あっという間に忙しくなったのはさすが人気店だ。 さて、忙しくなる前に注文は済ませておこう。 私にしては珍しくファーストドリンクは瓶のビールではなく生ビールから。 それと一緒にコブクロの刺身、揚げ出し豆腐も注文した。 このコブクロの刺身、勿論本当の生ではない。 軽く湯通ししたものを冷まして、そこにお店のオリジナルのタレをかける。 更に大量のネギと生姜、それに生の鶉卵が添えてある。 それらをよく混ぜ合わせてから頂くのだ。 これがなんとも旨い! 特に焼酎との相性は抜群だ。 ただし人気メニュー故に早い時間帯で売り切れてしまうこれがしばしばあるのが…。 揚げ出し豆腐は普段は注文しないメニュー。 どちらかといえば厚揚げを焼いた物の方が好きなのだが、この日はとても寒い1日になり温かい出汁と一緒に食べる豆腐料理にしたかった。  ボトルキープしてある焼酎も湯割りにしたほど寒かった。ちょっと濃い目の出汁は居酒屋メニュー故なのか、それともこの地方の嗜好に合わせたのだろう。 そして「とん焼き」。 お店が「ウチの串焼きといえばとん焼き」という程の お店もお勧めの一品だ。 きれいに掃除された豚モツを串焼きにして、自慢のタレに潜らせる。 そこに卓上の七味唐辛子を振りかけて頂くのが私流。 これがまた焼酎に合うのだ。 この日から新しいアルバイト君も働いてくれているらしくそのアルバイト君の就任祝いと先輩のバイト君2人にソフトドリンクをプレゼントした。 ママさんにはワイン、ケント君(大将)にはレモンチューハイをそれぞれ差し入れ、みんなで新人君に乾杯だ! これからたから屋のために頑張ってくれよ! 私はちょうどキリが良くキープしてある焼酎が空になったこともあり、「今日新しいボトルを入れておくけど、空けるのは金沢から帰ったらね」とママさんに了解をしてもらい会計した。 次に来る時にはこのニューボトルを空けて安着祝いをしてもらおう……。 年明け最初の訪問先は ご挨拶も兼ねて「たから屋」さんに行くことにした。 新年の最初が大好きな居酒屋さんで、いつもと変わらないメニューで いつもと変わらない酒を飲む…。 皆様、本年もどうぞ宜しくお願い致します。 久しぶりの「たから屋」さんだ。 下田に行っていたので約3ヶ月ぶりになってしまった。 コチラは私のホームグラウンドと思っている、昭和の香りが色濃く残る名店だ。 ママさんも相変わらず元気で良かった。 最初のビールと一緒にママさんとケント君(若。大将亡き後は息子のケント君がたから屋のご主人)にも一杯飲んでもらった。 この日もお店は賑わっていて「ご繁盛でいいね」と言ったら、「最近は客層が変わりつつあって、若い人達が来てくれるようになった」と。 結構なことだ。 そうやってお店は代々繋がっていくのだ。 この日はご常連の面々のご尊顔を拝することが出来ず残念だったが、それも仕方がないことだ。お客も替わっていくのだ。 変わったといえばメニューにも新たな顔ぶれが。 日本酒が最近好きになった、とおっしゃるママさんが、美味しい日本酒を置いてくれるようになっていた。 さっそく「春霞」の、山田錦の ひやおろし を。 肴にも新メニューの 秋刀魚の竜田揚げを合わせてみる。 繊細な味わいの春霞。力強さよりも優しさを感じる酒だ。 秋刀魚は俳句の季語にもなる、今の季節、日本人には欠かせない魚だ。 それを焼くのではなく、竜田揚げにして 大分県産のカボスをしっかりと絞りかけて頂く。 秋刀魚の脂、カボスの香りと酸味、春霞のひやおろし……。 まさに三位一体、至福の時だ。 あぁ、日本人に産まれて良かった……。 ママさん、ケント君、ごちそうさまでした。 益々のご繁盛、お祈りします。 いつものお店で仕事終わりに軽く一杯引っかけて帰ろう。 そんな気分にしてくれる私のホームグランドだ。 いつもは串カツはソースで食べるのだが、この日はたまには名古屋人らしく味噌串カツにしてもらった。 すると 良く見ると少し「どて煮(この地方ではモツの味噌煮込みをそう呼ぶ)」が乗っけてある。 なるほど、ちょっとしたことだが嬉しいサービスだ。 こういった心使いがチェーン店のような居酒屋にはないんだよなぁ。 芋焼酎の水割りと一緒に今夜も乾杯だ。 あぁ……    なんと私の意思の弱いことよ! 千種駅の立ち飲みで「一杯だけだぞ!」と念を押したのに 「あぁ、ちょっと寄るところが出来たから、先に始めていて。……うんうん、小一時間くらいだから。」 嘘はついていない。 ただ、表現の仕方によって個々人の解釈に相違が…。 (植木 等さん。あんたの時代は良かったぁ……。) 「ちょいと一杯のつもりで飲んで、いつのまにやらはしご酒…」 わかっちゃいるけどやめられねぇ! あっ それ! スィスィスーダララッタァスラスラスィスィスィ~……。 人間(日本人)はいつまでそんなに働かなければならないのだろうか……。 植木等さん、アンタの時代に帰りたいなぁ…。 追記。 私が親しんでいた「お母さん」は、天国のご主人を追いかけるように天に召されたそうです……  合掌。 今夜は最近すっかりご無沙汰していたコチラ「たから屋 本店」に。 私の別宅から徒歩で3分の場所にあり、今の妻と再婚する前には何度か足を運んだ居酒屋だ。 私は産まれも育ちも下町だったので、コチラのような昭和の香りが色濃く残っているお店が大好きなのだ。 昨今の諸事情で、今や飲食店のほとんどがきちんと分煙をしているお店以外は店内での喫煙はN.G.なのに、コチラは 当然のようにカウンターに灰皿が置いてある。 私も今は煙草は吸わないが、過去は喫煙者だったので隣で 喫煙されてもかろうじて大丈夫なのだが、妻は全くダメなので、あまりついて来たがらない。 故に まだ訪れたことがない人は、上記したことを参考にして頂きたい。逆に愛煙家の人には貴重なお店だと思う。 そんな私が焼酎のボトルをキープしてまで通い続けているのは、1にも2にもお店の雰囲気が大好きだからだ。 家族経営のお店故に、上はいつも優しい笑顔で迎えてくれる齢80ン歳のお母さんと、焼き場には大将(残念ながら数年前に他界)が腕をふるい、元気一杯のママさん、その息子のケント君(大将亡き後は彼が焼き場で頑張っている)と、 今や珍しく貴重な三世代でお店を廻していた。 最近はお母さんもご健在とはいえ、お店で立ち続けるのが 少々厳しいらしく、そのお顔を見る機会がなくなってしまった。 そしてご常連の諸先輩の方々。私が1人で来店した時など 気さくに声をかけてくださる。 こういったことを最近の人は疎ましく思われるようだが、 私は全くそうは思わない。むしろ大好きだ。 見知らぬ人と、いろんな話ができるのだ。ためになる話も あれば、くだらない話で大笑いしたり。 性別、年代の枠を外したコミュニケーションは、言い換えれば異業種交流の場でもあり、自分の知識、経験をより豊かなものにしてくれる。 おもわずビジネスチャンスになることも…。 酒の肴は私が必ず注文する物がある。 その1つが写真の「コブクロ(又はガツ)の刺身」と、 「ニラレバ炒め」だ。 コブクロやガツはもちろん生ではなく、一度湯通しした物を冷している物だが、それをたっぷりの刻みネギと卸し生姜、生のうずら卵と自家製のタレ。これらを混ぜ合わせて食べるのだ。 いずれも数に限りがあるので、売り切れてしまっていることもある人気メニューだ。 ニラレバ炒めもこの店独特で、いわゆる町中華で見かけるような味付けの物とは違い、塩味がベースの非常にさっぱりした味付けの物だ。ニラやもやしの他に卵が入っているのもコチラの特徴だ。それがこのニラレバ炒めに優しさを添えている。 モツ焼きももちろん美味しい。亡き大将の跡を継いだケント君が頑張っている。 こうしたアットホームな雰囲気のお店は今後は貴重な存在になると思う。チェーン店の居酒屋が増え、跡継ぎがいない家族経営のお店がなくなっていってしまうなか、そもそも居酒屋とは…ということをもう一度思い起こさせてくれる。 私にとってたから屋本店さんとは、そんな大切な居場所だ。これからも末永く宜しくお願いします。

2024/02訪問

10回

滝寿司

鶴舞、矢場町、上前津/寿司、日本料理、居酒屋

3.14

23

¥3,000~¥3,999

¥1,000~¥1,999

定休日
水曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.3

昼の点数:4.2

宮古島、石垣島とおよそ2ヶ月程行ってきた私。 帰ってきたことを報告がてら昼飲みに友人の寿司店を訪れた。 この友人、交際範囲が広く、他の友人達からの信頼も厚い。この友人に伝えておけばアッという間に他の友人達に広げてくれる。 私が帰ってきたことも またしかり。 それに久しぶりに顔も見たかったのだ。 ランチは忙しくしているだろう、と気を遣って13時頃に店に行くことにした。  扉を開けて中に進む。お客さんは誰もいない。 ちょうどランチ利用の人達が落ち着いた頃合いなのだろう。 これなら他のお客さんに迷惑をかけることもないかな。 私なりの気遣いが功を奏した訳だ すると友人の大将、ちょっと驚いたようにこう言った。 「いらっしゃい‼️  って、……なぁ~んだ。 ○○かぁ。 何しに来たんだ? いつの間に帰って来とったんだ?」 おぃ!(笑) そりゃねぇだろ!(笑)  一応客として来てんだぞ!(笑) すると奥から大将の美人奥様が出てきて 「あら! ○○君! 帰ってきたんだ! えっ? お土産まで? それでわざわざ来てくれたの? 嬉しい! ホントありがとうね❤️」 これだょ!  この美人奥様でこの店はもっているようなモンだな!(笑) 友人よ。わざわざお前の汚い顔を見に来てやったんだぞ。 まだ陽は高いんだから労働者諸君はもっと汗して働け(笑) で、俺はビールと刺身ね❤️(笑) 「今日は生の本鮪が手に入ったんだわ。」と大将の友人。 おぉ!コレ、旨いじゃん! 先島諸島は鮪の水揚げが盛んだけど、キハダなんだよね。 やっぱり本鮪は旨いや❤️ ひとしきり先島諸島での話に花を咲かせ、追加のビールと一緒に…… 「なぁ~ まぁちょこっとなんかツマミちょ~」と私。 (すいません。もう少し何かツマミを頂けますか、の意味) (私は地元に帰ると名古屋弁がひどくなる傾向がある……) 「何ぃ~? まだ飲むのぉ? 寿司はぁ? 食べるんか? 早ょ喰えって! ツマミ、穴子でいいだろう? お~い、○○(美人奥様の事)、こいつに穴子やって!」って…… おぃ!(笑)   いくら他に客がいないからって そりゃねぇだろ(笑) まだ営業時間内じゃねぇか(笑) 何ぃ? 穴子ぉ? そりゃアンタの仕事じゃなくて、○○ちゃん(奥様)の仕事じゃん! ……ったく、めんどくさがりやがって!(笑) こんな会話や提供の仕方、され方も お互い同級生という間柄だからこそ。 大将の名誉の為に付け加えておくが (もうとっくに傷つけてるよ!ってか?) 普段はきちんとした仕事、元気の良い挨拶、気持ち良い受け答えをする好漢だ。 私という人間に対してかしこまった態度はかえって気持ち悪い。 これでいい。これがいいのだ。 「じゃあ さっさと帰るから寿司、握ってよ。 あっ、赤出しもね! 美味しいヤツね 赤出し、宮古島や石垣島には無かったからさ。」 「おぅ! 早ょ喰って帰れよ。 何ぃ? 休憩だがや。 俺には休憩ってモンが必要なんだよ。お前みたいに真っ昼間から酒かっ喰らってプラプラしとる人間と違ってな。」 ハイハイ、耳が痛いこと言いやがる。 ごっそさ~ん! おあいそしてちょ! ○○ちゃんありがとね❤️アンタに会いにまた来るわ❤️  じゃあな大将! また来るでょ!  「来るな!」って言っても来たるでな! それまで精進しろよ!(笑) 同級生の友人の寿司店に出かけた。 名古屋市の金山駅の商業施設で、大好きな二人の演奏家のミニライヴを聴かせてもらい、その後にコチラで私が金沢での長期出張から帰った事を報告しておこうと訪れた。 人徳に恵まれたこの友人は、他の友人達からの人気があるというか信頼されているところがあり、私が帰ってきた事は自然とこの店を通じて広めてくれる事になるだろう。 ただ顔を出すだけでは面白くもなんともない。 勿論 一杯飲ってから帰ろう。 しばらく向こう(金沢)での話をしたが、酒があれば何かアテが欲しいのが私。 「お任せでいいから何かツマミを出してよ」 との私のリクエストに応えてもらったのが写真の刺身の盛り合わせだ。 鮮度の良いネタに舌鼓を…… と ならないのが子供の頃からの友人同士www 刺身よりも、寿司よりも、話がネタになってしまった。 またまた寿司までたどり着けず。 いい迷惑客なんじゃね? ワシ等……。(苦笑) 大曽根にある私の行きつけの居酒屋さんに寄ってから、同級生が営むコチラにも寄って〆の寿司をつまもうと暖簾をくぐった。 平日の夜、閉店時間が近かったからか店内はノーゲスト。 そこへ私が電話することもなく突然訪問したので 同級生の大将と美人の奥様はちょっと驚いていたwww この日コチラに立ちよったのは 私がしばらく金沢に長期出張することになるので、人柄が良く、同級生の間にも慕われているこの店の大将にそのことを言い残しておこうと思ったからだ。 そんな訳で〆の寿司をつまんだら帰るつもりだったのに、 話こんでいるうちに……  「なんだか口さみしいなぁ… ちょっと刺身でも出してよ」 と 口走ってしまうと、すると奥様が 「○○君、焼酎は水割りだよね?」と……。 おいおい! 寿司だけつまんだら帰るんじゃなかったのかよ! これじゃあ「薮をつついて蛇を出す」じゃねえか! ……って、使い方違うか?www    「ちょっと…」と言ったのに、結構な量の刺身が盛り合わせで出てきた。 焼酎も1杯では終わらない。 結局、このキープしてあった焼酎が空になったこともあり、ようやく寿司を握ってもらうことに。 寿司と一緒に提供される赤だしには 普段はお目にかかることの無い蛤が。 「○○君だから……  特別に、ね❤️」だって! おいおい○○ちゃん(大将の奥様)、旦那よりも俺に惚れちゃったんじゃない!www いつもの同級生の寿司店。 この日は下田の土産の「特上真アジの干物」を渡したついでに 酒のアテとしても一枚焼いてもらった。 こんな無理、わがままを聞いてくれる同級生はありがたいことだ。 焼き上がる前に刺身を少し出してもらった。 おっ? 私の好きな新子があるじゃん! なかなか良いぞぉ www アジもさすがの美味しさ。 下田では一番人気のある「小木曽商店」さんの干物だけある。 この日もお昼から ろくに寿司をつままず 酒ばかり飲んでしまった。 いやぁ、いつも 申し訳ない! 毎度お馴染みの同級生の寿司店。 この日は妻とバンテリンドームに野球観戦に行くので、 せっかくだからお昼はコチラで、となった。 いつもは何かの肴をアテにビールや酒を飲んでいるが、 今回は珍しく寿司だけに……  なるわけ無いわなぁ。 ネタケースを覗いたら美味しそうな白身が。 「なぁ、それなぁに?」 「伊勢湾で上がった天然のスズキ。つまむ?」 「うん!ちょーだい!ついでにビールも!」 と、まぁいつもの展開に。 妻は糖質を気にしているのでシャリは小さめに、と。 一通り頂いた後、最後に手洗いを済まそうとしたら、 「おぉ!なんじゃこりゃ!?」 まさに昭和の遺構のような和式トイレが最新式のトイレと内装に変わっていた! まぁ良いことだ。トイレが綺麗ということは、食事を提供するお店としては基本中の基本だ。 ようやく腰を上げて改装したか。偉いぞぉ!笑 今夜は小中学校時代からの友人達との小規模な飲み会。 この飲み会は話に花が咲き過ぎて、あまり肴に手が伸びない。というか、寿司屋の友人の店なのに売り上げに貢献しているのはビバレッジがほとんど…という迷惑極まりない客になってしまうのだ。 店主である友人はもはや諦めの境地らしく、私達には小言の一つも言わない。 しかしそれに甘えては、と私は何かしらの肴を注文する。 いや、私は何かしらの肴が無いと酒が進まないのも理由のうちだ。 この日は金目鯛の炙りを。 その後は穴子を塩でつまみにした。 〆の寿司はお任せにして、ほどよくお腹も満足。 さて、飲み会もお開きとなり、会計を……と奥方に声かけすると「今日はね、もうM君からみんなの分も頂いているんだよ」とのこと。 なんでも昼間の競馬でちょっとした臨時収入があったらしい。 ばっかやろう! それならこの日に空けちゃった焼酎のボトルも新しくしておけよ! ……って、ゴチになっても悪態をつける間柄なのが私達なのだ。 ありがとう。ごちそうさま。また当ててね(笑)。 師走になり世の中が忙しくなってきた。 年末ではお互いにゆっくり話もできないであろうと思い、 挨拶代わりに訪問した。 ビールを飲みながらアテを「何か適当に…」と言ったら「フグでいいか?」と言われた。 いつからこの店はそんな高級食材を扱うようになったんだろうw 「いいねぇ!それでいこう! 酒もついでに熱燗で!」と。 専門の職人ではないので鉄刺のような美しい盛り付けとまではいかないが、多少厚めになっている方が私好みだ。 〆には「そんなに沢山じゃなくていいからお任せで」と 寿司を握ってもらった。 うん。旨い。なかなか良いネタを使っている。 これなら他のお客さんにも納得してもらえるだろう。 同級生のお店だけにこれからも繁盛して欲しいものだ。 中学校からの友人のお店。 この日はランチで利用。この上寿司で1,800円。(貝汁付き) やはり友人とはいえ職人が握ってくれる寿司は回転する寿司とは比べ物にならない良さがある。 友人である大将は先代からの2代目になるのだが、地域の住民や企業に愛されているのが長く続けていられる理由だろう。 奥様はとても気が優しく愛想の良い人で、友人達はこの奥様と結婚した大将を羨ましく思ったものだ。この奥様がお店を、大将を支えている。 同級生だけに長く元気に営業を続けて欲しいものだ。

2023/09訪問

9回

くぼ田

北鉄金沢、金沢、野町/海鮮、郷土料理

3.36

30

¥5,000~¥5,999

-

定休日
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夜の点数:4.2

約半年振りに金沢に遊びに来た。 その時、一緒に仕事をした仲間に連絡を入れると 「○○さんが来るなら皆に声をかけておきますから」と 私の為に歓迎会のようなことを催してくれるそうだ。 その会は夕方18時に開催するとの連絡をもらったが、私としては今回金沢に訪れるならコチラ「くぼ田」さんにも顔を出しておきたい。 なにせ赴任期間の2ヶ月の間に何度か伺い、焼酎のボトルは期間中に三本を預かってもらった とてもお世話になったお店だ。 歓迎会のお店へはコチラからならさほど遠くない。 ほんの短い時間だが伺うことにしよう。 久しぶりに暖簾をくぐる。 口開け一番の客になるのかな、と思っていたら、既にカウンターには3名、テーブル席にも1組の先客が。 相変わらずのご繁盛に安心する。 私の顔を覚えてくれていて、とても良い笑顔で迎えてくださった。 事情を説明し、 「30分で出ていくからビールと刺身だけでもいい?」と。 それを快く了承してもらった。 その刺身。 これも相変わらずの美味しさだ。 鮮度の良い地の物だけを使用した刺身に懐かしさを覚える。 懐かしいということで改めて店内を見渡すと、黒板には「香箱蟹」の文字が! 今回の金沢で最大のお楽しみだった香箱蟹は、海のシケで船が出せず入荷が遅れる、との情報を得ていた。 それがどうして?…… 答えは簡単。この日の香箱蟹は石川県産ではないらしい。  お店としては本来ならこの日から提供が始まるはずだった香箱蟹を楽しみにしていた顧客をガッカリさせたくない、との思いから 珍しく石川県産以外の物を仕入れた、との事だった。 なるほど。 では私も割りきって香箱蟹を頂くことにしよう。。 確かにせっかく楽しみに金沢まで来たのだ。 蟹を食べずに帰りたくはない。 という事で「時間が無いけど間に合います?」と確認して「大丈夫」との返事。 ではお願いするとしよう。 ほどなく提供された香箱蟹の蟹面。 丁寧に身剥きされた蟹肉が美しい。 それを箸で退けると中にはこれまた美しい内子と外子が。 楽しみ方は人それぞれなれど、私は剥き身、内子、外子それぞれを一緒に口に運ぶのが好きだ。 うん。美味しい美味しい。十分だ。 やはり石川県産の物ではない、という一抹の寂しさは拭えないが、それでもお店のお客様への思いを汲み取れば、その分美味しく感じることもできる。 やはりコチラは良いお店だ。 優しさに満ちている。 これからも金沢を訪れる事があれば、必ず予定に入れておきたいものだ。 明日、金沢を離れるという最後の夜。 約2ヶ月以上の期間で一番お世話になって、一番好きになったお店で締めくくりたい。 その思いにふさわしいのは間違いなくコチラ「くぼ田」さんだ。 あまりの来店頻度に最初と二回目以降はレビューを割愛していたが、最後は感謝を込めて記載させて頂きます。 いつもなら料理五品のおまかせをお願いし、預かってもらった焼酎で飲るのたが、最後になる今回は自分にとって思い出に残る料理を注文したかった。 お通しのベビーホタテをつまみながら料理を待つ。 最初は刺身だ。 盛り合わせた刺身はガス海老とバイ貝。 共に北陸を代表するネタだ。 何度この旨さに舌鼓を打っただろう。 焼酎が無くなり日本酒を。 私にとって北陸の酒の魅力は なんと言ってもその繊細さにある。 どちらかと言えば力強さよりも優しさを感じる日本酒だ。 その日本酒に合わせるのが茹でイワシだ。 以前、コチラで同じものを初めて頂いたのだが、これが驚くほど美味しいのだ! ただ茹でただけのイワシを たっぷりの大根おろしの入った酢醤油で頂く。それだけだ。 こんなシンプルな食べ方がこれ程まで美味しいと感じるのは何故だろう…。 そんな問いかけをしたところ、答えは簡単。 脂の乗った新鮮なイワシを使うこと。これにつきる、と。 塩をして焼くよりも、酒や醤油や味醂で炊くよりも、この食べ方はイワシ持つ繊細な風味の魅力を最大限引き出してくれる。 酒が進む。 最後の一品は加賀を代表する郷土料理「治部煮」を。 この治部煮、やはり鴨肉を使うに限る。 お店や 販売している惣菜、レトルトになっている物まで幅広いが、鴨肉の代用として鶏肉を使用した物がある。 それもある意味工夫をした結果と言えばそれまでだが、私の経験上、鶏肉を使用した治部煮が鴨肉を使用した物より美味しいと思ったことはない。 肉の持つ力強さが違うからだ。 その鶏肉よりも力強い鴨肉を受け止める出汁は、鴨肉から出る成分なのか餡をかけた煮汁となり、それが鴨肉に纏わることが美味しさを引き出している料理だ。 最後の夜を思い出に残るお店で頂くことができた。 金沢の、北陸の魅力をたくさん教えてもらい、そして私のような厄介者にも温かく接して頂いたお店の皆さん。 大変お世話になりました。ありがとうございました。 また金沢を訪れる際には必ず再訪させて頂きます。 前回、料理の美味しさ、お店の雰囲気と楽しさから 近いうちに再訪したいと思っていた。 主に地元の人達に愛されるお店「くぼ田」さんだ。 前回はご常連さんとの会話の楽しさから料理をまともに 味わえなかったのがちょっとした後悔となり、早い段階で再訪したかったのだ。 今回はまだお陽様も沈みきらない時間帯に来店した。 さすがに一番乗りなので、カウンター席で常連の方々の邪魔にならない席を…とお願いすると「いやいや、どこでもお好きな席に」と。 それでは、と 先ずはビールをお願いし、今回はじっくり  お品書きに目を落とす。 それでも あれもこれも…となってしまいそうなので、黒板にあるおまかせ料理を注文することにした。 ちなみにお店には3種類のコースがあるが、いずれも値段は2,800円と同じ。 では何が違うのか? との答えが 晩酌コースが飲み物2つと料理3つ。 ちょい呑みコースが飲み物1つと料理4つ。 おまかせコースが飲み物無しの料理5つ、という内容。 いろんな料理を楽しみたい私はおまかせコース、という訳だ。 最初の料理はイカの下足を生姜や胡麻でさっぱりと和えた物が。 これがいきなり旨い! なんのことはない料理と思うなかれ! イカの鮮度が抜群に良いことが理由の1つなのだろうが、 それにしてもこの美味しさは……。 ちょっとした先制パンチを喰らった感がした。 こうなればコチラも応戦しなければ。 芋焼酎をボトルで注文だ。 これをお湯割りにしよう。 二品目は刺身の盛り合わせだ。 季節の鮮魚が盛り込まれるなか、先程のイカがここにも。 やはり刺身として醤油と山葵で頂いても美味しいし、他にもサヨリやサワラ(金沢ではカジキマグロのことをサワラと呼ぶ)なども。 焼き物は鯵を塩焼きで。 他にも目鯛のフライをタルタルソースで。 コースの最後五品目は刺身にできる程の大粒のバイ貝を煮付けに。 これだけの料理の数、クオリティで2,800円はお値打ちだ。 しかし食いしん坊の私は更に牛スジの煮込みまで追加をしたのだ。 焼酎をボトルで入れて会計が8,000円程。 うん。やはりコチラは良い。 近くにこんなお店があって良かった。 金沢で長期出張生活をしている。 髪が伸びてきた。 いつもお世話になっている美容院は遥か彼方に……。 そうなれば自ずと金沢市内で美容院を探さなくては。 会社の若いスタッフに「どこか良い美容院は?…」と聞いて紹介してもらい、そのお店で散髪をしてもらい、更にそのオーナーに紹介してもらったお店がコチラ。 「観光客じゃなく地元民から人気のお店なんですよ。」 そのコメントが散髪後の行動を決定づけた。 地元の人に人気のお店だ。 悪かろうはずが無い。 散髪を終えた後だから、時間は20時を回っていたと思う。 店内は満席のようで、「あちゃ~、座れるかなぁ……」。 それでもなんとかしてもらい、カウンター席に腰をおろした。 初めてのお店だ。 勝手もわからないし、お勧めの料理も解らない。 そうなれば自分が食べたい物を食べ、飲みたい物を飲むだけだ。 先ずは この時期を待っていた「ガス海老」をお造りで。 春の北陸地方の海老と言えば白エビだろうが、どうしてどうして「ガス海老」も負けず劣らず。 いわゆる「脚が早い」海老なので北陸地方以外の魚関係のお店以外ではなかなかお目にかかれない。 この鮮度抜群のガス海老には やはり地元の日本酒を合わせたい。 宗玄だ。 奥能登の酒蔵として250年の歴史を誇るこの逸品こそが ガス海老のお供にふさわしい。 デリケートで甘やかなガス海老をふうわりと優しく包み込んでくれる。 ここで隣の席の、地元のご常連の紳士二人とお店の料理で主に焼き物等を担当していると思われる人が 甘海老の上手な剥き方、食べ方について興味深い話をしているのが耳に入ってくる。 思わず その会話の中に加えてもらったことがきっかけとなり、意気投合した私達はこの先 痛飲することになる…。 焼き魚を提供してもらったが、話に夢中になり、魚の名前を失念する…。 美味しい魚だっただけに きちんと名前だけでも記憶しておくべきだった。 その後は郷土料理の治部煮を頂く。 コチラでは治部煮は鶏肉か鴨肉を選べるようになっている。 鴨好きな私は治部煮は鴨肉を使用している物こそがそう呼ばれる料理と思っているが、中には鴨肉が苦手な人もいるだろう。 臨機応変に金沢の郷土料理を広く知って欲しい、食べて欲しいというお店の気概を感じさせる。 勿論 味も文句なしに美味しい! その後は日本酒も進み、紳士お二人との楽しい時間を過ごすことになる。 話に加えて頂いたことにお礼を申し上げお店を後にしたが さすが地元の人が勧めてくださるだけのことはある。 次回は焼酎をボトルでお願いしようかな……。

2023/11訪問

7回

ラァメン コハク

可児、新可児/ラーメン

3.68

194

~¥999

~¥999

定休日
月曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:4.3

もう何度目の訪問だろう。そしてこの日も雨降り。 不思議とコチラを訪問する時は雨降りが多い気がする。 そんな天気でもあるのに今日も開店10分前に到着したのだが、私達の前にはすでに4人が待っていた。 妻と一緒に軒下で待ちながら「今日の限定ラーメンはなんだろうね?」などと、いつ訪れてもハズレの無い限定ラーメンを注文するのは私達夫婦のお約束になってしまった。 この日も限定ラーメンと供に、心の中では「今日は止めておけよ…」ともう1人の私が囁いているのに、それでも誘惑に耐えられず禁断の「和え玉」も1つ注文し、食べ終わった後に満腹になったお腹をさすりながら「セルベール(整胃剤)」を服用している情けない私だ……。(泣) もう何度目か忘れてしまうほどの再訪。 今や私の居住している地域では一番店と思われる。 この日は祝日ではあるが、朝から降りしきる雨が凄みを増して、同県の山間部では大雨警報が発令されるほど。 さすがにこんな雨の日にわざわざ行列を作ってまでラーメンを食べに来る物好きはいないだろう、という読みから 向かうことにしたのだが、まさかのことを勘案して開店20分前には到着できるように家を出た。 到着したらなんと! いるよ! この雨の中、待っている人が! たった一人だけど、やっぱりいるんだぁ、こういう人が。 (って、私達も同類だったりして。笑) 更に驚いたのは、前記の人に続いて私達が並ぶと、私達より前に到着はしていたが、私達が並ぶことに危機感を覚えた人達が二組三名ほどいたらしく、それぞれ車から降りて並びだした。 この時点で開店20分前にはどしゃ降りの雨の中、6名が待つことに。 結局、開店時間には約20名が待つことになっていた。 今のこの店の人気の高さを思い知らされたと共に、これからは相当の覚悟がいることも…。 (何せ私は行列が好きではないので) ドアを開けて右側にある券売機に向かい、いつものように 限定ラーメンと「和え玉」のボタンを押す。 カウンターのみの席にはには右詰めで座り、ご主人はワンオペで店を廻しているので席数は8席。 その後方2~3mにはウェイティングの椅子があり、私達8名はその人達の視線を背中に感じながらラーメンを食べるのだ。 まだコチラのお店をよくご存知ない諸兄の為に説明させて頂きますが、この「和え玉」なるもの、よくある「替え玉」とは似て非なる物で、替え玉のような茹で上げた麺を小さめの丼に移して、そこに別の味のソースというかタレを加え、和え玉用のトッピングを添えた物が提供される。 客は先ずはそれを丼の中で「よく和える(ことから和え玉の名前の由来がある)」。 その後、そのまま食べても良し。ラーメンの残したスープの中に投入し、その味変を楽しむも良し。すればその相性の良さから別のラーメンが頂けるということだ。 この日に頂いたラーメンは以前にも食べたことがあるサンマのラーメンであったが、以前の時の和え玉はポルチーニ茸の和え玉だったのに対し、この日は大葉の和え玉であった。 先ずは和えた麺だけをすすると、よくできたジェノベーゼのパスタのような味わいで、これだけでもとても美味しい。 更にラーメンのスープの中に投入すると、サンマと大葉である。間違いのないマリアージュに箸が止まらない。 結局、この日も最後のスープまで飲み干してしまい、席を立つ前にセルベール胃腸薬を服用するという毎度のパターンを反省することもなく繰り返すことになる。 バカだよな、俺って……。     追記 前回の焼きサンマのラーメンの時に別添えだったのはポルチーニ茸のペーストだったが、今回の別添えのはサンマの肝(?)をベースにしたペーストでしたよ。 大好きなラーメンのお店。もう何度目だろう。 このお店の「限定ラーメン」は、今の私達夫婦を虜にしている(もっとも妻はラーメンは本当はあまり好きではないのだが、コチラだけは別のようだ) 今回の限定ラーメンは焼きサンマのラーメン。 それとは別の、限定ではないが最新のメニューの 「金目鯛のラーメン」があり、せっかくなので私が限定ラーメン、妻が金目鯛ラーメンを頂くことにした。 まもなく着丼したラーメンは、いろんな魚の節(今まで気が付かなかったのだが、コチラのラーメンのスープは「のどくろ」のような高級魚の節も使用しているようだ)に加えて、焼きサンマの香ばしい風味と、別添えのサンマのペーストを加えることでさらに味が深まる相変わらずの秀逸な物。 更に更にコチラの名物(?)の「和え玉」には、ポルチーニ茸のペーストが添えられており、コレだけを和え玉としてよく混ぜ合わせて食べても美味しいのだが、コレを焼きサンマのラーメンのスープに投入することで、全く別の顔を見せてくれるラーメンに変身した。 妻の金目鯛のラーメンは、基本的なスープをベースに潮ラーメンのように仕上がっており、とてもあっさりしている。更には別添えとしてスダチがあり、それをラーメンに搾りこむと、爽やかな風味が鼻腔を駆け抜ける。 どちらも大変満足できるラーメンで、またまた私達夫婦のハートは鷲掴みにされてしまった。ご馳走さまでした。 大好きなラーメンのお店。もう何度目になるのかな? 今回もお昼に伺い、お目当ての限定ラーメンを頂いた。 今回は桜エビと貝出汁の効いたラーメンで、相変わらずの美味しさ。「和え玉」も勿論美味しく、先のラーメンのスープに投入しても相性抜群でした。 近くにはミシュランの「ミシュランプレート」を獲得したラーメンのお店があり、そちらも美味しくて暫く通っていたこともあったが、最近は妻が「コハクさんじゃなきゃイヤ!」と言うほどに。(苦笑) ごちそうさまでした。またお伺いさせて頂きます。 3回目の訪問。開店の15分前に到着したが先客は1名のみ。開店時間には私達の後ろには2名いた。 この日は迷わず「限定ラーメン」を妻とセレクト。 この日の限定ラーメンは、本体は「まぁまぁ」の出来であったが、和え玉の出来が秀逸!茸にはおそらくポルチーニを使用したと思われた。この和え玉ならパスタのようにそのまま食べた方が美味しく食べられた。 名古屋市東区徳川町から移転してきた人気店。 通常提供しているラーメンは勿論美味しいのだが、 限定で提供しているラーメンが秀逸! 替え玉ならぬ「和え玉」は必食で、自分の中では かなり上位ランクの店。 相変わらずの美味しさ。やはり限定ラーメンが良かった。

2021/07訪問

7回

ものがたり

可児、新可児/ヨーロッパ料理、洋食

3.31

47

¥2,000~¥2,999

¥1,000~¥1,999

定休日
木曜日

夜の点数:4.0

もう この企画に参加をさせて頂くのは何度目になるのだろう。 シェフが本当にやりたかった料理を、24節気をテーマにした食事会だ。 いつもお店の定休日を使って、シェフの思いに賛同する人達が集う、プライベートな会なのだ。 この日も初めて参加するご夫妻を含めた、ささやかなれど賑やかでもある、まさにアットホームな会となった。 この日のテーマ「立春」は、私達夫婦には思い入れのある1日だ。 結婚式を挙げてから少し時間を置き、入籍届けを京都まで出かけて提出したのが まさに「立春大吉」に願掛けしたこの日だったからだ。 その思い入れのある立春は、私達にとって大切な日。 どんな料理を食べさせてくれるのだろう……。 この日もいつものように私だけがワインを持ち込ませて頂いていた。 最近、どっぷりとハマッているスペインワイン。 素晴らしいパフォーマンスをしてくれるのに、お値段は懐にやさしいから私のような者にはうってつけだ。 先ずはオードブルから。 サーモンのパイ包み焼きだ。 一緒に山ウドをドレッシングでマリネした物がチェダーチーズで挟んであり、それとサーモンを交互に口にする。 それがパイ包み焼きのサーモンに変化を与えてくれるのだ。 ちょっと面白い感じがした。 ブロッコリーのポタージュが。 「ブロッコリーはつぼみではなく、茎の部分が美味しいんですよ」とシェフ。 まだ「春、まだ遠からずや」の今の時期、心が温まる一品だ。 ポワソンが今回は楽しかった。 3種類の魚介類を同じサフランのソースで頂くのだが、その中に細魚(サヨリ)がいた。 とても繊細な味の魚であり、フレンチではあまり頂いた記憶が無い。 しかしサフランのような優しいソースはサヨリの繊細な味の邪魔をしない。 シェフは市場で その姿を見るまでサヨリを使おうとは思っていなかったそうだ。 瞬間の閃きが今宵の演出を生み出したのだろう。 小蕪とホタルイカのサラダは、この日一番の「立春」を感じさせてくれた食材だ。 人参のドレッシングとフレンチドレッシングを重ね、それと共にスライスしたラディッシュも彩りを添える。 メイン料理は豚肩ロースのローストだ。 ここでもシェフの遊び心が伺えた。 ガロニにはローストオニオンとコリアンダーだ。 そこに敷いたソースが蕗の薹。 最初は「いかがなものか……」とも思ったが、これが意外と合うのだ。 それにしても この日のシェフはチャレンジャーとでも言うか、遊び心に溢れていた。 先程のサヨリといい、この豚肩ロースといい、今までのシェフのスタイルにはなかった物だ。 しかし これこそが「シェフが本当にやりたかった料理」なのかもしれない。 そもそも この集まりの主旨がそれなのだ。 春の息吹きを感じさせてくれる蕗の薹を使おう、それには何を合わせよう、どう仕上げよう…… そんなことを考えながら厨房に立つシェフの姿が目に浮かぶようだ。 最後のデザートもしかり。 金柑は 今まさに旬を迎えている。 そのアイスクリーム、とても美味しかった。 そしてアソートのチョコレートケーキは「1日遅れのバレンタインのプレゼント」だそうだ。 ありがとうございました、シェフ、マダム。 今日も楽しく、美味しく頂きました。 また次回 お誘いくださいね。 二十四節気をテーマに「シェフが本当にやりたかった料理」をシェフの人柄に惹かれて参集したメンバーだけで定期的に開催される食事会。 今回のテーマは「立冬」。 「地始凍(ちはじめてこおる。大地が凍りはじめる時季)」に込められた思いを料理に表してもらった。 奇しくもこの日はボジョレー・ヌーボーの解禁日。 私はコレを味わうのではなく、「御神酒」のようなものと捉えている。 今年も豊かに実った葡萄を神様に感謝する、いわばお祭りというか祭事のようなものがあり、その時の為に飲む物だと思っている。 それ故にマセラシオンカルボニックという特殊な製法を用いて その年に実った葡萄を使って出来立ての早飲みのワインを作るのではなかろうか。   サンテ! 当日はこのボジョレー・ヌーボーでの乾杯から始めた。 しかしながら前菜はシェフにとって不本意な料理が。 鴨肉のスモークは、本来なら牡蠣を使用した前菜を用意したかったようだが、今年のこの時期は牡蠣の成育状況が思わしくなく、無理に使うことは避けたかったようだ。 もう1つは冬の到来を告げるワカサギが。 もうこんな時期でも出回っているらしい。 スープはポタージュを。 ホワイトコーンを使用したのか、やや白っぽくて優しい、心がホッとする味わいのスープだ。 ポワソン。 今回はコレが一番印象に残った料理になった。 蟹肉を惜しみ無く使用したクリームコロッケと、大根を器に見立て、サーモンとタラのムースを詰めたものの上に乗せ、ソースにはバジルではなく大葉を使用し、生イクラと共に添えたもの。 サクッと揚がったクリームコロッケと、土台になったムース。やや和風の趣きが感じられるソースとの相性抜群だ。 秋野菜のサラダはシェフの博識さに脱帽だ。 あまり、というよりも ほとんどが聞きなれない野菜達ばかりで、一通り名前を教えてもらったものの 残念ながら無教養な私はそれを失念してしまった。 この日のメインは豚のスネ肉。 赤ワイン煮込みとは珍しい。 通常よくある豚肉の煮込みはブイヨンだったり白ワインやビールで煮込むことが多いのだが、やや小骨が多く少々食べ辛かった豚のスネ肉だがホロホロと崩れるくらい柔らかく煮込まれ、晩秋を感じられるようキノコと共に仕上げられていた。 デザートヴァリエは抹茶のババロアや、林檎とシナモンのグラス、マロンのアッシェをクリームで和えたもの。 どれも派手さは無いが、優しさに満ちていた。 毎回楽しみにしているこの食事会。 参加している皆さんとも打ち解けた会話も出来るようになった。 これもみなシェフやマダムのお人柄があるからだろう。 ごちそうさまでした。 次回もまたお誘いください。 コチラのシェフとマダムのお人柄に惹かれて参加させて頂いている、二十四節気をテーマにした「シェフが本当にやりたかった料理」を、プライベートな仲間内で、あえてお店の休業日に開催し楽しんでいる食事会がある。 今回のテーマは「寒露」。 冷たい露が降りてくる頃、朝晩は少しずつ冷え込みが増して、一日一日と秋の深まりを感じることができる時季のことをいう。 確かにそんなことを感じられるようになった今日この頃に催された。 オードブルヴァリエ(写真は撮り忘れてしまった。)から始まり、茸をふんだんに使ったスープ。 そしてこの日一番美味しいと思えたポワソン。 秋鮭とイクラ ホタテ貝柱を、貝出汁で炊いたサフランライスと共に 深緑の青海苔のソースや鮮やかな赤いベリーのソースで頂く。 菊花の花びらを散らしたその美しいビジュアルと味わいに何故か心が震える思いがしたのだ……。 メインはシェフが その肉質に惚れ込み、わざわざ山口県から取り寄せている鹿野高原豚の肩ロース肉だ。 黒ニンニクと胡桃のソースを添えてはいるが、あえて 「最初の1切れはソースを使わずにそのままで」とまで言わしめる物だ。 デザートに盛り込まれたのは「あけび」だ。 9月に食べ頃を迎えると、分厚い果皮がパックリと開くのが「開け(あけ)実(び)」の名前がついた、とか。 この あけび。 食べ方を知っている諸兄はいかほどいらっしゃるだろう…。 今夜も楽しい会話と美味しい料理で皆、満足させて頂きました。 シェフ、マダム。ありがとうございました。 また来月に。 明日から金沢に長期出張するという、いわばラストナイト。 妻と一緒に荷造りを済ませ、宅配業者に引き渡したら もう日が暮れかかっていた。 なんだか疲れてしまい、夕食は外で済ませてしまいたいね となって最後に伺ったのがコチラ「ものがたり」さんだ。 これから長く家を開ける寂しさを、このお店のアットホームな雰囲気やサービスで癒して欲しかったのだ。 予約も無く、いきなり訪れた私達を いつもの笑顔が迎えてくれた。 メニューを一通り眺めてはみたが、今日もあれこれ迷うこと無く「シェフのお任せ」だ。 ただ、今回は1つだけ私からリクエストを。 オニオングラタンスープも加えて欲しいとお願いした。 先ずはオードブルヴァリエから。 自家製の鴨のパストラミ、レバーペースト、サーモンのパイ包み焼きだ。 どれも手作りならではの味わいが優しさとなって伝わってくる。 強いインパクトがあるのではなく、まるでシェフの家に招いてもらったような、ほっとする料理だ。 リクエストしたオニオングラタンスープが。 これもいつも感じるのだが、とても丁寧に仕上げてあるのが良い。 決して難しい料理ではないのだが、それゆえに手を抜くとたちまち馬脚をあらわす。 実直な仕事が伝わって、シェフのお人柄が理解できる料理だ。 ポワソンは真鯛だ。 これからの季節、産卵を迎える為に沢山の餌を求める真鯛は脂が乗って美味しくなり、その魚体の鮮やかな色から「桜鯛」とも呼ばれる旬魚だ。 その桜鯛に これまた季節を告げるホタルイカが添えてある。 もうそこまで来ている春を、この一皿が教えてくれる。 メインは仔牛だ。 じっくりと煮込まれた仔牛の肉は、口に運ぶとホロホロと崩れるが、必要最低限の火加減が肉の旨味を感じさせてくれる。 これ以上の煮込みは柔らかくはなるが、煮汁やソースが勝ってしまうのでは…と思われる、絶妙なバランスだ。 スパニッシュオムレツのようなガロニは、最初は「?」と思ったが、なるほど この料理のソースともよく合う。 この頃には私1人でワインも空けてしまい(妻はいつもハンドルキーパーをしてくれる)デザートは失念したが、それだけ明日からしばらく妻との生活が別々になってしまう寂しさが酒量を上げてしまったのかな……。 デザートも春を感じさせる内容だったとは記憶しているし、美味しいとも…。 シェフ、ありがとうございました。 しばらくこの地を離れますが、戻ってきたらまたお伺いさせて頂きます。 その時はまた、いつもの笑顔で迎えてください…。 コチラのお店は前回の初訪問で、シェフのお人柄、マダムの気品のある立ち居振舞いに惹かれ 気に入ってしまったのだが、その時マダムから コチラのお店の定休日に開催する「シェフが本当にやりたかったこと」という、ごく少数の顧客や知人だけで行われる食事会に「よかったらご一緒に…」と お誘い頂いたので 参加させて頂くことにした。 前回の料理にもサービスにも感銘を受けたのだが、はたして今回はどんなメニューが登場するのか。誰と席を同じくするのかさえ 全くわからないまま 妻と向かったのだ。 しかし それはそれでおもしろい。 私は仕事柄、知らない人と初対面で話しをするのは苦手ではない。 むしろ 知らない世界の人の話しを聞かせて頂いく 良い機会と捉えている。 この日、参加したのは私達夫婦と、コチラのお店の常連客と思えるご夫妻が一組、狩猟をされ 仕留めた獲物を精肉してコチラに分けてくれる猟師さんの計5人だ。 私達以外の皆さんは、もう幾度となく参加していらっしゃるようで、顔馴染みのようだ。 初参加の私達にも気さくに話しかけてくれる。 そんな和やかな雰囲気のなか、料理は始まった。 しかしなんと!アルコールが飲めるのは私だけ! 他の皆さんはアルコールが苦手、あるいは自家用車で来店しているので、アルコールはN.G.だとおっしゃる。 せっかく良い飲み頃のボルドーを持ってきたので 出席した皆さんと分かち合いたいと思っていたのに…。 結局私1人で飲むことになってしまった。 この日の料理は ある意味クラシカルな物で、総体的には安心できるような、何かホッとするような… そんなシェフの人柄が表れた内容だった。 目新しさは無いのだが、一皿ひとさらを丁寧に作っているのが解る。 おそらくは土地柄、フランス料理のフルコースを提供するようなお店を開店させても 当時はそれを地域に居住する人達に受け入れてもらえただろうか…。 しっかりしたフランス料理を提供できる技術や知識があっても それを発揮したところで お客さんが就いてもらえなかったら何もならない。 ハンバーグなどの洋食メニューが人気のお店だが、シェフは本当は この日のような料理を提供するお店がやりたかったのかもしれない…。 そう思えることで ますますコチラが好きになった。 まだ情熱冷めやらぬシェフと、それを支えるマダムに興味を持って関わっていきたい。 マイレビュアーさんの投稿はとても参考になる。 休日のこの日、妻と一緒にコチラ「ものがたり」さんのディナーに出掛けたのもレビューを拝読させて頂いたことがきっかけだった。 先ずは料理が美味しいとのこと、料金もお値打ちなこと、そしてなにより自宅からも比較的近いことが訪問するきっかけになったのだ。 いろんな皆さんのレビュー、いつも参考にさせて頂いてます。今回も良い出逢いがありました。ありがとうございました。 ディナーにしたのは セットメニューよりもアラカルトでいろいろ試してみたかったからだ。 ランチタイムだと セットメニュー以外の対応をして頂けないお店もあるので…。 予約した段階で、何かジビエを扱っていらっしゃいますか、と訊ねたらところ「郡上の鹿肉ならストックした物があります」 とのこと。 「料理方はお任せしますので 先ずはそれをお願いします。」 「あと、飲み物はいかがしましょうか。今はコロナの影響でアルコール類のメニューの提供を控えているので……」とのこと。「それなら抜栓料を支払いますからワインは持ち込んでも…」 と申し出たところ「その方が良いと思います。当日お持ちください。」となった。 さて、時間となり お店に向かった。 もう真っ暗な時間帯だが、お店はすぐにわかった。 扉を開くと 可愛らしい内装のお店だ。 その中の奥まったテーブルに案内して頂いた。 その案内をして頂いたマダムはとても品の良いご婦人で、後程のお話しの中では お生まれは名古屋でも有数の一等地となる住宅地。なるほど、その振舞いは生まれもってのものなんですね、と感心してしまう。 料理はお願いしておいた鹿肉に加えて、セットメニューからも一人前を注文してみた。それにアラカルトの魚料理、季節限定のお勧めも。 ワインは持ち込ませて頂いた物をマダムが抜栓してサーヴして頂いた。鹿肉に合わせたスペインのガルナッチャ100%の物。 あのアカデミー賞の授賞式後のパーティーで料理を任せられるカリフォルニアの著名なシェフ、ウルフギャングバック氏は、毎回招待客に まだマイナーだけど素晴らしいパフォーマンスを繰り出すワインを発掘し振舞うことで有名なのたが、そのパーティー会場でサーブされたことで一躍 名を挙げたワインだ。 先ずはセットメニューから。 4つに仕切られたお皿には、仕込みから全てシェフの手作りの物で出来ている。 海老クリームコロッケは濃厚なベシャメルソースとシンプルな酸味の効いたトマトソースがよく合う。 ハンバーグは繋ぎの少ない肉肉しい物。食べ応えがある。 スパニッシュオムレツもなにかしらホッとする、優しい味。 サラダのドレッシングも 勿論自家製。サーモンは刺身でもいけそうな程新鮮な物だ。 どれも手の込んだ美味しさだ。 アラカルトの魚料理は魚介類を白身魚のムースで和えた物を卵焼きで包んだオムレツに似せた料理。 結構なボリュームがあり、これだけでお腹が一杯になりそう。 海老、帆立貝柱などがふんだんに使用されている、これもとても優しい味わい。 お願いしておいた鹿肉はローストで。 「シンタマ」というモモ肉では最上級の部位の一つだが それをバルサミコのソースで頂く。少しだけ難を言わせて頂くなら もう少しロゼに仕上げて欲しかった……。 しかし それも次のオニオングラタンスープが挽回してしまう。 丁寧に取り出したブイヨンに、たっぷりの玉ねぎがコクを加える。グリュエールチーズでトーストしたバケットは2枚。オーブン料理には向かないようなお洒落な器で熱々を提供された。 普段なら これで十分満足するのたが、この日はどうしても食べなくなった「ハヤシソースのオムライス」を追加してしまった。 ほどなく提供された料理は、ハヤシソースがソースポットに別添えで提供される。オムライスの卵はナイフを入れると広がるスタイル。ライス自体の味は薄めだが、後程ハヤシソースと合わせることが前提のようだ。 そのハヤシソース。 これはもはやソースというよりもビーフシチューそのものだ。 大きめにカットされた牛肉がゴロゴロ入っている。 これ程贅沢なオムライスは なかなかお目にかかれない。 いや、堪能できたディナーだった。 帰り際にマダムが「シェフのお話しを交えた、普段のお店の料理とは違う、シェフが本当にやりたかった料理を楽しむ会があるんですよ。」とお誘いを受けた。 お店の定休日にあたる日に、数名のゲストだけで行うプライベートな集まりに近い会のようだ。 早速 二つ返事で参加させて頂くことにした。 これを機に今後も もっとお店を理解して行こうと思っている。

2024/02訪問

6回

ミッシェル・ブラン JR名古屋高島屋

スイーツ EAST 百名店 2023 選出店

食べログ スイーツ EAST 百名店 2023 選出店

ミッシェル・ブラン JR名古屋高島屋

名古屋、名鉄名古屋、近鉄名古屋/ケーキ、チョコレート、マカロン

3.73

649

~¥999

-

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

テイクアウトの点数:4.3

私が愛して止まないパティスリーだ。 もう名古屋駅辺りで買い物などの用事があれば、ついつい脚が向いてしまう。 今日も笑顔の素敵なスタッフの「 i さん」が迎えてくれた。 スイーツは勿論、コチラのスタッフの皆さんの笑顔いっぱいの接客、商品に対する知識と誇り、情熱は私にも熱く伝わってくる。 だからこそ安心して購入することができるのだ。 この日もやはりショコラを使用した物を1つ、もう1つは i さんに今の季節のお勧めを伺って、それを購入した。 さっそく自宅に持ち帰り、お気に入りの紅茶とコーヒーを淹れて楽しんだ。 いつものお気に入りの「ドゥ・ショコ」も良いが、この日の「カラクショコラ」もビターな味わいが大人向きのガトーだ。 「エキゾチック」はマンゴー、パッションフルーツ、ココナッツといった南の島を感じさせるものをクレームダプリコでアクセントを加えている。 まさに今の季節にピッタリのガトーだ。 いつもいつも美味しいスイーツと笑顔をありがとう! 皆さんのおかげで幸せな気持ちになれますよ。 これからも頑張ってくださいね。 名古屋駅周辺では一番お気に入りのパティスリー「ミッシェルブラン」さん。 もう何度も訪問させて頂いているが、コチラのスイーツと、素敵なスタッフの皆さんの笑顔に魅了されているのだ。 今回も美味しいスイーツを満喫できた。 レビュー(賛辞と言って差し支えない)はもう何度もさせて頂いているので差し控えさせて頂きます。 いつもいつも美味しいスイーツと笑顔ををありがとうございます。 今年最初のスイーツは、JR名古屋タカシマヤの地下一階の 「ミッシェルブラン」さんに。 人は年齢を重ねる毎に様々な分野で嗜好の変化が表れるものだが、私自身が一番驚いているのが 「お金を出してまで わざわざスイーツを買い求める」 ようになった事だ。 今の妻の影響が多分にあると思うのだが、左党の私としては それまではスイーツはめったに口にすることが無く、せいぜいフレンチのようなコース料理の最後に食べる事があるくらい。 それが今や「妻へのお土産だから…」を口実に、自ら買い求めるようになってしまった。 その変化に大きな影響を及ぼすきっかけになったのが、コチラのスイーツとの出逢いだった。 ミッシェルブランさん。 コチラの「ドゥ・ショコ」は完璧だ。 2種類のショコラが織り成すハーモニーは、甘さと苦さ、 コクと滑らかさ、口にした後の鼻腔を通り抜ける風味と舌触り……。 なんとも言えない、チョコレートケーキは他にもいろいろ食べる機会はあっても これ程の完璧さを備えた物には未だに出逢えた事がなかった。 それが私を虜にさせる理由の1つだ。 今回はそれに加え、妻の為にケーキを2種類購入。 1つは失念したが、もう1つのタルトフレーズは早春の伊吹を運んでくれた。 本来、苺は春から夏の物。俳句の季語でも苺は夏の季語だ。 しかし現在は栽培技術が進み、晩秋の頃から美味しい苺が出回るようになった。 私にとって苺は まだ春早い頃、幼い娘達と一緒に出かけた苺狩りが思い出だ。 このタルトフレーズはその記憶を思い出させる甘酸っぱいスイーツだ。 いつもながら丁寧に梱包してもらったケーキを大事に家に持ち帰る。 妻の喜んでくれる顔を思い浮かべながら……。 もうすっかりお気に入りになってしまった「ミッシェル ブラン」さん。 私が好きな「ドゥ・ショコ」と一緒に妻のスイーツを購入する為に訪問した。 コチラは以前にも記載したが、販売を担当しているスタッフの皆さんが素晴らしいのも私の高評価に繋がっている。 特に石○○さんは笑顔は勿論、商品知識、販売後の丁寧な包装など全て完璧だ。 ある意味、私はコチラにはスイーツ以外の何かに魅力を感じているのかもしれない。 やはり接客が素晴らしいと気分が良くなる。 美味しいスイーツがより一層美味しくなるものだ。 今回も妻にお勧めを伺うと、この日の前日より販売開始されたモンブランはいかがでしょうか? と。 なんでも発売日の昨日はすぐに完売したとのこと。 何より石○○さんのお勧めだ。異論などあろう筈がない。 いつものドゥ・ショコと一緒に購入した。 家で待っている妻に「お土産だよ」と言って渡すと とても嬉しそうに受け取ってくれた。 石○○さん、ありがとう。今日も夫婦円満ですw 最近、名古屋市内のデパ地下のスイーツで一番好きなお店になった。 コチラの「ドゥ ショコ」はいつも安定した美味しさ。 加えて店頭の女性スタッフの商品知識、応対が素晴らしい。 今の季節のお勧めなどを尋ねても的確な答えで説明してくださり、かつ商品を美味しく食べられるよう梱包にも気を使ってくださる。 お菓子が美味しいだけではない、プラスアルファがあるのだ。 この日も私用にドゥショコ、妻用にはキャラメルとピスターシュのお菓子を購入した。 今夜の夕食の後にデザートとして頂けるのが楽しみだ。 散髪の美容院の予約時間と病院での診察の予約時間の間がかなり空いてしまった休日の1日。 散髪を済ませ、ランチを取り、その後映画を観たが まだまだ時間がある。 そこで以前から気になっていたコチラのお菓子を買って帰り、家で待っていてくれる妻と一緒に食べようと思った。 初めてショーケースを覗かせてもらったが、美味しそうなお菓子がいろいろ並んでいる。 しばらく考えたが、やはり一番人気がありそうな物とフェアとしてお勧めの物を1つずつ購入した。 店員さんは非常に親切、丁寧な対応、接客で、コチラのお店のレベルの高さが解る。 きちんと梱包してもらったお菓子を大事に持ち帰った。 家での夕食を楽しみ、一区切りしたところで冷蔵庫からお菓子の箱を持ってきて、お皿に移し、コービーを淹れる。 さて、どちらから頂こうか…… 先ずはフェア商品のオペラから。 私はこのオペラというお菓子が好きだ。古くからあるお菓子なのだが、コービーと遭わせるお菓子としては一番好きだ。それが今回のフェアでは抹茶の物になっている。 正直、コービーと遭うのか気になったが、たまにはいいだろう。 口に運ぶと確かに抹茶の苦味、風味を感じることができる。オペラらしい口当たり、食感を残しながらもまとまった仕上がりはスタンダードなオペラファンの私も納得の味だ。 もう1つのお菓子「ドゥ ショコ」は、おそらくお店の人気商品と思われる物。 妻はこのお菓子を大絶賛して「今度から名古屋に行ったらお土産はコレでいい!」とまで言い切った(苦笑)。 私もそんな気持ちは理解できる。最近食べたチョコレートのお菓子の中でもコレは秀逸の出来だ。 どちらもコービーとも良く合い、夕食の締めくくりがとても満足できるものになった。

2023/06訪問

6回

Latelier blanc

新可児、可児/ケーキ

3.00

7

-

-

定休日
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テイクアウトの点数:4.2

自宅のある街では一番のお気に入りのお店。 この日もランチを頂いた後に夕食材料の買い物を済ませ…と、いつもの行動パターン通りに伺わせて頂いた。 今回は妻が「ラトリエブランさん、オリジナルのプリンを始めたみたいよ」との情報を得たようで、何をさておいても それを楽しみにしているようだ。 お店に到着し、店内へと進む。 正面のショーケースには様々なケーキが並んでいるが、既に売り切れてしまった物や、人気商品は品薄状態の物も。 さぁて、今日は何を頂だこうかな……。 妻は待望のプリンを指名。残り2つだったので、そのうちの1つをGet 出来て満足そうだが、「ねぇ今日はカヌレも食べてみたいな」と。 私はと言えば そのカヌレの奥に別のお菓子が。 よく見ると金柑のタルトのようだ。 妻が2つ購入したのだ。 私も この金柑のタルトと、もう1つ。 旬を迎えている「苺のタルト」も購入した。 さっそく二人がお気に入りの紅茶を淹れて、私が苺のタルトを食べようとすると、妻が「ねぇ、それも美味しそうだから、私のプリンと半分ずつしない?」との提案が。 妻のプリンも気になっていたから、私もその提案には大賛成だ。   今回購入した物は全て仲良く半分ずつすることにしよう。 という訳で、手をつけた苺のタルトに 同じく金柑のタルトを食べることに。 うん! どちらも とても美味しい! 特にカスタードクリーム。 濃厚でありながら苺の爽やかさ、酸味の邪魔をしない。 まるで可憐な舞姫「苺」の魅力を引き立て、リードする相手役を努めるダンサーのようだ。 それは金柑のタルトも同様。 コンポートした金柑を、やはりクリームが優しく包み込んでいる。 同じタルトでも、その生地の食感の違いは使用する素材の違いで分けているのだろう。 やはりコチラはいい! この地域のパティスリーではアタマ1つ、2つ抜けた存在だ。 まだ手をつけていないプリンやカヌレが楽しみだ。 休日に自宅で寛ぐことにした日は いつも私が料理を作ることになっている。 その材料を買う為に外出すると、どうしても誘惑に負けてしまうのがコチラ「ラトリエブラン」さんのスイーツだ。 この地域では頭1つ抜けて美味しいスイーツを提供してくれるお店だが、今回ショーケースを覗くと「岳」という商品名のチョコレートケーキのデザインが変わっていた。 なぜだろう……。 スタッフの人に聞いてみたら「シェフに聞いてきます」と。 そのシェフが手を休めてわざわざ説明に出てきてくれた。 初めてお目にかかるオーナーシェフはまだ若い男性だった。 そのシェフの説明を聞いてみたら、この「岳」という およそチョコレートケーキらしからぬ名前は何故? という私の質問に「これは私の子供の名前なんです」との答えが。 「私がまだ東京の銀座のお店で修行中に産まれた子供の名前で……」と教えてくれた。 なるほど。 こんな片田舎でこれ程のスイーツが提供できるのは、そんな洗練された街のお店で修行された賜物だったのか。 それでは、とニューバージョンの「岳」と、季節のシャインマスカットのタルトを購入して持ち帰った。 なめらかなガナッシュにクランチの食感が楽しい。 それでいてビターなカカオの風味が優雅な仕上がりになっている。 シャインマスカットのタルトはクリームのバランスが素晴らしい。 繊細な味わいの素材の邪魔をすることなく、かえって引き立てている。 シェフ、この地に帰ってきてくれてありがとう。 これからも美味しいスイーツ、期待していますよ。 最近、地元でお気に入りのパティスリーができた。 それがコチラ「ラトリエ ブラン」さん。 休日のこの日、妻と夕食の買い物の後に珍しく私から妻をコチラに誘った。 家に持ち帰り、美味しいお茶と一緒に頂こうよ、と。 夏の空気が街を覆い尽くしているようなこの日。 もうスイーツのラインナップもすっかり夏バージョンだ。 ココナッツとマンゴーのケーキ、グレープフルーツのケーキ、それにバスク風チーズケーキも購入。 家で妻のお気に入りのTWGのアールグレイを濃く抽出し、氷を詰めたグラスに注ぎアイスティーにした物と一緒に楽しんだ。 あぁ、また夏がやってくる……。 地元にとても美味しいお菓子のお店ができた。 それがコチラ「ラトリエ ブラン」さんだ。 前回、半ばお試し的に購入したケーキがとても美味しく、さっそくリピーターとなって再訪した。 この日は仕事が休日なれど、間もなく金沢に長期間の出張を控えているため いろいろと準備に追われ、生活用品等も買いに行かなくてはならないこともあり、その時にお店の前を車で通過したが、お店の前の駐車スペースが満車になっていた。 あっという間に人気店になってしまったのかなぁ…。 買い物帰りにケーキを購入するつもりだったので、まだ残っている物があるのか心配になってきた…。 その買い物も終えて帰り道の途中に再訪する。 この時は幸い駐車スペースも空きがあり、難なく停める事が出来た。 (ちなみに駐車場は お店の前にあるスペースは横に並んでいる各店舗と共通らしく、空いていればどこに停めても良いそうで、お店の裏側にも別の駐車場があるそうだ) しかし扉を開けて店内に入ると、ショーケースの中には 既に売り切れてしまった物も…。 やはりこの時間帯(15時を少し過ぎていた)では人気のあるケーキは売り切れてしまう物もあるのだろう。 かといって 残っていたケーキはというと、まだまだ美味しそうな物がある。 その中には前回購入してとても美味しかった「GAKU」というチョコレートのケーキも1つだけ残っている。 さぁ どれにしようかな…… 妻と私、初老の夫婦二人がショーケースの前で腕組みだ。 結果、ピスタチオが好きな私が選んだケーキと、妻は最後の最後まで悩み抜き、出した答えが写真にあるタルトフレーズだ。 自宅に戻り、二人がお気に入りの紅茶を私が淹れる間に 妻がケーキを取り出してお皿に乗せている。 いただきます。 ……うん。良かった! 今日のケーキもとても美味しい! やはりコチラのお店は間違いなかった。 しかもこのクオリティでありながら比較的安価なのではなかろうか? 同じ物を街中で購入するなら5割から もしかすると倍ほどの金額で購入することになるのではなかろうか。 ピスタチオのムースは昨今流行りの濃厚な…というよりも 軽い感じに仕上げてある。 それが果肉感を残し甘さも控えた苺のジュレや、フランボワーズのクリームと相まってとてもバランスのとれた品の良い出来映えになっている。 妻が選んだタルトフレーズに 妻は興奮気味だ。 「今シーズン食べた全ての苺の中で一番美味しい!」 とまで言わしめた苺はグラサージュされた物が沢山乗せてある。 その甘味の手伝いもあるのだろうが、確かに私が食べても 同様の感想を言っただろう。 それをカスタードのクリームと共にタルトの上に乗せれば完璧なタルトフレーズの完成だ。 ピスタチオのケーキにもあしらってあったが、苺に添えてある小さな花が春を運んで来てくれた……。 そんな思いにさせてもらいなから今回も美味しく頂くことができた。 ありがとう。ごちそうさま。 昨年の7月に、自宅から車で約15分の場所に新しくオープンしたお店に行ってきた。 小さなお店で、店内には密を避ける為に2組だけが入る事ができる。 私達が訪問したのは14時の少し前だったが、ショーケースには僅かなケーキが残っているだけで、私達の前には1組買い物中、私達がケーキを選んでいるうちに別の人が来店、更に私達がお店を出るのと入れ替わるように別の人が3人と、なかなかの人気のようだ。 焼き菓子などもあったが、今回はケーキだけを3種類購入して自宅に持ち帰った。 さっそく頂いてみたが、どれもとても美味しい。 岳(GAKU)というチョコレートのケーキは良いカカオを使用しているのだろう。風味がとても豊かで、クランチの食感も楽しい。 フロマージュブランのムースは間に挟んだレモンのコンフィチュールの酸味が甘さを引き締め、良いバランスを作り出している。 小さなバスク風チーズケーキは翌日のお楽しみに残しておいたが、これならコチラも期待できそうだ。 良いお店ができた。 リピート確定だ。

2024/02訪問

5回

農園カフェ yamaki

古井/スイーツ、カフェ

3.34

26

-

~¥999

定休日
月曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:4.0

久しぶりの再訪になった。 コチラ「農園カフェyamaki」さんには1年ぶりだ。 お店のある「山ノ上地区」は柿や梨などのフルーツの評判が高く、何を食べても美味しい。 勿論コチラには幾度か伺っているので承知済みだ。 今回は晩秋、ということもあり 柿や栗のパフェを楽しむ事にした。 この日は比較的空いていて、席は「お好きな席へ」と。 暖炉から近いテーブルを使用させて頂く。 前回はまだ暖炉は設置しただけで、使用まではしていなかったが、今は稼働しているようだ。 注文は予定通りの柿パフェと栗のパフェをお願いした。 昨年同様美味しいパフェだった。 もうすぐ冬がやってくる。 その時は何を頂こうかなぁ……。 大好きなカフェ。ふんだんに使用したフルーツが美味しいパフェのお店だ 最近は少しご無沙汰していたが、暑さもようやく収まりフルーツが美味しい季節になってきたので訪ねてみることにした。 この日のパフェは妻が大好きな栗を使った物。私も自分が大好きな梨を使った物を食べてみた。 うん……  やはりこのお店は良い意味で裏切らない。 特に妻は「今まで食べたパフェの中で一番美味しい!」と やや興奮気味に語っていた 久しぶりの訪問となった、大好きなパフェの美味しいカフェ。 パフェは仏語の「パルフェ(完璧)」を原語とする、正にデザートの完成形の1つと思っている。 今回は名残りの苺を使用したパフェと、コチラの定番のローゼルのパフェを注文した。 妻と一緒にそれぞれを食べ比べした結果、今回は苺のパフェが圧勝した。 それほど美味しかったのだ。 グラス物3種類はどれも美味しく、苺のアイスクリーム、苺のシャーベット、それに寄り添うミルクアイスクリームのそれぞれが良い出来で、名残りの苺も甘味、酸味が「今が旬なのか?」と思うほど美味しかったのだ。 定番のローゼルのパフェも安定の美味しさなのだが、今回は苺のパフェにハートを射ぬかれてしまった。 帰り際にはローゼルのコンフィチュールも購入。 明日の朝はオーバーナイトのミューズリーと一緒に食べることにしよう。 最近大好きになったカフェの「ヤマキマルシェ」さん。 もう何度目かの訪問になる。 こちらでのお楽しみは季節ごとに内容のかわるパフェである。 今回は和栗を使ったパフェ。 栗をペーストにしたり、焼き栗をふんだんに使用し、合間に添えたほうじ茶のジュレが爽やかさを出している。 妻も大好きな理由として、こちらのパフェはいつも「甘過ぎる」ことがないので罪悪感無く食べられるらしい。(苦笑) 次回はどんなパフェだろう…… 今から楽しみである。 岐阜県美濃加茂市にある「ヤマキ農園」さんが経営しているアンテナショップ的(?)なカフェで、自分の農園で出来たフルーツを使ったデザートやドリンクなどが楽しめるお店。 店内には他にもそれらフルーツを使用して作ったドライフルーツやコンフィチュールの販売などもしている。 私達夫婦はこちらの季節のフルーツを使ったパフェの大ファンなのである。 今回の訪問には私が梨のパフェを。妻が定番のローゼルのパフェをそれぞれ頂いた。 梨は今が旬であり、パフェの中に入っている梨のソルベの出来が秀逸でとても美味しい。 妻のローゼルのパフェはいつも食べさせていただけるようだが、軽い酸味をたたえたローゼルのパフェは甘過ぎることなく罪悪感など無縁で食べられ、一番下の方に据えられたミカンのドライフルーツをクラッシュさせた物が非常に良いアクセントになっている。 会計の際にローゼルのコンフィチュールを自宅用に購入して、家でもヨーグルトやミューズリーと一緒に頂くことにしよう。

2023/12訪問

5回

有伝亭 匠

栄町、栄(名古屋)、矢場町/うどん、カレーうどん

3.45

119

-

~¥999

定休日
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昼の点数:3.7

私が愛するカレーうどんとカツ丼のお店。 先島諸島(宮古島と石垣島)に2ヶ月いる間、コチラのカレーうどんが食べたくてしょうがなかった。 麺類のお店としてカレーうどんが美味しいお店は先島諸島にはあまり無いからだ。 うどんと言うより宮古そばや八重山そばをカレー味にして提供するお店がほとんどだ。 そんな訳で、内地に戻ってからの私は地元で贔屓にしているお店の味が恋しかったのだ。 職場から近いこともあり、出勤前に利用することにした。 私はコチラではメニューには目を落とさない。 毎回「カレーうどんとカツ丼のセット」1択だ。 勿論この日も例外ではない。 カレーうどんが先に到着した。 待望の味にトキメキすら覚えて先ずは香りを楽しむ。 スパイスの良い香りが食欲を刺激する。 たまらず麺をスープと一緒にすする。 あれ?…… どうしたのかな? 私の舌がおかしいのかな……。 もう一度口に運ぶ。 やはり同じ印象だ。 やがてカツ丼も。 コチラもいつもと違う感じがする。 どうしたんだろう…。私の味覚、嗅覚がおかしいのかな…。 今回は そう思うように自分自身に言い聞かせた。 きっとそうだ。 そうでなければ私の大切なお店を失うことになってしまう。 次回こそ…… そう信じよう。 勤め先の近くにある、私が大好きなお店のひとつだ。 この日も 他のメニューには目もくれず「カレーうどんとかつ丼のセット」を注文した。 美味しさは 今までさんざん記してきたので 今さらは不要だろう。 相変わらずの美味しさを堪能させてもらった。 しかし、やはり昨今の原材料の値上がりには 抗うことができず、コチラのお店でも値上げをしていた。 やれやれ、いつまでこんな経済状況が続くのやら……。 会社の近くにある、私にとって今いちばん名古屋で美味しいカレーうどんのお店だ。 名古屋のカレーうどんは出汁が独特なのだが、コチラのカレーうどんの出汁はそういう意味では名古屋らしくないカレーうどんかもしれない。 節の効いたベースにややスパイシーな配合の、あまりとろみのない出汁はコチラの手打ちのうどんととても相性が良い。 更に脇役でセットメニューとして注文できるかつ丼が美味しいのだ。 カレーうどんだけでも十分満足できるのだが、私はこのかつ丼も必ず注文することにしている。 ほどよいサイズの丼にかつが沢山乗っていて、やはり出汁が良いので味付けも美味しくなる。添えられた三つ葉もこういった丼物には欠かせないのだが、それもしっかりしている。 お昼時だけの営業なので周辺のサラリーマンでいつも満席になっているので、開店直後か13時を過ぎた頃に訪問することをお勧めしたい。 会社の近くにある、美味しいカレーうどんとカツ丼のお店。 セットメニューにすると結構なボリュームになるので、その後の仕事や夕食に影響することを心配しつつ、誘惑に負けてばかりで……。 今回も同じセットを注文した。 ほどなくカレーうどんが着丼。うん。相変わらず旨い! スパイスが効いた、それでいて出汁もしっかり感じることができる。 しかしどうしたんだろう?…… もうそろそろカレーうどんを食べ終わる頃なのに、カツ丼が出てこない。 店内はランチタイムのピークということもあり、満席の状況が続いている。 コチラのお店の調理場はおそらくワンオペなのだろう。 ちょっと捌ききれていないようだ。 ようやくカツ丼が到着。 あぁ…… やっぱり…… いつものカツ丼ではないなぁ…… とじた卵が煮え過ぎている。こんなことは初めてだ。 想像するに、おそらく他のオーダーをこなしているうちにカツ煮に火が入りすぎてしまったのだろう。卵がカチカチの状態で提供されてしまった。 こんな事は初めてだが、この多忙さを鑑みては仕方がない、といったところか。 それが理由で今回はポイントを下げたが、次回に期待するとしよう。 会社の近くにある、カレーうどんが人気のお店。 そのカレーうどんとカツ丼のセットを頂いた。 なるほど、カレーうどんはスパイスと出汁のバランスがとても良く、箸が止まらなくなるほど美味しい。 カツ丼もやや小ぶりながら厚みのあるカツがしっかりと乗せてあり、こちらも満足のいく一品。 とても美味しいお店で、再訪は確実だ。

2023/06訪問

5回

みなみ 可児店

西可児/食堂

3.08

5

-

¥1,000~¥1,999

定休日
木曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.0

久しぶりの「みなみ」さん。 私が宮古島に行く前に寄らせてもらって以来だから、約4ヶ月ぶりになる。 随分とご無沙汰にしていたが、大将も ご常連の皆さんも変わらずお元気で安心した。 この日は先日行われたイベントに出店していたお店から買った「千葉県産落花生」が大量だったので、お裾分けの意味で持参して大将に差し上げた。 するとご常連の皆さん 「いいなぁ!ワシ達にもちょーだい!(笑)」となり、それがきっかけの楽しい酒宴になった。 実はこの日は妻がダイエット中であったので、 「貴方の食べている姿を見ると我慢できなくなるから…」 との理由で私ひとりでの利用だったのだ。 先ずはビールと一緒にマグロの刺身を。 その前に提供されたお通しは、じゃこ天のような練り物。 これを生姜醤油で頂くのだが、刺身を待つ間のいいアテになった。 マグロはキハダだが、中トロのような部位。 程よい脂の乗った美味しい刺身だ。 メニューにあった「せいこ蟹」は早々と売り切れてしまったようだが、その代わりにずわい蟹があった。 剥き身にしたものを蟹の甲羅に盛り、中にある蟹味噌と和えれば思わず日本酒が欲しくなる。 値段と内容を考えれば随分とお値打ちだ。 鴨ロースもお願いした。 これは残念ながら市販品。 まぁ値段を考えればこれは仕方ない。 市販品かどうかを尋ねれば良かっただけのことだ。 しかし軽く炙って香ばしさを加え、刻みネギと一緒に口にすれば まずまず美味しい。 ビールはいつの間にか焼酎に代わり、美味しい肴、楽しいご常連さんとの会話も弾む。 そんな時、大将から「先ほどの落花生のお礼に…」と差し出された一枚のお皿には…… なんと!  スズメバチの幼虫が!!  これを軽く塩胡椒して焼いたらしい。 うーん…… 私、たいていの食材は食べてきたが、唯一の苦手がこの「昆虫類」なのだ……。 さりとて ご常連さん達にも差し上げているようで、 私だけ「食べられません」とは言えない雰囲気が…。 えぇぃ!ままよっ!  っと口にすれば、若干の殻目が気になるものの、意外な美味しさにちょっと驚いた。 良く言えば 焼き白子のようなクリーミーさと、相反する淡白な味わいが融合したようだ。 勿論コレはオンメニューされてはいなかったが、コチラの大将、本当に面白い食材を仕入れてくるなぁ。 良い経験をさせて頂きました。 ご馳走さまでした。 もうすっかり馴染みのお店として私達夫婦が利用させて頂いている「旬菜 みなみ」さん。 しかしこの日も また長期間の出張でしばらく伺えない事を報告がてらの訪問になった。 いつもながらアットホームな雰囲気のコチラ。 前回伺った時に水槽の中で育てていたペットの小さな河豚の「ふーちゃん」がこの日はいない。 「どうしたの?」と聞いたところ「残念ながら死んじゃったんです」と。 「でも その後はこうしてココに…」と指差した先には河豚提灯が! かわいそうだけど、ちゃんとこうして傍に置いてあげてるんだね。 そんな一面も家族で営んでいるコチラの魅力のひとつだ。 相変わらず多彩なメニューが嬉しい。 ビールを飲みながら肴をお願いする。 写真を参照して欲しいが、「鹿肉の塩麹焼き」「ソフトシェルクラブの唐揚げ」など、この辺りでは珍しい肴が揃えてある。 しかも そのいずれもが美味しいのだ。 いつ来ても和める、まるで古くからの友達のように…。 そんな素敵なお店だ。 前回の印象がとても良く、ボトルキープまでしたので さっそくの再訪となったコチラ「旬菜 みなみ」さん。 私達夫婦はお互いに聴力が若干弱いので予約はカウンター席を希望してから伺った。 そのカウンターの横には水槽があり、その中で一匹の河豚が泳いでいる。 虎ふぐとは違うなぁ。どうするのだろう?食べるのかな? と聞いてみたところ「この子は飼っているんです」と。 なんでも名前が「ふーちゃん」と言って、お店のまだ小さなお嬢さんがエサやり係として可愛がっているらしい。 なんともアットホームなことだ。 食べるなんて可哀想なこと言ってごめんね。 その水槽の更に下には生簀があり、車海老などが泳いでいる。 この日のお勧めメニューにも車海老は記載してあった。 そのお勧めメニュー。 前回程のインパクトはなかったが、それでも十分に楽しめそうな内容だ。 この日は先ずは刺身から。 伊勢湾産の天然の真鯛だ。 これから産卵を控えた真鯛は春の旬魚だ。 ピンク色に染まる魚体から「桜鯛」とも言われる、今からが最も美味しい魚だ。 魚も良いが、きちんと掃除して湯引きした松皮を添えてあるのには料理人としての技量、プライドのようなものを感じさせる。 牡蠣フライは妻のリクエスト。 立春を過ぎ、雪溶け水が河川から流れ込むような季節になれば、牡蠣はどんどん大きく育ち美味しくなる。 この日の牡蠣はまさにそれ。 牡蠣フライが大好きな妻は 「5つあるから貴方には2つもあげるからね❤️嬉しい?」と(苦笑)。 ならば…と私は山菜の天ぷらを 「ふきのとうは2つだから半分ずつで、たらの芽は3つだから1つはあげるからね嬉しいでしょ?」とやり返す。 牡蠣の大きさに春を感じ、ふきのとうやたらの芽でその息吹きを感じる…。 私達日本人が持つ感性が、もうそこまでやって来ている春を喜んでいる。 そしてズワイガニ。 北陸は金沢港で水揚げされた紅ズワイガニを食べやすくして提供してくれた。 味の方は言わずもがな。この日一番の美味しさだった。 近く金沢に2ヶ月と少しの期間出張に行く私にとっては「金沢にはこんな美味しいカニや魚が待っている…」と妻と離れる寂しさを少し和らげてくれた。 北陸にはまだまだ旨い物が。 その1つが鰤だ。 さすがに「(富山県の)氷見の寒ぶり」とまではいかないが、今の時期の日本海の鰤は脂が乗ってとても美味しい。 私はその鰤のカマを塩焼きにして食べる のが大好きだ。 大きな鰤なので、妻とシェアしてちょうどいい。 すると女将さんが「コチラは大将からのサービスです」と言って若芽のしゃぶしゃぶを出してくれた。 先程の刺身にも少量添えてあったが、それは妻が全部食べてしまったので味はわからなかったが、こうして改めて頂くと風味良く歯ごたえのある生若芽を軽くしゃぶしゃぶにすると絶好の箸休めになった。 大将は次の料理も見据えたタイミングで提供してくれたのだろう。 ありがたいことだ。 そしてこの日のメイン。 ズワイガニが魚のメインなら、肉のメインはコチラ「鹿肉のスペアリブ焼き」だ。 この日 私達の他に1組の客がいたが、その人達が猟師さん達で、大将の話によると「コチラの皆さんが今朝、肉を届けて頂いたんです。それを仕込みしてスペアリブ焼きにしたんです」とのこと。 なるほど、こうした繋がりがあるから鹿肉などの食材があるんですね、と私。 焼き上がったスペアリブを手掴みにして、そのまま豪快にかぶりついた! 昔のアニメで見た、長さ30cmはあろうかという骨付き肉を丸かじりで食べるのと同じだ! ワシワシとかぶりつく。 口の中が肉の味と香りに支配される。 その快感は舌でも鼻でも胃袋でもなく、脳が喜んでいる。 あぁ! シラーのような赤ワインが欲しい!…… まだ2度目の利用たが、コチラには普通の居酒屋さんには無い驚きや喜びを感じることができる。 この日、大将から改めてご挨拶を頂き、名刺を交換した。 大将、これからもどうぞ宜しくお願い致します。 灯台もと暗しと言うべきだろう。 今の妻と再婚してから3年になった その日の夜。 沖縄への記念日旅行に出掛けていて、帰ってきた日の夜でもあった。 記念日のお祝いディナーは沖縄で楽しんできたので、自宅に戻り 旅のかたずけをしていたら疲れが出てきた。 冷蔵庫の中には旅行に備えて食材はほとんど無い状態。 だったら どこかに食べに行こう。 それもなるべく近くのお店に…。 そこで自宅からは最も近い場所にあると思われるコチラに初訪問することにした。 自家用車で何度も何度もお店の横を通り過ぎ、斜向かいのコンビニはよく利用するのに…。 気にはしていたが、まさに「灯台もと暗し」。 近過ぎて「いつでも行こうと思えば行けるから……」と 思って現在までに至っていた。 周辺には他にコレといった飲食店が無い、まさしく「ぽつんと一軒……」的な立地にありながら、お店の道沿いにあるのぼりには「ふぐ料理」とかが はためいている。 はてさて どんな料理を食べさせてくれるのだろう……。 お店の前は駐車スペースになってはいるが、駐車のラインらしき線が書いて無いので先に来た客から適当に停めていいようだ。 入り口横には もうすっかり真っ暗なのに、何故かランチのメニューが出ている。 扉を開き、中に入る。 右側にはカウンター席、左側には小上がりのテーブル席が2つ、更に一番奥には個室として利用できるスペースが。 私達夫婦はその一番奥のスペースにあるテーブルに案内された。 一応、エアコンは稼働してはいたが、予約時間に合わせて少し前にスイッチを入れたらしく、部屋の中はずいぶん寒い。 つい数時間前まで沖縄に居たからだろうか、寒くてたまらないので、最初のドリンクは日本酒を熱燗で。妻は烏龍茶を温かくしてもらった。 メニューを拝見すると、グランドメニューは定食物が多く記載され、酒の肴は特に目をひく物は無い。裏目には河豚やすっぽん料理も用意できるが共に予約制となっている。 しかしお勧めのメニューはまったくの別物だった! 私の心をくすぐる内容が記載されている。 サメの心臓、ボラのへそ塩焼き、鹿肉の塩麹焼き…… 極め付きは カエルの唐揚げだ。 カエルは中国料理では「デンチィ(田鶏)」と呼ばれ、私の大好きな食材でもあるのだが、本場ではメジャーな食材でも日本国内ではなかなかメニューとしてはお見かけできない。 やはり日本人には「カエルはゲテモノ」という認識が定着しているのだろう。 しかし美味とは思わぬところに隠れているものである。 かの北大路魯山人などは田の畦道に生息するタニシが大好物だったと聞く。 (もとより魯山人はそのタニシが原因で命を落としてしまうことになってしまうのだが……) 勇気を持って取り組めば思いがけない幸せに出逢えるものだ。 サメの心臓も今回は注文しなかったがコレも私の大好物。 刺身で食べるのだが、醤油ではなく胡麻油と塩で食べる、まるで「牛のレバ刺」と間違えてしまうくらい味も食感も似ているのだ。 そこで今回はあまり珍しい料理ばかりでは妻の嗜好も勘案すると無理やり付き合わせるのも可哀想なので比較的普通の居酒屋メニューも併せて注文した。 先ずは熱燗と一緒にお通しが。 妻によると煮ころがしの里芋はこの辺りの名産品だそうな。 刺身は2種類だけなので少しずつ盛り合わせにしてもらった。真鯛は鮮度の良い物を使用している。キハダマグロもまあまあだ。 串焼きは4種類を。 大ぶりの豚ねぎまは食べ応えがある。 鴨のつくねはそのままで。卵黄は無い、塩焼きだ。 ハツは鶏肉の物とは思えない。もしかしたら鴨のハツか? 味といいサイズといい鴨のハツに似ている。 鶏肉とは思えない美味しさだ。 カエルの唐揚げが運ばれてきた。 当初は「姿のままでお出ししましょうか? それとも少し離してお出ししますか?」と問われ、初めて食べる妻の手前、離してもらうことに。 それが写真なのだが、想像したよりは小ぶりなサイズだ。 腿の部位が美味しいのだが、他の部位にはあまり肉が付いていない。 しかし竜田揚げになっている味そのものは非常に良く、まさかコチラでこの食材に出逢ることが嬉しかった。 鹿肉の塩麹焼き。 塩麹に漬け込んだ割には食感がイマイチで、柔らかではなかったが下味が良いので美味しく頂けた。 とにかく寒くて寒くてたまらなかったので、追加では湯豆腐とどて煮をお願いした。 ドリンクも焼酎をお湯割りで。 料理が気に入り、自宅からも近いので「焼酎はボトルだと余りは預かってもらえますか?」と尋ねたところ「大丈夫ですよ」と。 いやはや、こんな近くで珍しく、かつ美味しい肴を提供してくれるお店なら もっと早くから訪問するべきだった。 ごちそうさまでした。これからも宜しくお願い致します。

2023/11訪問

4回

ハーバーライト

伊豆急下田/バー

3.08

7

¥3,000~¥3,999

-

定休日
月曜日

夜の点数:4.2

コチラに訪れる前に、最近出逢えたスペイン料理の美味しいお店で楽しい時間を過ごしてきたが、それもメインの料理まで。 やはり〆はコチラ「ハーバーライト」さんで。 下田で過ごしている間の 私の至福のルーティングだ。 時間が早かったこともあったので、今回はタクシーを使わず徒歩で。 海が近いこの街は 潮の香りが微かに載った風が心地よい。 10分程は歩いただろうか。お店に到着した。 マスターとマダムしかいない。 そうか!まだオープンしたばかりなんだ! バーの口開けの客というのは実に気分が良い。お店の中は まだ凛とした空気が、他に汚されることなく漂っているものだ。 それでいて いつものように笑顔で迎えてくれるマスターとマダムがいると、この安らぎを得る為に「帰ってくる」のだろう。 少し歩いたので喉が乾いた。最初は柑橘を使ったロングドリンクのカクテルを作ってもらおう。 地元産の柑橘をグラスの中に絞り込み、ジンを注いだところにソーダを加えたカクテルだ。 良いお店には良い客も集まる。 少し席を隔てた紳士が取り出したシガーから、品の良い香りが漂ってきた。 「素敵なご趣味ですね。ハバナ産ですか?」と話しかけたのがきっかけとなり、その紳士とは楽しい語らいが出来たのだが、 驚いたことに、その紳士は私の下田での勤め先に宿泊して頂いている、とのこと! それはそれはありがとうございました。失礼がなかったか心配したが、翌朝の朝食のレストランで再会した時にも にこやかにご挨拶をして頂いた。 バーという場所は このような素敵な出逢いが出来る場所だ。 下田での思い出が またひとつ増えた、そんな夜だった……。 もう私はこのお店の虜になってしまったのだろう。 下田では一番のバーだと思っているし、故に他にバーを探す つもりも無い。 マスターにもすっかり顔を覚えて頂けたようだ。 先日の私の休日にスーパーで買い物中にも「お見かけしましたので…」と声を掛けてもらい、恐縮してしまった。 そんな訳で、最近の休日にコチラを訪問することはもはや必然的な行動になっている。 この日の最初のカクテルは、地元産のシャインマスカットがハシリの物が入荷した、との事で それを使用したカクテルをお願いした。 「やはりまだまだ早いんですけど……」と謙遜しながらも出来上がったカクテルは、材料としてはシャインマスカットの他にはホワイトラムとクラッシュした氷だけ。 味を整えるリキュールやシロップは一切使用しない、かといって しっかりとシャインマスカットの味や風味の楽しめる フローズンダイキリに仕上げてくれた。 変にひねらない、シャインマスカットの美味しさを最大限に引き出しているカクテルは さすがという他はない。 しばらくはノーゲストだったのでマスターとマダムを交えての歓談を楽しんでいると、ご常連らしきお客さんが三人で来店された。 その方々に提供するカクテルを作る所作を拝見していたが、鮮やかな手捌きで仕上げているのを見ていたら、私も もう一杯、となってしまうのは当然のことだ。 材料となるフルーツの状態を掴んでいるマスターだ。 次もお任せにして作って頂だこう。 そうして提供して頂いたカクテルは、今度はパイナップルを使用した物だった。 味を整えるリキュールには、私が好きなシャルトリューズ(ハーブ系のリキュール)が隠し味のようだ。 よく熟したパイナップルの甘味、酸味が引き出された 非常に美味しい、この季節ならではのカクテルになっている。 お店ではいつも2杯まで、と決めている。 私の場合、大抵 外食する時には醸造酒を飲んでいるので、二軒目で過度に蒸留酒を飲んだり、それをベースにしたカクテルを飲んだら 翌日が辛くなることを ようやく理解することができるようになったからだ。 この日もその信念に従い、後ろ髪を引かれながら会計を済ませ、お店を後にした。 いつも美味しいカクテルをご馳走様です。 また ごく近いうちにお邪魔させて頂きます。 下田にも素晴らしいバーがある。 出張で着任してから二度目の訪問だが、今回は妻を連れてきたかった。 コチラに伺う前には海沿いにポツリと佇む「磯料理 辻」さんで食事を済ませたので、そこから酔いざましの海風に当たりながら二人でゆっくりゆっくりと歩いて来たのだ。 タクシーで移動しても良いのだが、なにも急ぐことはない。 程好く酔って火照る頬に 夏の夜の海風が心地よい。 妻の手を繋ぎながら……。 やがてお店に到着した。 趣のある階段を昇ると、今夜は地元の人と思える先客がテーブル席にいらっしゃった。 私達はカウンター席に腰を下ろす。 するとマスターもママさんもまだ一度しか来たことのない私のことを覚えて下さっていた。 素敵なバーなので、今夜は妻を連れて来たかったんです、と言うと妻にも丁寧にご挨拶をして頂いた。 さて、今夜は何を頂くことにしようかな……。 カウンターの小さなイーゼルのお勧めメニューには 相変わらず魅力的なカクテルが列記されている。 こりゃあ迷うなぁ…… どれも美味しそうで……。 そんな私達にマスターが 「どんなものをお探しですか」と声をかけてくれたので、 自分達の気分や好みを伝えると、 「ではお任せでも良かったら……」と。 私達は「もちろん、それでお願いします!」 さて、どんなカクテルを飲ませてくれるのかなぁ。 普段の私はバーで何を飲むかで迷ったことなと滅多に無い。 それほど優柔不断な性格ではないと思っているし、ましてやお酒のことだ。 それが コチラのお店では前回1人で来た時も最初の一杯目はモヒートを注文したが、二杯目はお任せだった……。 おそらくコチラのカクテルに使用する材料の多彩さに、どんなカクテルを作ってもらえるのかの興味の方が強かったのだろう。 この日の妻のカクテルはフローズンカクテル。 下田産のブルーベリーをたっぷり使用して、それゆえ色はブルーベリーそのものをしている。 素材の良さ、美味しさを活かす為には一番の方法だろう。 私のカクテルにはボストンシェーカーの中にパッションフルーツを入れている。 鮮やかなシェークによって作り出されたカクテルは、その パッションフルーツの爽やかさがいかにも今の季節にふさわしい。 お互いのカクテルに興味津々ゆえに「ちょっと飲ませてよ」と大人げないことも許してもらえる雰囲気のお店だ。 忘れていたが、コチラではチャージとしてアイスクリームが提供される。 それがまた良いのだ。 乾き物のような物を出されるよりもよっぽど気が利いている。 妻もこれには嬉しそうだ。 美味しい磯料理を食べ、潮風を感じながら港町の雰囲気を感じるバーで夜を締めくくる……。 幸せな場所が ここ下田にはある。 下田の居酒屋さんで美味しい料理と日本酒を堪能した。 しかしそれだけでホテルに帰るにはまだまだ下田の夜を満喫したとは言えない。 その居酒屋さんから徒歩1~2分の場所にコチラのお店がある。 店舗は二階らしく、一階の扉を開けると階段が。 その階段を見ただけでコチラの歴史と風格を感じ取ることができる。 ゆっくりと登り、店内を見渡すと お客は誰もいなかった。 カウンターに腰をおろし、マスターと軽いご挨拶。 さて、何を頂こうかな……。 と、考えていたら、テーブルチャージとして提供されたアイスクリームが。 ちょっと驚いたが、マスター曰く「変な物よりその方がいいでしょう」と。 なるほど確かに暑い中 扉を開けて来店してくる客としてはちょっと嬉しいかな。 最近の私は食後に立ち寄るバーではリキュールやマール、グラッパ等や、カクテルではジンベースのアルコールのボリュームが高めの物を所望することが多いのだが、この日はカウンターの隅にある小さなイーゼルに乗せた黒板の中からモヒートを注文してみた。 イエルバブエナミントは最近「モヒートミント」とも言われている人気のハーブで、コレに拘ることからどんなモヒートを飲ませてくれるのか興味が湧いたのだ。 下田産とのことでマスターに「下田の農家さんが栽培しているのですか?」と尋ねてみたら「いえ、私が自宅で栽培しているので…」との答え。 なるほど。下田という街でイエルバブエナミントが入手できないなら御自身で栽培をした物を使用するという拘りが素敵だ。 独特の強い香りで満たされたモヒートは色も鮮やか。 二本の細いストローは余分な物を吸い込まない為だ。 しばらくは本場カリブ海のモヒートのスタイルの話を聞かせて頂き、またひとつ勉強にもなったが、その語り口、聞く耳が心地よい。 けっして押し付けでもなく、自慢話でもない、こちらからの問いかけに的確に答えてくれる博識さもあるマスターからは どことなく海のイメージが漂うナイスガイだ。 一杯だけで終わるつもりだったが、あまりの居心地の良さにもう一杯頂くことに。 何かお勧めのカクテルを作ってください、とお願いしてみたら「最近入ってきた白桃でも…」と。 では、とお願いするとフレッシュの白桃を鮮やかなナイフ使いで皮を剥いていく。 このナイフ使いが長くこの仕事を続けて来られたことが解る。 白桃の果肉の一部はガーニッシュにして、残りをボストンシェーカーの中に入れる。 ベースとなるアルコールと、ほんの僅かなシロップを加えて色や香りの調整をする。それはけっしてフレッシュの白桃の邪魔をしないように、美味しさをより引き立たせるかのような使い方だ。 仕上がったカクテルはアルコールの角の取れた優しい味わい。女性に喜ばれるだろう。 いや、良いお店だ。 下田もなかなか懐が深い街だということを認識した夜だった。

2022/09訪問

4回

ジューシー バインミー

ナゴヤドーム前矢田、大曽根、矢田/バインミー、ベトナム料理、サンドイッチ

3.40

34

¥1,000~¥1,999

¥1,000~¥1,999

定休日
水曜日、木曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

テイクアウトの点数:4.0

久しぶりにコチラのバインミーが食べたくなった。 この日はランチとしてラーメンを食べたはかりだったので、今回はテイクアウトして夕食として食べようと。 あらかじめ予約を、と思いラーメン店を出てすぐにお店に電話をかけたが ご繁盛のようでなかなか繋がらない。 やっと繋がり、テイクアウトしたいので その旨伝えると 「20分は時間がかかりますが…」とのこと。 ラーメン店からは徒歩で15分はかかるので「大丈夫です」 とお願いした。 バインミーはいつも注文する「クラシック」に、追加トッピングでハラペーニョを。 この組み合わせはお気に入りのいつものパターンだ。 お店に着くと、手狭なイートインスペースでは2組4名が食事を楽しんでいた。 私の前にもレジで会計をしている人がいて、その人がイートインだったので それで満席になった。 やはり出来立てをその場で頂くのがベストなのたが、人気店だけになかなか難しい(ちなみに席の予約は出来ない)。 お願いしておいたバインミーを受け取りお店を後にした。 さて実食するのだが、ここで更なるひと手間を加える。 コチラのお店が七味唐辛子の老舗の銘店「八幡屋礒五郎」とコラボして作った「バインミー専用七味唐辛子」を振りかけるのだ。 これがいい!! バインミーには店頭で受け取る前にチリソースを加えて良いか聞かれるので、いつも加えてもらうのだが、このソースだけでは若干物足りない。 そこでこの七味唐辛子だ! 辛味に加え、様々なフレーバーは まさにお店が八幡屋礒五郎と試行錯誤して製品化したのだろう。 これを加えることで、おとなしかったバインミーが別の顔を見せてくれる。 追加トッピングしたハラペーニョとも相まってなんとも言えない私好みのバインミーになる。 当初は妻と「これを使うと美味しくなるのかなぁ…」と 疑心暗鬼だったが、今では「買って良かった…」と。 パンが焦げないよう注意しながらトースターで温め直して食べれば「あぁ、美味しい……」と思わず洩らしてしまう。 この日も美味しく頂きました。 ありがとう。ごちそうさまでした。 この日は妻と一緒に野球観戦の日。 メジャーリーグの球場の観客がビール等の飲み物と共にナチョスを食べながら観戦を楽しむように、最近の私はコチラのバインミーを球場に持ち込み試合を楽しんでいる。 この日はもうひとつ別の目的があった。 前回利用した際に目に留まった、コチラのお店が長野の八幡屋礒五郎とコラボして製作したバインミー専用のオリジナルスパイス。これが抜群に良かったのだ。 あまりに美味しいので近く行く予定の知人のお店や、東京で暮らしている娘への土産として購入したかった。 球場へは前回自分用に購入した物を一緒に持ち込み、バインミーにふりかけてビールと共に楽しんだ。 贔屓のチームも快勝して、私のビールの量もグングン上がる。楽しい1日を過ごすパートナーになってくれた。 この日は妻と野球観戦の日だ。 お昼は同級生の友人のお店で寿司をつまみ、その後はちょっとした雑用をかたずけて、コチラのお店には閉店の時間ギリギリの15時前に予約しておいたバインミーを取りにきた。 これをバンテリンドームに持ち込み、観戦中にビールと共に頂くのだ。 会計を済ませようとして、ふと気になる物があった。 なんと あの七味唐辛子で有名な長野の「八幡礒五郎」と コラボレーションした、バインミー専用の唐辛子というか オリジナルスパイスが販売されていた! 「試食してみますか?」と問いかけられて ほんの少量を頂いてみた。 …………辛ッ!   辛いけど確かにエスニックな風味がクチ一杯に広がる。 コレはいけるかもしれない!さっそく購入してみた。 今回購入したバインミーはいつもの「クラシック」と「レモングラスチキンにクリームチーズ」の二種類。 いずれもハラペーニョをトッピングした。 野球が始まるのは18時。さすがに出来立てを、という訳にはいかないが、バインミーは少し時間がたっても美味しかった。 そして何よりもクリーンヒットはこの八幡屋礒五郎とのコラボスパイス! ひと振りかければもとより美味しいバインミーだが、更に本格的なエスニック料理としての奥行きが増す感じだ。 これは良い物を手に入れた。 いろんなエスニック料理のアクセントに幅広く使えそうだ。 いつも食べている「クラシック」以外に、今回初めて食べたバインミーも美味しかった。 でも、次回は? と問われたら、やはりクラシックがいいなぁ……。 コチラのバインミーはとても美味しい。 以前は私の別宅から近くにあったのだが、移転して現在の所在地になってからは少し遠くなってしまった。 故に暫くご無沙汰していたのだが、妻にバインミーの話をしたところ「まだ食べた事がない」とのこと。 一度食べさせてあげたいと思い、テイクアウトすることに。 コチラのバインミーは本場ベトナムの物とは少し違い、ニューヨークスタイルのバインミーだ。 その定番メニューである「クラシック」にトッピングとしてハラペーニョを加えるのが私流の好みだ。 バケットはこのバインミー用に焼かれた、少し柔らかい物。 それにたっぷりの具材を挟み、大きな口を開けてかぶりつく。 レバーペーストのコク、ハラペーニョの辛味、パクチーの風味…… 様々な具材が奏でるハーモニーが口一杯に広がる。 妻もとても気に入ったようだ。 実はこのクラシック以外のバインミーは試したことが無いのだが、次は違った味の物も試してみよう。

2023/02訪問

4回

花岡 DINING and BAR

高山/居酒屋、焼肉、バー

3.16

10

¥3,000~¥3,999

-

定休日
-

夜の点数:3.7

その他の点数:3.8

妻と春の高山を訪れる旅⑤ 昨年の暮れに宿泊したホテル。 まだコロナの影響があるなか、短い時間での営業ではあったが、コチラのバーを2泊とも利用させて頂いた。 お世話になったこともあり、その後は皆さんいかがされているのか気になって再度訪問させて頂いた。 ホテルの扉を開き、左側に進むとコチラのレストラン&バーがある。 嬉しいことに私の事を覚えて頂いてたようで、すぐに気がついてもらった。 前回は私ひとりで利用していたので、今回は妻を紹介させてもらった。 前回はカウンターにいなかったチーフバーテンダーの方もこの日はおみえになり、私にはオリジナルの、妻にはノンアルコールのカクテルを作って下さった。 しばし歓談した後、明日の予定を考慮して短い時間の滞在となったが、スタッフの皆さんの元気さと頑張っている姿に安堵し、再会を約束してホテルを出た。 宿泊したホテルの朝食。 最初に提供されるアイスクリームに見立てた、地元名物の赤蕪の漬物を細かく刻んだ物が混ぜ込められたポテトサラダが面白い演出で、朝から気分を上げてくれる。 連泊したが、朝食は洋食と和食が選べるので好みを伝えれば良い。 私は初日は和食にしたが、その際提供された地元産のご飯と、同じく地元産の味噌を使用した味噌汁が食べたかったので二日共に和食にした。 飲み物だけはセルフサービスで、これもまた地元のメーカーの牛乳がおいしかった。 他にはオレンジ、グレープフルーツの各ジュースの他はコーヒーが楽しめる。 宿泊したホテルの二日目の夜。 夕食を済ませ、温泉に浸かり、ホテル内のバーを利用してみることにした。 まだまだ地元の人にも旅行客にも認知されていないのか、ゲストは私だけ。 先ずは湯上がりということもあり、「森香るジントニック」というオリジナルカクテルを。 ジンにいろいろな材料を漬けこんであるだろうボトルがグラスに注がれ、それをソーダとトニックウォーターをプレススタイルで割る。ライムのスライスを添えて出来上がり。 聞けば檜のビターズや地元の茶舗の茶葉を漬けこんでいるらしい。 爽やかな美味しさが火照った身体に心地良い。 二杯目には大手メーカーのクラフトジンをオンザロックで。 〆の一杯は「アラスカ」をget31が無いようなので27で代用する「グリーンアラスカ」(写真は撮り忘れてしまった)を頂いた。 バーテンダーはまだ若い男性で、いかにも「修行中」といった感は拭えないが、やる気がある若者は温かく見守ってあげたい。 次に来る時はスタンダードカクテルは作れるようになっておいてね。 夕食は宿泊するホテルで頂いた。ホテル自体が最近出来たばかりのようで全てが新しい設えで気分が良い。 料理の内容は1泊2食付きの旅館のような感じだが、それを素敵な盛り付けなどの努力で現代風に感じさせてくれる。 宿泊者の夕食の提供が終了してからは店内にあるバーカウンターで様々なオリジナルカクテルや世界の銘酒が楽しめるようだ。 先ずはそのビバレッジのメニューを見ると、おぉ!オリジナルカクテルは確かにイチオシなのか美味しそうだ。 しかしこの夜はディナーの二時間前にホテル近くの人気店に焼きそばとビールを食べに出かける、という暴挙を働いたので、アルコールはワインからのスタートにした。 妻はもともとあまり飲まないので私もボトル1本を一度に飲み干したら妻に角が生えてきそうだ。 料理の内容から最初は白ワインをグラスで頂き、ホテルのスタッフに「連泊するので飲みきれない場合は預かってもらい、翌日も出してくれますか」と聞いてみたところ「大丈夫ですよ」と言って頂いた。 ワインリストに掲載されているワインの種類は少ないのでチリ産かカリフォルニア産のいずれかになり、カリフォルニアの「ダークホース」をチョイス。以前にも飲んだ覚えがある銘柄だが、ダークチェリーやプラムなどの感じが印象的なワイン。この日のメインが飛騨牛の赤身肉を銅板焼きにして食べる内容なので、ベストとは思えないがまぁ良いだろう。 料理は全般的に土地の食材を使ったテロワールと言える内容で、飛騨牛は私達初老の夫婦にとってもありがたい部位で、量的にも満足できる物だった。 いわゆる旅館で供される夕食のイメージをしていたが、この内容なら十分満足できよう。

2022/04訪問

4回

かつや 岐阜美濃加茂店

美濃太田/とんかつ、かつ丼、カレー

3.02

19

-

~¥999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:3.3

なんだか「かつや」でロースカツ定食が食べたくなった コチラはわずかな追加料金で豚汁をサイズアップできるのが魅力のひとつだ。 以前のコチラのレビューに「トンカツが普通に食べられる男に……」というくだりの話を記したが、そんな意味でもコチラのロースカツ定食を食べるのが 私の身の丈にちょうど合っているのかもしれない。 キャベツの他にも豚汁は具沢山なので、特に不足しがちな根菜類を摂取できることも嬉しいのだ。 この日も美味しく頂きました。ありがとうございました。 雨降りの休日。気持ちまで湿りがちになってしまう。 いつもなら家で何か料理を作って(ちなみに我が家の料理担当は私なのだ)食べるのだが、冷蔵庫には創作意欲が湧いてくるような食材が無い。買い物に行くにもこの雨が……。 妻と「どうしよう…」と相談した結果、「どこかでランチでも食べようか」となった。 そこで ついでに春物の服を見たいと思ってもいたので、重い腰を上げることにした。 何を食べようか…と思案した結果、トンカツでいいんじゃない? ということになり、コチラに伺った。 話はそれるが、以前読んだ本の中で 主人公がこんな会話をしていたのを思い出した。 「なぁ、兄さん。トンカツってのはちょうどいいんだよ。トンカツをいつでも食べられるってことが特別に貧乏ってことじゃあなくて、金持ち過ぎるって訳でも無ぇんだ。だからな、トンカツをいつでも食べられるような男になるんだぜ…」 幸いなことに私は今はいつでもトンカツが食べられるようになれた。 確かに私はこれくらいでちょうどいいのかもしれない…。 お店は休日のお昼時とあって混みあっている。 店内で食事をする人。テイクアウトの人。 幸い私達夫婦はなんとか席に座ることができたが、それより後に来た人達はウェイティングになっていた。 二人共に「ロースカツ定食」で、私だけ追加の40円を支払う豚汁の「大」に変更した。 この豚汁が良いのだ。 日々の食事で私が料理するのに最も使うことがない食材が根菜類で、こうした機会に摂取しないとなかなか口に入れることができない。 これを追加してもおよそ800円程の料金なら、ラーメンを 一杯食べるよりも食事としてのバランスが良いと思う。 ただ、この日は忙しかったのか調理の仕方が雑だったことだけが残念だった。 値段の割には内容も納得できるので、次回はあまり混みあっていない時に来よう。 以前伺った「かつや」さん。 二度目であり、今回はロースカツの定食にエビフライを追加トッピングし、豚汁を大盛にしてみた。 これが私的には正解! わずか40円の追加で通常の物との比較では3倍はあろうか、という程のボリュームで、豚汁好きの私には嬉しい限りだ。 エビフライもまずまずの味。 今後はいつもこの組み合わせにしよう、という私の好みのスタイルが確立された。 休日のお昼、何を食べようかと妻と話をしていたら、 「今日は かつや に行かない? 意外と美味しいんだよ」との提案を受け、足を運んでみた。 初めての訪問なので、何が美味しいのか、何がお薦めなのかの情報が全くないので、とりあえず一番スタンダードな「ロースカツ定食」に、追加トッピング(?)として「ちょいかけカレー」を注文し、妻は何故か「ソースかつ丼」を注文していた。 ほどなく到着した定食は、味噌汁が具沢山な豚汁でなかなか良い。肝心のトンカツは厚さの点でイマイチも、値段を勘案すれば合格か。付け合わせのキャベツのおかわりは出来ないが、卓上にある漬物は好きなだけ食べても良いようだ。 トータルの感想は、値段なりの味やボリュームであり、 サクッとランチタイムに食べるトンカツとしては合格だと思うが、より美味しいトンカツを求めるなら別のお店を訪問する方が良いと思った。 ちゃんとした銘柄豚を使用した、厚切りのロースカツを求めるならコチラでは物足りなく感じるだろう。

2023/06訪問

4回

ソロ ピッツァ ナポレターナ ダ ルーチョ 名古屋駅店

ピザ 百名店 2021 選出店

食べログ ピザ 百名店 2021 選出店

ソロ ピッツァ ナポレターナ ダ ルーチョ 名古屋駅店

名鉄名古屋、名古屋、近鉄名古屋/ピザ、イタリアン、カフェ

3.67

832

¥1,000~¥1,999

~¥999

定休日
-

夜の点数:4.2

昼の点数:3.9

スペイン料理店でディナーを頂いたが、最後に注文しようとしていたパエリアがまさかの「注文は二人前からになります…」とのこと。 初老の私達夫婦にはちょっと辛い。 ならば…… と、スペイン料理店のアフターで伺うことにしたのがコチラだ。 コチラならピザ1枚とデザートやドリンクを選んでシェアすることも出来る。 四等分にカットしたピザのうち、私が三枚、妻は一枚。 私はグラスワインを追加。 妻は更にデザートを選んでコーヒーと共に注文した。 コーヒーはフェア価格だったのか、1杯100円という嬉しい価格で提供してもらえた。 焼き上がったピザを食べる。 もう言葉はいらない。 今まで何度も訪れたコチラの「マルゲリータ・エクストラ」は間違いない美味しいピザだ。 もう何年前になるのだろう……。 私が実家に近いコチラの本店(?)である「チェザリ」さん(当時はそちら1店舗だけだった)で牧島氏のピザを初めて食した際の衝撃は今でも強烈に覚えている。 「こんなに美味しいピザが、この価格で……」 それまでのピザは、宅配ピザにしろ店舗で販売する物にしろ、結構な価格だった。 それがこんなに美味しいく、低価格で提供されるなんて…。 私のピザの概念を覆す出会いだった。 あれから何年が過ぎたのかな…。 今では日本中でコチラと同じような美味しい、本物のナポリピッツァを提供してくれるお店は増えたが、やはりコチラはその先鞭をつけたという意味で素晴らしいと思っている。 これからも美味しいピザを提供し続けて欲しいと願っている。 もう何度目の訪問だろう。 ここ数年、自分から訪れるピッツェリアはコチラだけだ。 それほどコチラと、大須にある本店、もしくは矢場町のお店が同じ「チェザリ」からの分枝の各店舗の本場のナポリピッツァが大好きだ。 コチラの牧島氏が初めてイタリアのナポリピッツァの世界大会で優勝して以来、氏のお弟子さん達も次々と同じ、もしくは別のカテゴリーのナポリピッツァの世界大会で栄冠に輝いた、実力は折り紙付きのお店だ。 しかも圧倒的にコスパが良いのも特徴で、一番安価なピッツァはワンコイン程度の物からもあるのだ。 先程からピザではなく「ピッツァ」というのも牧島氏のこだわりのようで、あくまでも宅配のようなピザとは異なる物だとおっしゃりたいようだ。 この日は妻と一緒に行く野球観戦の前に訪問したが、G.W.最後の土曜日とあり、このお店の界隈はランチは予約が無いと大変だろう。コチラはランチタイムはコース料理を注文すれば予約を受けてくれるが、それ以外の客は来店順になる。 野球の試合開始時間を考えると、早めに来店しておかないと……。 私達がお店に到着したのは開店時間の20分程前だったが、その時点では私達が一番最初だった。 しかしその後すぐに後ろに列ができはじめ、開店の時間には結構な行列になっていた。 やはり早めに来て正解だった。この時点で行列の最後尾では、その後のスケジュールに大きな影響を与えることになりかねなかった。 さて、いつもならバッファローモツァレラのマルゲリータがお気に入りだが今日は違うものを試してみようとなり、マルゲリータに追加トッピングとしてアンチョビを加え、もう1つはクワトロフォルマッジョを注文してみた。 クワトロフォルマッジョはコチラでは初めて食べるが、別添えのイタリア産のアカシア蜂蜜と一緒に食べるのを妻はとても美味しいと言って、ある意味このお店で一番美味しいピッツァかもしれない、とまで言っていた。 アンチョビを加えたマルゲリータもとてもいい。 塩気とわずかな苦味が相性良く、この日は暑いくらいのお昼だったのでビールを所望したが、この味なら白ワインの方が良いかもしれない。 いずれのピッツァもとても美味しく、次回はメニューを選ぶときに迷ってしまいそうだ。 今日は娘に夜に食事に連れていけ、とせがまれた。 東京の日本橋にある商社を辞め、自分の開発する化粧品を販売したいという夢を叶える為に名古屋に戻ってきた娘だ。 大きな商社で、海外出張などにも度々出かけ、我が娘ながら良い会社に就職出来たものだ、と喜んでいたが、先妻に似たのか突然大胆なことをしでかすところがある。 せっかくこんな良い会社に入れてもらいながら、何も辞めなくても……と思うのは私だけかなぁ……。 前回、共に食事をしたスペイン料理の店を「リザーブしておいたからね」と言われ、予約はそちら、財布はこちらである。 せっかく名古屋まで出かけるのであれば、いつもの美容院にも寄って髪を切ってもらおう。 それならランチも……となり、大好きなピッツェリアで食事をすることにしよう、とこちらに訪れた。 今日はいつものメニューをやめて、店員さんにお薦め頂いた「パシュクアーレ」というピザとビールを一緒に注文し、これまた珍しく店内が空いていて好きな席に着くことができたので、普段あまり利用しないテラス席に着いた。 この日の気候は曇り空ながらすごしやすい日になり、ビルの間を吹く風が心地よい。テラスで過ごすには最適だ。 やがて私のピザが出来上がりの声がかかり、ビールと共にピックアップ。 さて、まずはビールで軽く喉を潤してから、お薦め頂いたピザのお味は……と、さっそくかぶりつく。 うーん……  美味しい……  美味しいんだけど何か違うなぁ…… 普段は判で押したように水牛モツァレラのマルゲリータエクストラを食べているからか、具材も全く違うこのピザはいわゆる「いつもの味」ではなかったからだ。 当たり前だけに今日も「いつもの味」を求めておけば良かったと少しの後悔。 新しい味に挑戦する時は複数名でシェアできる機会を探すことにしよう。 しかし程よいお天気の昼にテラスで飲むビールは最高だなっ! 休日のこの日、妻を誘って映画を観に行った。 最近の映画の料金は夫婦のどちらかが50歳を越えていれば 2人で2,200円という低料金で観賞できる。ありがたいことだ。 役所広司さん主演の作品を観た後、お昼を少し過ぎていた のでランチは軽めにしよう、となり、さて何を食べよう… と思案してコチラを訪問した。 このお店の訪問は実は初めてではない。むしろ何度目になるだろう…。それくらい名古屋駅周辺に出掛ける際にはたまに利用させていただいている。以前は私の実家である名古屋の大須という街にこのお店の本店があり、そのご縁で本店の方をたまに利用していたのだが、あまりの人気に連日凄まじい行列が出来ていて、人混み嫌いな私はだんだん離れていったのだが、最近は数店舗の系列店が出来たようで、その時その店の行列次第で利用するか否かを決めている。 幸いというか悲しいことに、この日はコロナ渦の影響を受けていることはコチラも例外ではないようで、想像したよりも空いていてすぐに着席できた。 私も妻も同じ「ピッツァ マルゲリータ」を注文し、1つ だけアンチョビを追加でトッピングして、シェアすることに。 焼き上がったピッツァを頬張る。 うん。相変わらずの美味しさだ。私達夫婦は共にこの薄焼きのナポリピッツァが好きだ。むしろ最近はこんな薄い ピッツァでも食べきれない程、胃袋が小さくなっている。 無理をして詰め込むと、今度は夕食が食べられなくなる。 それに料金設定も良い。 私は宅配のピザは何故あれほど高価格なのか疑問に思っている。確かに日本人は人件費がかかり、そういった様々な要因が価格に反映されるのは百も承知していても、それにしても高過ぎる。 コチラのピッツァはイタリアのナポリのピッツェリアと大抵似たような価格設定だと思うが、これが適正価格だと思うし、あれこれトッピングされた物は確かにもう少し価格もあがるが、私はこのピッツァマルゲリータのようなシンプルなレシピの物が好きだ。 蕎麦やうどん、ラーメンも例外なくシンプルな物、あまりトッピングがない物の方が本質的な部分が解りやすい。 コチラのピッツァも生地、ソース、具材、焼き加減… 全てが素晴らしいのでそれがピッツァの世界大会でも評価されるのだと思う。 ただ……  やはり行列は嫌だなぁ……。 この日くらい空いているなら…の条件付きでまた利用させて頂きます(苦笑)。

2023/10訪問

4回

菜の花

中国料理 EAST 百名店 2023 選出店

食べログ 中国料理 EAST 百名店 2023 選出店

菜の花

池下/中華料理

3.68

289

¥2,000~¥2,999

¥1,000~¥1,999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.5

昼の点数:4.4

この日は小・中学生からの友人達が、宮古島から帰ってきた私の安着祝いの席を設けてくれることに。 ならば、と お店は私のリクエストでお願いしよう。 中華料理は大勢の人が円卓を囲み、楽しく語らいながらの食事には最適だ。   そのお店として選らばせてもらったのがコチラ 「中国家庭料理 菜の花」さんだ。 コチラの加藤シェフには随分とお世話になっている。 いつも気を使ってもらい、いろんな事を御教授頂いている私の中華料理店での一番のお気に入りのお店だ。 この日集まってくれたのは私達夫婦を含め計6人。 きっと皆を満足させてくれるに違いない。 待ち合わせは店内で。 先に到着していた友人達はすでにビールの瓶を傾けている。 そういう遠慮が無いことが友人達の逆に良いところだ。 私達の到着を待って宴は始まった。 その前に友人達とお店の加藤シェフに宮古島からの手土産を渡す。 すると その返礼なのか注文した料理よりもさきに 「シェフからのサービスですので…」と雲白肉が。 かえって気を使かわせてしまったようだ。 宴を閉じる際にお渡しすれば良かった…。 この辺りがいつも配慮に欠ける私のいけないところだ。 料理はどれもこれも非の打ち所のない美味しい物ばかり。 「よだれ鶏」に始まり私の大好きな「ピータンと搾菜の冷奴」、「海老と野菜の炒め物」はメニューにないが、私のリクエストに応えてくれた物。 他にもメインとなる「ハタの葱生姜蒸し」は、まさに目を引くサイズの蒸し上げられた大きなハタが客席までプレゼンテーションされ、その後マダムによって取り分けて頂いた。 それも含めて この日の料理は14品。 ビールだ、紹興酒だ、ワインだと飲みまくり、それでも 会計は1人当り8,000円でお釣りがあった。 こんな素晴らしい料理の数々とお酒もしっかり頂いて、 全員「コレ、間違えていないよね……」。 コチラを紹介した私も鼻高々。 加藤シェフ、マダム、ありがとうございました。 いつもいつも大満足です。 これからも宜しくお願い致します。 久しぶり、というか もう何度目の訪問だろう。 私が愛して止まない中国料理の名店「菜の花」さんだ。 いつもなら夫婦2人で訪れることが多いのだが、今日は他の所用があり、私が1人で。 いつも抜群に美味しい料理を提供して頂けるのだが、一番の思い出は子供たちと一緒にディナータイムに訪問して、その時に事前予約が必要な、仕込みに数日を要する「香港式鶏の姿揚げ」は忘れられない逸品だ。 お昼は予約不可ということもあったが、私がお店に到着したのは11時40分頃。入れるかどうか心配したが、なんとか入れて頂けることに。 私よりも5分遅れて到着した客は残念ながら入店できなかったようだ。 ランチタイムはメニューを絞り込んでいるらしく、内容も大幅には変更しないらしく、私はいつも必ず注文するピータン豆腐を。それに海老餃子とビールを追加した。 やがて運ばれてきた海老餃子だが、蒸し上がりが半透明に見えるほどの包(パオ)にしっかりと海老が織り込まれ、香る程度に醤油を漬けて口に運ぶと もっちり、ねっとりとした包が口内の粘膜をくすぐる。 その感触にうっとりしながら、あっという間に一人前の海老餃子を平らげてしまった。 次に運ばれてきたピータン豆腐は私のコチラのランチタイムのイチオシだ。間違いなく美味しいので必ず注文してしまう。 あまりに美味しいので、お店の味が恋しくなった時は自分で真似て作ってみるのだが、ソースの配合と隠し味がわからない。それに搾菜も自家製なのだろう。ピータンも私は台湾製の最上級の物を使用してみたが、シェフが使用しているのは香港製?なのかわからないが、私の物より遥かに美味しいのだ。 ビールと共に海老餃子とピータン豆腐を堪能したあとは、さてどうしよう……。 いつもなら「干し貝柱の香港式お粥」か「ずわい蟹の炒飯」を頂いていたが、今日はランチの日替りの主菜の「鶏肉と野菜の炒め物」にしてみよう。 コチラはランチとしてのセットのご飯やスープを外して単品にすると、ランチの価格から100円引いて提供して頂けるそうだ。  前菜として食べた物もあってそれほどは食べられなかった私にとっては嬉しいかぎりだ。 牛蒡、舞茸、ブロッコリー、赤パプリカに葱を使った野菜達はどれもシャッキリとした歯ごたえを残し、特に牛蒡とブロッコリーの火加減は秀逸だった。 最近は住まいが離れてしまい、なかなか頻繁には通えないのだが、加藤さん(シェフ)はよく覚えていてくださったようで、温かく声をかけて下さった。 このアットホームな雰囲気もお店の魅力だ。 ごちそうさまでした。次は妻も連れて一緒に参りますね。 相変わらずの素晴らしさ!ピータン豆腐の提供の仕方が変わったくらいが気になるも、全く問題無し。 町中華、というレベルを超越している。 本格的な、香港で食べることのできる味を体現してくれている、名店と呼ぶにふさわしいお店。 シェフの加藤さんの人柄も素晴らしい!

2023/09訪問

4回

鶴亀堂 勝川店

勝川(東海交通)、勝川(JR)/ラーメン

3.09

91

~¥999

~¥999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.4

昼の点数:4.0

金沢での長期出張から帰ってきた。 それゆえご無沙汰していた亡き父親の墓参に出かけることにした休日、手を合わせた後には必ずコチラに立ち寄り 美味しいラーメンを頂くことにしている。 私が名古屋辺りの豚骨ラーメン店では一番好きなお店だ。 まずスープが美味しい。 豚骨独特の力強さを持ちながら、それでいてしつこくない。 あくまでも好みだが、このラーメンに擦りゴマや紅生姜などを投入し、麺を「ハリガネ」で注文するのが私流だ。 その麺も本場九州の物を使用しているのがまた良いのだ。 最近はよる年波には勝てないので、今回はシンプルに麺とスープを存分に堪能したかったので、あえて「肉無し」をチョイスし、ついでに替え玉も券売機で購入して席に着いた。 人気店らしく、お昼を過ぎてはいたが それでも8~9割はカウンターが埋まっている。 先ずは券売機で購入した食券を渡し、麺の固さの好みを伝える。 やがて着丼となったが、やはり肉無しはルックスが寂しく映る。 しかしこれで良いのだ。 もはや若くない。食べた物を消化する能力が落ちている事を自覚しなければ……。 コチラのお店のチャーシューは勿論美味しいのだが、今日は遠慮しておこう。その分、麺とスープを楽しむのだ。 替え玉をお願いしたら、先ほどの擦りゴマと紅生姜の他に辛子高菜とすりおろしニンニクも投入し、味変も試みる。 ベースのスープが力強いので、そういったトッピングも受け入れてしまう。 やはりコチラの豚骨ラーメンはとても美味しいと改めて感じた。 が、しかし 残念なことに居住している地域にはまだコチラのお店は無い。 当面は墓参を言い訳に通うしかなさそうだ。 ……そんな事言ってたら罰が当たるかなぁ(苦笑)。 この日は妻と共にお互いの亡き父親の墓参に出掛けた。 先日、善光寺詣りの際に購入した線香を、私の亡父と妻の亡父の両方の墓に手向けてあげたかったのだ。 父親のことが大好きだった妻は、自分の為の土産よりも むしろその事を喜んでくれて、お天気も良かったこの日に 墓参に行くことにした。 先ずは私の父親の墓参に。花と共に線香や蝋燭、大好きだった酒を供え手をあわせる。 最近はあまり墓参に来なかったことを心の中で詫びながら 妻と子供達の健康だけを見守って欲しいと願う。 墓参を済ませたら、妻の父親の墓参の前に昼食だ。 私は最初からコチラ一択でラーメンを食べるつもりだったが、妻はお墓のある寺の近くにある美味しいパンのお店の物を買って、お寺の隣にある公園(もしくは車内)でそれを食べるつもりらしい。 炭水化物を避けている妻とはたまにこうした別行動もすることがあるのだ。 さて、私も久しぶりの訪問になるので食べログで営業時間を確認して開店が11時30分からとなっていたので、その15分前までは妻に付き合っていて、時間になったのでお店に向かった。 お店の駐車場には既にたくさんの車が停まっている。 皆さん時間待ちをしているのかな?…… しかし店の入り口前には誰もいない。不思議に思い店内を覗くと…… なんと!既に営業は始まっていて、しかもカウンター後方のウェイティングスペースには数名のお客さんもいる! 入り口の扉の営業時間を見たら、開店時間は11時からになっているではないか! これを知っていたら、わざわざ妻に付き合って時間潰しをする必要などまったくなかった。 ちょっとしたショックを受けながら券売機でチケットを購入してウェイティングスペースに並んだ。 やがて順番がやってきて、席へと着くことができ、券売機のチケットを渡す。 麺の固さは「ハリガネ」でお願いした。 ふとカウンターに置いてある三角形のポップを見ると、替え玉とは違う「和え玉」を始めたようだ。 コチラも最近の流行りに乗り遅れないよう営業努力をしているんだなぁ。 と、違う辺を見たら、ラインのお友達登録をすると、その日から、1日1度ならいつまでも使用できる替え玉のサービスを始めたらしい。 これはラッキー! すぐさまラインのお友達登録を済ませ、さっそく替え玉をサービスで頂いた。 ラーメン自体も私の中での評価は高く、名古屋とその周辺の博多豚骨ラーメンでは一番好きなお店だから、毎回替え玉をする私にとっても非常に嬉しいサービスだ。 人気店ゆえに常に混雑しており待ち時間も必要なのだが、 やはり美味しい博多ラーメンが食べたくなったらコチラだな。 年末、大晦日。 亡き父親の墓参を済ませ、その近くにある「鶴亀堂 勝川店」に。 本場の九州ラーメンのように、豚骨がよく煮出された、いわゆる「ど豚骨」のラーメンである。  麺の茹で加減が選べ、私はいつも「バリカタ」が好きだ。 それにたっぷりの紅生姜、擦り胡麻を添えて食べ、替え玉はマストだ。もちろんバリカタで。 うん!旨い! 私が知りうるチェーン展開しているラーメンの店の中でも上位にランキングできるクオリティだ。 家の近くに無いのがまったく残念だ。

2023/05訪問

4回

神馬

居酒屋 百名店 2022 選出店

食べログ 居酒屋 百名店 2022 選出店

神馬

北野白梅町、円町、二条/居酒屋、郷土料理

3.75

284

¥5,000~¥5,999

-

定休日
日曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.3

京都の紅葉を巡る旅に出た。 その日の夕食はコチラ「神馬」さんに伺うことにした。 もうコチラには何度目の訪問になるだろう。 私が「おそらく西日本ではNo.1の居酒屋さん」だと言って憚らない、私が愛して止まない名店だ。 その度に送る賛辞はもはや必要無いだろう。 今回よりも前に伺った時のレビューと同じことを繰り返すだけだ。 それほど素晴らしいお店なのだ。 今回予約を入れたタイミングは運良く開店時間の17時から18時30分までの時間帯なら…と無理を聞いて頂いたものだ。 故にコチラに伺うことを最優先に、この日のスケジュールを組んだ程だ。 一通り京都の紅葉を満喫した後、お店に到着したのは ちょうど開店の二分前。 暖簾をくぐり、扉を開けて中に入る。 予約をした旨を伝え、カウンターの「つの字」でいう ほぼ真ん中、折り返しにあたる位置に腰をおろす。 さっそく付き出しが提供される。 コチラの付き出しは よくある適当な物とは違い、一品一品が丁寧に作られた立派な料理の盛り合わせだ。 この日も自家製と思われる「烏賊の雲丹和え」「鯛の子と才巻海老の炊いたん」など、どれも素晴らしく美味しい。 これに合わせるのはコチラのオリジナルブレンドの日本酒だ。 季節に合わせて、その時の肴に合わせて数種類の酒をブレンドしているのだが、なるほど確かに選ぶ肴と相性も良く、飲み飽きない。 肴のお品書きの種類も全てが魅力的で、何にしようか真剣に悩んでしまう程だ。 そんな中で選んだこの日の肴。 クエの刺身から始めて ぐじ(甘鯛)の塩焼き サワラの焼霜 鴨ロース 天然うなぎの白焼きを堪能し、日本酒は徳利を三本倒した。 約束した時間を迎えたので まだまだこの名店を楽しみたかったが、後ろ髪を引かれる思いで腰を上げた。 私だけでなく、この名店の酒に 肴に酔いしれたい御仁は大勢いらっしゃるだろう。 そういう皆さんに気持ち良く席を譲らないといけない。 そんな皆さんに愛されている「神馬」さんを 私もこれから愛し続けていくだろう。 大将、これからも宜しくお願い致します。 毎年恒例の京都の桜を愛でる旅④ この日の夕食は これまた先月に来た時も伺った大好きな居酒屋「神馬」さんだ。 妻は未だ利用した事が無く、先月の料理の写真を見せたら 是非連れていって欲しい!と言われたからだ。 大袈裟ではなく、私個人は西日本でも有数の名店だと思っているが、そんな触れ込みをしたからだろう。 カウンターに腰掛け、先ずはなによりビールを注文した。 この日はランチでもアルコールを我慢していたので、全身がビールを欲しがっていた。 お通しはこの日も5種盛り。 珍しく刺身の盛り合わせは妻の為の注文。いろんな魚を食べて このお店の名刺代わりととらえて欲しかった。 もちろん私も食べたが、どれも素晴らしいネタだ。 この日はぐじ(甘鯛)、穴子、牛テール、天然鰻の白焼などを頂き、妻は最後に目の前に置かれた押し寿司が気になっていたようで、この日の3種類の寿司を1貫ずつ盛り合わせにして頂いた物を食べて、どれもが美味しい!と喜んでいた。 相変わらずの繁盛店。これから大好きな京都に来る度にお世話になることだろう。 今後ともどうぞ宜しくお願い致します。 京都への旅、二日目の夜。 実は今まで何度も訪れている京都では五指…  いやNo.1と言っても過言ではない居酒屋「神馬」さん。 こちらに伺う毎度のパターンは北野天満宮に参拝した後に訪れる、というものだ。 私には6人の子供がいる。 故に皆が受験などを迎えた際、いつも菅原道真公には家族の健康に感謝をお伝えしていた。 そういえば神様には参拝をする際、お願い事をしてはいけない(しなくてもよい)ことを諸兄はご存知であろうか。  先ずは参拝に訪れた際、鳥居をくぐる前にお辞儀をする。 鳥居から先は神域だ。拝殿までは道の真ん中を歩いてはいけない。真ん中は神様がお通りになるので人間は脇を進まなくては。 手水舎で身と心を清める。 拝殿に向かい 二拝、二拍手、一拝。 この時、先ずは自分の住所と名前をお伝えし、自分が何者かを神様にご理解頂く。これが大事。 そうすることで、どこの、誰が来たのかをお伝えするのだ。 そのうえで自分自身、家族が健やかに暮らしております、ありがとうございます、と感謝だけをお伝えする。 御心の深い神様は、そうするだけで その者が何に苦しみ、何を望んでいるのかを理解してくださる。 何をしてほしいと望んでいるのかを解ってくださるので、あとは神様の御意思に身を委ねれば良いのだ。 神様が定めた運命にお導きくださるのだから…。 いつものように余談が長くなってしまった。 そうして参拝を終えた後に北野天満宮から千本中立売まで延びる北野商店街を散策したり、ちょっと遠回りして上七軒の花街を巡りながらお店に向かうのだ。 お店の構えには風格さえ感じる。 赤提灯、縄暖簾、その上には「酒仙境」の文字が…。 (仙境とは古代の中国で仙人が棲むと伝えられた場所の事。) 扉を開いて予約した旨を伝えると、この日はカウンターの角の席に腰をおろすことに。 先ずはビールで喉を潤し、じっくりとお品書きに目を落とす。 コチラはいわゆるグランドメニューよりも日替り、季節替りのお勧めの方が圧倒的に種類が多い。 よほど好みが決まっている物以外はこのお勧めの中から肴を選ぶことを私も薦める。最初に付きだしが出てくるので焦ることはない。 と言っても私のなかでコチラのグランドメニューからの きずし(酢サバ)は外せない。 そしてこの日は天然のクエ(九州、博多では「アラ」とも呼ぶ。)を選ぶ。煮付けか酒蒸しかは迷ったが、今回は酒蒸しに。 ビールの後は日本酒を。 コチラでは特定の銘酒以外の日本酒は、灘の日本酒を数種類ブレンドした後に徳利に注ぎ入れる方法で、どこの蔵の物をどういう配合にしているかは秘密だそうだ。 きずしは毎度文句のつけようのない美味しさ。鯖の鮮度、〆加減が抜群だ。 天然のクエも酒蒸しとはいえ出汁も入っているようだ。 一緒に蒸した大黒しめじ、原木椎茸、菜の花が添えられ、それをポン酢で食べる。 アラばかりでなく上身も入っているので、さながら小さなクエ鍋の気分だ。旨味の出た汁も勿論飲み干した。 さて、もう1品。 特大サイズの「うずらの付焼」を頂こう。 特大サイズの付焼き故に時間が かかったが、多彩な付きだしのおかげで凌ぐことができる。 自家製の塩辛、三種類の煮付けは琵琶湖の本モロコ、ツブ貝、鯛の子だ。それに野菜の胡麻和え…。 付きだしだけで日本酒一合はいけそうだ。 やがてうずらが焼き上がった。 焼き鳥の時のような感じとは全く違う、よくフレンチで うずらのファルスとして食べることがあるが、その時に使用するうずらと同じ、いや、それよりも大きなサイズかもしれない。 肉感がしっかりと味わえるうずらをヅケにしてじっくりと焼き上げれば、ヅケダレが焼ける香ばしさ、鶏肉とは別物の筋肉質な食感が相まってとても美味しかった。 私が食べ終わりそうなタイミングで1人の男性客が扉を開いて入って来たが予約をしていなかったようでお店の人に 「すいませんが只今満席で……」と断られていたので 「大丈夫です! ここ空けますよ!」と手を挙げた。 僅かに残っていた日本酒を飲み干して会計をする際、 大将に「どうもすみません。心遣いありがとうございます」と。 いやいや、居酒屋の銘店「神馬」で飲りたい人は皆同じ。 大将、今夜も美味しい酒と肴をありがとうございました。

2023/11訪問

4回

イタリア食房 TAVERNA VISCONTI

庄内緑地公園、小田井/イタリアン、パスタ、居酒屋

3.39

46

¥4,000~¥4,999

¥1,000~¥1,999

定休日
水曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.3

昼の点数:4.3

久しぶりのヴィスコンティさんだ。 最近は私よりも妻が気に入っているようで、ランチでパスタを食べるならコチラがいい、とまで言うようになった。 プロのオペラ歌手として活躍している奥様は、ご自身が出産、子育てを経験し、その愛息の為とご自身の教育理念の為、ぺーちゃん(コチラのオーナーシェフのこと)と離れ、現在は鹿児島県の与論島で生活をしているという、私達にすれば考えられない異色のご夫婦だ。 (私は妻が大好きなので離ればなれなどあり得ないと思うw) 料理は当初 妻が大好きなパスタランチを、と思っていたが、前日までの予約制のコース料理が食べたくなった。 ダメ元でぺーちゃんに聞いてみたら、 「今日は予約無しでも大丈夫ですよ」と。 妻も了承してくれたのでメニュー内容はお任せになった。 先ずは前菜から。 戻りカツオのタタキをカルパッチョで。 2種類のヴィネグレットがまだ残暑が厳しいこの日は嬉しい爽やかなスターターだ。 プリモには珍しいロングパスタを。 南イタリア辺りの「ジータ(ズィタ)」という穴あきの、聞いた事の無い名前のロングパスタだそうだ。 後で調べたが、メーカーの「ディチェコ」の日本向けサイトでは紹介が無い。 どうやって入手したんだろう…。 このパスタはシンプルにボロネーゼを合わせてくれた。 セコンドはスパゲティー二で。 サーモンと白菜のクリームソースだ。 これまたシンプルな、でもぺーちゃんがお得意のソース。 上から散らしたミニョネットが良いアクセントだ。 メイン料理の魚は ぺーちゃんが「エビフライです」と冗談交じりで提供してくれた、海老のガダイフ包み揚げだ。 肉料理は豚肩ロース。秋らしい茸をあしらったソースはポルチーニのオイルを使用しているのだろう。 豊かな香りを鼻腔が喜んでいる。 デザート。 華麗さ、繊細さ、とは かけ離れてはいるが、逆にぺーちゃんの人柄が出ている 手作り感満載のアシェットだ。 林檎のシフォン、ティラミスにマロンペーストを挟んだマカロンは、どれも武骨な男が作った優しい味がした。 ダブルのエスプレッソで完結したコース料理。 突然の申し出にも快く応えてくれたぺーちゃんに感謝だ。 ありがとうね、ぺーちゃん。 奥さんと離れてても頑張ってね! 以前なら自宅からさほど遠くなかったこともあり、しばしば通っていたお気に入りのイタリアン。 タヴェルナだけあって、お値打ちに お手軽に美味しい料理を食べることができる愛すべきお店だ。 ちなみにタヴェルナとはイタリア語で大衆食堂、もしくは居酒屋のようなお店のことで、トラットリアとは少し解釈に相違がある。 日本的に言うならタヴェルナは居酒屋、トラットリアは割烹、リストランテが料亭と理解している。 もう1つ加えるなら、上記のお店ではピザは出さないのが本来のはずで、ピザはピッツェリアという専門店が扱う物だ。 勿論 ヴィスコンティもピザはメニューには無い。 さて、話しはこの日の事に戻る。 ぺーちゃん(加藤シェフの事)には素晴らしい奥様と素敵な仲間達がいる。 マダムの優子さんはプロのソプラノ歌手で、お子さんを出産後も様々な公演をこなしている。 そしてアコーディオン奏者のアンジェロ アクィリーニさん。 この二人がコラボしてミニコンサートを行うことは ヴィスコンティさんの名物企画。いつも楽しみにしていた。 今回はクリスマスにちなんだメニュー内容に加え、コンサートではマダムの優子さんが 夢を追いかける為に沖縄の離島に転居するという告白が発表された為、しばらくお目にかかれないことになってしまうので、なんとか時間を作って伺いたかった。 ぺーちゃんの料理は本当に優しい。 今回頂いた料理は 全てにぺーちゃんの思いが、優しさが込められていると感じる物ばかりで、この飾らない人柄が作り出す味は 他ではなかなか出会えない。 いつ食べても 心の中が温かくなるのだ。 この日頂いた料理も そんな料理だった。 コンサートはいつものように食後のグラッパを片手にアンジェロさんの伴奏と優子さんのソプラノ、あるいは「アンジェロタイム」と優子さんが紹介する、アンジェロさんのソロの演奏を楽しんだ。 満足したクリスマスディナーだったが、しばらく優子さんと会えなくなる寂しさもあり、ちょっとセンチメンタルな気分になってしまった夜だった……。 ごちそうさまでした。 ぺーちゃん、寂しくないよな!頑張ってくださいね! もう何度も訪れているイタリア料理のタヴェルナ「ビスコンティ」さん。 タヴェルナとはイタリア語で「大衆食堂」という意味の、きわめて庶民的なお店の事だが、コチラはまさにそういったお店で私は1人でも家族とでも何度か訪れている。 コチラのお店の魅力は料理はもちろんだが、それ以上にオーナーシェフの「ペーちゃん」(この呼び名はマダムの優子さんが「主人の苗字が加藤さんなの。加藤さんならカトちゃんペーでしょ?w」なる由来からそう呼ばせて頂いているw)と、マダムの優子さん(優子さんはプロのソプラノ歌手で、しばしば公演等でお店を離れることもある)の人柄がとても素敵なのである。 また、コチラのお店を通じて様々な人達と素晴らしいご縁を結ばせて頂くことが出来た。 私にとってはとても大切な、大好きなお店と大好きな人達なのである。 この日は妻が私の誕生日のお祝いをしてくれるようで、どこに行く?とリクエストを求められたので、気楽に楽しめて財布にも優しいコチラを選ばせてもらった。 料理は全くのお任せ。何を食べてもペーちゃんの料理はその人柄の滲む物だ。 グランメゾンのような料理とは違う、温かさを感じる料理を頂いて素敵な誕生日を過ごすことができた。 ペーちゃん、いつもありがとう!

2023/09訪問

4回

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