ゆうじ88さんの行った(口コミ)お店一覧

ゆうじ88が訪問したレストラン、と名付けて頂きました

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行ったお店

「三重県」「日本料理」で検索しました。

これらの口コミは、訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。詳しくはこちら

14 件を表示 4

一月家

宮町、山田上口、伊勢市/居酒屋、海鮮、日本料理

3.63

223

¥3,000~¥3,999

-

定休日
水曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:4.4

2024年の初詣に夫婦二人で伊勢神宮に参拝した。 外宮から内宮へと周り、おはらい町やおかげ横丁を巡り、その後の精進落としは私のお約束のお店で。 それがコチラ「一月家」さんだ。 不謹慎だが私にとっては伊勢神宮への参拝よりもコチラが営業している曜日・時間に合わせて行動する事の方が優先事項になる。 故に伊勢神宮の参拝はお店が開店する迄に済ませ、精進落としをコチラで…というのが私の行動パターンになる。 妻も前回連れていって以来のファンになってしまい、今回の再訪を楽しみにしてくれていた。 開店時間の14時よりも5分前にタクシーで到着するが、まだまだ暖簾は掛かっていない。 どう見ても まだ営業しているとは思えない外観だ。 それでも常連よろしく躊躇無く扉を開けると おぉ! カウンターは開店前だというのに既に満席じゃないか!(笑) 細長いコの字型の席は全て埋まってしまっている。 これではコチラの魅力が半減してしまう。 なんとか空いている椅子はないものか… と探したところ、1つ詰めてもらえば なんとか二人座れるスペースが! そこでご常連とおぼしき紳士にお願いし 席を譲って頂いた。 やれやれ、良かった。 こうしたやり取りができるのは、私が執念深い男だからなのだろう(笑) ご常連の紳士にお礼申し上げ、席に着いた。 先ずはビールだ。 銘柄も選べるので、いつもなら「キリン」派の私だが、この日は先程の紳士が飲んでいたものに合わせて「赤星(サッポロラガー)」を。 やはりこうした居酒屋さんには赤星が良く似合う。 苦味の効いたラガービールで夫婦で「いやさか!」だ。 開店直後とあってお店はバタバタ忙しくしている。 しばらくして やっと女将さんが紙と鉛筆を渡してくれて、そこに注文する物を書き込み手渡す。 私が何をさておいても必ず注文する「刺身の盛り合わせ」と「ふくだめ」、妻のリクエストの「鰤の照焼き」、私が食べたかった「エビフライ」からスタートだ。 刺身の盛り合わせはマグロ以外は全てこの地域の近海で水揚げされた物を使用している。 写真は既に妻が1切れ手をつけている三重県・答志島のサワラの刺身が抜群に美味しく、勿論その他もとても良い。 それに「ふくだめ」だ。  (「ふくだめ」については前回の投稿を参照して欲しい) いつも思うのだが、これはもう鮑と言っても過言では無いサイズと思う。 肉厚な切り身を頬張れば、「あぁ、コレだよなぁ…」と思わず呟いてしまいそうになる。 妻のリクエストの鰤の照焼きが。 これまた肉厚にカットされた脂の乗った鰤を上手に焼いてくれてある。 照焼き、と言ってもタレは添えては無く、甘くどさの無いソレが かえってそれが酒を進ませる。 ご飯のおかずならタレはあった方が良いのだろうが、そこは流石! 酒飲みの心を掴んでくれている。 エビフライが到着だ。 コチラのエビフライ、懐かしい洋食店のスタイルだ。 海老が半分に開いてあり、それに衣をつけて揚げてある。 「ここのエビフライは海老が大きいから 開いてあってもちゃんと海老がプリプリして美味しいでしょう」とお隣の、席を譲って頂いた紳士から声が掛かる。 これをきっかけに私達と紳士の会話の交流が始まった。 紳士はもう随分前からの常連客のようで、お店が現在の佇まいに改装するよりも前から通っていらっしゃったようで、先代の大将の事、2代目の大将とは年の差1つの旧知の間柄の事、お店で使用している徳利は全て有田焼の特注品で、手書き故に1つひとつの絵柄が微妙に違う事、等々を御教授して頂いた。 私もさっそく赤星から日本酒の熱燗に切り替えていたので、徳利を見比べてみる。 なるほど、確かにおっしゃる通りだ。 楽しい会話はお互い「差しつ、差されつ」の間柄へと発展していった。   そして会話はさらにお隣の横浜からおみえのご夫妻にまで飛び火して、五人の仲間になってしまった。 そう。 これが この「げつや」(常連さん達は店名の最初のひと文字のイチを略してそう呼ぶ)の魅力なのだ。 「袖すり合うも多生の縁」というが、まさにそれを体現できる場所なのだ。 酒の肴に欠かせないもう一品。 湯豆腐だ。 かの「居酒屋の達人」太田和彦氏曰く「日本三大湯豆腐」と言わしめた、これも欠かすことが出来ない肴だ。 あまりの美味しさに、前回は豆腐好きの妻と取り合いになり、おかわりを所望した程だ。 熱燗徳利は二本、三本と倒れていく…。 この後も「生若芽」「鶏肝の煮付け」伊勢志摩地方の郷土料理「鮫たれ」と、どれも美味しい肴をアテに、会話も進み、酒も進む。 この日も楽しく過ごすことができた。 タクシーを呼び、会計を済ませ、お店の大将やお隣の紳士、ご夫妻にお礼申し上げ、お店を後にした。 程よく酔った身体に冷たい空気が心地よい。 これからも伊勢志摩方面に出かける際には また是非立ち寄らせて頂こう。 ご馳走様。ありがとうございました。 伊勢志摩への結婚記念日旅行。 宿泊した「志摩観光ホテル ザ ベイスイート」は、ホテルの玄関口から他の近鉄グループのホテルを数ヶ所廻り、その後は伊勢神宮の内宮前まで直行してくれる便利な「パールシャトル」というリムジンバスがある。 私達はそれを利用して今年最後になるであろう伊勢神宮詣りに向かった。 参拝を済ませた後は精進落とし、とばかりに まだ陽も高い時間だが14時から営業しているコチラ「一月家」さんに向かった。 タクシーでお店に到着したのは14時を少し過ぎていたのだが、まだ暖簾は掛かっていない。 どうしたものか…と思案していると、妻が勝手にお店の扉を開いて店の中を覗いている。この行動力が妻の魅力の一端だ(笑) すると「もう入ってもいいって! 誰か先にいるみたいだよ!」 その声に導かれ私も扉を開けると、確かに二人の地元のご常連と思われる方がカウンターに座っている。 カウンターの中から姐さんが「ゴメンねぇ~!どうぞ好きな席に座って!もう大丈夫(開店する)だから。」 こんな一面も老舗の居酒屋らしくて私は好きだ。 勝手知ったる我が家ではないが、事情をよく理解しているご常連は たとえ暖簾が掛かっていようが いなかろうが 構わず自分好みの席に腰をおろす。お店の支度が間に合わなくてもいいのだ。 私達もご常連のお邪魔にならないような席を選んで腰をかけ、とりあえずのビールを飲みながら待つことに。 すると姐さんが 「さぁ、お待たせ!何にする?今日はね、鰯が美味しいんょ。それにね、若芽。これも美味しいわ。ねっ、鰯、食べるでしょ? 姐さん(妻の事)は?飲む?ご飯にする?ご飯あとにしようか?」 と、こんな調子で話しかけてくれる。 「うん、それじゃあ鰯と、あとは「ふくだめ」と、刺身は盛り合わせにしてもらおうかな。それとね、湯豆腐もお願い。」 「いやぁ兄さんわかってはるわ!ふくだめ、美味しいんょ。それと湯豆腐もね。名物なん。ほんなら ちょっと待っててな!」 このノリが好きなのだ。 気取らず、飾らず、笑顔を交わしながらのやり取り。 これこそが居酒屋の醍醐味だ。 それでいて お店やご常連に甘えることなく、邪魔することなく ほんの少しだけ背筋を伸ばして 酒に溺れることの無いように… 先ずは鰯から。 酢で〆られた鰯はスターターとしてふさわしい物。 脂の乗った鰯がさっぱりと頂けることで、胃袋が活性化する。 刺身の盛り合わせは この日は五種類の魚介で。 いずれも伊勢湾で水揚げされた物。脂の乗ったカンパチの腹身や戻り鰹がとても美味しい。 ふくだめ。 伊勢では「福多目」とも記される縁起物としても重宝される。 鮑と とてもよく似ているが、穴の数が違うことで見分けることができる。しかし味は鮑と遜色ない。大きなサイズの物を炊いた ふくだめは、鮑です、と提供されてもわからない程 美味しい物だ。 そして湯豆腐。 かの太田和彦氏曰く「日本三大湯豆腐」と言わしめた逸品だ。 盛岡の「とらや」、横須賀の「大衆酒場ぎんじ」、それに伊勢の「一月家」が 日本三大居酒屋豆腐なのだと。 その湯豆腐、とてもシンプルな物。温められた豆腐が皿に盛られ、タレをかけ、刻みネギと鰹節が添えてある。 たったそれだけ。しかしその滋味深い味わいはどうだ! 確かに見た目には さほどの工夫があるようには見えない。 しかし美味しさは ただの湯豆腐という物ではないのだ。 これは確かに美味しい。その「とらや」や「ぎんじ」の湯豆腐とも食べ比べてみたくなってしまった。 そうなれば おのずと酒は燗酒だ。 二合徳利から盃に熱燗を注ぎ、湯豆腐を口に運ぶ……。 なんと日本人として幸せなことよ! いつの間にか隣の席には自由業と思われる御仁が座り、更に その隣のご夫婦と私達の五人がカウンターのL 字の部分での会話が始まり、それがまた酒の肴になる。 (そして自由業とおぼしき御仁は 私達が帰宅した後に 某有名なグループのミュージシャンだと知ることになる。大将に聞いたところ、コンサートツアーで東海地方に寄る度に来店するそうだ。) たとえそんな出逢いがあっても、何の気取りも飾り気も無い、ただの居酒屋で酒を楽しみ会話を楽しむ客同士だけなのだ。 それがいいのだ。 その後も牛スジの煮込み、姐さんのお勧めの若芽、妻のリクエストの唐揚げと進み、それに併せて熱燗も進む。 私は湯豆腐があまりにも美味しいので おかわりをした。 お品書きには値段の記載が無いことを心配するなかれ。 私達のこの日の支払いは 明細はわからないが8,000円でお釣りがあった。 これだけ飲み食いして この支払い。かえって「安過ぎない?」と逆に心配になってしまう程だ。 さすがは「伊勢に ゲツヤあり!(常連客は店名から「イチ」を省いて「ゲツヤ」と呼ぶ)」と日本中から呑兵衛が集まる訳だ。 この名店、いつまでも続いて欲しいと心から願っている。

2024/01訪問

2回

蛤一択

西桑名、桑名/日本料理、郷土料理、海鮮

3.75

64

¥10,000~¥14,999

¥10,000~¥14,999

定休日
-

夜の点数:4.3

桑名市で素晴らしいお店に出逢えた! 三重県は四日市市の食べ歩きの旅、2日目。 この日で帰宅するのだが、帰る途中にどうしても立ち寄りたいお店が桑名市にあり、そちらで夕食を済ませて帰宅することにしていた。 そのお店こそがコチラ「蛤一択」さんだ。 同じ桑名市には やはり同じような蛤の専門店で予約困難な有名店があるが、なんとも上手く予約が出来ない。 そこで蛤を美味しく食べさせてくれるお店は他には無いものか、と探していてコチラにたどり着いたのだ。 いや、ある意味コチラの方が…と期待が高まってきた。 なにせ今や国産の天然蛤はとても希少で、日本国内で流通している蛤は90%が中国産だ。 残りのうち、8%が千葉県産。 なんと あの「その手はくわなの焼き蛤!」という名言(?)まで産み出した桑名産の天然蛤はたったの2%しかないのだ。 その希少価値の高い桑名産天然蛤のみを使用して完全予約制でコース料理のみを食べさせてくれるのがコチラ「蛤一択」さんなのだ。 桑名駅からは徒歩で5分余りの場所にお店はあるのだが、たどり着いたら入り口の横にインターフォンがある。 予約者はそれを利用して予約がある旨を伝えると、店内から扉を開けてくれるのだ。 ゆえに予約が無い人は入店すら出来ない。 扉を開けてもらい中に進むと、店主自らが立礼で出迎えてくれた。 カウンターなどは無く、襖に仕切られた個室か幾つか有り、そのうちの一番奥の部屋に通された。 履き物を外し、中に進むと卓上には立派なサイズの蛤が。 おそらくこれがこの日に使用する蛤です、というプレゼンテーションなのだろう。 卓上の設えも少し変わっていて、スポイトに醤油を含ませた物が用意してある。 店主に改めてご挨拶を頂き、先ずは飲み物から。 ビールを所望する。 最初から日本酒も考慮したが、喉も乾いていた。 そのビールで喉を潤しているところへ最初の料理が。 蜆の椀だ。 滋味深い蜆の椀は、この先の料理へのプロローグにふさわしい。期待値が高まるスターターだ。 2品目は蛤を刺身で楽しませてくれた。 卓上のスポイト入りの醤油は、先ずはこの時に使用する。 繊細な蛤の刺身だ。醤油の付けすぎは感心出来ない。 それを適量調節する為にはスポイトがちょうど良かった。 蛤を刺身で食べるのは初めての体験だが、甘やかな味わいに貝紐の部分には歯ごたえもある。 鮑や栄螺のような貝類とは違う、新たな楽しみ方と遭遇した。 私としての一番のお楽しみが次の焼き蛤。 陶板に蛤を並べ、蓋をする蒸し焼きのようなスタイルだが、大粒の蛤からはジュースが溢れ出ているので自然と蒸し焼きのような状態になってしまう。 頃合いを見定めて焼き上かった蛤を殼ごと専用のトングで取り皿に移し、熱々の状態で口にする。 卓上には また別の調味料があり、好みで使い分けるのだが、店主に「お勧めの食べ方は?」との問いかけに「先ずはそのままで」と。 それは私も同感だ。これだけ大粒な国産の天然蛤だ。 この先 いつ味わう機会があるだろう。 そう思うと このポテンシャルを正しく理解しておきたかった。 その味は期待通りに素晴らしく美味しい! 咀嚼を繰り返す程に口中が蛤の香りに満たされ、歯ごたえある食感と溢れでる旨味、陶板で焼かれた微かな香ばしさ…。 この焼き蛤の前には地元、桑名市の地酒をお願いしておいたが、その日本酒を貝殻に僅かに残ったジュースと共に口に含むと更に旨味、香りが増幅する。 素晴らしい!素晴らしいマリアージュだ! 日本人に生まれ育った事への幸福感に満たされる瞬間だ。 蛤の磯辺揚げ。 海苔で巻かれた蛤を天ぷらにして食べる 宮古島て作られている「雪塩」の、パウダー状の繊細で刺々しさの無い優しさが引き立てる。 ひと息入れて、蛤の釜飯だ。 店主自らが配膳してくれた釜飯は、時雨煮にした蛤も一緒に炊くので、それがまた良い味を飯に移し、自身もふっくらする。 店主の「良かったらおかわりもして下さい」との声かけに遠慮なく頂戴すれば、さすがに心得ていらっしゃる「おこげ」も入っていた。 次なるは妻の楽しみだった「蛤のしゃぶしゃぶ」だ。 しゃぶしゃぶと言っても客が自分でするのではなく、店主自らが絶妙なタイミングで蛤をあげてくれる。 この見極めが出来なかったら、せっかくしゃぶしゃぶで食べるのが台無しになりそうで…。 コチラの店の良いところは店主が個室の中で自らが手をかけてくれる事だ。 アルバイトの中居さんのような人でなく、料理人が責任を持ってのぞんでくれるので、最高に美味しいタイミングを逃さないで提供してくれる。 このしゃぶしゃぶにしても、まさに「この瞬間」と見極めてくれるので、ギリギリのレア感で蛤を食べる事ができるのだ。 新鮮なうちの刺身で、ギリギリのレア感を感じるしゃぶしゃぶで、しっかりと焼いてはいるがそれでも固くならない程度の焼き蛤で。 様々な料理と素材を生かす技で 蛤を多彩な楽しみ方で客をもてなしてくれる。 〆には雑炊の他に ラーメン、きしめん、にゅうめん(煮麺)が選べ、蛤を最後まで余すことなく堪能できた。 同じ桑名市内には上記した有名店もあるだろうが、私はコチラで十分。 むしろコチラの方が良いと思えた程。 「祖父が桑名で蛤の漁師をしていた繋がりが、この希少な天然蛤を譲って頂ける理由なんです」とまだお若い店主。 これからも精進して、美味しい蛤を食べさせて下さい。 ごちそうさまでした。

2023/01訪問

1回

大衆酒場 ゑびす

居酒屋 百名店 2022 選出店

食べログ 居酒屋 百名店 2022 選出店

掲載保留大衆酒場 ゑびす

近鉄四日市、あすなろう四日市、川原町/居酒屋、日本料理、海鮮

3.74

223

¥4,000~¥4,999

-

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.3

四日市で食べ歩き、二軒目。 コチラもとても楽しみにしていた「大衆酒場 ゑびす」さんだ。 元が名古屋の大須という下町生まれの下町育ち。 実家が赤提灯という環境だった私だ。 私が幼少の頃は大須にはコチラのようなお店がたくさんあり、こうした気取りの無い雰囲気のお店が大好きなのだ。 マイレビュアーさんによる投稿が来店を決めるきっかけとなった。 先程まで骨付き鶏の素晴らしく美味しいお店で下地を作っておいたので、新鮮な魚介類がウリのコチラでは それと日本酒を堪能するつもりだ。 暖簾をくぐり扉を開く。 既に半分程の席が埋まっているなか、カウンター席に案内され腰をおろす。 先ずは飲み物から、と促され、先程のお店で飲めなかった国産4社の「普通のビール」を頂くことに。 次に肴を選ぼうと目をやると、そのメニューの豊富さに驚く。 そして 何より値段が安いのだ。 「安かろう 悪かろう」を心配したが、それも杞憂に終わることになる。 さすが刺身はどれも鮮度が良く、なるべく地元産の物を使っているのが嬉しい。 その他の肴も全て美味しく「ハズレ」が無い。 湯葉の刺身は妻が大好きだが、「これも美味しいよ」と喜んでいる。 鯛のカブト焼きは、頭に加えてカマの部分まで一緒に提供され、このサイズ、このクオリティで350円はもはや利益を度外視しているのでは……と私達の方が心配になる程だ。 日本酒のラインナップがまた素晴らしく、地元の酒の優良な銘柄を揃えている割には安価なのだ。 おっ!「而今」があるじゃないか! それも1人1杯までの限定での提供だ。 さっそく頂くことにしよう。 うん。素晴らしい! どこまでも透明な、雑味などまるで感じない酒だ。 最近は年齢を重ねる毎に日本酒がしみじみと美味しく感じるのだが、この而今は私が今まで飲んだ日本酒でもトップクラスの逸品だと思わせる物だ。 第二次世界大戦から高度経済成長期まで、日本酒は質の良くない物を作り続けた事で多くのファンを失った。 「日本酒は悪酔いする」「翌日、頭が痛くなる」等々、 様々な悪評を招く事になる。 が、しかし昨今の日本酒の素晴らしさはどうだ! これこそが日本が世界に誇る「Japanese SAKE」だと胸を張れる醸造酒だ。 酒が旨いと肴も旨い。肴が旨いと酒も旨い。 いつかのテレビC.M.で聞いたようなコピーが頭に浮かぶ。 その後もどんどん美味しい肴、酒を追加した。 しこたま飲んで食べて会計が8,000円は四日市市民が羨ましくなった。 また来よう。 わざわざ遠方からでも足を運ぶ価値がこの店にはある。

2023/01訪問

1回

イグレック志摩

賢島/海鮮、日本料理

3.26

24

¥10,000~¥14,999

-

定休日
-

夜の点数:3.8

新型コロナウィルスの影響から大きく落ち込んだ日本の観光、飲食業界。 それを救済する政策として始まった「全国旅行支援」。 そのウィルスもようやく落ち着き、平穏な生活を取り戻そうと動き出した昨今だが、予算的な余裕がある自治体は この旅行支援策が継続している。 その自治体の1つ、三重県を訪れた。 三重県方面は私達夫婦が大好きな土地だ。 伊勢神宮に始まり、かの「東の魯山人、西の半泥子」と言われた陶芸家にして実業家でもあり政治家でもある「川喜田半泥子」の作品が多数置かれた石水博物館がある津市、蛤の名産地の桑名など推挙に暇がないが、その中で最も愛して止まないのがこの伊勢志摩なのだ。 風光明媚な英虞湾はリアス式海岸の景観が美しく、海の幸に恵まれ、それを使用した美味しい料理が堪能できる。 日本を代表する銘柄牛の「松阪牛」をはじめ、伊勢海老、鮑など魅力的な食材が溢れんばかりだ。 そんな大好きな土地であるにも関わらず未だに全国旅行支援を継続している三重県に行かない手は無いだろう。 今回は1泊だけの予定でもあり、あちこちと動き回らずひたすらゆっくりとしたいね、と妻。 私も同感だ。 そうしたことからディナーも宿泊するホテルで頂くことにした。 ならばいっそのことプランで夕、朝食付きにしたら良い。 そう考えて和食とフレンチが選べるなか、コチラを選択したのだ。 英虞湾に沈む夕陽を二人でビールを飲みながら部屋で眺めた後、レストランへと向かった。 食事を始めるにあたり、プランの特典としてスパークリングワインがサーヴされ、先ずはそれで乾杯だ。 先付けが運ばれる。 焼き茄子のお浸しの翡翠色に卵豆腐の黄、飛子の朱が美しい。 八寸は走りの鱧の押し寿司などが、まだ始まったばかりの夏を感じさせる。 この辺りで何か日本酒を飲みたくなりリストを所望する。 すると驚くことに、地元の三重県が誇る銘酒「而今」がボトルのみでの販売とはいえオンリストされている! 昨今の日本酒ブームから、今や入手困難となってしまった「而今」が杯数や数量の限定でもなく普通に販売されているのは やはり蔵元とホテルとの長きに渡る信用の賜物なのだろう。 そしてそんな入手困難な日本酒をホテルでの販売価格としては適正なものでの提供している事に驚きを禁じ得ない。 (最近では入手困難な故にネット販売を利用してでも どうしても購入したかったお店が販売している事が多いので、そうしたお店での販売価格もそれを反映し高騰している、もしくは杯数を限定している店舗が多いのが現状) これを選ばない手はないだろう。 さっそくお願いした。 造里は三種盛り。 地元の天然真鯛、シマアジ、キハダマグロだ。 料理の内容としては、入り口のメニューから勘案して三種類の中から一番安価なものが提供されているようだが、それでも十分満足できるもの。 一品一品、手をかけた美味しい料理が提供された。 勿論それに合わせた「而今」も。 今回の目的であった「ひたすらゆっくりする」ということが達成できた。 しかしせっかくの「而今」が飲みきれなかった。 どうしよう……。 レストランのスタッフに 「飲みきれなかった而今は持ち帰り、部屋でも飲みたいのだが それは大丈夫ですか?」 と聞いてみたところ「大丈夫です」との答えを頂いた。 丁寧に栓をした後にラップで包んでくださり、手提げ袋に入れて渡してもらった。 ありがとう! こうした顧客の思い、希望に寄り添うサービスを受ける事ができるのがホテルの最大の良さだ。 今回は食事、日本酒、サービス全てに満足することができた。 気分が良いので、この後は隣にあるバーで余韻に浸るとしよう……。

2023/06訪問

1回

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