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2023/11訪問
1回
京都の紅葉を巡る旅。 愛する妻へのお土産をいろいろ購入した。 最後を飾るのはコチラ「いづ重」さんだ。 私達夫婦はコチラの寿司が大好きなのだ。 今や寿司は高級料理と化し、ちょっと名前の知れたお店なら 1人の単価は20,000円~が当たり前な時代になった。 勿論 私達もそのようなお店も好きだが、コチラのような老舗が提供してくれる伝統的な寿司も大好きだ。 その中から お土産には最適、と思えるこの「上箱寿司」と「稲荷寿司」を購入して家に帰ろう。 コチラの寿司は新幹線構内の予約商品受け取りカウンターなら 帰る前にピックアップすれば最終日の荷物にもならない。 お店での販売がない上箱寿司の小さなサイズは、ちょうど食べきりサイズで、これと稲荷寿司を併せればお土産として、待ちきれない人は新幹線の車内で食べれば良い。 コチラは鯖寿司も絶品だ。 「いづ重」の店名は、あの「いづう」さんからの暖簾分け。 ウニやトロといった豪華なネタの寿司も良いが、このような素朴な味わいの寿司も大切にしていきたい味でありお店だ。 京都への旅、番外編③ 妻への土産としてリクエストを伺ったところ、 「いづ重さんのお寿司がいいなぁ」 それに答えて購入して参りましたぞよ! 上箱寿司と「大人のいなり寿司」を! それに加え、新幹線の構内の老舗弁当を販売しているコーナーで、「私も是非お伴に加えてくださいませ」とでも 訴えているかのように「いづう」さんの鯖寿司が残っていたので、まさに桃太郎が猿や雉と偶然道中で出会ったような心境のごとく「よし!ついて参れ!」と相成った。 これだけ多彩な貢ぎ物…もとい! 土産物を献上したのだから奥の機嫌も悪かろう筈がない。 さっそく箱を開け、箱寿司から頂いた。 続けていなり寿司と いづうさんの鯖寿司も。 まさに至福! 帰ってきてからも京都を代表する名店の味に、また桜の咲く頃にもう一度… と思わされた。
2023/11訪問
3回
京都の紅葉を巡る旅。 愛する妻へのお土産をいろいろ購入した。 これもその1つ。千枚漬けならコチラ「大藤」さんだ。 大藤さんが千枚漬けを初めて世に出したことは言うに及ばないが、やはりコチラの千枚漬けは一味違う。 品が良いのだ。 なんとも言えない優しい味わい、軽く ねっとりとした歯触り……。 少しお高いとは思うが、それも納得だ。 妻の喜ぶ顔が目に浮かぶようだ……。
2023/11訪問
1回
京都の紅葉を巡る旅。 愛する妻へのお土産をいろいろ購入した。 これは例外。私が自分の為に購入した野呂本店さんの「青てっぽう」だ。 勿論 妻も大好きだ。 この胡瓜の種をくりぬき、そこに詰めた牛蒡と大葉がたまらなく美味しく、ご飯は勿論、酒の肴にも最適だ。 野呂本店さんの看板商品として、これからも愛し続けていきたい。 京都への旅、番外編⑤ 私の好きな… というより、家族全員が大好きな漬物。 「野呂本店」さんの「青てっぽう」だ。 もちろん他の漬物も美味しいのだが、やはり漬物も野菜を漬け込む物故に四季折々の物がある。 コチラも勿論様々な種類の漬物があるのだが、なかでも 私達がイチオシなのがこの「青てっぽう」なのだ。 この胡瓜の種の部分(胡瓜の芯の部分)をくりぬき、そこへ 大葉を纏った細牛蒡を押し込む。 食べやすい大きさに切り分けて頂くのだが、胡瓜と牛蒡の 異なった食感が楽しい。 加えて僅かではあるが大葉の風味が追いかけてくる。 買って来て直ぐに食べるのは勿論、少し時間がたった物も 糠漬けのような酸味が出てきて、それはそれでまた良いのだ。 いつか京都でタクシーに乗った時、運転手さんがこう言った。 「京都人はね、食事には一番贅沢なんよ。だって漬物ね。ごっそう(ご馳走)をさんざん食べた後なのに、最後のご飯の時までにもお金使って美味しい漬物にこだわりますやろ。」
2023/11訪問
2回
京都の紅葉を巡る旅に出た。 京都は大好きな街だが最近は食傷気味で、今回は約1年ぶりになる。 というのも、ここ数年観光客が増えすぎている感があり、人混み嫌いな私は自ずと脚が遠退いてしまう。 自家用車は駐車場が満車で道路も渋滞、公共バスなどは乗ることすら出来ない。 なので今回は電車、もしくは徒歩で廻れる場所を選ぶ事にしていた。 京都駅に到着したら、先ずはブランチだ。 観光地の飲食店は予約がなくてはランチタイムは行列必至で、価格も高い。 そこで新幹線が到着次第、真っ先に向かったのがコチラ。 私が「日本の醤油ラーメンではNo.1!」と思っている(勿論諸兄なりの好みによる違いはあるだろう…)「新福菜館」さんだ。 コチラで「中華そば」と「焼きめし」を食べれば、この時間帯(9時45分頃だった)なら十分ブランチになるだろう。 私が店先に到着した時点で、既に4名が席を待っていた。 これはお隣「第一旭」さんと共に この界隈では当たり前の見慣れた光景だ。 むしろこの日は4連休(職業によって異なるが)開けの月曜日とはいえ紅葉シーズン真っ盛りだ。 ブランチ的なこの時間帯を選んだのが むしろ正解だったと言えるだろう。 (ちなみに第一旭さんの行列はもっと凄まじかったが…。) やはりラーメンは回転が早く、私も15分程で着席することができた。 今回の注文は「中華そば(並)」に、+50円で九条ネギ多めにしてもらい、同時に「焼きめし」もお願いした。 やがて先に「中華そば」が運ばれてきた。 以前は京都に来ると必ずと言える程これを食べていたが、 本当に久しぶりの対面だ。 九条ネギが全てを覆い隠すほど乗せられた丼、そこに七味唐辛子を振りかける。 最初の頃は胡椒を振りかけていたが、このスープには七味唐辛子の方が私の好みに合うのだ。 そのスープを先ずはひとすすり。 うん! 旨い! これだ! これなのだ! 私が愛して止まないのは この「中華そば」なのだ。 この「中華そば」という言葉も好きだ。 私もラーメンを食べること半世紀を過ぎたが、私が物心ついた時から大好きだったのは、「ラーメン」ではなく、近所のうどん屋さんで食べていた「中華そば」だった。 そこではうどん屋さんにも関わらず客のほとんどが「中華そば」を注文するという、ちょっと珍しいお店だったが、そこでもメニューには「ラーメン」ではなく「中華そば」と表記がしてあった。 (うどん屋さんだから当然か……) その味が私のラーメン(中華そば)好きの原点にさせているのだから、当時を思い起こさせるこの味が大好きになっている理由だ。 濃い溜まり醤油の黒い色。 中太のストレートな麺。 九条ネギに肉、メンマだけのシンプルな具材…… 全てが「毎日でも食べることができる」味わいなのだ。 続いて「焼きめし」が。 これもまたシンプルの極みのようなものだ。 具材は卵に九条ネギ、肉は「エンドカット」を細かくしたもの。これだけだ。 特徴としては「色が黒い」ことだが、これも仕上げに中華そばのベースを入れるからだろう。 しかし そのベースを入れることで、とても深い味わいになっている。 中華料理店の炒飯は、仕上げの醤油は香りを付ける程度に用いる為、色的にはこれ程の仕上がりにはならないが、コチラでは そのベースを味の決め手に使用しているのでこれ程の色が出るのだろう。 中華そばと同じベースを使用しているので相性も悪い訳がなく、共に良さを引き出している。 全てを完食した。 焼きめしを一緒に食べているのにスープまで。 無理はしていない。 この美味しさを味わい尽くさないともったいないと思ったから。 やはりコチラは私にとって永遠に不動のNo.1だ。
2023/11訪問
2回
京都の紅葉を巡る旅に出た。 その日の夕食はコチラ「神馬」さんに伺うことにした。 もうコチラには何度目の訪問になるだろう。 私が「おそらく西日本ではNo.1の居酒屋さん」だと言って憚らない、私が愛して止まない名店だ。 その度に送る賛辞はもはや必要無いだろう。 今回よりも前に伺った時のレビューと同じことを繰り返すだけだ。 それほど素晴らしいお店なのだ。 今回予約を入れたタイミングは運良く開店時間の17時から18時30分までの時間帯なら…と無理を聞いて頂いたものだ。 故にコチラに伺うことを最優先に、この日のスケジュールを組んだ程だ。 一通り京都の紅葉を満喫した後、お店に到着したのは ちょうど開店の二分前。 暖簾をくぐり、扉を開けて中に入る。 予約をした旨を伝え、カウンターの「つの字」でいう ほぼ真ん中、折り返しにあたる位置に腰をおろす。 さっそく付き出しが提供される。 コチラの付き出しは よくある適当な物とは違い、一品一品が丁寧に作られた立派な料理の盛り合わせだ。 この日も自家製と思われる「烏賊の雲丹和え」「鯛の子と才巻海老の炊いたん」など、どれも素晴らしく美味しい。 これに合わせるのはコチラのオリジナルブレンドの日本酒だ。 季節に合わせて、その時の肴に合わせて数種類の酒をブレンドしているのだが、なるほど確かに選ぶ肴と相性も良く、飲み飽きない。 肴のお品書きの種類も全てが魅力的で、何にしようか真剣に悩んでしまう程だ。 そんな中で選んだこの日の肴。 クエの刺身から始めて ぐじ(甘鯛)の塩焼き サワラの焼霜 鴨ロース 天然うなぎの白焼きを堪能し、日本酒は徳利を三本倒した。 約束した時間を迎えたので まだまだこの名店を楽しみたかったが、後ろ髪を引かれる思いで腰を上げた。 私だけでなく、この名店の酒に 肴に酔いしれたい御仁は大勢いらっしゃるだろう。 そういう皆さんに気持ち良く席を譲らないといけない。 そんな皆さんに愛されている「神馬」さんを 私もこれから愛し続けていくだろう。 大将、これからも宜しくお願い致します。 毎年恒例の京都の桜を愛でる旅④ この日の夕食は これまた先月に来た時も伺った大好きな居酒屋「神馬」さんだ。 妻は未だ利用した事が無く、先月の料理の写真を見せたら 是非連れていって欲しい!と言われたからだ。 大袈裟ではなく、私個人は西日本でも有数の名店だと思っているが、そんな触れ込みをしたからだろう。 カウンターに腰掛け、先ずはなによりビールを注文した。 この日はランチでもアルコールを我慢していたので、全身がビールを欲しがっていた。 お通しはこの日も5種盛り。 珍しく刺身の盛り合わせは妻の為の注文。いろんな魚を食べて このお店の名刺代わりととらえて欲しかった。 もちろん私も食べたが、どれも素晴らしいネタだ。 この日はぐじ(甘鯛)、穴子、牛テール、天然鰻の白焼などを頂き、妻は最後に目の前に置かれた押し寿司が気になっていたようで、この日の3種類の寿司を1貫ずつ盛り合わせにして頂いた物を食べて、どれもが美味しい!と喜んでいた。 相変わらずの繁盛店。これから大好きな京都に来る度にお世話になることだろう。 今後ともどうぞ宜しくお願い致します。 京都への旅、二日目の夜。 実は今まで何度も訪れている京都では五指… いやNo.1と言っても過言ではない居酒屋「神馬」さん。 こちらに伺う毎度のパターンは北野天満宮に参拝した後に訪れる、というものだ。 私には6人の子供がいる。 故に皆が受験などを迎えた際、いつも菅原道真公には家族の健康に感謝をお伝えしていた。 そういえば神様には参拝をする際、お願い事をしてはいけない(しなくてもよい)ことを諸兄はご存知であろうか。 先ずは参拝に訪れた際、鳥居をくぐる前にお辞儀をする。 鳥居から先は神域だ。拝殿までは道の真ん中を歩いてはいけない。真ん中は神様がお通りになるので人間は脇を進まなくては。 手水舎で身と心を清める。 拝殿に向かい 二拝、二拍手、一拝。 この時、先ずは自分の住所と名前をお伝えし、自分が何者かを神様にご理解頂く。これが大事。 そうすることで、どこの、誰が来たのかをお伝えするのだ。 そのうえで自分自身、家族が健やかに暮らしております、ありがとうございます、と感謝だけをお伝えする。 御心の深い神様は、そうするだけで その者が何に苦しみ、何を望んでいるのかを理解してくださる。 何をしてほしいと望んでいるのかを解ってくださるので、あとは神様の御意思に身を委ねれば良いのだ。 神様が定めた運命にお導きくださるのだから…。 いつものように余談が長くなってしまった。 そうして参拝を終えた後に北野天満宮から千本中立売まで延びる北野商店街を散策したり、ちょっと遠回りして上七軒の花街を巡りながらお店に向かうのだ。 お店の構えには風格さえ感じる。 赤提灯、縄暖簾、その上には「酒仙境」の文字が…。 (仙境とは古代の中国で仙人が棲むと伝えられた場所の事。) 扉を開いて予約した旨を伝えると、この日はカウンターの角の席に腰をおろすことに。 先ずはビールで喉を潤し、じっくりとお品書きに目を落とす。 コチラはいわゆるグランドメニューよりも日替り、季節替りのお勧めの方が圧倒的に種類が多い。 よほど好みが決まっている物以外はこのお勧めの中から肴を選ぶことを私も薦める。最初に付きだしが出てくるので焦ることはない。 と言っても私のなかでコチラのグランドメニューからの きずし(酢サバ)は外せない。 そしてこの日は天然のクエ(九州、博多では「アラ」とも呼ぶ。)を選ぶ。煮付けか酒蒸しかは迷ったが、今回は酒蒸しに。 ビールの後は日本酒を。 コチラでは特定の銘酒以外の日本酒は、灘の日本酒を数種類ブレンドした後に徳利に注ぎ入れる方法で、どこの蔵の物をどういう配合にしているかは秘密だそうだ。 きずしは毎度文句のつけようのない美味しさ。鯖の鮮度、〆加減が抜群だ。 天然のクエも酒蒸しとはいえ出汁も入っているようだ。 一緒に蒸した大黒しめじ、原木椎茸、菜の花が添えられ、それをポン酢で食べる。 アラばかりでなく上身も入っているので、さながら小さなクエ鍋の気分だ。旨味の出た汁も勿論飲み干した。 さて、もう1品。 特大サイズの「うずらの付焼」を頂こう。 特大サイズの付焼き故に時間が かかったが、多彩な付きだしのおかげで凌ぐことができる。 自家製の塩辛、三種類の煮付けは琵琶湖の本モロコ、ツブ貝、鯛の子だ。それに野菜の胡麻和え…。 付きだしだけで日本酒一合はいけそうだ。 やがてうずらが焼き上がった。 焼き鳥の時のような感じとは全く違う、よくフレンチで うずらのファルスとして食べることがあるが、その時に使用するうずらと同じ、いや、それよりも大きなサイズかもしれない。 肉感がしっかりと味わえるうずらをヅケにしてじっくりと焼き上げれば、ヅケダレが焼ける香ばしさ、鶏肉とは別物の筋肉質な食感が相まってとても美味しかった。 私が食べ終わりそうなタイミングで1人の男性客が扉を開いて入って来たが予約をしていなかったようでお店の人に 「すいませんが只今満席で……」と断られていたので 「大丈夫です! ここ空けますよ!」と手を挙げた。 僅かに残っていた日本酒を飲み干して会計をする際、 大将に「どうもすみません。心遣いありがとうございます」と。 いやいや、居酒屋の銘店「神馬」で飲りたい人は皆同じ。 大将、今夜も美味しい酒と肴をありがとうございました。
2023/11訪問
4回
妻の娘が初めての出産で女の子に恵まれた。 お祝い返しに頂いたのがコチラのお菓子とコーヒーの詰め合わせだ。 なんだか立派な梱包なので調べてみたら、今や入手困難な物らしい。 苦労して手配してくれた義理の娘に感謝だ。 さっそく焼き菓子を頂いてみたが、なるほど とても美味しい。 他の焼き菓子も みな美味しそうで、人気があるのもわかる。 12月の中旬に届いたが 賞味期限は年末までなので、早めに美味しく頂いておこう。 Kちゃん、ありがとうね。
2022/12訪問
1回
今回お世話になったホテルがコチラ「ホテル京阪京都駅南」。 一度利用したことがあったが、何といっても京都駅八条口(新幹線口)の目の前。この利便性の良さは何物にも変えがたい。 新幹線で到着したら荷物をコインロッカーに預けずともコチラで預かってもらい、すぐさま次の行動に移れる。 チェックアウト後に荷物を預かってもくれるので、観光の最終日でも楽々と動けて、新幹線の時間ギリギリまで京都を楽しむことができる。 しかも今回初めて朝食も頂いてみたが、これがなかなか良い。 手を抜いたビジネスホテルにありがちな朝食とは違い、きちんと調理した物が提供される。 ドレッシングなども勿論手作りだが、これも美味しい。 併せて野菜の物が豊富なのは朝食としては理想的だ。 混雑するのが嫌な人などは、テイクアウト用のプレートをもらい、ブッフェの料理やドリンクを自分の部屋に持ち帰ることもでき、更には 朝寝坊さんの為なのか、朝食をランチ対応に変更もしてもらえる、と至れり尽くせりなのだ。 ホテルも建物が新しいので気持ちが良く、比較的安価で利用できるとあって、私などホテルは眠りに帰ってくるだけだから、元々清潔なシーツとシャワーさえ有れば十分なので これからの京都の定宿にしても良いと思っている。
2022/10訪問
1回
お昼は「一の傳」さんで食事をした後は 錦市場から四条河原町、祇園とぶらぶら散策をしながら八坂神社の西門の階段下にある竹細工のお店「西河」さんで箸を購入した。 そのままホテルに戻ることも考えたが、出かけたついでに夕食も済ませてしまおう。 しかし昼食の時間が遅めだったこともあり、コースのようにボリュームのあるものは……との理由で、ビストロのようなお店でアラカルトで注文した物を妻とシェアすることにした。 前夜に行ったお店と同じような感じのお店に行くことになることに若干抵抗感がしなくもないが、初老の夫婦の胃袋の許容範囲としてはこんな感じになってしまう。 さて お店は様々な飲食店を経営している会社の一店舗のようだ。 チェーン店と言うまではいかないが、何が得意分野なのか解らない。 しかし人気は上々のようなので、期待と怖さがいり混ざった心境で扉を開けた。 平日とはいえ20時の段階でお客は誰もいない。 ちょっと嫌な予感がする……。 扉を開けた右奥の 窓が近いカウンター席に案内してもらった。アラカルトだからなのかメニューは料理の種類があまり無い。 先ずはアペリティフ代わりに白ワインを注文してから料理を選ぶ。 最初はローストビーフから。 まずまずの美味しさ。ソースはグレービーソースではなく和風の醤油ベースのソースだ。 真鯛のポワレは美味しかった。が、これも醤油ベースにガーリックを効かせたソース。 赤ワインも注文した。 ビストロというからにはグラスワインは何種類かの用意があるのかと期待したが、赤ワインも白ワインも1種類だけのようだ。 次が鴨だがらグルナッシュやシラーを合わせたかったが この日はテンプラリーニョだった。 その鴨肉のローストが運ばれてきた。 残念なことに またもや醤油ベースのソース。山椒を効かせた… までは良いのだが、このように同じようなソースが続いては たまらない。 オーダーはまとめてしたのだから「ソースは変えましょうか?」のような配慮、声かけが欲しかった……。 ワインもグラスの物は赤、白ともにもう少し種類を増やしてはどうだろう。 フレンチのビストロを標榜するのであれば、だが、コチラのアラカルトを食べた感想では純粋にフレンチと言える料理は…。 まぁ、何事も経験だ。 日本人に迎合するフレンチを目指しているなら それもアリかもしれない。 が、私達には残念ながら合わなかった。
2022/10訪問
1回
今宮神社での参拝を済ませ、この日のランチを予約してあるお店に向かう途中、偶然見つけた「ななや」さん。 茶処として有名な静岡に本店のある老舗であるが、革新的な経営も打ち出している。 そのひとつが「世界で一番濃い抹茶ジェラート」だ。 このジェラートを作り、世に送り出せるようにするまでには大変な苦労があったと聞く。 今でも この「No. 7」のジェラートを作る際には、製造機械が壊れてしまうこともあるそうだ。 静岡市の本店でこのジェラートを頂いてきた話を妻にしたら 「いいなぁ~。私も食べたかったなぁ~。」と 羨ましげなことを言っていた。 そこで出逢えたこのチャンス!甘い物大好きな妻が看過することが出来なかったのだろう。 「これからランチだけど、先に食べたいの? ランチの後に戻って来てもいいよ?」とは言ってみたものの、どうやら火が付いてしまったようだ。 「今から食べたいの!」 「はいはい…(苦笑) じゃあお店の外で待ってるね。」 やがて満足げな笑みをたたえて妻がジェラートを手に出てきた。 店の軒先には椅子があり、そこに腰掛けて美味しそうに食べている。 「どう? 世界一濃い抹茶ジェラートの味は?」 「ううん。No. 6にしたの。」「えぇ~っ? なんで~っ?」 「そんなに濃いと美味しいと思えないと考えたから。これも凄く美味しいよ。」 だって! そんなの意味無いんじゃない?!(苦笑)
2022/10訪問
1回
京都の二日目。 この日は京都駅から市バス6号系統に乗車して鷹峯まで足を伸ばした。 光悦寺は 本阿弥光悦が作庭した「光悦垣」と、早くも紅葉したもみじが美しい。 鷹峯三山の景観に癒された。 源光庵は大好きな場所。 ここには朝一番で訪れるに限る。 まだ誰もいない本堂から「悟りの窓」と「迷いの窓」から庭を眺める。 すると気付くのだ。 私はまだ悟ってなどいない。迷っているのだ……と。 鷹峯はそんな私が 心を整えるための大切な場所だ。 その鷹峯から佛教大学に向かう戻り道は徒歩で。 この道は緩やかな下り坂になるので散策するには良いのだ。 ゆっくりゆっくりと妻と手を繋ぎ歩を進め、大きな交差点を左に曲がり、更に坂道を下ると今宮神社がある。 頭を垂れて門をくぐり、本殿で参拝を済ませる。 そして境内の赤い橋を渡り 東門を抜けると そこには まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような場所が。 有名な あぶり餅で「本家」と「元祖」を名乗り、競いあうお店が道を挟んだお向かいにあるのだ。 まさに コチラは今宮神社に訪れた人が、参拝後の疲れを癒そうと腰を下ろしたお店だ。 そこで提供される「あぶり餅」は いつしか名物として広く知られることになった。 以前、今宮神社を訪れた際は お向かいのお店を利用したので、今回はコチラ「いち和」さんに。 どちらも甲乙つけがたいのだろうが、両方の食べ比べがしてみたかった。 私の印象としては「いち和」さんの方がタレが若干甘いような気がするのだが、諸兄はいかが思われるだろう……。 秋の爽やかな風がふくお昼時。 旅の疲れを癒すにはもってこいのお店だ。
2022/10訪問
1回
いつしか訪れてみたいと思っていた「一の傳」本店。 様々な食材を西京味噌で漬け込んだ物は、京都人は勿論 全国の食通を魅了してきた。 私の居住する地域にも「鈴波」という魚介類の粕漬けが美味しいお店があるのだが、そちらの物とは少し違う。 こちらの西京味噌漬は粕漬けよりも滋味深い味に思える。 そして本店での もう一つの楽しみは、当日の提供される料理の一品ひと品に、京都の酒蔵の日本酒を11種類もマリアージュしてくれることだ。 テロワールと言えば大袈裟だが、私はやはり地の物の食材を使った料理を 同じように地の物の酒米で醸す日本酒、もしくはワイン、焼酎などの地酒で味わうのが最上だと信じている。 なんという贅沢なことだろう! 今回は それが一度に楽しめることができるのだ。 更に評価したいのが、他の人のレビューにもあったことだが、 中居さんの教育がしっかりしている。 気持ちの良い笑顔、ご挨拶、しっかりとした受け答え。 とても気持ちが良い。食事が楽しみになる。 その中居さんのお勧めもあり、食事と共に日本酒のペアリングもお願いした。 先ずは料理が運ばれてきた。 7種類の先付の器は屋号の「一(いち)」を形どった物。 様々な料理はどれも美味しく、それと共に楽しむことができる地酒の数々。 11種類の利き酒用のぐい飲みが仕切られた朱色の枡に並ぶ様は日本酒好きにとって実に楽しい。 一皿ではなく一品に対してのマリアージュなのだ。 しかも全て地酒による、なのだ。 これを贅沢と言わずして何と言おう! 待望の銀だらの蔵みそ漬けは最高に美味しかった。 豚肉の味噌漬焼きも確かに美味しいのだが、やはりコチラのウリは銀だらなのではなかろうか。 これも日本酒と共に楽しんだが、後程運ばれてきた土鍋の炊きたてのご飯に漬物と味噌汁も一緒に味わえば、しみじみと日本人に生まれてきて良かった、幸せだ、そう思わずにはいられなかった。 最後がまた泣かせる。 洋梨のムースと共に合わせるのは茶舗としては京都随一の老舗「一保堂」の抹茶だ。 幸せを… 本当に幸せを感じることができた食事だった。 妻も 勿論満足してくれている。 私が日本を、日本人であることの幸せを忘れてしまいそうになったら またこちらを訪れよう。
2022/10訪問
1回
京都の初日、二軒目。 以前から興味があったコチラ「じじばばDOS」さんに初訪問した。 お店は私の大好きな 建物自体が「路地裏」のような雰囲気の「リド飲食街」の中にある。 数軒のお店が建ち並ぶ 薄暗く狭い通路を進むとお店はあった。 カウンターだけのお店は まだ時間的に早かったからか、もっと混雑しているのかと思っていたが 意外にスムーズに着席できた。 先ずは飲み物から。 私も妻も赤ワインをグラスで。 テーブルチャージ替わりなのか2種類のお通しが提供された。 「大根と卵の炊いたん」はともかく、もう1つの「鯖のリエット」が美味しいのだ! リエットは豚や鴨などで食べたことがあるが鯖のは初めてだ。 しかも材料は缶詰めだと言う。水煮缶だそうだ。 これが笑っちゃう程ワインに合う美味しさで、お店としては名刺代わりの一品だろうが、私には開始早々に いいパンチを喰らった印象だ。 料理を注文する。 最初に提供されたのは「里芋とブルーチーズのポテトサラダ」だ。 これも美味しい。 店主は謙遜しているのか「これも大した物は使っていないんですよ。安価なブルーチーズ。今回はダナブルーを使っています」と教えてくれた。 あまりブルーチーズの塩気が強いと里芋の風味が喰われてしまうんです、とも。 最後の「羊のカルパッチョ」は初めての料理方だった。 削り卸したチーズと搾り込んだレモンで食べるのだが、確かに羊肉はレアというよりも生肉に近い。成羊の肉とは違い、仔羊のような臭みの無い肉だ。 この羊肉をどうやってカルパッチョとして提供できるのだろう。 人気店なのが解る内容だった。 美味しい料理と美味しいワインやその他のアルコールが気取らず楽しめる。 また再訪させて頂きます。
2022/10訪問
1回
久しぶりに妻を連れだって京都に出かけた。 大好きな街で1年のうちに何度か向かうのだが、今年は仕事の都合で毎年楽しみにしている貴船の川床料理が食べられなかったので半年ぶりになる。 新幹線を使うと名古屋からは30分少々。 旅をしている、という感覚があまり無いのが良いことなのか悪いことなのか……。 季節的に朝晩が寒いと感じるこの頃、京都駅に到着した私達がこの日目指す比叡山延暦寺は食事をすることができるお店があまり無いので、駅構内もしくは近辺で朝から食事ができるお店を探した結果、マイレビュアーさんが「京都駅でカレーを食べるなら…」と推していたのがコチラだ。 朝の9時から営業しているので、9時30分頃に京都駅に到着した私達にとってはブランチとして頂くのにちょうど良い。 そしてもうひとつ私の心を掴んだメニューが「懐かしの新幹線食堂車のカレー」だ。 私は1964年の東海道新幹線が開業した年に産まれた。故に新幹線にはそれなりに思い入れがある。 今、進んでいるリニア新幹線が開業したら、私達の世代も次の世代に引き継ぎ、1つの時代も終わることができるような気がするのだ。 その開業してしばらく営業していた食堂車。 幼少期には新幹線に乗ること自体、憧れだったが、ましてや食堂車で食事をすることは とても贅沢な気がしていた。 その食堂車で提供していたカレーを当時のレシピで復活、提供してくれるというのだ。 これは是非食べてみたい、となった。 「今から山に行くからもっと寒いかもしれないよ。カレーはスパイスの効果で身体を中から温めてくれるから…」と屁理屈で日頃 私の炭水化物好きには付き合ってくれない妻を説得し二人で訪問した。 私の注文は上記のカレーに「プレミアム厚切りとんかつ」をトッピング。 妻は迷った挙げ句「野菜ごろごろカレー」という季節限定メニューにした。 券売機で食券を購入してカレーを待つ。 店内には先客が一人だけだった。 やがて提供されたカレーだが、なるほど私のカレーはソースポットに別で提供された。 妻のカレーを含め、他の全てのカレーはCoCo壱番屋のようにベースのカレールーは同じで、トッピング等で差をつけているスタイルだ。 私のカレーはライスの量に対してルーが少ない気がするが、まぁ当時はこんなものだったのかもしれない。忠実に再現したとなればなおさらだ。 厚切りとんかつは、このクオリティでこの価格はとても良い。 ボリュームもアップして食べごたえがあり、別添えにしてもらえないのでビジュアル的には間違ってしまったが、それは仕方がないと割りきった。 カレーの味 自体は昨今の専門店で提供される洗練されたカレーとは違い、言葉が悪いが 昔、喫茶店で提供されたような味。 家庭でも食べたことがあるような、優しい、そんな感じだ。 一方、妻のカレーは なるほど専門店らしい物。 スパイシーという店名ほどのスパイスは感じないが、万人受けするレシピのカレーだ。 あとは辛さはトッピングで好みの段階にできるようだ。 しばらく食べ進んでいるうちに、やはりルーの少ないのが辛くなってきたので、お店の人に「追加でルーだけは大丈夫ですか?」と尋ねたところO.K. だったので券売機でトッピングのカレールーを購入した。 これを追加してちょうど良いくらいだったので、今後コチラを利用する諸兄には そうすることをお勧めしたい。 今回は懐かしの新幹線食堂車カレーが食べたかったが、次回はというと普通のカレーの方がいいと思った。 それにプレミアム厚切りとんかつ。それがベストかなぁ。
2022/10訪問
1回
前回、初めて訪問した際、女性バーテンダーの美しくも凛とした所作が素晴らしく、次回京都に来たら是非利用したいと思っていたバー「オルビット」さん。 バーは大人が集う場所だ。 私はホテルバーのようなオーセンティックなバーが好きなのだが、そこでは客にもバーテンダーにもお互いに求めるものがあると思っている。 決して泥酔してはいけない、泥酔してからの利用は尚更だ。 周りに気を使い、大きな声での会話は控える。 当たり前で最低限のルールだ。 男性にはある程度のドレスコードも必要と思う。 ビーチサンダルにハーフパンツはN .G. だ。 故に客もバーテンダーに求めるものがある。 礼儀正しさ。卓越した技量、知識。調合する際の流れるような所作。 そして一番は「自身が主役にならない」こと。 主役はあくまでお客であり、バーテンダーは黒子でよいのだ。 常に控え目ながらも客に気を配り、話かけてほしい、そっとしておいてほしい…… カクテルの調合技術以外にも そんな様々な気配を読み取ることが出来るのが良いバーテンダーだと思っている。 コチラのバー「オルビット」さんのバーテンダーは、その全てを備えた人がカウンターにいる。 今回は 前回訪問した時とは違う女性のバーテンダーがカクテルを調合してくれたが、私のリクエストするものを僅かな会話で感じ取り、提案してくれた。 そのカクテルは好きなのだが、私好みのレシピに少し手を加えてもらい提供してもらった。 ネグローニ。 ジンをベースに、カンパリとスイートヴェルモットを使用するのだが、私はヴェルモットをスイートではなくドライヴェルモットで調合してもらうことにしている。 客の嗜好に合わせて調合を変え、提供することは難しいが、コチラのバーテンダーは見事に私の好む意図を察してくれた。 良いバーとは このような空間を提供してくれるバーのことだ。 今夜も良い眠りにつけそうだ。 毎年恒例の京都の桜を愛でる旅⑤ 大好きな「神馬」で晩酌した後、祇園に移動して円山公園の枝垂れ桜、白川疎水の夜桜を堪能した。 すっかり疲れ果てた妻はホテルに着いたとたんに 「すぐにシャワーを浴びてもう寝たい!」 普段あまり歩かない妻には合計15,000歩は少々可哀想な事をしてしまった。 まだ余力が残っていた私。 とりあえず〆のラーメンでも…とホテルの近くの第一旭ならこんな時間でも営業しているだろうと向かったが、さすが第一旭、こんな時間(22時)でも凄まじい行列だ。 基本的に行列嫌いな私。早々にあきらめることにした。 さて、どうしたものか… 「毒を食らわば皿まで」という言葉がある。 もう一度強めのアルコールで〆るとしよう。 そこで訪れたのが宿泊したホテルのバーだ。 いつも京都に行く際に定宿にしていたホテルが満室でリザーブ出来なかったので今回お世話になったホテルだ。 京都の夜はそのいつものホテルのバーで過ごすことが多いので、この日こちらを利用したのは初めてになる。 こういったホテルのメインバーは大抵ご常連の方々がいらっしゃり、カウンターはそういった面々が占めていることが多い。 今宵はいかがだろうか……。 店内に入るとやはりラストオーダーが近いのか、混みあっている感じはしない。 カウンターにもお一人様が二組だけだ。 バーテンダーを女性が1人。身だしなみが整った、いかにもホテルのメインバーのバーテンダーという印象だ。 ひと通りのオーダーをこなした後、バーテンダーと目があった私はギムレットを頼んだ。 「プリマスは有りますか?」 と尋ねたが 「生憎ございません」と。 「では47度のジンは?」 「今はほとんどが40度の物で…」 「でしたらタンカレーでお願いします」 「かしこまりました」 と こんな会話を経て調合を始めて頂いた。 鮮やかな所作。流れるような手捌きだ。無駄な動きが全く無い。 この人は出来る人だ。間違いない。 女性バーテンダー特有の、スナップの効いたシェイクによって作られたギムレット。 「フレッシュのライムをスクイーズせず丁寧に絞っていましたね。今はライムの端境期なのですか?」 「はい。この時期ライムは状態が良くないんです」 解っている。その状態のライムを使用せざるを得ないから ほんの少量のシロップでえぐみを調整したのだろう。 1杯だけでやめておくつもりだったが、このバーテンダーのカクテルならもう1杯飲んでみたくなった。 飲み干したグラスを差し出す。 「いかがいたしましょうか」 「ライムは状態が良くないんですよね…… うーん、 オレンジなら大丈夫ですか?」 「はい」 「ではYOKOHAMAをお願いします」 「かしこまりました」 基本がしっかり出来ているバーテンダーはスタンダード カクテルを大事にする。 彼女の引き出しにはあまり注文されないようなカクテルのレシピもしっかりと入っているのだろう。 すぐさま調合を始め、先程と変わらぬ鮮やかさでYOKOHAMAを作ってくれた。 良かった。1日の最後の締めくくりにふさわしいバーだ。 めったにやらない事だが、このバーテンダーの女性の名前は覚えておきたかったので名刺を頂戴した。 定宿のホテルのバーはもちろん良いが、コチラのバーもとても良かった。 京都の夜の楽しみがまた1つ増えた。
2022/10訪問
2回
京都の初日の一軒目。 宿泊するホテルから徒歩5分の場所にある鉄板焼きのお店「あらた」さんだ。 今の妻と初めて一緒に京都に来た時に訪問した、私達にとって思い出のお店だ。 私は京都に来ると、何軒かハシゴをするので、あまり強くない妻を最後までつき合わせることはできない。 なので最初にコチラを訪問することにしたのだ。 四年ぶりになるのだろうか、お店はあまり変わっていないように思えた。いや、少し変わったかなぁ……。 しかしメニューなどはそのままのような気がした。 先ずはビールだ。 普段、あまり飲まない妻だが、この日は調子がいいのか 「さぁ!今日は飲むぞぉーっ!」と笑っている。 グラス2つにビールを注ぎ、乾杯だ。 焼き物はどうしよう。 私は「あぎ焼き」を、妻は「ホタテのバター焼き」が食べたいとなった。 あぎ焼きはニンニクと共に焼き上げるので香り、味が鼻腔と舌で楽しめる、とても歯ごたえがありビールには最高だ。 ホタテは惜しみ無く使用するバターがたまらない。 ホタテとバターは食材としてはベストのマリアージュと思っている。 アルミホイルを敷いたまま鉄板に乗せるので、バターが徐々に焦げていくのがソースとしても美味しく食べられる。 追加で「うるて焼き」も。 味つけが選べるので、今回は「タレ」にしてみた。 これまた歯ごたえがある部位を、タレはお店の人は「甘辛い」と言っていたが、私にはとてもスパイシーな味に思えた。 故にビールが進む進む! 他のドリンクにしようとも思ったが、やはりこの味にはビールがピッタリだ。 最後はお好み焼きで。 名物の「べた焼き」も食べたかったが、次に行くことを考えてお好み焼きにした。 関西のお好み焼きは具材に「すじ」を入れることがある。 私達の住んでいる地域にはあまり無いので、今回は「すじ玉」に、更に「すじ」を追加トッピングしてみた。 やはり豚肉とは違う食感が楽しく美味しい。 普段とは違う関西風のお好み焼きだ。 これを「コテ」だけを使って食べることが出来て一人前だそうだ。 楽しく、美味しく頂くことができた。 私達にとっての思い出のお店。 いつまでも続けてほしいものだ。 ごちそうさまでした。また来ますね。
2022/10訪問
2回
毎年恒例の京都の桜を愛でる旅。番外編① 比較的早い時間に帰宅するように日程を組んでいたので、帰ってからの名残りを惜しむ為にお弁当を購入する予定だった。 ところが私がうっかりしていた為、いつもの「菱岩」さんがその日はお休みだということをすっかり忘れていた。 情けないことに直前になって気が付いたので、今さら予定変更する気になれず、かつ桜の季節の京都の日曜日。 まともな食事をすることができるお店はどこも満席で予約することなど無理な話だろう。 思案した結果、以前から気になっていた老舗料亭のお弁当を試してみようということになり、選んだ二軒のお店のうちの1つがコチラ「瓢亭」のお弁当だ。 結論からにすると、もう1つの「紫野和久傳」の二段弁当は下段の「鯛の黒寿司」は素晴らしかったが、料理そのものはこちら「瓢亭」に軍配を挙げたい。 流石に400年を越える老舗だ。 随所に茶懐石の要素が織り込まれている。 煮蛤、竹の子の土佐煮などの旬の季節を迎えた食材。 名物の「瓢亭玉子」はこの老舗料亭の名刺がわりのような物であり、なおかつこれこそが瓢亭の真骨頂だ。 文句の付けようもない完璧なお弁当。 いつもの「菱岩」も素晴らしいが、これを知ったことで これからの京都土産に迷いが起きてしまいそうだ…。
2022/04訪問
1回
毎年恒例の京都の桜を愛でる旅。番外編② 一度試してみたかかった「紫野和久傳」の二段弁当。 というか、お目当ての「菱岩」が日曜日休みということが完全に頭から抜けてしまい、注文しようと電話したら 「生憎その日はお休みの日でして……」。 これだから年は重ねたくない。いや、毎日のアルコールの 過多な摂取によって既にアルツハイマーが始まっているのかもしれない。もしくは初老によるボケかなぁ……。 仕方がない、と言えば失礼だがこの二段弁当、特に鯛のご飯の評判が良く、いつか試してみたいと思っていたのも事実だ。 良い機会だと思い、別の機会でコメントする「瓢亭」のお弁当も買って、妻と共にそれぞれを食べ比べることにした。 結論から、コチラの「鯛の黒寿司」はこれだけを評価すると素晴らしい。昆布の旨味が染み出た寿司シャリを生姜の風味が引き締める。これはとても美味しい。 しかしながら料理の評価は残念ながら瓢亭の方が勝る。 単なる個人的嗜好がそう言わしめるだけのことだが、これは私だけではなく妻の評価も同じだった。 妻は「この二段の料理の中が瓢亭さんの料理だったらいいのにね」などといい加減な事を言っている。 こうして食べ比べることなどしなかったらコチラの料理も十分美味しいと思ったことだろう。 知らなくても良かったこと、知ってしまったこと……。 次回からの参考にさせて頂きます。
2022/04訪問
1回
毎年恒例の京都の桜を愛でる旅⑧ 今回の京都で秘かに楽しみにしていたのがコチラ。 様々な名店の料理と共に日本酒を中心にしたお酒が各種楽しめる、JR京都伊勢丹の地下2階に新しく出来たコーナーだ。 お隣には同様の主旨で「菓子のTASHINAMI」というコーナーもあり、そちらは席を待つ人達が長い列を作っていた。 コチラも人気の度合いは双璧なのだが、隣の通し営業に対してコチラはアイドルタイムがあるので一旦クローズする。 なので16時からの再開する時間の15分前に着いたときには まだ誰もいなかったが、これなら大丈夫とお店を離れようとしたら、途端に他のお客がやって来た。 これは安心できないと思い直し、私も店頭で待つことにした。 やがて再開の時間となった。お店の方には「お好きな席でどうぞ。ただ右詰めでお掛け頂けると助かります」と言われ、その通り従った席に腰を降ろした。 料理はおきまりの物が提供され、アラカルト的な追加メニューも何品かある。 お酒はお勧めの物があるが、それ以外の物からチョイスすることもできる。もちろんおかわりも。 この日料理を提供してくれたお店は勉強不足の為存じ上げなかったが、季節感が良く表された素晴らしい物だった。 こういうお店の料理を提供できるのは伊勢丹のバイヤーさんの力量に感服できることだ。 日本酒も素敵なマリアージュ。私の個人的な嗜好では白瀧酒造さんの2本はどちらも素晴らしいお酒だった。 これは良い場所を見つけた。唯一の問題は予約が出来ない事だが、こればかりは仕方ない。 これからは京都からの帰りの新幹線の待ち時間を1時間余分にとらなければ……。
2022/04訪問
1回
毎年恒例の京都の桜を愛でる旅⑥ 京都では一番好きなパン屋さん。昨年、烏丸御池のお店で購入した仔羊を使用したサンドイッチがとても美味しかった。 そのお店の支店、というよりはアンテナショップ的な店舗がJR京都駅の改札口を抜けた構内にオープンしたらしく、そこで翌朝のパンを買うことにした。 さすがに店舗面積に限界があるので、様々な種類のパンがあるとは言えないが、それでも美味しそうなパンが並んでいる。 甘い物が好きな妻は惣菜パン、私はBLTサンドをそれぞれ購入して翌朝ホテルの部屋でコーヒーと共に頂いた。 妻はとても美味しいと言っていたが、私のBLTは翌日ということもあり、パフォーマンスは落ちていた。 しかし、その分を差し引いても仔羊のサンドイッチの時のような評価には出来ない。 人間とはそういうもので、一度最高だと思える味に出逢うと、いくら同じお店の味でも違う物ではなんとなく物足りないと思ってしまうものだ。 そういった意味ではこのお店の本当のパフォーマンスを求めるなら、やはり路面店の方に行くべきだ。
2022/04訪問
1回
京都の紅葉を巡る旅。 愛する妻へのお土産をいろいろ購入した。 そのうちの1つ、コチラ「新々堂」さんのパン。 それにクリスマスが近づいているのでシュトーレンも。 シュトーレンは可愛らしいクリスマスヴァージョンの紙袋に入れてくれた。 来月から少しずつ食べてみよう。 それにパンは妻が大好きなあんパンと、自分用にカレーパンを購入した。 あんパンは栗そのものが中心にあり、餡は栗餡だそうだ。 「とても美味しい!贅沢な味わいだね」とは妻の感想。 カレーパンは漬物の名店「打田」さんとのコラボで、カレーと共に漬物の「すぐき」が入っている。 これも妻と半分ずつシェアしたが、すぐきの酸味が味を引き締めていて、最初は どんな感じだろう…と、ちょっと不安だったが、それも杞憂に終わった。 なんにしても妻が喜んでくれたのが嬉しかった。