ゆうじ88さんの行った(口コミ)お店一覧

ゆうじ88が訪問したレストラン、と名付けて頂きました

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行ったお店

「富山県」「日本料理」で検索しました。

これらの口コミは、訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。詳しくはこちら

12 件を表示 2

松月

競輪場前、岩瀬浜、東岩瀬/日本料理、海鮮

3.54

97

¥10,000~¥14,999

¥8,000~¥9,999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:4.4

金沢での出張生活の休日。 妻を連れだって富山市に遊びに来ていた。 富岩運河環水公園を起点に運河を行き交う観光船に乗船し、ゆっくりと川岸の風景を楽しみながら進む船は この日の目的地の岩瀬地区へ。 ちょうど桜が満開の頃で、その川岸に咲き誇る眺めを見ていると 滝廉太郎の童謡「花」が浮かんでくる。 「春の麗の隅田川 上り下りの船人が 櫂の雫を花と散る 眺めを何に例うべき……」 まさに春爛漫の風景を堪能して船は岩瀬の船着き場に到着した。 そこから歩くこと数分。この日一番楽しみにしていた 「松月」さんにたどり着いた。 立派な建物に、歴史を感じさせる看板。 足を踏み入れると広々とした玄関に高い天井。 下足番(?)の人に促され履き物を納めてもらい、案内される部屋へと向かう。 その部屋だが、人数に合わせて広さの異なる客間があり、 私達が案内して頂いた部屋にも床の間に掛かる軸、花活け 香炉があり、こちらの主人の品格を感じさせる。 私達は予め、今が旬 真っ盛りの白エビをふんだんに使用する料理をお願いしておいた。 先ずはビールを。 この日は初夏を思わせる陽気だったので、少々喉も渇いていた。 中庭を眺めながらしばし待つと、最初にお造りが運ばれて来た。 富山らしい平目の昆布締めに甘エビ、アオリイカだ。 続いて白エビの刺身が。 まさに「富山湾の宝石」と称えられる美しい姿は、 これだけで約50尾の白エビを使用しているそうだ。 ちなみにこの日の食事には、白エビを全部で260尾程 使用するそうだ。 間髪を入れず、次の料理が。 季節の花をあしらった器の蓋を開けると、これまた旬を 迎えたホタル烏賊が酢味噌和えに。 この3つの料理が出揃うことで、富山湾の幸が一堂に会することになった。 さて、何から頂こう……。 白エビの刺身はもちろん素晴らしい! まだこれ程の新鮮な白エビの刺身を食べたことのなかった妻は、とても喜んでくれた。 ホタル烏賊はやはり富山湾産の物に限る。 その上質さは、他の産地の物とは比べ物にならない。 平目の昆布締めは、北廻船で栄えたこの地方の文化をも 象徴する料理とも言える。 椀物が。 ずわい蟹の真丈だ。 柚子皮の淡い香りが鼻腔をくすぐる。 綺麗に澄みきった出汁と優しい味わいの真丈が合わさる ことは、日本人に産まれた喜びをいつも教えてくれる。 白エビの天ぷらだ。 先程の刺身とは違う、頭も殻も全て揚げることで エビらしい香ばしさが口中に溢れる。 程よく抑えられた塩味具合は、淡白な白エビの味を絶妙に 引き立てる。 そして今日一番楽しみにしていた料理が運ばれて来た。 白エビをふんだんに使用した、繋ぎを僅かだけ使用して 作られるお店のスペシャリティ 「白エビの団子」だ。 これには白エビを200尾ほどを使用するそうで、丁寧にむき身にした白エビを、ほんの少しだけの繋ぎで手捏ねにしている。 そうして焼き上がった団子は客間まで運ばれるまでに 冷めないよう、わずかに炭火をくべた七輪のような器を 用いて運ばれる。 焼きすぎないよう、冷めないような心遣いと工夫が凝らされた素晴らしいサービスだ。 その団子を冷めないうちに 淡い味わいの付けタレを 合わせて口に運ぶ。 弾力のある、かつ 白エビの風味をふんだんに湛えた団子 に舌鼓を打つ。 繋ぎを僅かにしか使わないことで、白エビの美味しさを ダイレクトに味わえる。 この、惜しげもなく使用する白エビでしか味わえない美味しさは、このお店の唯一無二の物だ。 素晴らしい白エビ料理を堪能した後は、もう季節を過ぎた名残りの蟹が甲羅焼きで提供される。 甲羅焼きといっても洋風のグラタンのようなルックス。 その焼き目のパン粉を突き崩すと中には蟹の身がぎっしりと詰まっている。 パン粉がサクサクとした食感と香ばしさを添えているのもまた良い。 比較的淡白な味わいの料理を頂いてきたので、この料理にはインパクトを与えられた。 更にインパクトを与えられたのが 最後の椀だ。 鮟鱇のアラ汁だ。 その上質さはアラと言うにはもったいない程の物で、しっかりとした上身も入っている 鮟鱇からの出汁も美味しく出ており、もしもこの中に野菜などが入っていたら もはや鮟鱇鍋とも言えるレベルだ。 そして この料理が〆になることを教えてくれる紅白の餅も入っていた。 妻は「もうお腹いっぱい」と、私に「お餅を食べて」、と言ってくる始末。 最後の最後に苺が出てきたが、もうこれだけで十分だ。 富山湾の幸、白エビ料理を存分に堪能して、更に旬のホタル烏賊、名残りの蟹まで……。 十分どころか 十二分の幸福感に満たされた。   素晴らしい名店だ。 この季節に 必ずまた訪れる機会を作りたいと思った。

2023/04訪問

1回

鮨金

高岡、高岡、末広町/寿司、海鮮、日本料理

3.63

66

¥6,000~¥7,999

¥4,000~¥4,999

定休日
日曜日、祝日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.3

金沢に出張に来ていて、その休日。 富山に妻を連れだって遊びに来てみた。 これはあくまでも私の主観だが、同じ北陸地方でも富山県の海鮮の美味しさは頭一つ抜けたものだと思っている。 やはり富山湾の恵みというのは素晴らしく、四季折々の楽しみ、喜びを与えてくれるからだ。 寿司もまた然り。 やはりネタが良いということは 寿司を提供する店として他との比較上、大きなビフォアだ。 その富山県高岡市に美味しい寿司を食べさせてくれるお店があるという。 それがコチラ「鮨金」さんだ。 あまりにも楽しみにしていた為、予定よりも随分早く到着してしまったので、お店の開店時間まで近くにある高岡大仏に参拝をすることになり、その後暖簾をくぐった。 温和な笑顔の大将に迎えられ、Lの字型のカウンターの、短い方の席に腰を下ろした。 最初から予約の段階で料理の内容はお任せでお願いしておいたので、先ずは飲み物から。 やはり「勝駒」だろう。 富山県高岡市の、北陸を、いや日本を代表する程の銘酒だ。 これと共に先付の若竹煮が。 春を代表する「出逢い物」だ。 続いて白エビの刺身が。 これぞホタルイカと並ぶ、富山湾の春の代名詞だ。 淡白でもあり、甘やかな刺身は まさに「富山湾の宝石」だ。 次に刺身の盛り合わせだ。 鰤、中トロ、平目、甘エビとが盛り合わされた刺身達は それぞれ申し分のない美味しさだ。 先程紹介した もう一つの春の富山湾を代表するホタルイカが紅ズワイガニと共に酢味噌あえで。 ホタルイカは他でも捕れるが、富山湾産の物はこれもまた違いがはっきりと解る程良質の物だ。 それを名残りの紅ズワイガニと共に味わえば 過ぎ行く季節と新しい季節との移ろいを器の中で感じさせてくれる。 茶碗蒸しだ。 私の大好物であり、亡くなった父親の大好物でもあった。 優しい味わいに心がホッと落ち着く。 銀ダラの西京味噌漬焼きも。 自家製の西京味噌は強肴として銀ダラの旨さを引き出している。 勝駒も進んでしまう。お代わりだ。 大将の「そろそろ握りますか?」との声がかかったものの、これまでの料理の旨さ、勝駒の旨さにまだまだ酔いしれていたい。 いつの間にか隣に座っていたご常連と思われる御仁が  酒と共に注文していた穴子やイカの下足が やたら美味しそうに見えてしまい、 「大将、私達にもお隣と同じ穴子と下足焼きを。」と追加をお願いした。 それを聞いたご常連が「ここの穴子、美味しいんだよね」と声をかけてくださり、おかげ様で和やかな席となった。 ひとしきり酒と肴を堪能させてもらい、そろそろ妻がお待ちかねの寿司を握って頂だこう。 先ずは先程刺身で頂いた白エビからだ。 寿司ネタとしても勿論美味しいのだが、その繊細で小さな白エビを崩すことなく握りにして提供できるのは やはり職人技だろう。 その後は平目を昆布締めにした物が。 富山県民はとにかく昆布が好きだ。 その昆布の旨味を移した平目は、鮮度の良さを残した平目とはまた別の魅力がある。 その後は幾つかのネタを握ってもらい、まだまだとばかりに追加の寿司もお願いした。 会計をしてもらう際に、先程のご常連の御仁が私達に 「お土産を持って帰ったら?」と声をかけてくださった。 なんでもコチラの稲荷寿司は 御仁がこれから同伴出勤する女性のお店に持たせると お店の女性達が大変喜んでくれる大好評のお土産だそうだが、そのお店に持っていく稲荷寿司を私達にも少し分けてくださるそうだ。 観光客と一目で解る私達にも優しい声をかけてくださる常連さんがいらっしゃる事が、コチラのお店の客筋の良さ、ひいてはお店の品格を感じさせる出来事だった。 御仁と連れの女性に感謝申し上げ、大将にもお礼を言い、稲荷寿司を手にお店を後にした。 とても気持ちの良い夜だった。 大将、お店の皆さん、そして優しい言葉をかけてくださったご常連の御仁。 皆さんに、美味しい料理と寿司にまた会いに来ますね。 ありがとうございました。ご馳走様でした。

2023/04訪問

1回

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